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2017.9.20

投資型・購入型・寄付型のクラウドファンディングの市場規模と市場展望まとめ(2020/1/17改稿)

投資型・購入型・寄付型のクラウドファンディングの市場規模と市場展望まとめ(2020/1/17改稿)

近年、日本でのクラウドファンディングの市場は拡大を続けています。矢野経済研究所の調査発表によると、2015年度のクラウドファンディング市場規模は363億3,400万円に達し、昨年度に比べて約68%増えています。そのうち購入型クラウドファンディングが約32億円、寄付型クラウドファンディングが約1億円、投資型クラウドファンディング(貸付型クラウドファンディング含む)が約328億円と推計しました。(新規プロジェクトを支援する金額ベースで算出。)クラウドファンディング市場規模がもっとも大きい類型は投資型で、全体のおよそ9割を占めており、市場の拡大に大きく貢献しています。

クラウドファンディング市場が成長している背景には社会貢献や地域創生に繋がるクラウドファンディングプロジェクトの増加、そしてクラウドファンディングが世間で認知され始めたことで大型プロジェクトが成立しやすくなったことが影響している模様です。今回は投資型、購入型、寄付型の3タイプのCFの市場がどうなっているのか、そして展望について考えていきたいと思います。

投資型クラウドファンディングの市場展望

クラウドファンディング市場で大きなシェアを占めている投資型クラウドファンディングの特徴は金銭的リターンで収益を得られることです。これは購入型CFや寄付型CFにはない特徴で、多くの人々に利用されクラウドファンディング市場の拡大に繋がっています。

投資型クラウドファンディングは金融庁の認知を受け、2015年には政府が正式に投資型クラウドファンディングの規制を緩和したことから一気にその名が広がりました。人気の理由の一つに利回りの高さがあります。この低金利時代にも関わらず平均5~10%以上の利回りが期待でき、効率的にお金を増やすことができます。またFXや株式よりもリスクが低く、1万円から始められることから初心者でも安心して始めることができるのです。このように効率的に資産運用でき、若い世代から年配の方まで誰もが始められる資産運用の手段として注目を集めています。この数年で初心者向けをはじめ、様々なタイプの投資型クラウドファンディングプラットフォームが誕生しています。中でも「オーナーズブック」というプラットフォームは不動産投資のクラウドファンディングで実績を伸ばしています。今後も投資型クラウドファンディングプラットフォームで案件を増やし、クラウドファンディング市場拡大に牽引していくことでしょう。

購入型CFの市場展望

購入型CFの市場規模が大きくなっている要因には購入型クラウドファンディングが幅広い世代から認知されてきて、大型(支援額の高い)プロジェクトが成功する事例が増えてきていることがあります。またベンチャー企業から大企業までの様々な規模の企業がCFを利用するようになっています。最近の動向として、企業が購入型クラウドファンディングを始めるのは本来の資金集めという目的に加えてテストマーケティングや商品や企業のPRを目的としているケースが増えているようです。クラウドファンディングプラットフォーム上で新商品の先行予約販売にして、需要がどれだけあるかの予測が可能になり、さらにメディアで紹介されるきっかけに繋がるなどのメリットを上手に活用しているようです。

弊社が運営するクラウドファンディング「ENjiNE」も、この購入型に該当します。

寄付型CFの市場展望

日本では2011年3月の東日本大震災をきっかけに名前が知られるようになった寄付型クラウドファンディングですが、最近は被災地支援のみならず発展途上国における難民支援などのプロジェクトが多数起案され、多くの人々が支援しています。他の寄付(募金)活動と違うのは、支援者の寄付金がどこでどのように遣われているか、支援者がプロジェクトの進捗状況をきちんと把握することができるという点です。寄付型クラウドファンディングでは基本的にリターンは発生しませんが、その代わりにプロジェクトの進行状況を理解でき、起案者と支援者に間に信頼関係が生まれます。そしてそこからさらに大きいプロジェクトで協力し合える関係を築ける点が寄付型クラウドファンディングの支持を多く集める大きな要因と思われます。代表的なプラットフォームにはReadyfor?などがあります。

矢野研究所の発表では2016年度の寄付型クラウドファンディングの市場は約4億円(前年度比300%増)と見込んでいます。寄付型クラウドファンディングは災害などの影響で年によって市場規模は変動されてしまいがちですが、世界規模で見ると支援を欲している地域は多くあります。これからも社会的に意義のあるプロジェクトがたくさん誕生するとともに寄付型クラウドファンディングの発展に繋がることを期待します。

以上、3つの類型の市場の様子と今後について考察しました。日本でのクラウドファンディングのスタートは欧米諸国に比べて遅れましたが、徐々に認知され始めそれぞれの類型クラウドファンディングの活用効果も浸透してきています。企業が事業拡大のためにクラウドファンディングを利用するパターンも増えてくることでしょう。また地方自治体が中心となって「地方創生」を図るためにクラウドファンディングを積極的に利用することも予想されます。このように今後のクラウドファンディングプロジェクト案件が増えると同時に案件の達成数も増加していくと考えられます。

矢野研究所の発表によると、2016年度のクラウドファンディング市場は477億8,700万円(前年度比31.5%増)に増加すると予測をしています。クラウドファンディング市場はまだまだ拡大基調にあり、500億円規模になるのも遠い未来の話ではないようです。


出典

矢野研究所 レポートサマリー(2016年9月1日)
http://www.yanoict.com/report/12494.html

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