2023.11.18

ブルーオーシャン戦略とは?成功事例と共にご紹介

ブルーオーシャン戦略とは?成功事例と共にご紹介

ブルー・オーシャン戦略のメリット・デメリット

さて、そんなブルー・オーシャン戦略のメリット・デメリットには何があるのでしょうか。

メリット

▼低コスト・高単価でのビジネス

すでに紹介している通り、ブルー・オーシャン戦略の最大のメリットは、低コストかつ高単価で製品やサービスを新たな市場へ投入できるという点です。

▼シェアを獲得できる

ブルー・オーシャンは、新しい市場を開拓するため、競争相手が一切いない新市場にてシェアを獲得することができます。競争が繰り広げられるレッド・オーシャンを避けてビジネスを実施することにより、未開拓市場での利益の伸び率にも期待でき、多くのユーザーを短期間で得られるチャンスも転がっています。

デメリット

▼売るスキルが必要

ここでいう「売るスキル」というのは、いわゆるマーケティング能力のことを指します。高付加価値の新しいモノを、より低コストで提供するブルー・オーシャン戦略では、いくらアイデアを思いついたところで、それを上手に活用しながら売っていかなければなりません。経営者がマーケティングの知識やセールスポイントを持っていないようであれば、その価値がユーザーに届かず売れ行きが上がることはありません。そのため、ブルー・オーシャン戦略を行う前に、まずはマーケティング能力を身につけることから始める必要があります。

▼模倣されるリスク

新たな市場を開拓するブルー・オーシャンですが、そこで生まれた市場がいつまでも新しいものかと言えばそうではなく、そこで成長して規模を拡大させたとしても、他が似たような事業を立ち上げ、その市場に参入してくる可能性もあります。新しい市場を開拓することが目標ではなく、その先で市場環境の変化に対応していくことが大切です。

ブルー・オーシャンで成功した事例

QBハウス

チェーンの床屋として最も知名度の高いQBハウス。普通の理髪店では、カラーリングやシャンプー、パーマなどができますが、QBハウスは10分1,000円で行うカットのみという特徴があります。同店には各席に姿見が置かれており、洗面台を作る分のコストはかかっていません。その上、10分で1,000円であるため、1時間につき最大6,000円の売上です。一般的な理髪店では1時間で3,000円〜4,000円ほどの相場なので、普通の床屋よりも高単価・低コストで営業を行うことができます。

ユニクロ

ブルー・オーシャンで最も成功した日本の企業といえばユニクロでしょう。同社のヒット商品である「ヒートテック」は、それまでの衣類にはあまり伺えなかった機能性の高さを誇った製品であり、製造から販売までのプロセスを一貫して行うことで、流通や仕入れ、買い付けにまつわるコストを削り、ユーザーに安価で提供することに成功しました。さらに、新たな市場を創造しながら、夏は「シルキードライ」、冬はヒートテックに合った手袋やニット製品など、幅広く商品を展開しています。

任天堂

2006年に発売された『Wii』の開発スタッフは、ブルー・オーシャン戦略の本を読んでWiiを完成させたそうです。当時、任天堂はソニー社の『PlayStation』などの家庭用ゲーム機との激しい競争に巻き込まれていましたが、「子どもだけでなく、色々な世代にハマるゲーム機を作ろう」というアイデアにたどり着き、操作しやすいWiiリモコンの開発に至りました。次いでWiiリモコンで気軽に楽しく遊べるテニスやゴルフ、ボウリングなどのゲームソフトも発売し、その結果、Wiiは大ヒット。発売から1年で世界で2,000万台以上を売ることに成功しています。

ブルー・オーシャンを見つけるには?

そんな未開拓市場であるブルー・オーシャンを見つけるために最も有効的なのが、既存製品やサービスの価値を転換させることです。新たに創出する製品やサービスなどに付与された価値を転換することで、新たなユーザーを獲得できる可能性があります。

例えば、主婦層をターゲットにした利便的価値に優れた製品があったとします。これに対して、新たにファッション性やかわいさといった感性的価値を採用することで、流行に敏感な若者層のユーザーを新たに獲得できるチャンスが高まります。

このように、ブルー・オーシャン戦略は、既存の製品やサービスの価値を転換するだけで、新たな市場開拓およびユーザー獲得につながる可能性を秘めているわけです。

まとめ

ユーザーが求める価値が多様化している現在、これまでにない新たなモノを求める声も多くなっています。そのため、ブルー・オーシャン戦略を上手に活用して、長期的な売上・利益を生み出すことが企業側に求められていることです。不確実性が増している現代だからこそ、今ある経営資源を最大限に活用し、新たなる価値の創出、そしてコスト削減を目指したブルー・オーシャンが、優れたマーケティング戦略であると考えられています。

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