Case #3

ゼロから千の大義ある事業と大志ある起業家・事業家を創出する「ZERO1000Ventures」

#インキュベーションテック

#オープンイノベーション

#事業プロデュース

Relicは、2023年1月に「ZERO1000Ventures」と称して、ゼロから千の大義ある事業と大志ある起業家・事業家を創出する業界初の全方位型スタートアップ・ベンチャー共創プログラムを開始しました。すでに5社を輩出した本プログラムでは、社外の起業家を目指す方による起業はもちろん、Relic社内メンバーによる起業も輩出しています。

今回は、この取り組みに参加し、第2号案件としてフードテック/フードイノベーション事業を展開する「MEAL FOWARD」を立ち上げたビジネスイノベーション事業本部 村井千尋がZERO1000Venturesを紹介します。


4,000社・20,000件以上の新規事業開発を行ってきたRelicだからできる、スタートアッププログラム

ZERO1000Venturesとは?

「大義ある事業を作りたい」という強い意志のある挑戦者の方が対象の、新規事業共創プログラム。

プログラム応募時点で、応募者に具体的な事業構想があるかどうかは問わず、アイディア創出から取り組むことも可能です。

事業領域や分野は自由。Relicの既存アセットを活用する・しないも起業家の方の意志に委ねられます。もちろん、Relicがこれまで積み上げてきた新規事業開発のためのナレッジやリソースは惜しみなく提供しますので、ある程度の下準備が整った状態で事業創出/事業のグロースにしっかりと集中できるのも、この会社で挑戦するメリットです。

Relicホールディングス代表の北嶋との面談を経て、合格となった方を対象にプログラムを開始します。Relicホールディングスの社員として会社に入社する(本体社員、子会社社長など、雇用形態は状況に応じて相談可能)形をとって参画いただくため、低リスクでチャレンジができるのもこのプログラムの魅力のひとつです。




ZERO1000Venturesの仕組みを活用してRelicホールディングスに参画、食分野で事業化を目指す「MEAL FORWARD」の事例

ここからは、第2号案件としてフードテック/フードイノベーション事業を展開する「MEAL FOWARD」を立ち上げた村井に話を聞きながら、実際の起業プロセスや創業の背景を紹介していきます。


まずは、なぜRelicの本プログラムに参加しようと思ったか教えてください。

Relicホールディングスの100%子会社である、MEAL FORWARD代表取締役CEOの村井です。

前職で飲料系をメインとしたEコマース(以下、EC)の会社に勤めていたころ、DeNA時代に日用品分野で新規事業に挑戦中の北嶋さんと知り合いました。

当時、北嶋さんを含めたショッピング事業部では面白い取り組みをされていました。私たち販売会社に販売奨励金がいただける代わりに、他サイトよりも安い価格で日用品を販売することで、モール自体の新規会員を獲得するという、前例のない先進的な取り組み。その企画アイデア自体もそうですが、当時まだ20代であるのにチームを先導し、ビジネスパートナーである我々に対してもしっかり交渉を行う北嶋さんの姿に、とても関心し、心を掴まれてしまいました。

その後、私がアウトドア用品の会社に転職し、北嶋さんがRelicを立ち上げたりとお互いに状況に変化はありましたが、継続的に連絡は取り合っていて、私が本格的に「事業立ち上げ」に挑戦してみたくなったことを契機に、Relicに参画することにしたのです。当時はMEAL FOWARDの構想などは固まっておらず、事業を立ち上げることで地域社会に貢献したい、といった思いが強かったのを覚えています。そして、そのときに新しくできたZERO1000Venturesの仕組みを使い、MEAL FORWARDを立ち上げました。

今回、村井さんが新しくオープンさせた「MEET✕MEAT」店についてお伺いします。どのようなECサイトなのでしょうか。

まずMEAL FORWARDは、これまで実現できていなかった食の流通や購買体験と画期的なMDや商品開発、個々の食生活に適したパーソナライズ化など、変革に不可欠な流通や購買の仕組みまで実現する「MEAL as a Service(通称:MaaS)」をECを通じて実現する会社として立ち上げました。

その上で、これまで自分のキャリアで培ってきた食品業界やEC業界の知見が活かせるというポイントで、食品、そのなかでもまずは食肉というジャンルを選び、「MEET✕MEAT」店を設立しました!

ご存知の通り、食品領域の市場規模は大きいです。しかし、そのEC化率は他カテゴリに比較しても低い状態のままとなっています。本来ECの優位性であるデータの利活用や、顧客の多種多様なニーズに沿った利便性の高い流通や購買体験、自由な商品開発などができてしかるべきなのですが、国内の食品市場における様々な課題や制約があって、「食肉業界」はイノベーションが起こりづらい環境にあると言えます。

参考にしているのは、「ZOZOTOWN」。ZOZOが出てきた当時、高価な洋服を試着が出来ずにネット通販で買う人なんていませんでした。しかし、彼らは戦略的なブランド獲得やサイズ表記の工夫、UIの力などでユーザーをどんどん増やしていきました。私は、食品業界でも同じことができると信じています。


2023年7月には、楽天にも出店を果たしましたね。

はい、楽天市場に通販店舗「MEET✕MEAT楽天店」を開店し、兵庫県加古川市志方とオリジナル企画の精肉及び肉惣菜の販売を開始しました。

「MEET✕MEAT楽天店」では、兵庫県加古川市の「肉のまち」志方で認められた5つ星マイスターが吟味厳選し加工した「焼肉フルコース4種セット」を販売し、わずか15分の間に100名を超える方に購入いたくことができ、楽天のリアルタイム販売ランキング総合1位を獲得。新規開店は大成功を収めました!

同時に、「MEET✕MEAT」の取り組みをYahoo!ニュースや夕刊フジにも取り上げていただくことができ、家族が喜んでくれたことが嬉しかったですね。

記事URL:https://www.zakzak.co.jp/article/20230622-FFEHX66BBJLYJIHGQMKQO2VTH4/

楽天店:https://www.rakuten.ne.jp/gold/meet-meat/

楽天市場だけでは、情報を届けられないお客様も一定数いるため、9月にはYahoo!ショッピングに出店しました。さまざまなチャネルを活用し、今後もより多くの方に「MEET✕MEAT」の魅力を知っていただきたいです。

Yahoo!店:https://shopping.geocities.jp/meetmeat/

また、自社ECを持つことでサービスを独自に展開できるようにするため、そして飲食店と繋がりを持つため、こだわりの食品サイト「ENTER DINER」を事業買収し運営しています。工場製造ではなく、お店の料理と同じ材料・調理法で作られた、シェフ手づくりの商品をレストランのキッチンから直送するサイトです。1店1店試食審査を行い、厳選された本当に美味しいお店の商品だけを取り扱っていますので、ぜひ覗いてみてください。
https://enterdiner.mealforward.co.jp/

購入者からも大好評の「MEET✕MEAT」の今後の目標を教えてください。

日本に限らず、世界中に仕入れルートを拡大し、本当に「美味しいお肉」を消費者の皆さんに楽しんでいただきたいです。

また、先述のとおり、各家庭や個人の嗜好、人数や食べ方といった細かいニーズにあわせた精肉の提供、つまり「MaaS」を展開したいです。このためには、お客様のニーズを汲み取る仕組みに加えて、生産者さんや加工業者さんを巻き込んだ、供給体制の強化が急務です。

消費者の皆さんに提供する場所も、楽天だけでなく、Yahoo!ショッピング、ふるさと納税、各種お取り寄せサイト、もちろん自社ECサイトなども計画中で、やることは山積みです。

業界内では、「牛一頭買い」ができると、ある程度安定した利益を出すことができると言われています。最低でも牛一頭分(300〜400kg)分の肉を、人気の部位に偏らずバランスよく捌けるだけの工夫や企業としての体力が必要ということですね。まずはこのラインをチーム一丸で目指していきたいです。

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MEAL FORWARD以外にも、プロダクトの伝播を促進する事業を展開する「RUFU株式会社」やWeb3×FinTech領域の事業展開を目指す「3rd Economy株式会社」などを本プログラムを通して設立しています!2023年1月のプログラム以降、5社をすでに輩出しているほか、さらに数社の採択が決定しており、Relicホールディングスが急激に拡大しています。

起業を志す方であれば誰でも、何度でもエントリー可能。

Relicグループではクライアントとの新規事業開発に加え、本プログラムによりグループ企業が次々に生まれていくのが日常となりつつあります。

「新しい挑戦」が生まれ続ける環境は働くメンバーにとっても刺激となっています。