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2018.8.17

フィンテックが金融業界に与える影響

最近、テレビや新聞などで触れる機会が多くなってきたフィンテックという言葉。当たり前のように使われることが増えてきたため、今さらよく分からないと言い出せない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回はそんなフィンテックについて詳しく解説していき、フィンテックがもたらす影響やこれからの社会について紹介していきたいと思います。

フィンテックとは?

フィンテック(英: Fintech)とは、Finance(金融)とTechnology(技術)を組み合わせた「ファイナンス・テクノロジー」という造語の略です。「ICTを駆使した革新的(innovative)、あるいは破壊的(disruptive)な金融商品・サービスの潮流」といった意味で利用されています。金融サービスと情報技術を結びつけた革新的な働きを指し、スマホを使った送金などもその一つです。

フィンテックの歴史

PayPalの登場

フィンテックのパイオニアとも言える存在が、PayPal(ペイパル)です。PayPalは、1998年に創業し、電子メールアカウントとインターネットを利用した決済サービスを提供するアメリカの企業で、利便性の高いサービスを提供していることで好評を得ています。

そんなPayPalは、決済サービスの域を超え、アメリカの銀行・WebBankと連携し、PayPalにアカウントを有する事業者に向け、融資サービスの提供を開始しました。PayPalがアカウントの取引履歴を独自分析し、WebBankが融資の実行を行います。新規参入者や小規模事業者は、銀行の融資審査が通らないことも多く、PayPalは、こうした小売業に新たな資金調達手段を提供する手助けとなっています。

リーマンショックとスマホの普及

また、フィンテックが浸透したきっかけは、今から10年ほど前に、2008年にアメリカで起きたリーマンショックの影響があります。株式市場の暴落によって、投資家の多くは金融機関への不信感に陥り、金融機関から流出した人々によって、フィンテックのサービス開発に至ったのです。

さらに、2008年当時はiPhoneの発売およびスマホの急速な普及なども相まって、フィンテックのサービスは一気に浸透する形となりました。

代表的なフィンテック

モバイル決済

フィンテックで最も有名なのが”モバイル決済”です。FeliCaを利用したおサイフケータイから始まり、Apple Pay, LINE Pay, 楽天ペイ, Squareなど、スマホで決済できる環境がますます広がっています。従来はクレジットカード決済端末という大きな機械を購入し、それを電話回線につなぐことでクレジットカード決済は行われていましたが、フィンテックを活用したモバイル決済により、最小限の器具を取り付けるだけでクレジットカード決済ができるようになりました。

クラウド家計簿

手書きではなく、自動で家計簿を作ることができるクラウド家計簿も、フィンテックとして有名なサービスの一つです。家計簿といえば、これまで銀行通帳やレシートを一つ一つ手書きで記していましたが、現在はクレジットカードのネット明細や電子マネーの利用履歴などをまとめる、クラウド家計簿(自動家計簿)を付けてくれる仕組みができています。会計ソフトのfreeeや、家計簿アプリのマネーフォワードなどが有名な例です。

カード型デバイス

複数枚のカード情報を一枚にまとめることができるカード型デバイス。電子カードは従来通りの使い方のままでカード決済に対応できるため、クレジットカードやキャッシュカードなどを多く持っている方にはとても便利です。すでにアメリカでの普及に熱が入っており、最近だとSWPY, Plastc, Stratosなどが人気となっています。

フィンテックがもたらす影響

私生活

フィンテックが普及することに伴い、我々の生活にもたらす大きな影響として挙げられるのが、金融サービスの簡易化と効率化です。これまで会計業務を行う際、一定以上の専門知識とExcelなどのPCスキルが必須でした。しかし、法人向けのクラウド会計サービスでは、入出金の管理はもちろんのこと、経営状況の可視化まで行えるようになっています。

また、個人向けの場合、複数の銀行口座やクレジットカード、アプリなどが登場し、利用者は事前に口座情報を登録するだけでAIが自動的に仕分けてくれるため、手間やコストをかけずに正確な資金管理を行えるようになっています。

金融機関

融資の分野においても、フィンテックサービスの拡大による大きな影響は見込まれています。

画像出典:国内FinTech(フィンテック)市場に関する調査を実施 … – 矢野経済研究所

矢野経済研究所の調査によると、国内フィンテック市場規模は2016年から2021年にかけて2倍に成長すると予測されています。2016年には9,050億円であるのに対し、5年後の2021年には1兆8,590億円までに拡大するようです。

また、融資分野において、決済サービス以外にもクラウドファンディングが近年注目を集めています。

画像出典:矢野経済研究所市場調査レポート | クラウドファンディング市場

クラウドファンディングは国内では2011年から正式にサービスを開始しており、2013年の市場規模は124億円でしたが、2017年にはなんと1,090億円を見込む市場規模を誇っているなど、現在最も発展性のあるサービスの一つとして知られています。

①寄付型, ②購入型, ③投資型,④融資型の4種類に分かれているクラウドファンディングですが、このうち融資型クラウドファンディングは、伝統的な金融機関とも連携を図っており、フィンテックとの相性も非常に良いです。そのため、クラウドファンディング、とりわけ融資型が発達するとともに、フィンテックの需要も上昇していくことになります。

銀行の将来が変わっていく

フィンテックの登場により指摘されているのが、銀行の将来が変わっていくということです。

キャッシュレス決済が進化していくことで、現金を出し入れする銀行の役割は確実に減少します。街中やコンビニでよく見かけるATMの数は当然少なくなるでしょう。それに加えクラウドファンディングの発展も相まって、銀行から融資を受けること自体も少なくなるでしょう。AIを活用した低コストで利用できるという点も、これまでの銀行のあり方を大きく変えていきます。

もちろん、日本社会において銀行は大きな信頼性と役割を担っているため、フィンテックが銀行を取り込むということは恐らくありません。しかし、フィンテックによって生活者の利便が大きく向上することは確かであり、今後は銀行がIT会社や多国籍企業などと競合する可能性が出てきそうです。

まとめ

フィンテックは金融機関や我々の私生活およびビジネスを一変させる可能性を秘めた技術革新となっています。キャッシュレス化によって私たちの身の回りの生活を変えているように、フィンテックが今後の社会をどのように変えていくのか、関心が高まるばかりです。

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