2023.11.18

ストーリーボード、イラストで伝えるアイデア発想方法とは?

ストーリーボード、イラストで伝えるアイデア発想方法とは?

アイデアを思いついても、自分の意図とは異なった解釈をされてしまった。ユーザー体験のイメージが中々言葉だけでは伝わらない。そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?今回はこれらの課題を解決できる「ストーリーボード」という手法についてご紹介します。

ストーリーボード、イラストで伝えるアイデア発想方法とは?

1.ストーリーボードとは?

ストーリーボードとは、製品やサービスのユーザー体験をイラストや画像を使って物語を作り、誰にでも分かりやすく伝えるための手法です。

ストーリーボードは「ストーリーを可視化する」という点がポイントになります。可視化することで、より具体的なユーザー体験がイメージでき、「ストーリー実現のために必要な機能は何か」、「用意するべきコンテンツは何か」などの細かい部分を発想するのに役立ちます。

ストーリーボードに描かれる内容は以下のようなものが挙げられます。

  • ユーザーが製品やサービスを使う動機
  • 製品・サービスの利用シーンやその環境
  • ユーザー目的や継続利用へのモチベーション

ストーリーボードは、主に新規事業開発の場面やPSF(解決策検証)アイデアのコンセプトの顧客受容性を検証する際に活躍します。また、ですが、このタイミングでしか使えないというような制約はないので、「可視化した方が伝わりやすい」と思ったタイミングで積極的に活用することをお勧めします。

2.ストーリーボードの活用方法

ここからはストーリーボードの活用方法について、説明していきます。

アイデアの具体化

上述したように、ストーリーボードは様々なシーン有効であると同時に、活用方法も多岐に渡ります。

その中でも、発想したばかりのアイデアを整理するタイミングで最も役立つと言われています。思いついたばかりのアイデアは抽象的で言葉だけではイメージしづらいことが多くあります。ストーリーを構成することで、頭の中だけにある言語化が難しいものや、文章で書かれているだけでは気づくことが難しいような問題点を発見できる場合があります。

▼ユーザー体験のイメージを共有する

初期段階のアイデアは抽象的で漠然としているため、受け取り方によっては様々な解釈が可能になってしまいます。そのため、アイデアが評価されて、事業として取り組み始めたのにもかかわらず、実際チームメンバーそれぞれの認識が統一できていないといったことが多く発生します。

ストーリーボードを用いることでユーザー体験するのかを視覚的に表することが可能になります。

  • ユーザーの置かれている状況や環境はどんなものであるか
  • ユーザーの抱える課題とは何か
  • ユーザーが最終的に得られるものは何か

これらをストーリーに登場人物を入れ込むことで、イラストを見た人は自身の体験などを投影し没入感を感じやすくなります。そのため、漠然としていたアイデアのイメージを第3者と共有しやすくなります。イラストベースで共有を行うことで、スピーディーかつ正確にアイデアの本質を理解することが可能になり、上述したような問題が発生しにくくなります。

3.ストーリーボードの作り方

ここでは、ストーリーボードの作り方の1例をご紹介いたします。

ステップ1:解決したい課題の整理・最終目標の設定

ストーリーボードの作成において最も重要な点は、論理的かつ説得力のあるストーリーを作成することです。そのために、イラストなどで細かく描写をする前に「現状がどうであるか?」「解決したい課題は一体何なのか?」「目指すべき最終目標はどこか?」の3要素を整理する必要があります。初めから細かい部分を考えるのではなく、全体像を掴みやすくするために、まずは前述した3要素を抑えましょう。

ステップ2:ユーザー体験の整理

「現状がどうであるか?」「解決したい課題は一体何なのか?」「目指すべき最終目標はどこか?」の3要素の設定を完了した後は、「課題を解決し最終目標を達成するまでの道のり」を書き出します。つまり、ユーザー体験を発想していく段階になります。

この段階で注意するべきなのが、ユーザー体験の内容が冗長にならないようにすることです。ストーリーが長すぎると、見る人によってはアイデアが全く別の観点から見られてしまい、理解してもらうのが難しくなる可能性があります。多くても6コマ、理想としては4コマのイラストで物語が完結するようにストーリーを構成しましょう。

ステップ3:イラストとセリフを書き込む

最後に、イラストや登場人物のセリフなどを書き込みます。イラストはユーザーの感情の変化が理解してもらえるように描き、それだけでは伝えきれないポイントをセリフなどで補っていきます。

この時に「絵が上手いかどうか」は重要ではありません。きちんとストーリーの中で、伝えたい内容が正しく伝わっているかという論点を意識して、シンプルで誰が見ても分かりやすいものにすることが大切です。

まとめ

新規性が高いアイデアほど漠然としていて言葉や文字だけでは中々イメージが共有できないことも多くあるかと思います。今回ご紹介したストーリーボードはそのようなシーンで活躍できる手法です。ぜひ1度、ストーリーボードーを使ってイラストベースでアイデアを共有してみてください。

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