イノベーション創出のためには、トップが積極的にコミットし、イノベーション・マネジメントを行う必要があります。イノベーションマネジメントの手法についてはこちらの記事をご覧ください。
https://relic.co.jp/throttle/21295/
しかし、イノベーション・マネジメントシステムは、一度設定したらそれで終わりといったものではありません。トップによる、改善への取り組みが必須となってきます。
そこで、本稿では、イノベーション・マネジメントシステムをレビューするための14の項目、その結果からアウトプットすべき2つのことをお伝えしていきます。こちらの記事は、イノベーション・マネジメントの国際規格であるISO56002に基づいてご説明します。
イノベーション開発にお困りの方はぜひご覧ください。
イノベーションマネジメントにおけるレビューの必要性
企業が直面する状況は、日々刻々と変化しています。明日はおろか、今日この先の時間のことでさえ予想できない世の中にあっては、イノベーションを取り巻く状況も簡単に変わりえます。
それに伴い、イノベーション・マネジメントシステムが常に、適切に・有効であるためには、トップによるレビューが必要となってきます。
なぜトップが直々にレビューをする必要があるのでしょうか。それは、トップがレビューをしないと、新規事業の方針がズレて損をしてしまう可能性があるからです。
例えば、本来の新規事業開発の目的と異なる新規事業が立ち上がったり、事業と親和性のないものが立ち上がったり、無駄な投資が行われたりと、新規事業自体が会社に損害を与えることがあります。
また、このマネジメントレビューは、予め定められた間隔において行われるのが理想です。
先ほどのような事態を防ぐために、トップが逐一課題を見つけて脱線しないようにするためです。
レビューすべき14の項目
イノベーション・マネジメントシステムを、実際にどのような項目でレビューすれば良いのでしょうか。ISOによると、以下の14個の項目をレビューすることを推奨しています。
- 前回までのマネジメントレビューの結果とった処置の状況
- イノベーション・マネジメントシステムに関連する外部及び内部の課題の変化
- 次に示す傾向を含めた、イノベーション・マネジメントシステムのパフォーマンスに関する情報
- 価値の実現及び再分配
- イノベーションの目標が達成されている程度
- イノベーションのポートフォリオ、取組み及びプロセスのパフォーマンス
- 知識の共有、並びに成功及び失敗の両方からの学習
- 逸脱、不適合及び是正処置
- 監視、測定、分析及び評価の結果
- 監査結果
- イノベーションのビジョン、戦略及び方針、組織の戦略的な方向性の一貫性
- 経営資源及び力量を含む、支援の妥当性
- イノベーションのパフォーマンス指標の妥当性
- 機会及びリスクへの取組みの有効性
- 継続的改善の機会
要するに、自社が行っているイノベーションが、ビジョンに沿って計画通り進められているか、事業を進める中で出てきた課題は何かを徹底的に洗い出す必要があります。
レビュー結果からアウトプットすべき2つのこと
上記のレビューを終えたら、今後のイノベーション・マネジメントの効率的な遂行と、次回のマネジメントレビューのためにアウトプットするべき2つのことがあります。
- 改善の機会
- 組織の変化にむけた準備度合を考慮した、イノベーション・マネジメントシステムの変更の必要性
要するに、出てきた課題をもとにどんな改善を行うのかを策定し、実際にマネジメントシステムを変更することを決定するということです。
レビューを通してイノベーションの成功確度をあげる
ここまで述べた通り、イノベーション・マネジメントシステムは、とても速いスピードで変わりゆく世の中に対応するため、定期的にレビューする必要があります。
上述の項目を参考に、効率的なイノベーション・マネジメントシステムを構築し、イノベーションの成功確度をあげることを意識してみてください。