Project 02次世代型シェアリングエコノミー事業
立ち上げプロジェクト

大手企業の社内ベンチャーから生まれた新規事業。
仮説も課題も、ゼロから探す。

次世代型シェアリングエコノミー事業。仮説検証を重ねるリーンスタートアップ。

新規事業の多くは、未体験ゾーンへの挑戦である。あらかじめ社内に知見がある領域でなくとも、新たに挑戦するケースも少なくない。

事業プロデューサーを務めた池本圭吾によれば、「だからこそ私たちが支援する意味がある」のだという。しかし、池本がこのプロジェクトにアサインされたのは、Relicに転職してきた、まさに当日のことだったというから、そのスピード感は尋常ではない。まず手始めに、池本は「何をすべきかを定義」した。手探りの中にあって、何から手を付けなければ事業が前進しないのか、という優先順位を策定したわけである。 「当初、私のミッションはエンドユーザーの確保を目的としたマーケティングでした。しかし、仮にエンドユーザーが増えたとしても、活用できる遊休資産が少なければ価値提供ができない。そこで、まずは遊休資産を所有する事業者の開拓を優先すべきだと提言しました」。

サービス内容やシステムが完成してからスタートさせるのではなく、スモールスタートで、サービスのローンチ後にトライ&エラーをし、改善をしていこうという方針はあった。ニワトリが先か、卵が先かという議論にも似ているが、ビジネスの収益化を急ぐよりも、まずテストをして課題をあぶり出し、解決していくことが先決だという判断だった。

<プロジェクトの概略>
この大手企業では現在、社内ベンチャー制度によっていくつもの新規事業をスタートさせているが、その内のひとつが「シェアリングエコノミー事業」。
世の中にある遊休資産とユーザーとをつなぎ、新たな経済システムを構築することを目指している。ユーザーにとってはこれまでよりも簡単に、便利にサービスを利用でき、これまで有効活用できていなかった遊休資産を収益化することができる。いわばBtoBtoC型のプラットフォームビジネスだ。
マーケティング、営業、プロモーションといった各フェーズを担うRelicの担当者に、現在の課題や展望を聞いた。

池本 圭吾
インキュベーション事業部 事業プロデューサー

仮説検証を繰り返す中で見えてきた、本当の問題点。事業者を納得させるためのシナリオづくりが加速する。

「ただし、事業者側にアプローチをするにしても、導入の最終判断が事業者で行われるのか、その遊休資産のオーナーが決めるのかで、アプローチは変わってきます。また、あまりにもユーザー数が少なければ。そして最大のポイントは、費用対効果です。支払ったコスト以上に利益が出せるのか、そこが重要です。」と池本。いま流行のシェアリングエコノミーの文脈で類似のサービスが勃興する中、「本サービスの強みを明確にして、差別化できるポジションを模索しました。その上で、ならではのベネフィットを分かりやすく伝える。営業を繰り返しながら、セールストークも磨いていきました」。

また池本は、並行してユーザーのリアルな実態調査にも力を入れた。仮説を立て、パンフレットやランディングページを制作し、ダウンロード数やサービス利用率を分析。キャンペーンを張り、その反応もつぶさに観察した。こうして仮説検証を繰り返す中で、表面的ではない真の課題にようやく辿り着けることも多い。

マーケティングも、グラフィックデザインも。すべてに携われるから、本質的な事業推進ができる。

活用できる遊休資産を増やし、またユーザーの拡大も同時進行で進めている現在。まだまだ課題は多いが、今後に向けての展望も少しずつ具体的なプランになってきている。「次の手はいくつも考えています」、と池本。
彼がRelicに転職してきた理由は、新規事業のプロジェクトマネジメントがしたいという強力な想いがあったからだ。そして事実、池本はやりたかった仕事に没頭している最中だ。「正直に言って、想像以上でした。マーケティング、営業、コンタクトポイントの設定、時間やお金やメンバーの管理…。そのすべてに一貫して携われることが、すべて私の血や肉になっているのがわかります」。

事業の進捗や成否を分析する時に、「PDCAサイクル」を回すというのはひとつの基本だろう。だが、もっとも大事なことは「P=Plan」を立てる最初の段階なのだと池本は知ったという。「検証をするにも、その前段の仮説がなければ検証はできません。仮説を立てるために無数の角度からプロジェクトを見ること。それが事業プロデューサーの本義なのだと思います」と池本は強調する。
事業として正しい方向に進むために、何でもする。その泥臭さを池本は気に入っているのだという。

Staff

黒木 裕貴
Chief Creative Officer

私は主に技術的な領域でプロジェクトに参画しています。大きな考え方を池本が策定し、ユーザーインターフェースとなるデザイン部分を高村が仕上げる。その裏側でどのようなシステムを構築しておけば、必要な情報が得られ、必要な機能が提供できるのか。ランディングページがあらゆるブラウザで快適に読み込めるようなシステムを設計したり、検索時に上位に上げるためのSEO対策なども行いました。ミーティング時に技術的な観点を踏まえつつも、事業やサービスの企画側への提言も積極的にしていくのが、私たち技術陣の役割になります。

高村 香織
Designer

私はデザイン面から本プロジェクトを支援しています。パンフレットなど紙媒体、ユーザー向けのランディングページなど、ひとり何役もの役割を担ったイメージです。ランディングページでは、サービス紹介動画、キャンペーン情報、ユーザーメリット、ダウンロード方法など、ワイヤーフレームの制作から、各パートのデザインまで一式を担当。今後は、入り口となるバナーとセットで、ABテストなども行いたいと思っています。やはり一番強いのは、ユーザーの生の声。利用者が一定の数を超えたら、よりターゲットのインサイトに刺さるコンテンツも拡充していく予定です。