2023.12.2

リノベーションの手順や流れとは?やり方と費用を徹底解説

リノベーションの手順や流れとは?やり方と費用を徹底解説

リノベーションブームを迎えている昨今、30代40代の方をはじめ、さまざまな人がリノベーションに関心を抱いています。しかし、いざ実行しようとなると、どのような手順を踏めばいいか、費用はいくらかかるかなど、分からないことだらけという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「自分でリノベーションをするための手順、費用」についてご説明していきます。

リノベーションを行う手順

水回りの一部を工事するだけでも最低1ヵ月、スケルトン物件のフルイノベーションとなれば4ヵ月以上かかる場合もあります。結婚や出産などのタイミングに合わせて入居するには、そこから逆算したスケジュールを立てなければなりません。
では、リノベーションを行う際の一連の手順とは一体どのようなものなのでしょうか。ここでは中古物件をリノベーションするケースをモデルに説明していきます。

物件探し(6ヵ月前)

まず、リノベーションを行う中古物件探しからです。住宅情報サイトから条件に合う物件を検索し、エリアや価格帯だけでなく、インスペクション済みか、耐震対応がなされているかなど、細かい諸々の条件も整理したうえで探しましょう。

リノベーション会社の選択(5ヵ月前)

物件探しとほぼ同時進行で行うべきことは、リノベーションを依頼する会社選びです。各ネットの口コミや専門誌などを参考にしたり、リフォーム会社が開催している相談会・イベントなどに参加したりして、信用できる会社かどうかを検証してみてください。依頼する会社が決まれば、実際に会いに行って話を聞いてみたり、内覧に同行してもらったり、プロならではのアドバイスを聞くことが大事です。

リフォームローンの事前審査(4ヵ月前)

引越し先の中古物件が見つかったら、申し込みと同時にローンの事前審査を行います。
住宅購入資金にかかる「住宅ローン」、リフォーム資金にかかる「リフォームローン」とそれぞれ別のローンがあり、中古住宅購入&リノベーションを行うとローンが二重になってしまい、月額負担が重くなります。それを防ぐため、最近は住宅購入資金とリフォーム資金を一本にまとめた「リフォームパック」のような住宅ローンも登場しているようです。

契約(4ヵ月前)

住宅ローンの事前審査を終えれば、いよいよ売買契約です。購入申し込みの段階では”仮押さえ”という扱いになるため、正式に売買契約を結ぶまではキャンセルが効きます。物件の購入申し込みから売買契約を結ぶまでの「仮押さえ」の期間はおよそ1週間程度なので、気になる点などは不動産会社に積極的に質問しておきましょう。

仮住まい手配(3ヵ月前)

スケルトン物件のフルリノベーションを行う場合、工事期間は4ヵ月ほどに及ぶ可能性があります。規模が大きければ大きいほど工事期間中住み込むのは難しいため、別の場所に仮住まい契約を行うことをおすすめします。

工事の進捗チェック(1ヵ月~2ヵ月前)

リノベーションを実施している過程を見に行くだけでも楽しいですし、中古物件ならではの問題が出てくる場合もあるため、工事がスタートしてからは週1のペースで現場に顔を出すと良いでしょう。追加工事が発生しそうな場合でも、現場の状況を分かっている方が安心できます。

引越し準備(1ヵ月~2ヵ月前)

引越し準備は早めに終わらせておくと、引越し業者に支払う費用も安く済む可能性があります。ご家庭をお持ちの方は、子どもの転校手続きやインターネット契約手続きなど、意外とやる作業が多いので、余裕を持って抜かりなく準備しておきましょう。

リノベーション費用の相場

地域ごとの相場

同じリノベーションでも地域によってかかる費用は異なってきます。都市圏以外の地方だと比較的安く済む場合が多いですが、東京や大阪といった人気エリアともなれば、それなりに価格も上がってきます。

基本的には面積が広ければ広いほど費用は高くなっていきますが、たとえば同じ70㎡だとしても、大阪では800万円なのに対し、東京では1,000万円といったケースが生じます。広さは同じでも地域が違うだけで値段の変動は激しいです。

一戸建て VS マンション

リノベーション費用の全体平均は約600万円~700万円と言われていますが、そのうち、一戸建ては約650万円、マンションは約520万円と、差が見られます。さらに、リノベーションに1,000万円以上をかけた人は、一戸建てで約20%、マンションで約8%と倍以上の開きがあることも分かりました。また、築年数でも費用に違いが見られ、一戸建てもマンションも築年数が古いほどリノベーション費用は高くなる傾向にあります。

リノベーションにかかる費用

工事費

600万円~1,200万円が平均のようですが、スケルトン物件のフルリノベーションとなれば800万円~1,500万円ほどかかるようです。

デザイン設計費

壁材、床材、建具などのリノベーションには資材費が、システムキッチンや洗面台、ユニットバスなどのリノベーションには設備費がかかります。フルリノベーションをする際にはその両方が必要です。また、そのほか、現場監督・管理にかかる費用もかかってきます。

諸費用

現場管理費、書類作成手数料、申請手数料などが挙げられます。

仮住まい家賃

リノベーション期間中に暮らす仮住まい家賃も必要になってきます。早ければ1ヵ月程度ですが、長いと4ヵ月~5ヵ月ほどかかり、長びくほど家賃負担も大きくなってきます。

上記のデザイン設計費、諸費用は工事費全体の10%~20%ほどかかります。たとえば工事費が700万円だった場合、デザイン設計費は70万円~140万円、諸費用も70万円~140万円、仮住まい家賃が月10万円×4ヵ月=40万円で、合計880万円~1,020万円かかる計算になります。

リノベーションのメリット・デメリット

最後に、リノベーションを行う際に生まれるメリット・デメリットについて紹介します。

メリット

新築よりも安い

同じ条件であっても、新築を購入するのと、中古を購入してリノベーションをするのとでは、中古を購入してリノベーションした方が、かかる費用は20%~30%安く済む場合が多いです。既存の新築物件のクオリティにもよりますが、新築よりも安い価格で自分の理想空間を作れるというのは大きなメリットと言えます。

自由度が高い

自分の生活スタイルに応じて、自由に自分らしさを表現できるのがリノベーションの特徴です。既存のマンションなどではほとんどどの部屋も同じ内装をしています。個性を十分に発揮できる部屋作りをしたいという方にとっては喜ばしいものではないでしょうか。

物件の選択肢が多い

希望する条件にふさわしい新築物件を探すのはわりと苦労します。とりわけ都心部では、新築マンションや戸建てを希望する人が多いため、結局どこかで妥協してしまうケースが多いようです。しかし、リノベーションを前提に考えれば、中古物件も候補に入り、さらに新築よりも安い予算を設定できるため、選択肢はかなり広がります。

デメリット

住むまでが長い

リノベーションを行う場合、物件の引き渡しまでの間に、建物検査や設計、施工などの作業が加わります。また、こういう家にしたいというイメージやこだわりが強いと、建築士との打ち合わせも必要となり、完成させるまでに時間がかかります。もちろん手間を省いて中途半端な家に済むよりは良いですが、忙しくて打ち合わせの時間が十分に取れない、一刻も早く住み替えたいという方には、あまりおすすめできません。

耐久性に不安が伴われる

中古物件を購入する際、築年数には注意しましょう。築40年以上の物件などには今のような厳しい管理が施されていなかったり、手抜き工事があったりする場合があります。耐震性が現在の法律基準を満たしていない物件もあるため、リノベーション後も安心して暮らせる物件に絞って探してみてください。

ローンの金利が高くなる

中古の戸建やマンションを購入しリノベーションを行う場合に、ローンを利用しようとすると、リノベーションの費用には一般の住宅ローンが利用できないため、住宅ローン以外に、別途、リフォームローンを利用する必要があります。リフォームローンは金利が一般の住宅ローンよりも高い傾向があるため、総じてローンの金利が高くなります。さらに、購入後に工事がはじまるため、工事の間の家賃など二重払いが発生する場合もあり、資金計画をしっかりと立てる必要があります。
なお、リノベーション済みの戸建やマンションの購入であれば、住宅ローンのみで済むため、リノベーション済みの戸建やマンションも選択肢の一つとして検討してみるのもよいかと思います。

まとめ

さて、今回は「自分でリノベーションをするための手順、費用」について紹介しました。アイデア次第で費用を抑えたりこだわりを発揮したりすることはいくらでもできます。自分の理想の家を完成させるために、妥協のないリノベーションを実践してみてください。

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