
Case #8
事業家を志すあなたへ――“事業をつくり続ける”エッジインキュベーション事業部という選択肢
事業の本髄である“アイデアの誕生”に触れる。
「コンサルの経験は積んだけれど、結局は提案どまりで“事業をつくっている実感がない”。」「事業会社で新規事業に関わったけれど、より多くの事業に挑戦し続けたい。」さらには「事業の本髄である“アイデアの誕生”には結局介入できず、蚊帳の外感が残ってしまう」。――そんな思いを抱えている方にこそ読んでほしいのが本記事です。
Relicのエッジインキュベーション事業部(以下、EI)は、そうした葛藤を超えて“実際に事業を立ち上げる当事者”として挑戦できる環境を提供します。この記事ではEI事業部が担う役割や具体的な取り組み、そして事業家としてキャリアを切り拓くリアルな姿を紹介します。

永渕 貴煕 | 事業部長
スタートアップの創業・COO、独立系コンサルファームを経てRelicに参画。50以上の新規事業を立ち上げ、2024年からEI事業部長を務める。自社サービス「IDEATION Cloud」の責任者を兼ね、グループ会社SenQ AIの代表取締役も務める。新規事業の実践と組織マネジメントの両輪で活躍する。
武原 悠真 | マネージャー
2020年に新卒でRelicに入社。EI事業部で新規事業支援や自社サービス開発を担当し、若手ながらマネージャーに昇進。大企業とのJV設立プロジェクトの責任者を務めるなど、事業家としてのキャリアを歩み始めている。若手に裁量が与えられるEIの象徴的存在。
新規事業の“攻め”を担う部署
Relicは「事業共創カンパニー」として、これまで5,000社超の新規事業を支援してきました。そのなかで、特に“攻め”の色が濃い部署として知られるのがEI事業部です。
EIは「価値ある新規事業を連続的に創出すること」に最適化された組織。一般的にコンサルティング会社や新規事業部門は“支援者”や“調整役”にとどまり、肝心なアイデア創出の場面には立ち会えないことも多いのが実情です。Relicのビジネス職では、すべての部署で事業の当事者として直接関与し、自ら事業を立ち上げ推進することができる点が大きな特徴です。一方で、EIは、アイデア創出段階から自分たちが考えた事業を一気通貫で、さらに支援だけではなく時には共同事業、自社事業として立ち上げることができる点が特徴です。
事業部長を務める永渕貴煕は、EIをこう強調します。
「EI事業部は、単なるコンサルティング部門ではありません。私たちは支援にとどまらず、自部門で生み出した利益を原資に、クライアントの持つ価値ある資産とEI事業部の機動力・事業開発力を掛け合わせて、事業を創り出します。クライアントとの共同事業を立ち上げるだけでなく、自らの判断で自社発の新規事業も次々と生み出していく。これが私たちのスタイルです。

支援だけでなく、事業の最終責任者として自ら自由に意思決定を行い、“事業を創り続ける「打席」”に立ち続けられること。それこそが、EI事業部で働く最大の醍醐味です。」
2020年に新卒でRelicへ入社し、今やマネージャーとしてEIを牽引する武原悠真も力を込めます。
「EIは、部署そのものがひとつのスタートアップ企業のような存在です。コンサルティングで収益を生みながら、自社サービスを開発・成長させ、さらにその利益を次の事業に投資する。まさに連続起業のサイクルが組織のDNAとして刻まれています。」
EIが展開する事業の全体像
EI事業部は、新規事業アイデアフェーズからの一気通貫支援に加え、自社プロダクト開発・運営や大企業との共創事業立ち上げ等多面的なアプローチで新規事業創出に関わっています。具体的には、
・自社プロダクトの開発・提供(IDEATION Cloudなど)
・クライアントのアセットを活用した企画持ち込み型共同事業創出共創創出
・研究開発型大企業の技術カーブアウト支援
・メンバー自身の提案による新サービス立ち上げ
こうした幅広い取り組みによって、EIは「支援」と「実践」の両輪で事業を創出する場となっています。
スタートアップ経営で回すEIの成長サイクル
EIは、部署でありながらスタートアップ企業のような経営サイクルで動いています。まず、盤石な体制で新規事業の伴走支援を行い、確かな成果をあげながら売上高を積み上げます。そこで得た資金を次なるサービス/プロダクト開発へ再投資し、プロダクトの価値を高めることで、さらに支援の質と射程が広がります。結果として受注・提供価値が増え、組織はスピード感をもって拡大していきます。
この“支援 → 収益 → 再投資 → 拡大”の循環を当事者として回せるのがEIの魅力です。
永渕はこう語ります。
「私たちは、抽象的な提案をして終わりではありません。自分たちの手でプロダクトや新サービスを磨き、新たな事業に還流させる。事業開発とスタートアップスタジオを一つの円で回すのがEIです。」
EIを象徴するプロダクト「IDEATION Cloud」
EIを象徴する自社プロダクトが「IDEATION Cloud」です。世界100万件以上のスタートアップDBを活用し、未来から逆算するように日本市場に適した事業アイデアを導き出す“タイムマシン型”のアイデア創出サービスです。

永渕はその始まりを振り返ります。
「もともとは大手VCから『毎月10件の優良な事業アイデアを出してほしい』と依頼されたことから始まりました。需要が広がるなかで、もっと多くの企業が活用できるようにと考え、SaaS化に踏み切りました。今ではNTTデータ様をはじめとした大手企業でも導入が進んでいます」
IDEATION Cloudは、単なる発想支援ツールにとどまりません。今後はアイデアの創出に加え、プロトタイピングや事業計画立案、そして事業化までワンストップで実現できるプラットフォームへと進化を遂げようとしています。
「創出されたアイデアが机上の空論で終わらず、実際に事業化される。
価値ある挑戦に臨むチームが日本中に増える。そんな未来を実現するための中核プロダクトとして位置づけています」と永渕は強調します。
武原も、自らの関わりをこう振り返ります。
「IDEATION Cloudは、クライアント支援に活用するだけでなく、自分たち自身の事業開発にも活かしています。私も開発チームと共にプロダクトを磨き上げる過程に参加してきました。支援と実践を両輪で経験できるのは、EIならではのユニークな機会だと思います。」

共創から生まれる新規事業
EIの活動は、自社プロダクトにとどまりません。大企業との共創事業立ち上げも積極的に進めています。
永渕: 「とあるレガシー業界では、商材がコモディティ化し、差別化が難しく、競争要因も限られている状況が続いていました。
私たちは、対象企業の強みやアセットを徹底的に分析し、市場で勝てる切り口を探る中で、ファンダムを取り入れた、これまでにない新しいサービスのアイデアを企画しました。
そのアイデアを自らクライアントに持ち込み、簡易な検証や事業企画書の作成も無償で先行して実施。
結果として、事業化の承認を獲得し、共同事業の立ち上げを進めています。
単に依頼を受けて支援するのではなく、自ら考え、検証し、事業として育てていく——
この一連のアクションこそが、EI事業部の真骨頂だと感じています。」
また、武原は現在、不動産・観光業界の企業と共に、新たな事業をゼロから企画し、JV設立を主導しています。その他にも、同部署の若手メンバーが今年8月に設立したグループ会社・SenQ AIの取締役に任命されるなど、若手の挑戦が拡がっています。
「事業責任者を任されることになり、正直大きなプレッシャーもありました。ただ、自分が主体的に推進した事業が動き出す経験は何ものにも代えがたい。挑戦の連続ですが、成長の実感も大きいです」
EIは「アイデアを考えるだけ」では終わらず、実際に事業化まで伴走する。ここにEIの強みが表れています。
技術カーブアウトという新たな挑戦
昨今、研究開発型の大企業における「技術カーブアウト」は注目を集めるトレンドとなっています。優れた技術を持ちながらも、事業化まで結びつける仕組みや人材が不足しているケースが多く、外部パートナーとの共創によって初めて新たな市場を切り拓けることが少なくありません。EIはまさにその役割を担い、技術の可能性を見極め、出口戦略まで描ききる実践者です。
2025年3月、RelicはAGC社の次世代ミラー型ディスプレイを活用したサービス事業のカーブアウトを支援しました。カーブアウト実現までには、タイムマシン型アイデア創出サービス「IDEATION Cloud」を活用し、次世代ミラー型ディスプレイを軸にした事業アイデア創出フェーズから伴走支援を行ってきました。その後、出島共創スキーム「DUALii」のスキームも活用しながら、複数回に渡る実証実験を実施。また、事業開発の支援だけでなく、投資家として出資も行いました。
永渕:「素晴らしい技術があっても、事業にできなければ宝の持ち腐れです。EIは技術の可能性を見出し、それをどう事業に変えるかを一緒に考える。そして、新会社設立という出口まで見据えて進める。これがEIのカーブアウト支援です。」
技術シーズを眠らせるのではなく、企業のアセットと組み合わせて新会社を立ち上げる。業界全体で求められる潮流を、Relicはすでに実践しています。技術と事業の橋渡し役を担えるのは、EIが日頃から“0→1”の事業開発を繰り返し、連続的に事業を生み出す力を蓄えているからにほかなりません。

若手にも開かれた挑戦の場
EIでは、若手社員にも大きな裁量が与えられます。ただしそれはやみくもに任されるのではなく、きちんと事業開発のスキルを高めたうえで与えられるものです。経験年数を問わず、着実に力をつけた人には責任あるポジションが託されます。
武原は、自らの経験をこう語ります。
「EIは“やらされ感”がまったくない環境です。自分の得意分野や志向を踏まえてプロジェクトを任せてもらえるし、自ら手を挙げれば新しい案件にも挑戦できます。私自身、部内で提案した新サービスが採用され、現在ローンチに向けて準備を進めています。」
永渕:「コンサルでは事業の手触り感が得られない。事業会社では決められた範囲しか任されない。EIはその両方の限界を超えられる場所です。『事業をつくり続けたい』という方には最高の環境だと思います。」
広がるキャリアの可能性
EIでの経験は、将来のキャリアにも大きく影響します。EIは部署でありながら、さながらひとつのスタートアップ企業・スタートアップスタジオのようにスピード感高く事業を連続的に生み出しています。理論と実行力を併せ持つ事業開発のプロ集団と働くからこそ、組織としても個人としても成長が加速し、短期間で大きな裁量と役割を担うことができます。
実際に、若手メンバーが新会社の取締役に就任したり、JVの代表を務めたりといった事例が次々と生まれています。永渕自身もカーブアウトベンチャーの取締役を兼務しており、EIは「事業家」への道が実態として開かれた部署と言えるでしょう。
武原も将来を見据えます。
「私も複数の事業を担う責任者を目指しています。EIではそのための打席が数多く用意されている。事業家としてのキャリアを磨きたい人にとって、これほど挑戦できる環境は他にないと思います。」
事業家を志すあなたへ
EIが求めるのは、事業開発の最前線に身を置きたい人です。コンサル経験を活かしてもっと実践に踏み込みたい方や、事業会社での企画経験を次のステージにつなげたい方には特にフィットします。また、結果がすぐに出ないことも多い新規事業だからこそ、その挑戦を楽しみ、学びに変えていける方を歓迎します。
永渕:「EIは支援者ではなく実践者として、新規事業を本気でつくる組織です。事業家としてキャリアを磨きたい方、一緒に未来を仕掛けていきましょう。」
武原:「まだ具体的なビジョンがなくても、『挑戦したい』という気持ちがあれば大丈夫。EIは若手でも責任ある仕事を任され、成長できる環境です。」
おわりに
EI事業部は、新規事業開発の最前線に立ち、支援と実践を両輪で担う部署です。
コンサルティングだけでは得られないリアルな手触り感、事業会社では得られない多様な挑戦機会。ここには、その両方があります。
「事業をつくり続けたい」と願う人にとって、EIは理想的な環境です。
あなたもRelicで、新規事業の未来を共に創りませんか。
エッジインキュベーション事業部 募集要項
ベンチャーアーキテクト(マネージャー候補 セールスマーケティング)
https://herp.careers/v1/relic/oUQny7W3dj7b
ベンチャーアーキテクト(マネージャー候補 コンサルタント)
https://herp.careers/v1/relic/TYHltNo_sfJN

プロジェクト事例

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