私の興味は宇宙の研究職から事業立ち上げへ。SF映画に憧れていた少女が、いまRelicでビジネスに向き合うワケ

澤 泉樹
ビジネスイノベーション事業本部 ビジネスクリエイション事業部
#新卒採用

新卒2年目(2023年現在)にして、Relicのビジネスイノベーション事業本部で大活躍している澤 泉樹(さわ・みずき)。そんな彼女、就活を始めた当時はRelicはおろか、新規事業にも目線が向いていなかったようです。今回のインタビューでは、Relicに入社を決めた理由や、学生時代と自分の将来に対する考えが変わってきた経緯を語ってくれました。



目標をNASAの研究者→Relic入社にチェンジした理由は「ビジネス立ち上げ能力」の必要性を感じたから。


まずは、Relic入社の経緯を含め、澤さんのご経歴を教えて下さい。

2020年卒としてRelicに新卒入社し、現在2年目です。

東北大学文学部で行動科学を専攻していましたが、高校生までの夢はNASAやJAXAの研究者など、「宇宙」に携わる仕事をすること。

ただ、残念なことに数学や物理といった科目が苦手で、直接的に宇宙について研究する大学や学部に進学することは自分にとって最適な選択肢ではないと判断しました。それでもなんとか就職先として宇宙に携わることはできないかと、SF映画から脚本や演出を目指してみたり、広告や美術関連の企業のインターンに参加したり、ロケットや宇宙ステーション開発を手掛ける大手エンジニアリング企業や、宇宙ベンチャーの選考を受けていました。

ただ、就活を通してそういった企業の方々と宇宙ビジネスの広がりについてお話をさせていただいたことで、共通して「事業として経済を回していく仕組みを作る」という点に躓いているということがわかりました。(日本での)宇宙関連事業が、そのポテンシャルに対して盛り上がっていない理由はそこにあるのではないかと、悩まれていたのです。

そういったお話を聞いていくうちに、「それならばまず自分が事業を作れる人材になり、宇宙ビジネスを拡大するうえで不足しているピースになろう」という目標が決まりました。就活サービスのアドバイザーから「指向性が合っている」と勧められたRelicが目標へと続く道筋のひとつとなり、まずはこの会社で「ビジネスを生み出す」能力を身につけたいと思ったのです。

余談ですが、他の会社の面接では「将来は宇宙に携わりたい」と夢を話すと笑われてしまうこともありました。しかしながら、Relicは夢を持った人や挑戦者を応援する会社だからでしょうか、私の夢の話をとても真剣に聞いてくれたことも、入社の決め手のひとつとなりました。

それでは、澤さんがRelicに入社してから2年間で経験した業務のなかでも、印象に残っているものをいくつか教えてください。

1年目のはじめにアサインされた、大手メーカー様の【クリエイターマッチングサービス】では、ノーコードでランディングページやサービスのプロトタイプを作る経験をし、手を動かす楽しさに気づくことができました。もともと、何かを作り込むことが好きだったのでクリエイティブな業務は向いていたようです。

2年目で担当した大手通信会社様の【クチコミアプリ事業】では、他社の方も含めたチームを構築し、アプリのマーケティングやプロモーションを担当。社内外のメンバーとの折衝や、アイディアの実現に向けたタスクの実行部分を担っていました。限られた期間内にこなすべきタスク量が多く、とてもハードでしたが、その分強制的に自分の仕事のキャパシティを広げることもできました。

他社様のビジネスを支援する以外にも、M&Aや投資を最終目的に、海外のスタートアップを始めとするビジネス事例をリサーチする業務なども担当しました。業務を通じてたくさんのビジネスモデルを理解し、吸収することで、自分のなかに存在していなかった「事業のモデル」という新たな知識の引き出しを大量にストックすることができ、成長の大きな基盤になったと感じています。

その他にも、3〜6ヶ月スパンでここでは語りきれない量の案件を担当しており、Relicに入社して2年とは思えないほどの、濃い時間を過ごせていると思います。


澤さんの働きについては、支援先の企業様からの評価もとても高いそうですね。それらの仕事を通じて、どんな力が身についたと感じていますか?

物事を深く思考/分析することはもともと好きでしたが、情報を集め、論点を整理し、それをアウトプットするという能力はRelic入社後の仕事を通じてとても鍛えられました。

また、学生時代と大きく違うのは、「巻き込む力」が求められること。大きなプロジェクトになればなるほど、私ひとりでできることの小ささを日々痛感しています。周りのみなさんを巻き込んで、力をお借りして、教えてもらって、チーム力を最大限発揮できるように動くことが、Bizの大きな役割のひとつだと気付かされました。

また、入社直後によく指摘されていたのが、「自信がなさすぎる」ということ。業務内容には、メンタリングやコンサルテーション的な側面も数多くあるため、支援先の相手に安心感や自信を与えたり、背中を押すようなどっしりとした態度も時には必要とされます。

しかし、私はそれが全くできなくて…入社当時「経験的根拠に裏付けされていない自信」をもとに発言することに申し訳なさを感じてしまい、「表面上、自信があるように振る舞う」というのが不得手だったんです。ずっと、心のどこかで「1年目の新卒が意見するなどおこがましい」と思っていました。

そして、Relicに入って2年になる今でもなお、自信を持ってできています、とは言い切れません。

ただ、先述したようなたくさんのタフな経験を通じて経験と知識が蓄積され、自分の中に根拠や裏付けがある状態になってきました。最近では、意見を伝えるだけでなく、お客様に対して「本当に、その見解は正しいのか」といった、逆説的な問いかけをして議論が展開できるようになってきており、少しずつ変わってきていると感じています。

また、以前は、先輩や他メンバーの意見と違うことや間違ったことをお客様にお伝えしてしまうことが怖くてたまらなかったのですが、きちんと準備をし、考えたうえでの発言であればそのような振る舞いを叱責されるような事はありませんでした。論理的な抜けや漏れがあればその場で先輩が冷静に軌道修正してくれますし、そもそも新規事業という不確実性の高い事業をしている以上、100%間違いな意見はないはずだ、という前提が会社全体にあることがその理由かもしれません。

Relicでの経験を積んだいまでも、将来の夢は「宇宙」ですか?

宇宙はもちろん大好きで、生涯で一度は宇宙に携わってみたいという夢は変わりません。

ただ、Relicで2年間仕事をしてきて、趣味や好きなこと、日常生活からヒントを得た課題意識など、個人的な想いを起点に新規事業に取り組み、仕事を “愉しむ”先輩方を社内外問わず数多く目にしてきました。

そういった方々を間近で見る度に、私も「仕事」すなわち「生きていくためにお金を稼ぐこと」に対する価値観が変化してきて、自分の好きなこと、やっていて楽しいと思うことを素直に突き詰めて、生計を立ててもいいのではないかと思えるようになりました。いまでは、趣味であるイラストで収入を得てみたい、クリエイターに関連する事業を自分で立ち上げることはできないか、などと考えるようになってきています。

最終的に、当初希望していた宇宙関連の会社ではなくRelicに入社したことは、澤さんにとって正解でしたか。

自分にはこの選択が合っていたと思います。

自動車メーカーで車のデザインがやりたい!など、学生の時点で明確な希望があれば、せっかくの「新卒カード」を無駄にする必要はないですが、まだやりたいことが固まりきっていない方には、Relicに入社したあとに、自分の指向性を探りながら、どこにいっても強力な武器になる事業立ち上げの経験を積むことは貴重なものになるのではないかと思っています。

また、事業立ち上げの経験を積みたいという方に関しては、大きい企業に入社した場合、その会社のなかで新規事業や事業の立ち上げフェーズに関われる確率はとても低く、配属リスクが高くなってしまいます。

対して、Relicでは、100%新規事業に携わることができ、自分のように複数プロジェクトを並行でこなしたり、3ヶ月ごとにプロジェクトを変えていったりすることが可能です。日本で一番、ビジネス立ち上げに挑戦する打席数に恵まれている会社。それがRelicだと思います。もし、将来事業立ち上げをやってみたいと思うのであれば、経験値を積むためにRelicに入社することが選択肢のひとつとなるのではないでしょうか。

最後に、Relicに入社したいと思っている人にメッセージをお願いします。

Relicの仕事は刺激的で、とても楽しいです。

ただ、学生のみなさんが想像する以上に毎日がハードなことは事実で、特に学生時代に優秀な成績を残されていた方や失敗をした経験が少ない方は、新天地での自分の無力さに気持ちが折れてしまうこともあるかもしれません。

仕事をイチからゆっくり教えてほしい、仕事が回ってくることを待ってしまう、忙しそうな人に気を使って話しかけられない…という傾向の強い方は、入社後苦労するかもしれません。

ゴールに向かって自ら考えて積極的に動ける方や、一緒に働くメンバーとのコミュニケーションや相手の気持ちに立った配慮が得意な方。または、これからそうなっていきたいと思っている方なら大丈夫。

ぜひRelicに挑戦してみてください。

澤 泉樹
ビジネスイノベーション事業本部 ビジネスクリエイション事業部
東北大学在学中、行動科学の分野で主に利他行動と新商品(サービスや価値も含む)の普及過程における成否要因について研究。シミュレーションモデルを構築し、要因の優劣について発表した結果高い評価を得る。2021年4月、ビジネスサイドの新卒採用として株式会社Relicに参画後、大手不動産会社・音楽会社における新規事業開発の伴走支援や、メガベンチャー企業のアイディア創出支援、大手通信系企業消費者向けサービスのマーケティング支援やサービス運営・改善等に携わり、新規事業の創出からローンチ後の拡大まで幅広く担当している。