【CTOインタビュー・後編】新規事業立ち上げに不可欠な「不確実耐性」が身につく、Relicのエンジニア
2本立て記事の後編では、CTOの大庭が、Relicのエンジニアに求める姿勢や考え方についてお話します。Relicで活躍できる人材の特徴は?大庭が重視する「エンジニアの志向性」とは?
新規事業開発に取り組み続ける現場ではどのようなマインドセットが求められるのか、少しでも気になる方はぜひ目を通していただきたい内容となっています。
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エンジニア採用で大事にしているのは、技術力より「主体性」
ーー後編では、Relicのエンジニアに求めるものついて聞いていきたいと思います。まず、大庭さんが思う「優れたエンジニア」とは?
Relicにおいては、「主体性」を重視しています。
「主体性」とは、不確実性が高い中でも自ら考え、行動できること。例えば、エンジニアであれば自らのスキルを活かして、まず手を動かし、サンプルでもモックでも、とにかく作ってみるという姿勢。新規事業というのは不確実性が非常に高く、会議室でパワポの資料を前に議論だけしていてもわからないこと、決められないことばかりです。実際に動くものを皆で見て、初めてでてくる議論もありますから、目に見えるものをクイックに作れる人は必要不可欠。もちろん、その成果物を笑ったり、作業にかけた時間を無駄だと評価する人はRelicには一人もいません。なぜなら、これまでの経験を通じ、始めに手を動かすという工程が新規事業の成功の近道であり、非常に重要なプロセスであることを全社員がわかっているからです。
あとは、一緒に働きたいかどうかも重要ですね。
ーーなるほど、大庭さんはどのような人と一緒に働きたいですか?
何か伝えたときに何らか響く人と一緒に働きたいですね。「共鳴力」と言ってもいいかもしれません。何かメッセージを受け取ったときに、そこから何か感じ取ったり、考えてみて欲しい。綺麗な言葉にしなくてもいいので、そこから何か反応できる人。人の想いが乗った「新規事業」に携わるエンジニアだからこそ重要度が高い要素かもしれません。
どんな事業でも、最初は誰かひとりの「●●を実現したい」「▲▲の課題を解決したい」という想いから始まります。その想いに触れた瞬間に「具体的に依頼されたら動こう」と思う人と、「めっちゃいいじゃん!一緒にやろう!俺が作るよ!」と自分ごととしてポジティブに捉えられる人。当然、後者の考え方をする人と一緒に働きたいですし、事業の成功確率も高くなるでしょう。この共鳴力、反応はクールに見えても実は心の中ではものすごくプロジェクトのキックオフに対して燃えていた、という人もいましたし、その逆も経験してきました。心の中の話なので、言葉や表情だけではわかりきらないのがとても難しいですが、Relicには一緒に熱くプロジェクトに取り組める人に入社してほしいですね。
あとは、本人の志向性も見定めるようにしています。興味関心の幅が広く、プロダクトや事業が成功することに対して関心のベクトルが向いている方に入社いただけるように、選考担当者全員が心がけています。これは良し悪しではないのですが、様々な産業/領域の新規事業の多産多死に携わるRelicのメンバーにとってはこういった志向性が必要です。
逆にいえば、特定の技術分野のスキルのみを磨きたい人、特定の事業分野について強い興味関心がある人など、関わりたい対象がある一定の深さ・狭さで定まっている人は、希望が叶わない可能性も高いです。私たちも面接や記事コンテンツなどを通じて、こういったミスマッチが起こらないよう、細心の注意を払っていかなければならないと感じています。
ーーでは、現在のRelicの開発組織について教えてください。2023年10月から組織改編がありましたね。
エンジニアは主にふたつの事業部に分かれて配属されています。
「価値発見」を目的に、PMF(Product Market Fit)の達成を目指す組織「プロダクトディスカバリー事業部」と、「価値提供」を目的に、事業成長や安定運用を目指す「プロダクトディベロップメント事業部」。
さらに、2023年10月からはデザイナーの可能性をより引き出し、彼ら主体のプロジェクトも動かしていきたいという期待も込めて、デザイナーが所属する組織として「サービスデザイン事業部」という組織を独立させました。結果的に、プロダクトイノベーション事業本部は、3つの部からなる組織となっています。
エンジニアとして入社した方がプロダクトディスカバリー事業部、プロダクトディベロップメント事業部のどちらかの配属になるか、自社プロダクトとクライアントワークのどちらのプロジェクトを担当するかは、本人との面談やアンケートによって決まっていきます。現在のところ、大きな調整も必要なく希望者がバランスよく分散しており、各人がそれぞれの事業フェーズごとの魅力や他社さまとのつながりを楽しんでくれているようです。
もちろん、相談の上で事業部間で異動もできますので、その時々に自分が得たいスキルや経験に応じて柔軟に所属組織を変えていくことが可能なことも、エンジニアとしての力の向上に寄与してくれると思います。
不確実な毎日を、一緒に楽しめるエンジニアに出会いたい
ーーRelicにエンジニアとして入社することで、得られるスキルや視点はどんなものでしょうか。
「不確実耐性」、この一言に付きます。
新規事業の最初の最初は、誰かがなにかをやりたいと”ふわっとした”アイデアの種を出すこと。その段階で、詳細な競合優位性やサービスの仕様まで固まっていることは絶対にありません。私は、先述のとおり、主体的に事業に携わる意識を持って、起業家/事業家と共にプロダクトを作り、一緒に走りながら考えるために、その手でサービスを作れるエンジニアがいるのだと考えています。ですから、その不確実性を狭めるプロセスを前向きに捉えることができる人にRelicが向いていると思うし、これからその不確実さに対応できる能力を獲得したいという人にとっては最適な環境といえるでしょう。
アイディアや想いだけが宙に浮いているときに、「仕様が決まっていないから作れません」ではなく、「まだ決まっていないなら、一緒に仕様を考えましょう。議論して決めていきましょう」と前向きに取り組めるエンジニアでありたいですし、Relicで働く上ではその姿勢が求められています。
ーーでは、Relicへの入社を検討している人に、この会社の魅力を語ってください!
Relicが一番自慢できるポイントは、会社のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)と、実際の業務がアライン(整合)していること。Relicにおけるすべての業務は、何らかの形で「新規事業」に関わっており、納得感を持ちながら日々の仕事に取り組むことができます。会社の大きなビジョンや特定の事業に関わることを目標に入社したものの、関連性の薄い事業にアサインされてもやもやを抱える、といったことがないことは、全員が感じているところだと思います。
また、他の社員も口を揃えるように、圧倒的にチャンスが多い。
例えば、Relicホールディングスではこれまで8個の子会社を設立し、グループ会社は11社となりました。「1000億円、1兆円の大きな事業創出を追い求め続けるのはもちろんのこと、事業には多様性があっていい。1000億円、1兆円といった事業分野が難しい領域であれば、1億円の会社を1000個立ち上げればいい」という考えのもと、Relicホールディングスでは子会社の設立を通じて様々な事業に挑戦しています。一方で、それは同時に「CEO/CTOなどの”CXOポジション”を創出する」ことに直結します。例えばいまRelicにある子会社のうち、若手では入社2年目のエンジニアがCTOに就いているケースもあります。もちろん実力ややる気は必要ですが、年次や経験、得意分野にとらわれずにチャレンジできる機会が多く提供されているというのは、技術力にとどまらない幅広い経験を積みたいエンジニアにとっては大きな魅力といえるでしょう。
最後に、「人」。立場上、取引先やパートナーの方々から、「外から見たRelicの印象」を聞く機会も多いのですが、「真摯」という言葉をよくいただきます。そんな一緒に働いていて気持ちがいい人たちと共に、一生懸命目標を追いかけられること。それがこの会社の一番のセールスポイントです。
ーー最後に、どんな人にRelicに入社してほしいか教えてください。
まず、自分から動く主体性と、それに伴う行動力がある人。
そして、職種に関わらず前述のとおり幅広い志向性があり、どんな分野でもチャレンジしたいという想いを持っている方。
最後に、共鳴力が高く、周囲とのコミュニケーション能力に長けた方。
ありがたいことに、新規事業領域ではRelicの名前はある程度の知名度を得つつあります。各種領域からの相談は日々増えており、エンジニアが新しいことに挑戦できる素地は整っています。この記事を読んで興味を持っていただけた方、自分の特徴が合致すると思った方は、Relicにコンタクトいただければと思います!
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▼Relicでは新卒/中途ともに開発職を積極的に募集しています。
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社員の声
【CTOインタビュー・後編】新規事業立ち上げに不可欠な「不確実耐性」が身につく、Relicのエンジニア
大庭亮 取締役CTO l Co-Founder プロダクトイノベーション事業本部長
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脇:ビジネスイノベーション事業本部 XTech事業部 松田:ビジネスイノベーション事業本部 ビジネスクリエイション事業部
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ビジネスイノベーション事業本部ビジネスクリエイション事業部シニアマネージャー