Relicの事業プロデューサーは、0→1の新規事業立ち上げのサポートを担っています。さらに最近では、新規事業の企画検討段階から参画し、クライアント企業同士もしくはクライアント企業とRelicのアライアンスの検討/提案、ビジネスデューデリジェンスまで、関わる領域が広がっています。
例えばインバウンドの問い合わせメールからスタートした、とある大手メディア企業様の新規事業の企画検討。検討背景は他の多くの会社さまと同じように、従来の収益源以外の新規事業を立ち上げたいということで、その会社の強み・アセット等を検討し、新規事業立ち上げまでサポートする予定でした。
事業内容を検討するうち、「これは他社と組んだほうがいいものができるのではないか」という結論に至り、これまでの会社同士のつながりも活かして結果的に3社のジョイントベンチャー(以下、JV)を設立する話がまとまります。
それまでのご提案や検討プロセスの推進力を評価いただいていたこともあり、上記はRelicではじめての本格的な「ビジネスデューデリジェンス(以下、ビジネスDD)」案件となりました。ビジネスDDということで、3社にとって必要な結論を、どのようなプロセス・アウトプットによって導き出せるのか、日々模索しながらではありましたが、なんとか満足いただける成果を出すことができました。
ポイントは、これを期にRelicが今後M&Aやジョイントベンチャー設立も絡む事業プロデュースに乗り出したいということではなく、“新規事業の成功のための手法として必要であれば”ビジネスDD、M&Aやアライアンスのサポートも行う、という点です。新規事業を自社でも複数件軌道にのせ、お客様の事業立ち上げやグロースまで伴走してきたRelicだからこそ、複数の会社をまたぐ事業の企画/立ち上げについてもバリューを発揮できたと考えています。
新規事業を企画し立ち上げるにあたって、社内にはない機能やアセットが必要になったり、新たなオペレーションを構築するために時間がかかったりと、何かしら障壁やリスクが存在します。そのときにM&AやJV、アライアンスというアプローチを採用することで、その障壁/リスクを回避する、または自社だけでは実現できない規模の事業を描くといったことが可能になります。
今回、ビジネスDDを中心にご紹介してきましたが、それはRelicの関与の最初の一歩でしかありません。
この時点で案件に入り込みサポートすることができれば、そのあとにJV設立、両社の強みを活かした体制構築、新規事業のトライなど、Relicは事業のグロースまで一気通貫で伴走でき、ひとつの案件について、ますます大きく、より深く関わっていくことができるようになります。
現在ビジネスDDやアライアンス系の事業企画を含む案件の担当をしているのは、ストラテジックイノベーション事業部を中心とした数名体制。皆これまでビジネスDDやアライアンスの経験はなかったものの、新規事業の企画/立ち上げ経験を活かしてその領域にチャレンジ中です。
今後、日本全体でM&Aやアライアンスを伴う新規事業の創出ニーズはますます高まってくると予想され、この分野で力をつけることはRelic自身の会社としての市場価値を上げることにつながると考えています。