今回の記事では、人事部員として新卒採用を担当するCo-Creator Experience部ビジネス部門の新卒採用責任者の小宮美緒(こみや・みお)にフォーカス。小宮もまた、自身で起業経験を持つ人物です。彼女が中心となって企画する25卒向けサマーインターンについても聞きました。
新卒で、大手化粧品メーカーの株式会社ポーラに入社。1年目はアパレル事業部 開発チーム、2年目以降はメイン事業である、エステや化粧品の事業部に異動し、化粧品、エステの拡販およびチャネル拡大を主に担当し、化粧品を販売する美容部員の方やエステティシャンの育成をしていました。
つまり、化粧品の営業担当を育成する立場だったのですが、だんだんと「私自身も営業経験を積みたい」「効果的な集客方法を学びたい」という気持ちが湧いてきて…。営業の代名詞とも言える株式会社リクルートライフスタイル(現:株式会社リクルート)に転職。ホットペッパービューティーの営業チームリーダーとして、エステやネイルサロンの広告の営業、マーケティングの仕事に就きました。
同時に、前職のポーラ社時代に培った技術や知識と、リクルート社で培ったエステの経営や集客知識を活かして、職場の先輩と一緒に美容事業を起業。
副業として取り組んでいたためリクルート社の仕事との両立をしながら、自分の好きなことを仕事にできている充実感はなにものにも代えがたかったです。
ただ、実際に事業を始めてみると様々な問題が発生しました。
例えば、従業員を5名雇用していた時に、従業員の満足度を上げたい!と、スタッフの意見を尊重するように心掛けたのですが、そうするとお店としてのコンセプトやブランディングにブレがでてしまい、描いていた事業拡大に対して障壁が生じてしまいました。
そして、一番大きかったのは、料金設定の課題。お客様目線で施術価格を決めてしまった結果、フタをあけてみると赤字!お客さまの層も狙い通りで新規、リピーターともにお客さまも増えて集客は順調だったのですが、安易に値上げもできず、利用者が増えても利益がでないという状況になってしまいました。その後、私が妊娠したことをきっかけに、泣く泣く事業をクローズすることになりました。
はい、その後個人的な友人であったRelic社員の「営業社員募集」というFacebook投稿をみて連絡したのがきっかけとなりました。
私の事業は、先述のとおり失敗してしまいましたが、自分の想像が具現化していくプロセスはとても刺激的で、ワクワクしてやりがいがとてもありました。
その分、愛する事業をクローズすることはとても辛い経験となり、うまくいく新規事業とはどういったプロセスを踏んで成長するのかを、「新規事業」を事業ドメインとする会社でしっかり学びたい、当時の自分と同じような状況にある企業、人を支援したいと思ったのです。
その後、ご縁があってRelicに入社し、SaaS型クラウドファンディングサイト構築システム ENjiNEの営業マーケ担当としてRelicでのキャリアをスタートしました。
当時はちょうどコロナ禍であり、各種イベントや旅行の自粛に伴って困窮する団体や企業の支援型案件がメディアで取り上げられるなど、クラウドファンディング業界が盛りあがっていた時期。その流れをうまく捉えて、ENjiNE自体も大きく成長しました。
フェーズでいうと、サービスが大きく成長する「1→10」のフェーズ。そのサービスが一番急成長するタイミングだったため、とても楽しく、やりがいを感じる仕事となりました。
自社プロダクトの1→10フェーズは学べ実行できたため満足感が個人的にはあり、次のステップとして新卒採用に力を入れているRelicで新規事業開発や起業の楽しさや重要性を学生さんに伝えること(=Relicの仲間づくり)をしたいと感じていたところ、ちょうど採用専任チームを立ち上げることになり、手を挙げました。
自分が新卒入社したポーラ社の人事部のことを強く印象に残っており、採用は会社の経営にとってとても重要なポジションだと感じた実体験から、以前から新卒採用の人事に興味がありました。また、「人事・採用は会社の営業」と認識しており、挑戦してみたいと思っていたのです。
運よく希望がかなってRelic初の採用チームとして、新卒採用をメインに人事・採用担当として、採用計画を企画、実行しています。具体的には採用イベントを実施するほか、全国の大学へ伺い、学生の方々や教授に対してRelicや事業開発の楽しさ、重要さを知っていただく活動をしています。特に大学の起業部や各都市のイノベーション推進団体の方々と密に接点を持たせていただいております。
たくさんの学生に会ってきた中で、Relicでは以下のような姿勢が大切だと思うようになりました。
新卒入社や内定者の方々は学生時代から何かしらの形で事業開発や起業に対して学ばれていたり、実行されている方が多いですね。社会課題や学術的なテーマで事業構想されているケースもありますが、原体験としてご自身が感じたり直面している小さな課題に対してアンテナを張って「こんなこと・ものがあるともっと良いのになぁ」「ここを解決したい」という想いを持たれている方もいます。
新卒採用選考では志向性と資質を重視して採用しているのが特徴です。この2つの共通項がある方々が集まっているので「〇〇に関して新規事業を立ち上げたい!」と主体的に発信するとその想いを代表、役員陣のボードメンバー含めRelicメンバーが応援してくれる環境です。
また、入社後に伸びる人材に共通するのは「素直さ」だと思います。
先輩や上長から、仕事の指示をされたときに、まずはやってみる、なんでも手を動かしてみるという姿勢が大切。
そういう素直で実行力がある人は、一緒に仕事したり、指導していて気持ちがいいので、意味のある指摘や有益なアドバイスが集まってくるのでしょうね。それを謙虚に自分の仕事に取り入れられるので、さらにスキルも、社内の評価もあがっていく。横から見ていて、良い循環に入っているのがわかります。
新卒社員時代に仕事の基本を習得し、自身で考え応用していく力が養えると理想ですね。主体性を持ってチャレンジして欲しいです!また、Relicは挑戦できる環境ですし、意志を持って主体的に働きかける人材を応援する組織です。ぜひ気負いせず何事にも挑戦して欲しいですね!
毎年、夏季に実施している25卒の学生さん向けの「新規事業開発 5日間集中プログラム」となっており、ビジネス職向け、エンジニア職向けそれぞれ開催しています。
サマーインターン参加のための選考を突破するのも難関になっており、結果としてとても質の高い学生に参加してもらうことができ、企画担当者としては嬉しく思っています。
◆ビジネス職インターン
ビジネス職では、インターン中の5日間で事業構想フェーズを学びながら新規事業アイディアをまとめ、最終的にRelicの経営陣に向けて事業案ピッチを行います。優秀な事業案に対しては出資のチャンスもあり、学生の皆さんが本気で打ち込める5日間のインターンです。全国各地の志向性は似ているが、色々なバックグラウンドを持つ優秀な学生さんが集まるのでとても良い刺激になったと参加された学生さんからも嬉しい声をいただいています。学生時代にそういった刺激を受けられることは羨ましい限りですね!
◆エンジニア職インターン
エンジニア職では、事前に個人が考えてきた事業アイディアをチームでブラッシュアップしながら、サービスのプロトタイプを作成する部分に力点が置かれます。Relicの各開発部門から、腕利きのエンジニア社員がレクチャーを担当しますので満足度が高いインターンです!
また、厳しい選考をクリアしてきた成長意欲の塊のようなメンバーと、学校や居住地を超えた横のつながりができることもメリットです。
来年以降もよりブラッシュアップした内容で開催予定ですので、少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ選考にエントリーいただければと思います。
▼2022年9月のサマーインターンで優勝した学生ペアのインタビューはこちら▼
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小宮 美緒
Co-Creator Experience部 ビジネス部門新卒採用責任者
大学卒業後、株式会社ポーラにて化粧品エステの販促 マーケ、アパレル開発に従事。その後、株式会社リクルートライフスタイル(現:株式会社リクルート)にて美容広告の営業マーケ、チームリーダーを担当。多数の全国表彰受賞歴や1000名規模の営業ナレッジコンテスト登壇経験あり。今までの経験や知見を活か し美容事業を起業。現職では自社SaaSプロダクトENjiNEの営業マーケを経て、 ビジネス部門の新卒採用責任者に。また、全国の大学の起業部やイノベー ション推進団体の方々と連携し、学生起業を目的としたスタートアップスタジオの立ち上げをプロジェクトオーナーとして推進中。