最強布陣のなかにジョイン!Relic第一号社員のスタンスが切り替わった瞬間とは。
ベンチャー企業の創業メンバーの中に、ひとり目の社員として入社するのは勇気がいるものです。いまやメンバーが150名を超す規模になったRelicですが、創業当時はどのような様子だったのでしょうか。第一号社員でのエンジニアである佐々木淳一(ささき・じゅんいち)に聞いてみました。
記念すべき、Relic第一号社員
佐々木さんはRelicひとり目の社員だそうですね。まずは、会社との出会いや立ち上げ時ならではの苦労話を含め、当時のことを教えてください。
私は、2016年の4月に、創業メンバー(北嶋、大丸、江城、黒木、大庭)の誘いでDMM.comから転職し、Relicに入社しました。Relicの設立が2015年ですから、ほぼ立ち上げ直後のタイミングです。
当時は大手企業の参入もあって、クラウドファンディングに注目が集まり始めていたのですが、「チケット制」や「買い物かご」という、創業メンバーのほとんどがEコマース領域経験者という背景から発想される、ユニークなENjiNEのサービス設計に興味を持ちました。
また、自社サービスだけでなく他社のグロースを担う事業プロデュースやコンサルティングなどのソリューションも同時に展開するというアイデアを聞き、ここは従来のクラウドファンディング企業と違う!とRelicを見る目が変わりました。
さらに、エンジニアとしてCTOの大庭の技術力や知識が飛び抜けていると感じたため、この環境に身を投じれば自分の力も伸ばしていけると考えました。
当時、28歳。創業したばかりのベンチャーにチャレンジできるのはこれが最後だ!と、思い切って飛び込みました。
仕事に向かうスタンスが大きく変わった瞬間。
現在とは会社の規模も状況も全く違うのですが、私の転職当時、つまりはRelicの立ち上げ期の話をさせてください。
大学を卒業してからRelic入社まで、金融系システムのSIerやゲーム会社などでエンジニアとして仕事をしてきたため、「要件定義」をした経験がなかったのです。
転職直後にRelicで担当したのが、クラウドファンディングのサービスをSaaS化するというプロジェクトだったんですが、特にENjiNEのような、決済や個人情報周りを扱うサービスの設計は最初の挑戦としてはハードルが高かった。プロジェクトをスタートしたはいいものの、考慮漏れがあったり、大きな手戻りがあったりと、失敗してばかりでした。
それに当時は創業メンバー5名を除くとまだ社員は自分だけ。エンジニアである自分がなんでもやらなければならないという状況で、サービス設計から開発の進捗管理、決済代行業者の選定や契約まで自分でやりました。
そんな状況の中、前職ではDevとBizの職務が明確に分離されているプロジェクトで仕事していたこともあり、「どうしてコードを書ける人間が、契約締結をやっているんだ」という不満が日に日に蓄積していきます。
ある日、ついにCEOの北嶋と、CTOの大庭にそのストレスをぶつけたんです。
「Relicではビジネスサイドの人間がなすべき仕事をしていない」と。
そうしたら、「支えてやってほしい」といわれたんです。当時はまだ会社の立ち上げ期で、足元の資金を稼ぐためにビジネスサイドの人間は力を尽くして奔走していた。役割を分担するのではなく、サービスのために佐々木ができることを全てやってほしい……。
ハッとしました。
これまでの社会人生活では、誰かが決めた要件に従ってただコードを書いていればよく、いま思えばどこか“他人まかせ”なスタンスでした。でも、このRelicという会社ではそんな姿勢ではダメなんだと気づきました。 また、実際に自分の責任のもとで判断しながら仕事を進めていくと、案外スムーズに、ストレスなく業務ができるのだということも知りました。
それまでは創業メンバーに付いていくことだけで必死だったのですが、仕事に対するスタンスを変えたことで自信もついたので、それ以来、前向きに業務に取り組む事ができています。
組織が急拡大中。会社全体をグロースできるエンジニアに出会いたい。
そこで仕事に対する取り組み方が大きく変わったんですね。その後、どんな風にプロダクトやサービスと向き合っているのでしょうか。
Relicに入り、ENjiNEを作ったことで、人生ではじめて、本当の意味で“プロダクトオーナー”になれたと思っています。社内のメンバーから「ENjiNEといえば佐々木さん」「ENjiNEでわからないことがあったらいったん佐々木さんに聞けばいい」と言ってもらえるまでになりました。
そこから更に立場が変わり、会社の規模拡大に伴ってバックエンドを担当するエンジニアも人数が増え、2021年の1月からはIXプラットフォームグループのマネージャーを努めています。
ENjiNEとの関わり方も入社当初とは変わってきており、自分の時間の50%をENjiNEに、25%をマネジメントに、25%を会社の情報基盤を整える、いわゆる「情シス」の業務に割いています。
情シス、といえば決して派手な仕事ではないかもしれませんが、入退社の手続きを自動化するなど、今後の会社規模拡大に備えて仕組みを作っている段階。また、情シス周りでの大きなトピックスといえば、2020年にはISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の認証を取得しました。ISMS取得に向けてセキュリティやリスク管理について改めて体系的に勉強でき、「怖いし、セキュリティしっかりしないと」という漠然とした不安が、対処可能なものになったことが大きいです。準備期間が非常に短かった上に、Relicは複数のサービスを展開しているため、ISMS審査に向けての準備には大変苦労しましたが、この機会に学んだことは確実に自分の血肉になりました。
佐々木さんは、今後はどんな仲間、特にエンジニアと出会いたいですか。
嬉しいことにインバウンドで大企業からの問い合わせも増えており、開発組織に限らず、会社全体の組織が急拡大しているフェーズです。やる気があり、カルチャーフィットする人であればぜひ入社していただきたいです。
特に個人的な希望としては、例えば「会社」や「サービス」といったものをグロースさせていく目線を持ったエンジニアと出会いたいですね。特に、若い人材がたくさん入社してくれていることもあり、人材育成の経験があるミドル・シニア層にもどんどんRelicに参画してほしいと考えています。もちろん、現在は経験がなくても、今後マネジメントや組織づくりに挑戦したいエンジニアの方のチャレンジも大歓迎です。
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