組織でイノベーションを始める方法

2020/3/15
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組織でイノベーションを興す際に、事前に決めておく重要な項目があります。

それは「どこで」イノベーションを興すのかを、その範囲を事前に策定しておくことです。

新規事業といっても様々な捉え方があります。例えば新製品なのか、新市場なのか・・・。

今回の記事では、イノベーションの捉え方と、どのフィールドでイノベーションを興すのかを策定する際に活用できる、アンゾフのマトリクスというツールのご紹介や、組織でイノベーションを始める際にスモールスタートが重要になる理由について説明していきます。

イノベーションの考え方

そもそもイノベーションとは何でしょうか?
ある人は既存市場内の新製品をイノベーションと呼び、またある人は新市場の開拓をイノベーションと呼びます。実はこのように、新規事業の捉え方は人によって異なっていることがよくあります。

イノベーションをどう興すか悩んでいる企業において、とっておきのツールとしてアンゾフのマトリクスという経営戦略ツールがあります。

アンゾフのマトリクスとは、製品と市場の2軸を軸にした2×2のマトリクスであり、4つのマスのどの戦略を取るかを決めるものです。

4つのマスは以下のように位置付けられています。

▼市場浸透戦略:既存製品×既存市場

▼新市場開拓戦略:既存製品×新市場

▼新商品開発戦略:新製品×既存市場

▼多角化戦略:新製品×新市場

多角化戦略は誰から見てもイノベーションだとわかりやすいですが、アンゾフのマトリクスによると新市場開拓戦略や新商品開発戦略、さらには市場浸透戦略も全てイノベーションであるとされています。

またアンゾフのマトリクスでは、自社の強み(コアコンピタンス)を活かした戦略が重要であるとされています。コアコンピタンスが技術なのか顧客なのか、正しく分析し組織でイノベーションを興す目的を明確にした上で、イノベーションをどのフィールドで興すのかを策定してみましょう。

イノベーションマネジメントではスモールスタートが基本

イノベーションには不確実性が付き物です。そのため、イノベーションマネジメントではスモールスタートという概念が重要視されています。なぜスモールスタートが重要視されているのでしょうか?

それは、不確実性の高い新規事業ではリスクマネジメントがとても大事だからです。スモールスタートが基本となる理由は、そのほうがリスクをコントロールしやすいからです。

既存事業でも新規事業でも、リスクをコントロール可能な範囲に留めておくことは極めて重要です。新規事業では当然リスクを取ることも重要ですが、それ以上にリスクマネジメントが重要になってきます。イノベーションマネジメントシステムの国際規格「ISO56002」の中でも、上記のようにリスクマネジメントが重要であると記されています。

新規事業では、いかにしなくてよい失敗を回避できるによって、事業の成功確率を格段に高めてくれます。

最初から全社的にイノベーションの考え方や仕組みを導入すると、リスクをコントロールすることが難しくなります。そのためまずは特定のチームからスタートすることが推奨されています。

スモールスタートで始めつつ、一つのチームでイノベーションマネジメントが機能し始めたら、徐々に適用範囲を拡大します。そして最終的には、イノベーションマネジメントシステムを組織に導入してみましょう。少しずつステップアップするような形で、組織内の新規事業開発を標準化してみてはいかがでしょうか?

まとめ

当たり前ですが、イノベーションを興すことは簡単ではありません。

事前に策定したイノベーションの戦略の内容がずれていたり、無計画に実行すると新規事業は失敗で終わってしまうことがほとんどです。そのため、自社製品やサービスを出すフィールドをアンゾフのマトリクスなどを活用しながら事前に策定し、戦略的に展開する必要があります。

また、イノベーションを興す上では、スモールスタートが基本となります。最初から大規模に展開することは大きなリスクを背負うことになります。全社的にイノベーションを導入し、その事業が失敗した場合には投下した資金や従業員の稼働など、全てが水の泡になってしまいます。

あなたが属する組織でも、まずはスモールスタートでイノベーションに取り組み、日々PDCAサイクルを回しながら新規事業を成功に導いてみてください。

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