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2018.11.28

新規事業アイデアには価値はない?アイデアより大切な事

「世の中を変えるインパクトのある新規事業を創るには、誰も思いついていないような斬新なアイデアが必要」

事業会社で新規事業立ち上げや支援に携わっている方なら、誰もが一度はこのように考えたことがあるのではないでしょうか。
しかし新規事業において、アイデアや事業構想自体の良し悪しが成功確率に与える影響は思っているよりもずっと小さく、極端な話アイデアや構想を想う/語るだけなら誰でもでき、それだけでは世の中に何の価値も生まないため、存在しないのも同然なのです(アイデアや構想が重要ではない、という意味ではありません)。

実行にこそ価値がある

では、新規事業を創るには何が大切なのでしょうか。結論から言うと、それは「執行/実行=エグゼキューション」です。
ベンチャー・キャピタリストのデービッド・ローズが、非常に興味深い事をブログに書いていました。

【アイデアの価値】

Awful idea(どうしようもないアイデア) -100円
Weak idea(イマイチなアイデア) 100円
So-so idea(まずまずなアイデア) 500円
Good idea(良いアイデア) 1,000円
Great idea(すごく良いアイデア) 1,500円
Brilliant idea(素晴らしいアイデア) 2,000円

【執行/実行=エグゼキューションの価値】

No execution(実行していない) 100円
Weak execution(イマイチな実行) 100,000円
So-so execution(まずまずな実行) 1,000,000円
Good execution(良い実行) 10,000,000円
Great execution(凄く良い実行) 100,000,000円
Brilliant execution(素晴らしい実行) 1,000,000,000円

 

つまり、実行されない素晴らしいアイデアよりも、そこそこのアイデアを、レベルの高いエグゼキューションで、良い事業を創るほうがよほど世の中の為になり、成功確率も高くなります。ここを履き違え、エグゼキューションがないまま事業アイデアを磨き続け、結果として新規事業立ち上げが進まないケースが多く見受けられます。

斬新なアイデア創出に固執することの罠

『アイデア/構想』より『執行/実行=エグゼキューション』こそが事業を成功させるために何よりも重要である話の根拠として、アイデアを思いついてから実行して成功させるまでの割合の話が良く引き合いに出されます。

何か革新的なアイデアが思い浮かんだという時に、世の中で100人は同じようなアイデアを思い付いており、そのうち実際にアイデアを実行に移すのは10人程度しかおらず、さらにその中で成功するのは1人とも言われています。
世界規模では「誰も思いついていない革新的なアイデアなどほぼ存在しない」と言っても過言ではないほど、世の中には色々な面白いことを考えて挑戦している人が山程います。
とは言えども「それならば、誰も思いついていない、もっと斬新なアイデアを考えよう」と、顧客/市場を無視するばかりか、エグゼキューションまでをも無視したプランニングに終始していては、一向に新規事業は立ち上がりません。

『エグゼキューション』と『オペレーション』は違う

また、『エグゼキューション』を『オペレーション』と混同しているケースも多くあります。
では、どのような違いがあるのでしょうか?2つに分けそれぞれ説明します。

エクゼキューション


事業立ち上げ、事業運営における『エグゼキューション』とは「その事業を実行するという意思決定した後、PDCAを通してミッション達成まで導く一連のプロセス」と定義できます。

オペレーション


一方で、オペレーションとは「エグゼキューションのプロセスにおける、特定タスクの実行」を意味します。
つまりエグゼキューションとは、オペレーションよりも上位概念の言葉であり、オペレーションはエグゼキューションの中のごく一部でしかありません。その為、オペレーションのレベルをいくら高めたところで、高いレベルのエグゼキューションは実現されません。

 例えば、BtoBサービスを扱う新規事業の新規開拓営業を行うことになったとします。その際、次のプランのうち、適切なアプローチはどちらでしょうか。

【プランA】

1.最もニーズがありそうな業種、全1,000社のアタックリストを作成

2.営業パーソン5名×5日間投入し、全1,000社にテレアポを実施

 

【プランB】

1.ニーズがありそうな5業種のアタックリストを全50社(10件×5業種)作成

2.自社の営業パーソン1名×1日投入し、全50社にテレアポを実施

3.5業種の中で最も反応の良かった業種について、追加で100社のリストを作成。

4.営業パーソン2名×2日投入し、全100社にテレアポを実施

 

プランAの方が、短期間で多くのリストへのアプローチが可能ですが、そもそも「最もニーズがありそうな業種」という仮説が外れてしまった場合、リスト作成やテレアポに費やしたリソースが無駄になってしまいます。
一方プランBは、リソース投入を抑えつつ、確度の高いターゲットセグメントを特定し、アプローチすることが可能です。多くの企業のアポイントを獲得できるオペレーションはプランAかもしれませんが、より受注確度が高く見込める、優れたエグゼキューションと言えるのはプランBの方ではないでしょうか。

このように、オペレーションを一生懸命にスピード感を持ってこなすだけでは、高いレベルのエグゼキューションが出来ているとは言い難いといえます。

まとめ-アイデアを実行することに価値がある-

今回は、アイデアだけでなく、アイデアの実行=エグゼキューションに価値があるという話をさせていただきました。「百聞は一見に如かず、百見は一考に如かず、百考は一行に如かず」と言われますが、今あなたが考えているアイデアや構想があれば、まずは小規模な仮説検証からでも良いので実行してみてはいかがでしょうか。実行して初めて得られる気づきにこそ事業成功のヒントがあるはずです。

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