組織的イノベーションを成功させるためにリーダーがすべきこと

2020/3/30
イノベーションのリーダーが指し示す方針
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不確実性の高い新規事業開発は、トップマネジメントを中心としリーダーが組織を引っ張っていく必要があります。

しかし、新規事業開発した経験のある方はそう多くはないというのが実状で、新規事業をどう推進したらいいのかさえわからないという方も多いかと思います。

そこで、組織的にイノベーションを成功させるために、リーダーがするべき基本的な行動をお伝えしていきます。今回は、イノベーションマネジメントの国際規格であるISO56002を参考に、ひとつずつお伝えしていきます。

リーダーがするべき“2つのこと”

まず結論からいうと、リーダーは以下の2つのことを意識してイノベーション開発を行うのが良いとされています。

①イノベーションの方針の確立

②イノベーションの方針の伝達

①は、イノベーションの大まかな5W1Hを決めるようなことです。例えば、今回自社で取り組むイノベーションが、「何を」し、「誰を」対象にし、「どのように」進めていくかといったように、曖昧でぼんやりとした概念にとどまっているイノベーションに、形を与えてあげるような作業です。

②は、①で決まった作業を、関係者に知らせる作業です。それにより、関係各所からの合意形成を狙ったり、異議があれば都度それを検証できるようにして、新規事業の成功確度を挙げていく作業になります。

イノベーションの方針の確立のための“6つの行動”

では、実際に①および②において、リーダーは具体的にどんな行動をとるべきなのでしょうか。ISO56002では、以下の6つの行動をイノベーションの方針の確立のために有効な行動として提示しています。

  • イノベーション活動へのコミットメントを表現する
  • 組織の目的及び状況にとって適切であり、イノベーションのビジョンに従って、組織の戦略的な方向性を支援する
  • イノベーションの戦略及び目的の設定のための枠組みを示す
  • イノベーション・マネジメントの原則を考慮に入れる
  • 適用される要求事項を満たすこと,並びに倫理及び持続可能性の側面を考慮することへのコミットメントを含む
  • イノベーション・マネジメントシステムの継続的改善へのコミットメントを含む

1つずつ説明していきましょう。

イノベーション活動へのコミットメントを表現する

新規事業開発に携わる部署は、今まで経験したことのないことを業務として遂行するにあたり、とても不安である場合が多いです。しかも、仮に失敗してしまった際の責任の所在も曖昧なことも多く、新規事業が思うように進まないということも起こり得ます。

そこで、トップ・リーダーがイノベーション開発に積極的に携わり、陣頭指揮をとっていることを内外にアピールすることで、社員は安心して新規事業開発に取り組めるようになり、結果的にイノベーションを成功させる確率もあげることができます。

組織の目的及び状況にとって適切であり、イノベーションのビジョンに従って、組織の戦略的な方向性を支援する

イノベーションの戦略及び目的の設定のための枠組みを示す

イノベーション開発をする際は、自社のビジョンとは別にイノベーション独自のビジョンをたて、それに紐づく戦略を立てることが有効です。また、そうした戦略策定は、組織内のリーダーが率先して進めることが効率的な新規事業開発につながります。

では実際にリーダーはどのように行動すればいいば良いのでしょうか。ビジョンのたて方・戦略構築に関しては、こちらの記事で解説してありますので、ぜひご覧ください。https://relic.co.jp/throttle/21295/

イノベーション・マネジメントの原則を考慮に入れる

ISO56002では、イノベーションを組織的にかつシステマティックにおこせるようにするために、イノベーションマネジメントという概念を提唱しています。

イノベーションマネジメントの原則において、重要な要素として組織開発が挙げられます。ここでは、イノベーション開発に必要な文化の醸成・職場環境・協力などの項目を掲げています。具体的にはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。https://relic.co.jp/throttle/21049/

適用される要求事項を満たすこと,並びに倫理及び持続可能性の側面を考慮することへのコミットメントを含む

上記にて、リーダーがイノベーション活動へのコミットメントを表現することの重要性を述べました。しかし、ただコミットしていることを表現するのでは物たりません。企業が成長し、社員にしっかり還元できるように事業をマネタイズしたり、企業の社会的責任として倫理面・環境面に配慮した施策を行うべきであることが述べられています。

イノベーション・マネジメントシステムの継続的改善へのコミットメントを含む

新規事業開発は、不確実性が高く、水物です。風潮によって、事業のトレンドも変わっていきます。それに伴い、マネジメントの仕組みであるイノベーション・マネジメントシステムも、常に改善を繰り返して効率化を図る必要があります。

しかし、リーダー一人の意見では、偏った見方になってしまうこともあります。その際は、社内・社外の協力者にお願いして定期的にレビューしてもらうなどの施策が必要です。

「イノベーション創出に必要な協力」に関しても、こちらの記事をご覧ください。https://relic.co.jp/throttle/21049/

イノベーションの方針の伝達のための“3つの行動”

①でイノベーションの方針を一定固めることができたら、それをその都度関係各所に伝えることが重要になってきます。伝える手段・方法としては、以下の具体的な行動が挙げられます。

  • 文書化した情報として利用可能である
  • 組織内に伝達され、理解され、適用される
  • 必要に応じて、関連する利害関係者が入手可能である

文書化して広く知らせることによって、合意形成が楽になりますし、経営の透明化にもつながります。リーダーのみなさまには、ぜひこの原則を守ってイノベーション開発を行っていただきたいです。

成功するイノベーション開発を

イノベーションの成功確度を上げるためには、以上のような施策が重要です。

リーダーがするべき、①イノベーションの方針の確立②イノベーションの方針の伝達の2軸を参考に、成功するイノベーション開発に取り組んでみてください。

当社株式会社Relicでは、日頃から企業様の新規事業を支援しています。イノベーションマネジメントを効率的に開発するツール「Throttle」の提供も行っていますので、ぜひ一度お問い合わせください。

「Throttle」に関するお問い合わせはこちら

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