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社内で新規事業を立ち上げる方法 — 成功確率を高める7つのステップと実践チェックリスト

2026/3/6

社内で新規事業を立ち上げることは、大企業の成長戦略において不可欠な取り組みです。しかし、その成功率は決して高くありません。新規事業の立ち上げを「戦略策定」だけで終わらせず、仮説検証と実行を繰り返しながら事業を形にするには、フェーズごとに最適なプロセスと体制を整えることが重要です。

本記事では、社内新規事業の立ち上げに必要な考え方・プロセス・組織設計・失敗回避策を、調査データとフレームワークに基づいて体系的に解説します。

【社内で新規事業を立ち上げる際に押さえるべき要点】

  • 新規事業は「0→1(事業構想)」「1→10(事業化)」「10→100(成長・拡大)」のフェーズで論点が変わる
  • 投資回収まで到達している企業は全体の約2割にとどまり、8割は成功に至っていない
  • 成功企業と挑戦企業の差は「全社戦略の中での位置づけ」と「新規事業組織の強化」に表れる
  • 既存事業の干渉を受けない独立した投資原資とテーマ設計が不可欠
  • 社内調整のスピード・実行人材の確保・リスク許容度の設計が、大企業特有の難所となる

なぜ今、社内で新規事業を立ち上げる必要があるのか

既存事業の成長限界とVUCA時代の要請

日本では多くの産業で市場構造が成熟化しており、人口減少や可処分所得の伸び悩みが見られる中、既存事業の成長に停滞感を抱く企業が、新たな柱となる事業の姿を模索しています。

VUCA(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)時代と呼ばれる現代では、一つの事業やビジネスモデルの短命化が加速しています。プロダクト・ライフサイクルが急速に早まりつつある中、次の柱を生み出すことができなければ、継続的な成長はもちろんのこと、現状維持すらも厳しい環境に立たされているのが実情です。

文科省が毎年実施する「全国イノベーション調査」によれば、新規事業開発等のイノベーション活動に従事する会社は2015年の38%から2022年の51%まで増加しています。さらに、最新の2024年調査では、対象母集団のうち54%の企業がイノベーション活動を実行しました。新規事業開発への取り組みが「一部の先進企業だけの話」ではなくなっていることが、データからも読み取れます。

大企業の経営資源を活かす優位性

社内で新規事業を立ち上げることには、スタートアップにはない固有の優位性があります。既存事業で培った顧客基盤、技術力、ブランド、資金力、人材といった経営資源(アセット)を新事業の起点に活用できるのは、大企業ならではの強みです。

一方で、大企業特有の制約もあります。複雑な意思決定プロセス、既存事業との利害衝突、リスク回避志向——こうした「しがらみ」をいかに乗り越えるかが、社内新規事業の成否を分けるポイントとなります。

重要なのは、「なぜ今、このタイミングで新規事業に取り組むか」という意義を明確にすることです。本来は既存事業が順調で企業に余裕がある時に着手することが望ましく、経営危機に陥ってから取り組むのでは遅すぎるケースが少なくありません。イノベーションの緊急性が高まるほど、イノベーションを実施する能力は低下するという逆相関の関係は、実務の現場で繰り返し確認されています。


データで見る社内新規事業の成功率と失敗要因

約8割の企業が「成功」に至っていない現実

社内で新規事業を立ち上げる際、まず直視すべきは成功率の厳しさです。

PwCコンサルティングの「新規事業開発の取り組みに関する実態調査2025」によれば、投資回収まで至っている新規事業案件を持つ「成功企業」は全体の2割程度にとどまり、さらに主力事業化にまで至っている企業は1割に満たないことが明らかになっています。

アビームコンサルティングが実施した調査(年商200億円以上の780社を対象)でも、取り組んだ新規事業のうち累損解消に至った割合は7%であり、裏を返せば93%の新規事業は失敗に終わっているという結果が出ています。

調査 対象 成功率の目安
PwC Japan(2025年) 売上高10億〜1兆円以上の企業 投資回収到達:約20%、主力事業化:10%未満
アビームコンサルティング(2018年) 年商200億円以上の780社 累損解消到達:約7%
パーソル総合研究所 大企業 「成功に至っていない」36.4%、「どちらでもない」33.0%

また、売上高10億円から1兆円以上の国内企業は、3年で新規事業の成否を判断する傾向にあることも明らかになっています。限られた時間軸の中で成果を出すには、プロセスの設計が極めて重要です。

社内新規事業が頓挫する5つの失敗パターン

調査データと実務の知見を総合すると、社内新規事業が失敗に至る典型的なパターンは以下の5つに集約できます。

No. 失敗パターン 具体的な症状 回避のポイント
1 ビジョン・戦略の不在 「何でもよいから自由に」という号令で、方向性が定まらない 全社ビジョンに紐づいたテーマ・領域の定義を行う
2 社内調整の長期化 関係部署の合意形成に時間を要し、スピード感を失う 既存組織から独立した権限と意思決定プロセスの設計
3 実行人材の不足 戦略は作れるが、事業を形にできる人材がいない ビジネス×テクノロジー×クリエイティブの複合チーム編成
4 過度なリスク回避 既存事業の基準で評価し、不確実性の高い事業を潰してしまう 新規事業専用の評価指標・投資基準を別途設計する
5 戦略と実行の断絶 事業計画は完成したが、実行フェーズで前に進まない 仮説検証サイクルのスピードを最優先にした進め方

michinaru社の調査でも、新規事業推進部署のミッション達成に向けて立ちはだかった壁として「ノウハウの不足」と「既存事業の非協力・部署間の壁」が上位に挙げられています。また、社内の反応として「無関心」が最も多く、特にネガティブな反応を示した層は「管理職」であるという点は、大企業の新規事業担当者にとって身に覚えのある光景ではないでしょうか。


社内新規事業を立ち上げる7つのステップ — インキュベーション戦略の設計

新規事業開発は「0→1(事業構想)」「1→10(事業化)」「10→100(成長・拡大)」のフェーズごとに論点が異なります。しかし、個別のフェーズに入る前に、まず策定すべきは新規事業開発全体の方針である「インキュベーション戦略」です。

ここでは、新規事業開発マネジメントの考え方に基づき、社内新規事業の立ち上げに不可欠な7つのステップを解説します。

STEP① 全社ビジョンを明確にし、企業として目指す姿を示す

新規事業はあくまで手段であり、目的ではありません。「自社は中長期でどのような姿を目指すのか」という全社ビジョンが出発点になります。

【魅力的なビジョン策定の5つの論点】

  1. 有意義性:定量的な数値目標だけでなく、定性的な意義や価値を示しているか
  2. 貢献性:より良い未来や社会課題の解決につながっているか
  3. 具体性/独自性:誰もがイメージしやすく、自社ならではの「らしさ」があるか
  4. 実現性:時間軸やロードマップが設計されているか
  5. 透明性/公平性:意思決定はトップダウンでも、プロセスはオープンか

ビジョンの策定において最も重要なのは、従業員が「共感できるかどうか」です。合理性や妥当性だけでなく、経営トップの強い意志(Will)やリーダーシップが”要”となります。

STEP② なぜ今、新規事業に取り組むかの意義を見出す

全社ビジョンと自社の現状を照らし合わせ、そのギャップを明確にします。既存事業の持続的改善だけでは「埋められないギャップ」があれば、それこそが新規事業に取り組む意義です。

同時に、「なぜ今」という問いへの答えも準備する必要があります。新規事業には中長期の投資が必要なため、既存事業の基盤が揺らいでいるタイミングでは、十分な投資や事業開発を進めることが困難になるからです。

STEP③ 既存事業の干渉を受けない投資原資を確保する

新規事業への投資原資は、既存事業の業績に左右されないよう明確に切り分ける必要があります。既存事業の四半期業績が悪化するたびに新規事業の予算が削られるようでは、中長期の取り組みは成立しません。

【チェックポイント】

  • 新規事業専用の予算枠が設定されているか
  • 既存事業の業績変動に連動しない独立した仕組みか
  • 中長期(3〜5年)での投資継続を前提とした設計になっているか

STEP④ どんなテーマ・領域で取り組むかを定義する

「何でもよいので自由にアイデアを出してほしい」という号令から優れた新規事業が生まれた事例はほとんどありません。人間は制約がないと逆にアイデアが出にくくなり、絞り込みも困難になります。

テーマ・領域の検討には、以下の2軸で不確実性の度合いを整理する「4×4マトリクス」が有効です。

既存市場/顧客 限定的な新規 全面的な新規
既存のビジネスモデル 中核領域(低リスク) 隣接領域
限定的な新規 隣接領域 周辺領域
全面的に新しいモデル 革新領域(高リスク)

不確実性の段階に応じて「中核領域」「隣接領域」「周辺領域」「革新領域」の4つに分類し、自社のリスク許容度と照合しながらポートフォリオを設計します。

STEP⑤ いつまでに、どの程度の目標を狙うか目線を合わせる

新規事業においては、既存事業と同じ時間軸や評価基準を当てはめないことが重要です。「利益目的事業と同じ時間軸や基準で評価されてしまっている」ことは、多くの企業が課題として認識しています。

新規事業専用のKPI設計では、フェーズに応じて指標を変えることが実務上のポイントです。

フェーズ 重視すべき指標の例
0→1(事業構想) 顧客課題の検証数、仮説の更新回数、プロトタイプへの反応
1→10(事業化) 初期顧客数、継続率、ユニットエコノミクス(LTV/CAC)
10→100(成長・拡大) 市場シェア、売上成長率、全社KGI/KPIへの貢献

STEP⑥ 誰が、どのようなアプローチで推進するかを検討する

社内新規事業の推進アプローチは、大きく以下に分類できます。

  • ボトムアップ型(新規事業プログラム/社内ベンチャー制度):社員から広くアイデアを募り、事業化を目指す
  • トップダウン型(プロジェクト型):経営層の意思決定に基づき、特定テーマで事業開発を推進する
  • オープンイノベーション型:外部パートナーとの共同事業やCVC投資、M&Aを通じて事業を創出する

PwCの調査では、成功企業と挑戦企業の間で「新規事業組織を強化する動き」に大きな差があることが明らかになっています。特に「全社戦略の打ち手として位置づけたうえでの新規事業推進」において大きな差があるという結果は、全社的なコミットメントの重要性を示唆しています。

STEP⑦ 何に対していくら投資するか、ポートフォリオを組む

最後に、STEP④で定義した領域に対して、投資配分を決定します。中核領域に近いテーマは比較的リスクが低く投資回収の見通しが立ちやすい一方、革新領域は不確実性が高い分、成功時のリターンも大きくなります。

重要なのは、一度策定した戦略に固執しすぎないことです。不確実性の高い新規事業においては、ある程度の柔軟性を持たせて運用しながら改善する姿勢が適切です。ただし、変更した場合は「なぜそうしたのか」をオープンに共有し、全社の納得感を得ながら進めることが大切です。


社内新規事業を形にする組織・体制の作り方

専門組織の設置と「出島」型の権限設計

社内で新規事業を本気で推進するためには、既存組織から一定の独立性を持った専門チームの設置が有効です。

アビームコンサルティングの調査でも、コーポレート部門が事業開発を担う場合、「新規事業開発のための時間を確保できるか」が重要であり、新規事業に時間を使うことを認める制度や組織風土が成功要因となっています。

「出島」と呼ばれる既存組織から切り離された推進体制は、次のような利点を持ちます。

  • 既存事業の意思決定プロセス(稟議・承認)に縛られない迅速な判断
  • 新規事業に適した評価制度・報酬制度の適用
  • 既存事業のブランドやレピュテーションリスクからの遮断
  • 失敗を許容する文化の醸成

必要な機能と人材の確保 — BTC(ビジネス×テクノロジー×クリエイティブ)の視点

新規事業を構想で終わらせず「形にする」には、事業戦略・企画だけでなく、プロダクト開発やUI/UXデザイン、マーケティング・営業まで、多様な機能が必要になります。

必要な機能 主な役割
事業戦略/企画 顧客課題の特定、ビジネスモデル設計、収益計画策定
プロダクト開発 MVP開発、プロトタイピング、アジャイル開発
デザイン UI/UX設計、カスタマージャーニー設計、ブランディング
マーケティング/営業 テストマーケティング、初期顧客獲得、チャネル開拓
データ分析 KPI計測、ユーザー行動分析、仮説検証の定量評価

社内にすべての機能を揃えることが難しい場合は、外部パートナーとの連携も選択肢になります。アビームコンサルティングの調査によれば、コーポレート部門は多くのナレッジを外部調達して新規事業を成功へ導いており、特に既存事業の延長線上にないイノベーティブな新規事業開発ではその傾向が顕著です。

外部パートナーの選定 — 5つの判断軸

社内新規事業の推進にあたって外部パートナーを検討する際は、以下の5つの観点を判断基準にすると、自社の課題に合ったパートナーを見極めやすくなります。

判断軸 確認すべきポイント
① 対応フェーズ 0→1の構想段階から1→10の事業化、10→100の拡大まで、どのフェーズに強みがあるか
② 実行力の有無 戦略立案だけでなく、開発・デザイン・マーケティングなどの実装まで担えるか
③ 当事者意識 外部からのアドバイスに留まるのか、事業のリスクを共に取る姿勢があるか
④ 業界知見・実績 自社の属する産業や新規事業開発の実績・知見があるか
⑤ 組織体制の柔軟性 事業フェーズに応じてチーム構成やスコープを柔軟に変更できるか

特に、大企業の新規事業開発においては「戦略の正しさ」以上に、「スピードと泥臭さで仮説検証を繰り返す」ことが成功への近道となるケースが多くあります。パートナー選定でも、「美しい戦略を描くこと」と「事業を形にすること」のどちらに重点を置いているかを見極めることが重要です。

事業共創カンパニーRelicは、新規事業に特化したSaaS型プラットフォーム「インキュベーションテック」、新規事業の課題に一気通貫で伴走する「事業プロデュース」、投資や協業を通じて事業を共創する「オープンイノベーション」の三位一体で、大企業の新規事業開発に伴走するアプローチを提供しています。たとえば、既存事業の干渉を受けずにスピード感ある仮説検証を実現する出島共創スキーム「DUALii」のように、大企業特有の制約を前提とした独自の仕組みを持つパートナーも存在します。自社の課題やフェーズに応じて、最適な共創パートナーを比較検討することが大切です。


事業構想から事業化まで — 実務で使える新規事業開発プロセスの全体像

3つのフェーズと10のプロセス

社内新規事業開発のプロセスは、大きく3つのフェーズ・10のプロセスに体系化できます。

Concept(事業構想フェーズ:0→1)

  1. Insight:深い洞察で顧客や市場の課題を発見する
  2. Define:課題の蓋然性を検証し、定義する
  3. Ideation:課題を解決するアイデアを検討する
  4. Prototyping:アイデアをプロトタイプで検証する

Creation(事業創出フェーズ:1→10)

  1. Development:検証結果を踏まえプロダクトを開発する
  2. Launch:プロダクトを提供し初期顧客を獲得する
  3. Monetize:収益化を実現する

Complete(成長・拡大フェーズ:10→100)

  1. Growth:投資によって事業を拡大する
  2. Exit:持続的に成長可能な構造を作る
  3. Core:中核事業としての貢献性を高める

事業構想フェーズの評価観点 — 10のチェックポイント

事業構想フェーズの終了時点では、以下の観点で事業プランを総合的に評価することが推奨されます。

【必須の観点】

  • 顧客と課題の解像度が高く、適切な洞察により定義できているか
  • 市場規模やポテンシャルに事業として取り組む意義があるか
  • 課題は構造的なものであり、今後も継続・拡大が見込まれるか
  • 顧客の受容性や有効性を証明するトラクション(兆し)があるか

【重要な観点】

  • 自社のビジョンやインキュベーション戦略との親和性があるか
  • 自社のアセットを活用した優位性を構築できるか
  • 競合や代替品と比較して独自の提供価値があるか
  • 技術的・経済的・法務的に致命的なリスクがないか
  • 投資資金の使途と検証計画が適切に設計されているか
  • 強い意志と資質を持つリーダーやチームが確保できているか

新規事業開発においては、プロセスの進捗に応じて不確実性を適切に許容しつつ、網羅的に事業を評価することが大切です。すべてを完璧にしてから次に進むのではなく、各フェーズで検証すべき仮説を明確にし、素早く回すことが成功確率を高めます。


成功確率を高めるための実践チェックリスト

社内で新規事業を立ち上げる際に、フェーズを問わず確認しておきたい項目をチェックリスト形式でまとめます。

戦略・方針に関するチェック

  • ■ 全社ビジョンに紐づいた新規事業の意義が明文化されているか
  • ■ 経営層のコミットメントがあり、継続的に社内発信されているか
  • ■ 新規事業のテーマ・領域に一定の制約条件が設定されているか
  • ■ 既存事業の業績に左右されない独立した投資原資が確保されているか
  • ■ 目標の時間軸と達成基準が、新規事業の不確実性を考慮して設計されているか

組織・体制に関するチェック

  • ■ 既存事業の意思決定プロセスから独立した推進体制が整備されているか
  • ■ ビジネス・テクノロジー・クリエイティブの複合チームが組成されているか
  • ■ 新規事業に適した評価制度・報酬制度が導入されているか
  • ■ 社内の協力者・推進者(スポンサー)が存在するか
  • ■ 不足する機能は外部パートナーとの連携で補完する計画があるか

実行・検証に関するチェック

  • ■ 各フェーズで検証すべき仮説とKPIが明確に設定されているか
  • ■ 仮説検証のスピードを最優先にした進め方が設計されているか
  • ■ 撤退基準が事前に設定され、合意されているか
  • ■ 検証結果や学びを蓄積・共有する仕組みがあるか
  • ■ 成功・失敗にかかわらず、挑戦を評価する文化が醸成されているか

実態調査でも、初年度に戻れるなら実施したい取り組みとして「経営陣との対話・パーパス理解」「新規事業の定義の明確化」が上位に挙げられています。新規事業の立ち上げ初期において「何のために、誰のために」取り組むのかを組織として共有することが、その後の推進力を大きく左右します。


まとめ — 社内新規事業の立ち上げに必要な「仕組みと覚悟」

社内で新規事業を立ち上げることは、決して容易な取り組みではありません。投資回収まで到達する企業は全体の2割程度であり、主力事業化に至る企業は1割に満たないのが現実です。

しかし、そうした厳しい環境の中でも、成功企業には共通する特徴があります。全社戦略の中に新規事業を明確に位置づけていること、新規事業組織に知見を集約する仕組みを持っていること、そして「戦略を描くだけでなく、泥臭く実行する」姿勢を徹底していることです。

本記事で紹介した7つのステップやチェックリストは、あくまで出発点にすぎません。新規事業開発においては、「しなくてもよい失敗は事前に予防して回避すること、そして避けられない失敗はなるべく早く、致命傷にならないようにして、そこから得た学びを活かすこと」が重要です。

大企業の中から新しい価値を生み出す挑戦は、一部のスタートアップだけでは決して成し得ません。既存の経営資源を活かし、独自のビジョンや戦略を描き、試行錯誤を繰り返すことで、日本企業の国際的競争力は再び高まるのではないでしょうか。

まずは自社の現状を棚卸しし、インキュベーション戦略の策定から着手してみてください。

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参考文献

Web:PwCコンサルティング『新規事業開発の取り組みに関する実態調査2025年』、2025年

Web:アビームコンサルティング『「新規事業取り組み実態調査」から見えた新規事業の成功と失敗を分けるもの』、2024年

Web:michinaru株式会社『大企業の新規事業 立ち上げ初年度に関する実態調査(2023)』、2023年

Web:科学技術・学術政策研究所(NISTEP)『全国イノベーション調査2024年調査統計報告』、2025年

Web:ダイヤモンド・オンライン『日本企業の新規事業は93%が失敗、「なぜうまく行かないのか?」に対する現状打破の第一歩とは』、2024年

Web:日本総合研究所『「事業を通じた社会課題解決」に関するアンケート調査結果』、2025年