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2018.3.9

目標金額は2000億円超え?米国ビール会社がクラウドファンディングの挑戦

目標金額は2000億円超え?米国ビール会社がクラウドファンディングの挑戦

先日、アメリカのビール酒造組合「Brewers Association」が、Take Craft Backという運動をはじめ、話題となっています。過去類を見ないほどの壮大なプロジェクトであり、史上最大のクラウドファンディングとも称されているほどです。一体どのようなプロジェクトなのでしょうか。早速見ていきましょう。

世界のビール事情

まず、本プロジェクトの内容に入る前に、世界のビール事情について説明します。

紀元前4千年紀からの長い歴史をもつビールが、最も豊富な国といえばベルギーです。500以上の醸造酒をもつ”ビール大国”と言われており、銘柄数は800を超えているようです。また、国民一人あたりのビールの消費量は91ℓで、日本の平均のおよそ倍に当たります。

また、世界最大のビール会社であるアンハイザー・ブッシュ・インベブは、ベルギーのルーヴェンに拠点を置いており、同社はビール飲料の世界シェアが30%以上に達しています。特に、同社の主要ブランドであるバドワイザーは日本でも人気が高く、世界的にもビール業界のトップクラスの銘柄として知られています。以上のことから分かる通り、ベルギーは他国と比べてビールとの関係が深く、地ビールの宝庫として有名です。

Take Craft Backについて

さて、冒頭でも述べたアメリカのビール酒造組合「Brewers Association」によるTake Craft Backプロジェクトですが、専用のページでは以下のような文章とともに、資金の呼びかけを行なっています。

「HELP US RAISE THE $213 BILLION WE NEED TO BUY ANHEUSER-BUSCH INBEV.
America’s independent craft breweries turned the beer industry upside down. That’s why Anheuser-Busch InBev and its Big Beer cronies are buying us up left and right. Taking our independence—and your freedom of choice—away. But we won’t be muscled out. We’re launching the largest crowdfunding effort in history to turn the beer industry upside down again!」

訳)インベヴを買収するために2130億ドル必要なのです。
アメリカの独立したマイクロブルワリー(小規模なビール工場)は、ビール業界を覆しました。それがインベヴやその他大手ビール会社が片っ端から買収を進めた理由にあたります。おかげで我々の主体性、そして消費者の選択の自由はどこかにやられてしまいました。しかし、このまま黙っておくわけにはいきません。史上最大のクラウドファンディングを立ち上げ、再びビール業界を根底から覆してみせます!

実は、先に紹介したアンハイザー・ブッシュ・インベブは、もともとベルギーに拠点を置くビール会社・インベブが、アメリカのビール会社であるアンハイザー・ブッシュを2008年に買収したものであり、同社は他にも2012年にグルポ・モデロを、2016年にSABミラーを、それぞれ高額で買収してきました。

ここ数年の間、インベヴを筆頭にいくつかの大手ビール会社が、多数のマイクロブルワリーを買収する傾向が高く、そうした中で今回のプロジェクトでは、それに対抗する壮大な計画を実行しています。

イメージビデオ

https://youtu.be/S-a69ey71vo

本プロジェクトでは、これまで大手ビール会社が行なってきた悪事や、インベブを逆買収する理由、このキャンペーンに賛同するブルワーたちの意見などを、メインページにそれぞれ掲載しています。また、そうしたブルワーたちに向けたイメージビデオ「Let’s Take Craft Back」がサイト内でアップされており、およそ3分間にわたって、ユーモアあふれるジョークを交えたPRを行なっています。上記の動画がそのビデオです。

現実的に考えると、2000億ドル以上もの出資金を集めるのはかなり難しく、成功する可能性は決して高いとは言い難いです。しかし、この運動によって、消費者の購買行動を変えるきっかけを生み、ビール業界を一新するパフォーマンスとしての話題作りにはなるでしょう。「ビールを飲むならクラフト!」といった彼らなりのメッセージがそこに込められており、社会性とエンタメ性を合わせたキャンペーンとなっています。

まとめ

大手ビール会社のビールよりもクラフトビールを愛する人は未だ顕在しています。しかし、買収が進むにつれ、クラフトビールに対するこだわりや愛着心は徐々に薄まり、美味しいビールが飲めればクラフトでなくても良いと考える人が増えています。現在、集まっている資金は3,384,960ドルで、日本円に換算すると3億8592万円です。一般的なクラウドファンディングであれば、かなり高額な資金調達に成功していますが、なんせ目標額は2130億ドル(約24兆円)のため、まだまだ足元にも及んでいません。果たして今後目標額を達成することはできるでしょうか。

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