「エンジニアらしさ」なんて、いらなかった。
自分らしく挑戦し続ける、Relicのエンジニア・石川が語る2年間
事業共創カンパニーRelicに、新卒でエンジニアとして入社して2年。石川は今、大阪の病院に足を運び、脳梗塞で入院中の患者さんにアプリの導入サポートをしたり、クライアントと一緒にエンドユーザーのもとへインサイトを聞きに行ったりと、およそ「エンジニアらしくない」と言われそうな現場の最前線に立ち続けています。
「エンジニアってこうあるべき」という像に、最初からはまれなかった——と、本人は笑いながら話してくれました。

コードだけが、エンジニアの仕事じゃない
——現在、どんな仕事をされているか教えてください。
主にクライアントワークを担う部門に所属していて、2つの案件を担当しています。1つは、PCリース会社さんのアセット管理システムをゼロから構築するプロジェクトで、新卒で入社したときからずっと携わっています。もう1つは、大阪の病院で脳梗塞の患者さん向けに開発したアプリの導入支援です。こちらは実際に現地へ足を運んで、スマートフォンの操作に不慣れな年配の患者さんにアプリの使い方をご説明する、という役割も担っています。もう5〜6回は大阪に行きましたね。
——エンジニアが現場に行くのは、珍しいことではないですか?
そうかもしれません。でも、現場に出ることで初めて見えてくるものって、本当に多いんです。画面越しでは気づけなかった「ここで詰まるんだ」という発見があって、それがそのまま次の開発の判断材料になる。アプリ利用の現場では、導入がうまくいかない理由を患者さんや病院スタッフの方から直接聞いて、その場でクライアントさんに「緊急で話し合いましょう」と提案したこともありました。
現場に行かなければ、その問題はたぶんレポートの数字になって、誰かの判断を待って、ようやく動き出す。でも、自分が現場にいると、気づいた瞬間に動ける。そのスピード感は、エンジニアとして現場に出る一番の価値だと思っています。
——「作って終わり」ではない、ということですね。
そうなんです。システムを使っている人たちの顔が浮かぶ状態で開発できると、コードへの向き合い方も変わってくる気がします。それって、現場に出ているからこそ持てる感覚で。
DXは様々ありますが、守りのDXはどちらかと言うと「負を無くす」仕事なので、利益を体感しにくい場面もあるんですよね。でも、機能をリリースしてクライアントさんや実際に使ってくれた方から「これができて本当に嬉しかったです」とフィードバックをもらったとき、心の中で万歳したくなる。PCリース会社さんの案件では、私たちが作ったシステムがクライアントさんの社内で表彰されたと聞きました。ちゃんと価値を生み出せているんだと、改めて実感しました。

——「エンジニアが現場に出ることを当然」としているのはRelicの特徴と言えますか?
そこは、Relicの大きな特徴だと思います。エンジニアだからといって、開発だけに閉じていない。クライアントさんと一緒にエンドユーザーのインサイトを聞きに行くこともありますし、プロジェクトの方向性を決める要件定義にも参加しています。「事業共創」って、そういうことだと思うんですよね。一緒に肩を並べて走る感覚が、他にはない面白さだと感じています。
——Relicを就職先として選んだ決め手は何でしたか?
大きく2つあって、「打席数の多さ」と「人」です。
若いうちはとにかくいろんな経験を積みたいと思っていたので、新規事業に特化していてチャレンジできる機会が多いRelicはすごく魅力的でした。実際に入社してからの2年間を振り返っても、本当にたくさんの打席に立たせてもらえたと感じています。
もう1つの「人」については、最終面接での経験が大きくて。北嶋さんに、当時自分が取り組んでいた地方創生プログラムの話をしたんです。うまくいったことだけじゃなく、課題もそのままお伝えしたら、「そういうのは難しいよね」と、本当にざっくばらんに話してくれて。学生に対して対等に、言うべきことをちゃんと言ってくれる姿勢に「この会社だ」と思いました。
完璧主義を手放した日
——入社してからの2年間で、仕事への向き合い方に変化はありましたか?
めちゃくちゃ変わりました。いちばん大きいのは、「完璧を求めないこと」「速さの方が大事なこと」という価値観に変わったことです。
入社当初は、リリースまでに100点を出すのが当たり前だと思っていたんですが、自分が開発している段階からずっと100点を目指そうとして、細かいところにこだわり続けていたんです。「ここ大丈夫かな、あそこ大丈夫かな」って。当然、遅くなる。
——何かきっかけがあったんですか?
こだわりすぎてリリースを遅らせてしまったことがあって。そのとき気づいたんです。コードの書き方がどんなに美しくても、クライアントさんにとっては機能が動けばそれでいい、って。わかりやすく言うと、箇条書きで書くか段落で書くかの違いみたいなもので、言いたいことは一緒なんですよね。
それから「まず60点で出す」に切り替えました。自分の感覚では60点でも、出してみるとレビューで「ここはこうした方がいいね」って気づきをもらえて、結果的にずっと早くいいものが完成する。スピードに置いていかれない、という感覚が持てるようになりました。
——その変化を後押ししてくれた存在はいましたか?
同期の存在がすごく大きくて。一緒に仕事をする同期のひとりは、品質もスピードも両立できるすごい人で、私の中でのロールモデルです。他にも、何度レビューを返されても逃げずに、ものすごい速さで修正を出してくる同期も。あまりの手の速さにびっくりしました(笑)。
2人のいいところを吸収して自分のものにしたい、と思えるような同期が近くにいてくれることは、本当に恵まれているなと思います。
あと、ある先輩は、「石川さん、もっとガツガツ前に出た方がいいよ。殻に閉じこもってるのはもったいない」ってはっきり言ってくれて。その言葉が、今回の登壇を含めて、いろんな挑戦に踏み出すきっかけになりました。

「エンジニアらしさ」を手放したとき、自分が見えた
——今回の登壇テーマ「エンジニアの定義を広げていく」は、ご自身の仕事観とどうつながっていますか?
「みんなが想像するエンジニア像」に、私は最初からはまれなかったんです。技術が好きじゃなきゃダメ、土日も開発してなきゃダメ、コンピュータサイエンスを深く理解してなきゃダメ……そういう「定義」に無理になろうとして、1年目の2月ごろが一番苦しかったです。「私は彼らみたいになれない」って。
——その苦しさから、どう抜け出したんですか?
2年目に入ったとき、その定義にはまることを、ある種諦めたんですよね(笑)。そうしたら、自分らしく動いていることを評価してもらえた。
仮に『エンジニアらしいスキルセット』という五角形があるとしたら、私の場合は、エンジニアらしい項目は低いのに、誰も伸ばしていない項目が枠を突き破ってビヨーンと線が突き抜けている感覚で。もはや五角形じゃないんです笑。
それがある案件では本当に必要とされていた、ということに気づいたんです。自分の個性でプロジェクトを成功に導ければ、その人がエンジニアの「定義」にはまっている必要なんてないんだ、と思えるようになってから、ずいぶん楽になりました。
——その気づきを得られたのは、Relicという環境があってこそだと思いますか?
間違いなく、そう思います。Relicって、「事業に染み出せるエンジニアが欲しい」という会社なんですよね。コードだけ書いていればいいわけじゃなくて、現場に行くことも、クライアントと議論することも、エンジニアの仕事として当たり前に求められる。だから、私が得意としている「人と話す」「現場に出る」「その場で判断して動く」という部分が、ちゃんと強みとして機能したんです。
もし開発に閉じた環境にいたら、「この人、エンジニアらしくないよね」で終わっていたかもしれない。でもRelicでは、そこに閉じないからこそ、私なりの貢献の仕方が見つかった。なぜ自分がここに採用されたのか、2年目になってようやく腑に落ちた感じがしました。
——外部から「エンジニアらしくない」と言われた経験もあると聞きました。
学生のころ、見た目がエンジニアらしくないって言われたことがあって。女性というだけで、なんとなくそう思われてしまうことがあるんですよね。
でも、そのラベリングって、エンジニアとしての仕事に必要ないじゃないですか。自分の得意なことで貢献して、苦手な部分は得意な人に任せればいい。定義にはまろうとしている人には、「はまらなくていいんじゃないかな」って言いたいです。そして、そう言い切れる環境が、Relicにはあると思っています。きっと、定義に苦しんでいる人は多いと思うので。
3年目の自分へ——「広告塔」として、会社の外へ
——3年目に向けて、挑戦したいことを教えてください。
技術を磨き続けることはもちろんですが、それと同時に、会社に貢献できる役割の幅を広げていきたいです。登壇もそうですし、採用に関わること、インターンへの参加なども積極的にやっていきたいと思っています。
Relicって、新規事業界隈ではすごく有名だと思うんですけど、エンジニアからの発信はまだまだ少ないなと感じていて。私は人前に出ることへの抵抗がないので、「自分が会社の広告塔になれないかな」と思ったことが、今回の登壇を決めた理由の一つでもあります。

——IT業界で働く女性や、エンジニアを目指している方へ、メッセージをお願いします。
IT業界で、ロールモデルになるようなキラキラ輝く女性がもっと増えてほしいなと思っています。「あの人みたいになりたい」と夢を見せてくれる存在が、まだまだ少ない。
私自身がそういう存在に少しでも近づけたらいいなという気持ちもありますし、この業界やRelicに「なんか楽しそう」と思ってもらえるような発信を続けていきたいです。あと、ベンチャーってブラックだと思っている人に伝えたいんですが、Relicは週3出社でOKだったり、地方からのリモート勤務もできたり、すごく働きやすい環境が整っているんです。そういう実態も、もっとちゃんと届けていきたいですね。
社員の声
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執行役員 l Co-Founder プロダクトディスカバリー事業部長
「エンジニアらしさ」なんて、いらなかった。
プロダクトディスカバリー事業部
大学発スタートアップのプラットフォーム運営の現場からRelicへ──“ディープテック事業化”のリアル
ディープテックイノベーションセンター
地方創生の鍵は“挑戦が続く仕組み”──Relicが取り組む、新規事業支援と地域イノベーションの現在地
執行役員 | グローカルイノベーション事業部長
ディープテック×新規事業開発で最前線へ。ディープテックイノベーションセンター所長 金子佳市のキャリア
ディープテックイノベーションセンター