新規事業・イノベーション共創メディア | Battery 新規事業とイノベーションを共創する原動力。Battery(バッテリー)

2020.5.29

【徹底解説】コロナに対するマスク需要への異業種参入とその背景

【徹底解説】コロナに対するマスク需要への異業種参入とその背景

コロナ禍において、あらゆる物品の品薄が続いています。マスクはその代表格であり、これまでの供給体制では間に合わない状況に陥っています。そこで、社会課題である「マスク不足」を解決するためにマスク製造に異業種参入した企業を紹介していきます。後半では、最近見かけるようになった「フェイスシールド」製造に参入した異業種参入している企業も紹介していきます。

マスク製造に異業種参入した企業

シャープ

大手電気機器メーカーであるシャープは、新型コロナウイルスが日本国内で猛威をふるい始めた2月後半頃に政府の要請を受けて生産を決定し、3月からマスクを出荷し始めました。

なぜこのような早いスピードでマスク製造が始められたかというと、シャープの親会社である、台湾・鴻海精密工業が、中国における新型コロナウイルス感染の広がりを受けてマスク産業に参入し、そのノウハウを参考に異業種参入することができたからです。

具体的には、シャープの本業であるテレビの液晶ディスプレイを製造するクリーンルーム(空気清浄度が確保された部屋のこと)をマスク製造に転用しています。

1日15万枚ほどの製造ですが、今後より生産能力を高めていくとのことです。当初は政府に向けてのみの製造でしたが、現在は個人向けにも販売を行っています。異業種参入するスピードと生産能力の高さから非常に話題になりました。

パナソニック

同じく大手電気機器メーカーであるパナソニックでは、自社グループ会社が保有するクリーンルームを使って、主として社内の従業員向けのマスクを生産しています。

従業員を新型コロナウイルス感染から守り、社員が市場から調達する機会を減らすことでマスク需要をコントロールしようとするものです。社員への安定的供給が実現されたのち、医療現場への医療用マスクの供給を検討しています。

アイリスオーヤマ

アイリスオーヤマの大山会長が「月生産1.5億枚を7~8月には到達できる」と語ったことが話題になりました。

当初は6000万枚の計画を1.5億枚にまで増やしたので、現在設備導入が急ピッチで進んでいます。

元々日本のマスクはその8割が中国製でした。しかし現在中国における輸出規制対象になっていることから、マスクの自給自足が急務とされています。月で日本国民の人口を上回るマスクを製造できるのですから、その活躍が期待されます。

トリニティ

スマートフォンの周辺機器を販売するトリニティでは、原価マスクと称したマスクを売り出したことで話題になりました。以下の図のように、マスク製造・販売にかかる費用を明確にすることで、マスクの高額転売を牽制する目的もあるようです。

※トリニティ公式HPより:https://trinity.jp/statics/genkamask.html

フェイスシールド(顔面保護器)製造に異業種参入した企業

さて、ここまででマスクに対する異業種参入している企業の例を見てきました。

次に、最近よく見かけるフェイスシールドに対して異業種参入している企業を紹介していきます。

DMM.com

大手IT企業として名高いDMMですが、この度医療機関からの要望に応じ、フェイスシールド1万セットの無償提供を始めました。

石川県加賀市にある、日本最大級の3Dプリンター工場においてあらゆる製品を製造しています。コロナ禍にあっては、フェイスシールドにとどまらず、人工呼吸器などの器具の製造も行っています。

トヨタ自動車

トヨタ自動車も、DMM同様に3Dプリンターでのフェイスシールド製造に力を入れています。生産能力としては週に500~600個程度を想定しており、医療機関に向けて提供します。

また、トヨタ自動車は人工呼吸器の生産支援も行っています。自ら人工呼吸器を製造するのではなく、医療機器メーカーの機器増産に対して、トヨタ生産方式で得られた知見を活かしての支援を継続していくとのことです。

異業種参入の可能性

ここまででマスクやフェイスシールドとは全くの異業種から参入している事例をご紹介しました。既存の技術を少し転換したり、発想を変えたりすることによって、新しい事業の可能性を見つけることもできます。

自分が今所属している会社でも、コロナ禍を乗り越えるための施策を打てるかもしれません。自社のリソースを棚卸しして、新たな可能性を探ってみましょう。

参考資料

https://japanese.engadget.com/jp-2020-05-01-it.html

https://the-owner.jp/archives/2896

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020042000893&g=eco

http://rief-jp.org/ct11/101218

http://rief-jp.org/ct4/101149

https://newswitch.jp/p/21981

https://idarts.co.jp/3dp/dmm-3d-printing-face-shield/

https://www.phileweb.com/news/hobby/202004/21/3154.html

Facebookページから
最新情報をお届け

記事のアップデート情報や新規情報はFacebookページで随時配信されております。
気になる方は「いいね!」をお願いいたします。

新規事業創出やオープンイノベーションなどの取り組みでお困りの方へ

弊社が開発しているThrottle(スロットル)は 新規事業創出/オープンイノベーション/ピッチイベントの プログラム運営管理に最適化された、日本初のサービスです。

Throttleの特徴

・新規事業やイノベーション創出のアイディアやプランを広く集め、実現に向けて推進するためのプログラム運営に必要な機能やサービスがすべて揃っています
・クラウドサービスのためシステム準備は不要、すぐに利用可能です
・基本機能であれば無料(0円)で利用可能です

詳しい機能の特徴やお問い合わせについてはサービスの紹介ページをご覧ください。

サービスの詳細を見る
Related article

関連記事

Category archive

イノベーションの記事

Category archive

特集・コラムの記事

資料請求、お問い合わせはフォームからお気軽にご連絡ください。

お問い合わせ