新規事業を立ち上げる上での計画策定のポイントは?

2020/5/12

不確実性の高い新規事業開発では、計画が幾度となく変更になり、0から計画をやり直すということが多々発生致します。

そのため、計画を行う上で重要な観点や考え方があります。
今回は新規事業を行う上での計画策定について国際規格ISO56002として昨年標準化されたイノベーション・マネジメントシステムの内容を参照しながらご紹介します。
※ISO56002についてはこちらの記事を参照ください

計画を行う上で重要なポイント

新規事業に取り組む上では、事業の計画以上に、事業を興す上で組織としての新規事業への取り組み方をしっかりと決めておく必要があります。
ISO56002では、下記のように記載があります。

組織は、次に示す事項の実施によって、イノベーションの機会により組み、要求事項を満たすため、及び6.2で決定した取り組みを実施するために必要なイノベーションの取り組み、プロセス、構造及び支援を計画し、実施し、かつ、管理することが望ましい。

1.イノベーションの取り組み及びプロセスに関する基準の設定

2.その基準に従った、イノベーションの取り組み及びプロセスの管理の実施

3.イノベーションの取り組み及びプロセスが計画通りに実施されたという確認を保つために必要な程度の、文書化した情報の保持

それぞれについて詳細に説明していきます。

基準の設定

新規事業に取り組む上で最も重要なのが、新規事業を行う上での基準の設定です。
例えば、何年でどの程度の売上を目標とするのか、また撤退基準をどのようなものにするのかなどを事前に設定する必要があるかと思います。

不確実性が高いからこそ、最初に基準を決めておくことで赤字化したり、資金を投下しすぎたなどのリスクをある程度管理することができます。

また、実行する上でこれくらいの工数しか割かない、このような業界の事業しか行わない、などの実施するプロセスにおける基準もしっかりと策定しておくことも重要です。

実行計画とプロセスの管理をしやすくする

いざ新規事業に取り組むとなった上で、その実行計画や、実行しているかどうかのマネジメントは非常に重要です。
不確実性が高いために、仮説と検証を繰り返すことになり、現在がどのフェーズにあるかどうかを把握することは必要になってきます。

このような管理のために非常に役に立つツールもあります。
このようなツールを用いて管理を行うことも一つの手段です。

ただ、新規事業の創出の管理を行うツールはなかなか世に出ていないのが現状です。
新規事業を組織として創出する際、従業員からのアイディアの公募を行う組織も多いと思います。
そのような組織向けの管理ツールとして、イノベーションマネジメントプラットフォーム「Throttle」があります。

新規事業創出プログラムや、社内ベンチャー制度に取り組む上での業務を全て管理できます。

まとめ

いかがだったでしょうか?
新規事業を行う上では、会社としてどういう基準で実施をするのかの管理を行うことが成功の鍵になってきます。

是非上記を意識して新規事業開発の制度設計をしてみてください。

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