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2017.2.3

国内・海外のクラウドファンディングにおける失敗/トラブル事例まとめ

国内・海外のクラウドファンディングにおける失敗/トラブル事例まとめ

様々な魅力によって日本だけでなく、世界中で注目を集めているクラウドファンディングですが、一方でまだ歴史の浅い仕組みなだけに、問題点もいくつかあります。今回は、そんなクラウドファンディングの問題点が引き起こした、国内や海外での実際の失敗・トラブルについて触れていきます。

クラウドファンディングを活用する際には、常にこのようなトラブルや失敗のリスクをはらんでいることを理解しつつ、しっかりと準備をして臨むことが必要です。

国内


①指輪型デバイス「Ring」

これは、日本のベンチャー企業であるLogbarが開発を発表した指輪型ウェアラブル端末で、これを指にはめてジェスチャーをすることで、まるで魔法のように物を操ることができるという製品です。Logbar社は、アメリカのクラウドファンディングサイトKickstarterにこの製品の開発プロジェクトを掲載し、2014年4月には88万ドル(約9,000万円)の資金を集めましたが、デザインの変更や出荷の遅れが相次ぎ、支援者からも返金を求める声や不安視する声が多くなってしまいました。最終的に、製品は支援者の元へ出荷され、現在も端末の改良が続けられていますが、この事例を見ても分かるように、出資をする側も受ける側も、製品の出荷遅延など、プロジェクトのリスクを十分把握した上で、クラウドファンディングを利用する必要があります。
(製品URL:http://logbar.jp/ring/ja/)

②途上国の児童支援を訴えた女子大生

2015年2月に京都府内の大学に通う女子大生が、クラウドファンディングサイトCAMPFIREに、あるプロジェクトを発表しました。それは、この女子大生が世界一周をしながら、発展途上国の子供たちに支援者からのメッセージを届け、支援者には途上国の子供たちに自分の夢を描いてもらったスケッチブックのコピーを渡し、写真展を開くというものでした。しかし、プロジェクトを知った人々から、「子供たちの夢を繋ぐという名目で、自分が世界一周の旅をしたいだけではないか」といった批判が相次ぎ、クラウドファンディングサイトが炎上する結果となってしまいました。このように、クラウドファンディングを利用するためにプロジェクトを公開することは、不特定多数の人の目に触れるということであり、応援する声だけでなく、批判も受ける可能性があるということに注意しなければなりません。

 

海外


①セルフィードローン「Lily」

このセルフィードローン「Lily」は、アメリカのLily Roboticsが製品化を進めていたもので、2014年からクラウドファンディングで支援を呼びかけ始め、最終的には3400万ドル(約39億円)もの資金が集まっていました。操作はドローン本体を空中に投げるだけと非常に簡単で、自動的に利用者の位置を追跡するという製品を予定しており、防水機能も付いているということで、世界中から期待されていました。しかし、2017年1月に、資金難を理由に開発を断念したことを発表し、それと同時に、今回のクラウドファンディングで集めた資金は全て60日以内に返金するということも発表しました。
(製品URL:https://www.lily.camera/)

今回の事例は金額も非常に大きく、人々の期待も絶大だったことから大きな関心を呼びましたが、同じようなケースは日本のクラウドファンディングにおいても、いつでも起こりうるものです。クラウドファンディングにおいて、資金を集めているプロジェクトが成功するかどうかには、起案者の資金やスケジュールに関する計画性が大きく影響します。クラウドファンディングでの資金調達を考えている人が気を付けなければならない点です。

②限定版トランプ

Altius Management社は2012年にKickstarterでクラウドファンディングを利用し、限定デザインのトランプを制作するというプロジェクトへの資金提供を呼びかけました。その結果、800人以上がこのプロジェクトを支援し、目標金額にも到達しましたが、実際にトランプが出資者の元に届くことはなく、Altius Management社は音信不通となってしまいました。この事態に対して、ワシントン州裁判所が判決を下し、Altius Management社に支援者への払い戻しを求めました。

これは、クラウドファンディングでのプロジェクト失敗において、裁判所が事業者に払い戻しを命じた初めての事例であり、クラウドファンディングを利用した詐欺を企んでいた者たちへの抑止力となったと言えます。

今回はクラウドファンディングによる失敗やトラブルの実際に起こった事例をご紹介しましたがこれらは氷山の一角に過ぎません。クラウドファンディングが普及している海外でのトラブルの数は非常に多く、今後日本でもクラウドファンディングの利用が広がるにつれて、トラブルや失敗も増加してくると考えられます。クラウドファンディングを運営する企業はもちろん、支援者にとっても、起案者にとっても、このようなトラブルを未然に防ぐことが、今後の課題となっています。

参考にしたURL

https://roboteer-tokyo.com/archives/7302
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1409/02/news063.html
http://news.livedoor.com/article/detail/9834753/

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