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新規事業のROIとは? フェーズ別の測定法・成功率データ・投資対効果を最大化する実践ガイド

2026/3/6

新規事業のROI(投資対効果)をどう測定し、どう高めるか。この問いは、新規事業開発の責任者にとって避けて通れないテーマです。

結論から述べると、新規事業のROIは既存事業と同じ尺度では正しく測定できません。不確実性の高い探索活動では、予測可能なキャッシュフローや成果を前提とする従来の財務指標(ROI)の有効性は低下します。新規事業の投資対効果を正しく把握するには、「0→1」「1→10」「10→100」というフェーズごとに評価指標を切り替え、定量・定性の両面から投資判断を行う設計が不可欠です。

【この記事の要点】

  • 新規事業のROIは、フェーズ(事業構想・事業化・成長拡大)ごとに異なる指標で測定する
  • 初期フェーズでは「学習量」「仮説検証の回数」が、後期フェーズでは「ユニットエコノミクス」「CAGR」がROIの代替指標となる
  • 大企業の新規事業は成功率が低いからこそ、ポートフォリオ設計と撤退基準の事前設定が投資効率を左右する
  • ROIを短期で判断しすぎると将来性のある事業の芽を摘む危険がある
  • 戦略立案だけでなく実行まで一気通貫で推進できる体制が、結果的にROIを押し上げる

なぜ新規事業のROIは「測りにくい」のか:定義と構造的な課題

ROIの基本定義と計算式

ROIは「Return On Investment」の略で、日本語では「投資利益率」と訳され、投資額に対してどれほどの利益が上がったのかを示す指標です。計算式はシンプルで、以下のとおりです。

【ROI(%)=(利益 − 投資額)÷ 投資額 × 100】

事業投資の場合、一般的に10〜20%が目安とされています。しかし、新規事業においてこの計算式をそのまま当てはめると、いくつかの根本的な問題が生じます。

新規事業のROIが測定困難になる3つの理由

【① 成果が出るまでの時間軸が長い】

新規事業への投資では、初期の赤字期間を経て収益化に至るケースも多く、短期的なROIだけで判断すると、将来性のある事業機会を逃してしまう可能性があります。実際、サントリーのビール事業は黒字化まで46年を要した事例もあり、ROIの評価時点によって結論は大きく変わります。

【② 投資コストの範囲が曖昧になりやすい】

新規事業への投資には、直接的な開発費や人件費だけでなく、機会費用(既存事業に充てられたはずの経営資源)やナレッジ蓄積の価値、組織能力の向上といった間接的なコストとリターンが含まれます。これらを正確に切り分けることは容易ではありません。

【③ 定性的な価値がROIに反映されない】

従業員の満足度向上や組織文化の醸成のような無形資産への投資は、直接的な利益として計測できません。ブランド認知度の向上や顧客ロイヤリティの強化が、長期的な企業価値を高める重要な要素であるにもかかわらず、ROIだけでは正確に評価できないため、複数の評価指標と組み合わせながら、投資の効果を多角的に判断することが重要です。

既存事業のROIとの決定的な違い

既存事業と新規事業では、不確実性のレベルが根本的に異なります。

比較項目 既存事業 新規事業
不確実性 低い(実績データあり) 高い(仮説ベース)
投資回収期間 短〜中期(1〜3年) 中〜長期(3〜10年)
適切な評価指標 ROI、ROIC、営業利益率 学習量、仮説検証数、ユニットエコノミクス
評価の性質 確定的 段階的・条件付き

探索(Explore)活動はより長期的な視点が必要であり、即座の財務リターンではなく、将来の市場ブレークスルーやスケーラビリティによって成功を測定すべきです。


新規事業の成功率データ:ROIを議論する前に知っておくべき現実

新規事業のROIを考える前提として、成功率に関する客観的なデータを確認しておくことが重要です。

主要調査による新規事業の成功率

調査元 対象 成功の定義 成功率
アビームコンサルティング(2018年) 年商200億円以上の780社 累積損失の解消 約7%
中小企業庁 調査 新事業展開企業 自己評価で「成功」 約28%
PwC Japan(2025年) 国内大手企業 投資回収フェーズ到達 わずか

アビームコンサルティングが2018年に実施した調査(年商200億円以上の780社を対象)によれば、取り組んだ新規事業のうち累損解消に至った割合は7%です。また、中小企業庁の調査によると、新規事業に成功したと回答した企業は約28%であり、そのうち経常利益率が増加した企業は約51%でした。つまり、新規事業を成功させ収益化した企業は、全体の約14%にとどまります。

成功率の低さが意味すること

成功率が10%未満ということは、良いと思うやり方で一生懸命取り組んだ結果、90%以上は失敗するということです。このデータは、新規事業のROIを考える際に2つの重要な示唆を与えます。

  1. 個別案件のROIよりも、ポートフォリオ全体のROIで評価すべき:1件ごとのROIに一喜一憂するのではなく、複数の挑戦を束ねたポートフォリオとして投資対効果を捉えるマネジメントが有効です。
  2. 「しなくてよい失敗」を減らすことが、結果的にROIを高める:成功率を劇的に向上させることは難しくても、早期の仮説検証と適切な撤退判断により、損失を最小化することは可能です。

PwC Japanの調査(2025年)によれば、多くの企業が3年で新規事業の成否を判断しており、中期(3年以内)の目標を測定する企業が最も多いことが明らかになっています。この「3年」という時間軸を意識したROI設計が、実務上は重要になります。


フェーズ別に見る新規事業ROIの測定法と適切なKPI設計

新規事業開発は、フェーズごとに求められるアクションも、適切な評価指標も異なります。ここでは、「0→1(事業構想)」「1→10(事業化)」「10→100(成長・拡大)」の3フェーズに分けて、ROIの測り方を解説します。

0→1(事業構想)フェーズ:ROIではなく「学習ROI」を追う

事業構想フェーズでは、まだ収益が生まれていないため、財務的なROIを算出すること自体が困難です。このフェーズでの投資対効果は、「仮説がどれだけ検証されたか」「顧客の課題と解決策の解像度がどれだけ高まったか」という”学習量”で測るのが適切です。

【0→1フェーズで追うべきKPI(例)】

KPI 内容 目安
仮説検証の完了数 検証すべき仮説のうち完了した割合 月あたり2〜4件
顧客インタビュー数 課題の解像度を高めるための一次情報収集 累計30件以上
ピボット回数 仮説の修正・転換を行った回数 適切な頻度で実施
プロトタイプの検証結果 顧客受容性の有無と学び 定性的に評価
投資済み金額と残予算 計画対比での予算消化状況 予算内で最大の学びを得る

このフェーズでは、「早く、安く、多く」仮説を回すことが最善のROI向上策です。精緻な事業計画を立てることよりも、MVPやプロトタイプを活用した高速な検証サイクルが重要となります。

1→10(事業化)フェーズ:ユニットエコノミクスで収益性を検証する

プロダクトを市場に投入し、初期顧客を獲得する段階では、ユニットエコノミクス(顧客1人あたりの収益構造)が中心的な指標となります。

【ユニットエコノミクスの基本式】

  • LTV(顧客生涯価値)= 平均購買単価 × 年間平均購買頻度 × 粗利率 ÷ 年間離反率
  • CAC(顧客獲得コスト)= 顧客獲得に要した費用合計 ÷ 獲得顧客数
  • 判断基準:LTV ≧ CAC × 3 が理想、最低でも LTV ≧ CAC × 2

事業計画段階でのROI予測として、市場調査、売上予測、必要コスト(開発費、人件費、マーケティング費など)から、事業が将来的にどれくらいの収益性を持つかを予測することが重要です。立ち上げ後は、実績データに基づきROIを算出し、計画との乖離を確認したり、事業の撤退基準の一つとして活用します。

【1→10フェーズで追うべきKPI(例)】

KPI 内容
MRR / ARR 月次経常収益・年次経常収益
CAC 顧客獲得コスト
LTV / CAC比率 顧客生涯価値と獲得コストの比率
チャーンレート 顧客離反率
NPS 顧客推奨度
PMF(Product-Market Fit)スコア 「このプロダクトがなくなったら困る」と答える顧客の割合

10→100(成長・拡大)フェーズ:ROIを本格的に追う段階

事業が収益化し、成長投資のフェーズに入って初めて、従来の財務的ROIが有意味な指標として機能し始めます。

このフェーズでの論点は、「成長率を維持しながら、収益性を担保できるか」です。書籍『イノベーションの再現性を高める 新規事業開発マネジメント』(北嶋貴朗著)では、この段階を「自立的な投資による成長」と定義しています。すなわち、当該事業の損益計算書から生み出された利益のみで成長できる状態を作り上げることが目標です。

【10→100フェーズで追うべきKPI(例)】

KPI 内容
ROI / ROIC 投資利益率・投下資本利益率
CAGR 年平均成長率
営業利益率 売上に対する営業利益の比率
全社KGI/KPIへの貢献度 売上、利益、顧客数、市場シェアへのインパクト
他事業へのシナジー 既存事業の顧客獲得コスト低減など

新規事業のROIを最大化する5つの実践ポイント

ポイント1:インキュベーション戦略で投資の「全体設計」を行う

個別の案件に投資する前に、新規事業全体の方針と戦略を設計することが、ROI最大化の第一歩です。書籍『新規事業開発マネジメント』では、この全体設計を「インキュベーション戦略」と呼び、7つのSTEPで体系化しています。

【インキュベーション戦略 7つのSTEP(概要)】

  1. 全社ビジョンを明確にする
  2. なぜ今、新規事業に取り組むかの意義を見出す
  3. 既存事業の干渉を受けない投資原資を確保する
  4. どんなテーマ・領域で取り組むかを定義する
  5. いつまでに、どの程度の目標を狙うかの目線を合わせる
  6. 誰が、どのように新規事業開発を行うかを検討する
  7. 何にいくら投資するか、適切なポートフォリオを組む

特にSTEP③の「投資原資の確保」は、ROIの議論において見落とされがちな重要論点です。既存事業の業績に左右されず、中長期で新規事業に投資していくためには、新規事業への投資原資を既存事業向けのものと明確に切り分ける必要があります。

PwC Japanの調査でも、成功企業と挑戦企業の間で「全社戦略の打ち手として位置付けたうえでの新規事業推進」において大きな差があることが示されています。

ポイント2:ポートフォリオでリスクを分散し、全体のROIを高める

事業ポートフォリオは、企業が持つ複数の事業を整理し、どこに経営資源を配分すべきかを判断するための戦略的な分析手法です。

新規事業のROIをポートフォリオの視点で管理する際の考え方を、以下に整理します。

【ポートフォリオ管理の基本フレーム】

領域 不確実性 投資比率の目安 期待リターン
中核領域(既存事業の改善) 60〜70% 安定的・確実
隣接領域(顧客・技術の拡張) 20〜30% 中程度
革新領域(全面的な新規) 5〜15% 高い(成功時)

成熟事業から生まれる資金を成長事業に投下していくことが、資源配分の基本的な考え方です。

重要なのは、革新領域の投資を「個別案件のROI」で評価しないことです。探索的な取り組みに対して即座に高いROIを期待すべきではなく、長期的な戦略的価値に注目し、ポートフォリオ全体のレベルで評価すべきです。大半が失敗し、少数の大きな成功が生まれることを前提に設計します。

ポイント3:撤退基準を事前に設定し、損失を最小化する

新規事業のROIを高めるうえで、「始めること」と同じくらい重要なのが「やめる判断」です。

中小企業白書のデータによれば、損失が軽い企業ほど、早い段階で新事業の中止・撤退を決断していることが分かります。

【撤退基準チェックリスト(事前に設定すべき項目)】

  • ■ 投資上限金額(累積コストの天井)
  • ■ 検証期限(例:6ヶ月以内にPMFの兆候が見られない場合)
  • ■ ユニットエコノミクスの最低基準(例:LTV/CAC比率が○倍未満の場合)
  • ■ ピボット回数の上限
  • ■ 市場環境の前提変化(競合参入・規制変更など)

撤退基準は、投資の「始まり」に設定しておくことが鉄則です。事業が進行してから設定すると、サンクコスト(埋没費用)のバイアスにより、冷静な判断が困難になります。

ポイント4:仮説検証のスピードを上げ、投資効率を高める

最初から完璧な製品を目指さず、MVPを市場に投入し、フィードバックを得て改善する「リーンスタートアップ」の手法を徹底することが重要です。

仮説検証のスピードが上がれば、同じ投資額でもより多くの学びを得ることができ、結果として「1サイクルあたりの学習コスト」が下がります。これは事実上のROI向上です。

【仮説検証の効率を高める3つのアプローチ】

  1. ノーコード/ローコードツールの活用:プロトタイプの作成コストと期間を大幅に短縮し、検証サイクルを加速させる
  2. 顧客への直接アプローチ:市場調査レポートではなく、想定顧客への深いインタビューにより、課題の本質を一次情報として把握する
  3. 既存事業のアセット活用:大企業ならではの顧客基盤、ブランド力、技術資産を新規事業の仮説検証に転用することで、ゼロからのスタートアップよりも効率的に検証を回すことが可能になる

ポイント5:定量・定性の両面でROIを捉える

新規事業のROIを財務指標だけで捉えると、過小評価してしまうリスクがあります。ROIは投資額に対する利益の割合を示す指標であるため、長期的な利益の評価には向きません。また、ブランド価値や社会的貢献といった非数値的な利益は評価できず、ROIだけで企業の価値を評価するのは限界があります。

【新規事業で捉えるべき定性的リターン(例)】

  • 組織のイノベーション能力(仮説検証力、失敗から学ぶ力)の向上
  • 新規事業開発を経験した人材の育成
  • 異業種・異領域への知見の蓄積
  • 社内の挑戦文化の醸成
  • ステークホルダーからの企業評価向上

これらの定性的リターンは、中長期的に企業全体のROIを底上げする「イノベーション・エコシステム」の構成要素です。


新規事業ROIの「よくある失敗」と回避策

失敗パターン1:短期ROIだけで判断し、将来の芽を摘む

ROIの算出に用いる利益金額や投資金額は、あくまでも現時点のものです。単純にROIだけで費用対効果を判断してしまうと、長い目で見た場合に続ける意義のある事業や施策を安易に切り捨てる原因にもなります。

【回避策】

  • フェーズごとの評価指標を設定し、「0→1」の段階で「なぜ利益が出ていないのか」を問うのではなく、「学習が計画どおり進んでいるか」を問う
  • 投資回収の時間軸を3〜5年で設計し、中間マイルストーンを設定する

失敗パターン2:PoCの反復に陥り、事業化に至らない

新規事業開発の現場では「PoC疲れ」とも呼ばれる問題が頻発しています。仮説検証は重要ですが、検証を繰り返すこと自体が目的化し、いつまでも事業化の判断が下せない状況は、投資効率を著しく低下させます。

「ステージゲート法」などの管理手法も、運用を誤ると新規事業を殺す凶器になります。大企業では「一度ゲートを通過した計画は変更不可」という硬直的な運用になりがちです。

【回避策】

  • PoCの目的と終了条件を事前に明文化する
  • 「検証が完了していない仮説」と「検証を回す意味がなくなった仮説」を区別する
  • 一定期間内にGo/No Goの判断を経営層が下すプロセスを組み込む

失敗パターン3:既存事業と同じ評価基準を適用する

大規模な組織は、漸進的な改善やBAU(通常業務)の投資判断と同じ評価基準を、潜在的に破壊的でリスクの高い「枠外」のイノベーションに適用しがちです。

大企業の新規事業開発において、既存事業の稟議書フォーマットで新規事業の投資判断を求められるケースは少なくありません。しかし、確度の高い売上見込みや詳細な3年間の損益計算書を、事業構想段階で求めること自体が不合理です。

【回避策】

  • 新規事業専用の評価基準と投資判断プロセスを設計する
  • 不確実性の高さに応じて、段階的に投資額を増やす「ステージゲート」方式を導入する(ただし、柔軟な運用が前提)
  • 新規事業チームを既存組織から物理的・制度的に切り離した「出島」のような特区として扱い、評価軸を「売上」ではなく「学習量」や「行動数」に置くことが有効です。

ROIを高めるためのパートナー選定:5つの観点

新規事業のROIを高めるには、自社だけで完結させようとせず、外部パートナーの力を適切に活用することも重要な選択肢です。アビームコンサルティングの調査でも、コーポレート部門は多くのナレッジを外部調達して新規事業を成功へ導いていることが確認されています。

ただし、パートナーの選定を誤ると、かえって投資効率が下がる場合もあります。以下の5つの観点で、自社に適したパートナーを見極めることを推奨します。

【パートナー選定の5つのチェックポイント】

観点 確認すべき内容
① 戦略と実行の範囲 戦略立案だけか、プロダクト開発・テストマーケティング・営業まで伴走できるか
② 新規事業の専門性 新規事業開発の現場経験・知見を持つ人材がアサインされるか
③ リスク共有の姿勢 成功報酬型やレベニューシェア型など、リスクを共有するスキームがあるか
④ スピードと柔軟性 仮説検証のサイクルに対応できる体制・意思決定スピードがあるか
⑤ 自社のフェーズとの適合 自社が必要としているフェーズ(0→1 / 1→10 / 10→100)に対応しているか

一般に、経営戦略ファームは上流の戦略立案や市場分析に強みを持つ一方、アイデアを形にする実行フェーズにおいては別のケイパビリティが求められます。自社の「今の課題」がどのフェーズにあるかを見極めたうえで、最適なパートナーを選ぶことが、ROI向上に直結します。

たとえば、事業共創カンパニーRelicは、新規事業開発に特化したプロフェッショナルサービスとSaaS型プラットフォーム、さらに投資・協業を通じた事業共創の三位一体で、大企業からスタートアップまで5,000社以上との共創実績を持っています。特に「出島共創スキーム」と呼ばれる独自の仕組みでは、Relicが事業の運営主体となることで、大企業特有のレピュテーションリスクやスピードの課題を構造的に解決する設計がなされています。こうした「実行まで伴走する」タイプのパートナーは、戦略策定後の「絵に描いた餅」問題に悩む企業にとって選択肢の一つとなり得るでしょう。


新規事業ROI向上に向けた「明日からの一歩」チェックリスト

最後に、本記事の内容を踏まえ、すぐに実務で活用できるチェックリストを整理します。

ROI設計のセルフチェック(10項目)

  • ■ 自社の新規事業は、0→1 / 1→10 / 10→100のどのフェーズにあるかを明確にしている
  • ■ フェーズに応じた適切なKPIを設定している(初期フェーズで財務ROIだけを求めていない)
  • ■ 新規事業の投資原資が、既存事業の予算と明確に分離されている
  • ■ ポートフォリオの視点で、不確実性の異なる複数案件を並行管理している
  • ■ 撤退基準(投資上限・期限・最低KPI基準)が、投資開始前に明文化されている
  • ■ 仮説検証のスピードを最大化するための体制・ツールが整っている
  • ■ 定量指標だけでなく、定性的なリターン(人材育成・組織能力・ナレッジ蓄積)も評価対象に含めている
  • ■ 経営層が新規事業のROI特性(長期・不確実)を理解し、適切なコミットメントをしている
  • ■ 外部パートナーの活用が必要かどうか、フェーズごとに検討している
  • ■ 失敗からの学びを形式知化し、次の挑戦に活かす仕組みがある

McKinseyのレポートによれば、経営層の84%がイノベーションは成長に不可欠と考えている一方で、自社のイノベーションパフォーマンスに満足しているのはわずか6%にとどまります。このギャップを埋めるには、新規事業のROIに対する「測り方」そのものを見直すことが出発点になります。

新規事業の投資対効果は、正しく設計すれば「見える化」できます。しかしそれは、既存事業と同じ物差しを当てはめることではなく、フェーズと不確実性に応じた多面的な評価フレームを持つことです。本記事が、貴社の新規事業開発におけるROI設計の一助となれば幸いです。

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新規事業のROIを高めるためには、戦略設計から実行・事業化まで一気通貫で推進できる体制づくりが重要です。事業共創カンパニーRelicは、大企業の新規事業開発における構造的な課題に向き合い、共創パートナーとして伴走しています。新規事業開発の推進体制や投資判断の設計にお悩みの方は、まずは会社概要資料をご覧ください。

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参考文献

Web:PwC Japanグループ「新規事業開発の取り組みに関する実態調査2025年」、2025年

Web:ダイヤモンド・オンライン「日本企業の新規事業は93%が失敗」、2024年

Web:アビームコンサルティング「新規事業取り組み実態調査」、2023年

Web:中小企業庁「中小企業の成長に向けた事業戦略等に関する調査」(2017年版中小企業白書所収)

Web:Meltwater「ROIとは?併せて理解したい指標、計算式を解説」、2024年

Web:Salesforce「ROI(投資対効果)とは?」

Web:Strategyzer「How to measure ROI for innovation—your complete guide」

Web:rready「How to Measure Innovation ROI & Why It’s Important」、2025年

Web:株式会社ソフィア「大企業の新規事業は成功率向上ではなく挑戦回数と体制構築こそがカギ」、2025年

Web:デロイト トーマツ「事業会社のポートフォリオマネジメント」

Web:経済産業省 中堅・中核企業支援プラットフォーム「事業ポートフォリオのいろは」、2025年

Web:BCG Japan「イノベーション企業ランキング2023」、2023年