戦略的インテリジェンスとは?イノベーションを加速するために重要な視点

2020/5/12
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イノベーションを起こす上で重要な考え方として2019年に採択されたISO56002では、(詳細な記事はこちら)「戦略的インテリジェンスのマネジメント」が重要だという記載があります。

戦略的インテリジェンスとはそもそも何か?
また、具体的にそれをマネジメントしていく上でどういう方法があるのか?
を今回はご紹介していこうと思います。

戦略的インテリジェンスとは?

戦略的インテリジェンス(SI: strategic intelligence)とは、科学技術のガバナンスにおいて意思決定やマネジメントに用いられるため系統的かつ意図的な仕方で生み出される情報や知識の形態のことである。
※Wikipedia参照

元々戦後の米国の軍事政策に起源を持ち、現在でも国家レベルないし国際レベルでの政策や軍事計画の形成の際に用いられる考え方です。

また、1970年代からはビジネスにおける戦略計画のために利用されており、ISO56002の中で重視すべきポイントとして記載があります。
ビジネスにおいて具体的には、会計や財務などの情報はもちろんのこと、営業戦略やマーケティング戦略の情報も含まれる企業活動の上で溜まっていく情報のことです。

ISO56002における戦略的インテリジェンスのマネジメントについて

では具体的に戦略的インテリジェンスを重視する上で、重要な観点について解説します。
ISO56002の15pでは下記のように記載があります。

組織は、次の事項を考慮することが望ましい。

1.内部及び外部の情報源からインテリジェンスを獲得する必要性

2.密接に関連する利害関係者と協力する必要性

3.データマイニング、分析、予測市場、環境スキャニング、技術サーベイランスなどのツール及び方法の利用

4.例えば、現在及び将来、内部及び外部、需要及び供給、提供者及び利用者、競合他社、新たな又は変更された製品、サービス、プロセス、モデル及び方法に関連するものなどの様々な観点

5.イノベーションの需要性を高めるために、例えば、規制要求事項、企画、イノベーションのエコシステムの発展など、影響力がある活動を開発する必要性

要約すると、それぞれ3つの観点から検討をする必要があります。

  1. 組織風土に関する観点
  2. 仕組み・システムに関する観点
  3. 制度に関する観点

それぞれについて解説を行います。

組織風土に関する観点

大前提、組織として企業活動を行ううえで、社内外で必要な情報を集める風土が成り立っている必要があります。
内部の話で言うと、過去の情報を蓄積するために、データ管理を行う姿勢を示すことはもちろん、その情報を部署や事業部を跨いで共有し、利用していく風土を作る必要があります。

外部の話で言うと、インターネットの情報や、近しい業態、業界の他社から事例を収集することも該当します。

このような風土は、経営陣やマネージャーが行動として示すことが重要です。
加えて、その姿勢がない時にしっかりとフィードバックを行い、それを粘り強く続けていくことでしか風土は醸成できません。

短期的に醸成しようとするのでなく、長期的な目線を持って粘り強く姿勢を見せ続けることがが風土情勢に繋がります。

 

仕組み・システムに関する観点

先ほど情報を部署や事業部を跨いで共有することが重要だと述べましたが、実際膨大な量のデータを共有しあい、それを意思決定の際に反映させるのは非常に難しいです。
そもそも情報をまとめるのはもちろん、それを分析するのにも時間がかかります。

そこでそのような分析を可能にするツールやシステムがあります。
「ビジネスインテリジェンス(BI)」と言われるツールで、企業全体に散らばっているデータを収集・蓄積・分析・加工し企業における意思決定スピードを早めるためのものです。

有名なものとして、Google Data Portalや、Power BI、Tableauなどがあります。

このようなツールを使うことで戦略的インテリジェンスを管理するコストを大幅に削減することができます。

制度に関する観点

風土やシステムを導入しても、会社として制度を定めなければ戦略的インテリジェンスの管理は行えません。
営業活動を行った際にどのようなフォーマットで情報を残すかという点や、会計処理や手続きをどのようなオペレーションで行うかという話もそうです。

また、イノベーションを活性化させる、新規事業などを生み出すという意味では新規事業立案プログラムや、社内ベンチャー制度を設計するのも手段の一つです。

有名なものとして、リクルート社が取り組んでいる「New RING」や、ソニー社の「Sony Startup Acceleration Program」などがあります。

このようなプログラム運営において、規模が大きければ大きいほどアイディアの取りまとめや審査のオペレーションコストは膨大なものになります。
そのコストを削減し、本来重視するべきアイディアの質や内容自体にコミットできる環境を作ることも重要です。
代表的なツールとしてイノベーションマネジメントプラットフォーム「Throttle」があります。

このようなツールを活用することも、本質的な活動に繋がります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
戦略的インテリジェンスという聞き慣れない言葉ですが、全ての企業にとって関係することであり、重要なことなので改めて見直してみてください。

「Throttle」に関するお問い合わせはこちら

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