Relicとインダストリー・ワンが戦略的業務提携を開始
2025/4/24
日本企業のDXをさらに高度化し、産業界全体のデジタル変革を加速

株式会社Relic(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:北嶋 貴朗、以下「Relic」)と株式会社インダストリー・ワン(本社:東京都中央区、代表取締役社長:遠藤 翼、以下「インダストリー・ワン」)は、本日、日本企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を高度化し、産業界全体のデジタル変革を加速するための戦略的業務提携を締結したことをお知らせいたします。
本提携により、Relicの新規事業開発・イノベーション創出の専門知見と実行力、インダストリー・ワンの産業DX・事業変革の知見と実行力を掛け合わせ、企業の成長と競争力強化を支援してまいります。
なお、本提携は、Relicが独自開発した「オープンイノベーションデット」 への参画を契機に実現しました。本スキームは、包括的な業務提携・協業と私募ハイブリッド社債引受けを組み合わせた、新たなオープンイノベーションモデルです。
■提携背景
日本国内ではDXの遅れによる年間12兆円の経済損失が予測される「2025年の崖」(注1)が迫り、また日本企業のDX成果状況は64%にとどまり、米国企業の90%と比較して依然として大きな差(注2)があることが指摘されています。こうした状況下で、多くの企業がDXの推進に苦慮し、十分な成果を生み出せていない現実があります。
さらに、世界ではDXの高度化が進み、特に生成AIやデータ駆動型ビジネスの拡大が重要なトレンドとなっています。この変化に適応できなければ、日本企業はさらなる競争力の低下を招き、グローバル市場での立ち位置を大きく失うリスクがあります。
こうした背景から、両社は各々の強みを活かし、DXの社会実装を加速するとともに、AI技術を活用した持続的な事業成長を支援するため、戦略的業務提携を締結しました。
なお、本件はRelicが独自開発した、包括的な業務提携・協業と私募ハイブリッド社債引受けを組み合わせた新たなオープンイノベーション手法である「オープンイノベーションデット」への参画を契機とした取り組みです。
■提携概要
本提携では、各社の強みを連携しながら主に以下の3つに取り組んでいきます。
<各社の強み>
・Relic
4,000社20,000件以上の支援実績から培った新規事業開発やイノベーション創出の専門知見と、新規事業に特化したBTC組織(注3)とトータルソリューション、非上場企業ならではの機動力により、迅速な事業開発を実現します。特にAX領域における技術力と実績を有しており、最新のAI技術を活用したソリューションを提供しています。
・インダストリー・ワン
インダストリー・ワンは、「DXの社会実装をリード」するというビジョンのもと、三菱商事のデジタル事業を担う中核企業として、多彩な事業領域で培ったDX支援の実績を活かし、事業成長の加速と日本企業の競争力強化を推進します。コンサルティング、デザイン、エンジニアリングの一気通貫型支援体制を強みとしており、圧倒的な当事者意識でクライアントの課題解決に取り組んでいます。
<主な内容>
1. DX推進/実装支援における連携強化
両社は、リテール、ヘルスケア、モビリティ、エネルギー等の多様な産業に対して、企業のDX推進を支援します。特に、デザインとエンジニアリングの両面から企業のDX課題を解決し、PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)としての役割も担うことで、クライアント企業の変革を強力に推進します。
2. ケイパビリティとリソースの強化
新規事業開発に関するケイパビリティの強化と、AX等の先端技術領域におけるケイパビリティの強化を図ります。両社の知見とリソースを共有することで、より高度なソリューションの提供を実現します。
3. プロダクト開発と活用の促進
Relicが保有する新規事業に特化した各種プロダクトに対して、インダストリー・ワンと共同で機能強化を図ります。また、新規事業開発の再現性を高めるプロダクトの共同開発も進めてまいります。
■今後について
両社は本提携を通じて、日本企業のDXをさらに高度化し、産業界全体のデジタル変革を加速させることを目指します。また、共同運営する産業横断型イノベーション共創コンソーシアムを通じて、参加企業間の知見共有や共同プロジェクトの推進を図り、日本企業の競争力強化に貢献します。
■参考:オープンイノベーションデットについて
オープンイノベーションデットは、従来のデットファイナンスとエクイティファイナンスの特徴を併せ持つ、Relicが独自開発したベンチャーデットです。包括的な業務提携・協業と私募ハイブリッド社債引受けを組み合わせた、新たな”オープンイノベーション×ベンチャーファイナンス”の形です。
資本性を有しながらも、IPOやM&Aによる早期のEXITを前提としない点が特徴で、急成長を志向するベンチャー企業の持続的成長を支援します。
本スキームは下記サイトで実施の流れや書類パッケージを公開しています。
注1:経済産業省,2018,「DXレポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~」
注2:独立行政法人情報処理推進機構,2024,「DX動向2024(データ集)」
注3:ビジネス×テクノロジー×クリエイティブが一体となったチーム
■会社概要
株式会社Relic
代表者:代表取締役CEO 北嶋 貴朗
本社所在地:東京都渋谷区恵比寿4丁目20番3号 恵比寿ガーデンプレイスタワー19F
設立:2015年8月
事業内容:インキュベーションテック事業、事業プロデュース/新規事業開発支援事業、オープンイノベーション事業、イノベーター人材育成支援、地方創生・地域イノベーション事業、イノベーション・ワークプレイス事業
コーポレートサイト:https://relic.co.jp
株式会社インダストリー・ワン
代表者:代表取締役社長 遠藤 翼
本社所在地:東京都中央区京橋1-13-1 WORK VILLA KYOBASHI 8F
設立:2021年6月
事業内容:DXコンサルティング事業 及びDXプラットフォーム/ソリューション事業
コーポレートサイト:https://www.industry-one.com/
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