量子コンピュータ領域のスタートアップ20選!国内・海外ともに注目のスタートアップを紹介
2025/3/29
近年、量子コンピュータ技術は急速に進化し、多くの企業や研究機関がこの分野に注目しています。特にスタートアップ企業は、革新的なアイデアと柔軟な体制を活かし、量子コンピュータの実用化を推進しています。しかし、量子技術の複雑さや進化の速さから、どのスタートアップが注目に値するのか、またどのような課題を解決しているのかがわかりにくいという課題があります。
この記事では、国内外で注目されている量子コンピュータ関連のスタートアップ20選を紹介します。各企業の特徴や取り組み、そして将来的な展望について詳しく解説します。読者は、量子コンピュータ技術の最新動向や、どのような企業がこの分野で活躍しているのかを把握することができます。また、スタートアップ企業の成功事例や課題を通じて、量子技術のビジネスへの応用方法や、将来的な可能性についての理解を深めることができます。
この記事を読むことで、最新の量子技術動向を把握し、どのようにして量子技術をビジネスに活かすことができるかを知ることができます。さらに、注目すべきスタートアップ企業を知り、将来的な協力や投資の機会を見つけることも可能です。量子コンピュータ技術がもたらす革新的な変化と、スタートアップ企業がどのようにしてその可能性を切り拓いているかを紹介します。
この記事は独自スタートアップデータベース「IDEATION Cloud DB」より作られています
この記事は4,000社・20,000件以上の新規事業支援実績を持つ国内No.1の新規事業支援会社であるRelicが、同社の独自スタートアップデータベース「IDEATION Cloud DB」を用いて作成しています。
100万件以上のスタートアップDBを用いたアイデア創出サービス「IDEATION Cloud」
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国内外の量子コンピュータ領域のスタートアップ20選
本章では量子コンピュータ領域のスタートアップを20社ご紹介いたします。
以下、ご紹介させていただくスタートアップ群の一覧表となります。
企業名 | EAGLYS | Nanosys | Quantum Machines | Secsmart | HQS Quantum Simulations | Quantrol Ox | Alice & Bob | QunaSys | METiS Therapeutics | ORCA Computing | QuiX | BosonQ Psi | Atlantic Quantum | IQM | Iambic Therapeutics | ThyReality | Decorte Future Industries | Cambridge Quantum Computing | Quantum Metric | FastCompChem | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
URL | https://eaglys.co.jp/en/ | https://nanosys.com | https://www.quantum-machines.co | http://www.secsmart.com | https://quantumsimulations.de/ | https://quantrolox.com/ | https://alice-bob.com/ | https://qunasys.com/ | https://www.metistx.com/ | https://www.orcacomputing.com/ | https://www.quix.nl/ | https://www.bosonqpsi.com/ | https://www.atlantic-qc.com/ | https://www.meetiqm.com/ | www.entos.ai/ | thyreality.com/ | www.decorte.co.uk | cambridgequantum.com/ | quantummetric.com | www.fastcompchem.pt | |
本社所在地 | 日本 | インド | イスラエル | 中国 | ドイツ | フィンランド | フランス | 日本 | アメリカ | イギリス | オランダ | インド | アメリカ | フィンランド | アメリカ | イギリス | イギリス | イギリス | アメリカ | ポルトガル | |
ラウンド | Middle | Middle | Middle | Early | Early | Middle | Middle | Middle | Middle | Early | Early | Early | Middle | Middle | Early | Early | Early | Middle | Early | – | |
調達金額(総額) | $9,548,236 | $236,473,502 | $73,000,000 | $600,000,000 | $16,139,940 | $1,898,421 | $33,117,714 | $12,774,567 | $176,215,374 | $15,000,000 | $5,614,279 | $600,000 | $9,000,000 | $249,121,255 | $53,000,000 | £1,176,000 | $585,000 | $72,800,000 | $251,000,000 | $100,000 | |
主要投資家 | SBI Investment, User Local, TechAccel Ventures, Hakuhodo DY holdings, Emellience Partners | Lux Capital, Alexandria Real Estate Equities, US Department of Energy, Venrock, ARCH Venture Partners | Battery Ventures, Valor Equity Partners, Exor Seeds, Qualcomm Ventures, TLV Partners | China Internet Investment Fund | High-Tech Grunderfonds, btov Partners, UVC Partners, Quantonation, Friedrich Georg Hoepfner | Laurent Caraffa, Hoxton Ventures, Voima Ventures, REMUS Capital, Hermann Hauser | Bpifrance, Acequia Capital (AceCap), Breega, Elaia, Supernova Invest | Global Brain Corporation, ANRI, Fintech Ventures Fund, Mitsubishi UFJ Capital, JIC Venture Growth Investments | Sequoia Capital China, FREES FUND, Lightspeed China Partners, CMB International Capital Corporation, 5Y Capital | Verve Ventures, Creative Destruction Lab (CDL), Oxford Sciences Innovation, Octopus Ventures, Quantonation | FORWARD.one, OostNL, PhotonDelta | 3to1 Capital, Vijay Sethi, Chandan Chowdhury, Saptorshi Hore, Anand Reddy | Future Labs, The E14 Fund, Glasswing Ventures, The Engine, Thomas Tull | QCI, Tencent, OurCrowd, European Investment Bank, Tesi | Sequoia Capital, OrbiMed, Coatue, Catalio Capital Management, Nexus Ventures | Farhan khan, Abel Aktas | Techstars, Innovate UK, Richard Fearn, Techstars London Accelerator, Susan Standiford | IBM Ventures, Honeywell Venture Capital, JSR Corp, Alvarium, Serendipity Capital | Insight Partners, Silicon Valley Bank, Bossanova Investimentos, Bain Capital Ventures, Endeavor Catalyst | Portugal Ventures |
1. EAGLYS

EAGLYS(イーグリス)は、AIと秘密計算技術を活用して、データの安全な活用を支援する企業です。特に、データを暗号化したまま処理できる「秘密計算」技術を中心に、企業間でのデータ共有やAIの学習をセキュアに行うためのプラットフォームを提供しています。EAGLYSの「DataArmor」は、データの通信・保管・活用時においても暗号化を維持し、情報漏えいリスクを回避しながらデータを利活用できるソリューションです。
また、EAGLYSは、MitsuiやQuantinuumと協力して、量子コンピュータの脅威に対抗するための「量子耐性データ分析AIプラットフォーム」を開発しています。このプラットフォームは、量子コンピュータの攻撃に対して強力な暗号鍵を生成し、データとAIモデルを保護します。EAGLYSの技術は、医療、金融、化学など多くの業界でデータの安全な共有とAIの活用を可能にし、ビジネス価値の向上を支援しています。
基本情報
企業名 | EAGLYS |
企業URL | https://eaglys.co.jp/en/ |
本社所在地 | 日本 |
ラウンド | Middle |
調達金額(総額) | $9,548,236 |
主要投資家 | SBI Investment, User Local, TechAccel Ventures, Hakuhodo DY holdings, Emellience Partners |
サービス情報
サービス概要 | 暗号化されたデータを共有、保存、分析、機械学習するためのセキュアコンピューティングプラットフォーム |
顧客 | 機密データを扱う企業や組織 |
顧客の抱える課題 | 機密データを安全に活用し、組織間でのデータ共有や分析を可能にしたいが、高いセキュリティリスクが伴うため、データの有効活用が制限されている |
提供価値 | 暗号化されたまま機密データを処理・分析できる環境を提供し、セキュリティを維持しながらデータの有効活用を実現する |
主要機能 | <1.暗号化データ処理機能> 暗号化されたデータを復号化することなく処理・分析することで、高度なセキュリティを維持しながらデータ活用が可能。完全準同型暗号技術を用いて四則演算や比較演算を実現 <2.セキュアAI統合機能> 暗号化されたデータに対してAIモデルを適用でき、学習や推論が可能。DataArmorプラットフォーム上でAIモデルを安全に統合・運用 <3.量子コンピュータ耐性機能> 将来的な量子コンピュータによる解読リスクを軽減する暗号技術を採用 <4.クラウド対応機能> パブリッククラウド上でも高度なセキュリティを維持して機密データを管理・運用可能 <5.データ共有・連携機能> 暗号化状態のままデータを安全に共有・連携し、プライバシーを保護しながら組織間協業を促進 |
2. Nanosys

出典 : https://nanosys.com
Nanosys(ナノシス)は、カリフォルニア州ミルピタスに本社を置くナノテクノロジー企業で、2001年に設立されました。同社は、ディスプレイ製品向けの量子ドット材料を開発・製造しています。量子ドット技術を活用して、従来のLEDやOLEDディスプレイよりも明るく、色鮮やかな視覚体験を提供する製品を実現しています。Nanosysの技術は、エネルギー効率が高く、コストも低減されており、多くのディスプレイメーカーが採用しています。
特に、Nanosysの量子ドットシートは、製造業者が既存の製造ラインに簡単に組み込むことができるため、投資コストを抑えつつ高品質なディスプレイを製造できる利点があります。同社は、SamsungやLG、Sonyなど、世界中のトップブランドと協力し、過去に1,000以上の独自の量子ドットディスプレイ製品を提供してきました。Nanosysの技術は、ディスプレイ業界のみならず、将来的には他の分野にも応用が期待されています。
基本情報
企業名 | Nanosys |
企業URL | https://nanosys.com |
本社所在地 | インド |
ラウンド | Middle |
調達金額(総額) | $236,473,502 |
主要投資家 | Lux Capital, Alexandria Real Estate Equities, US Department of Energy, Venrock, ARCH Venture Partners |
サービス情報
サービス概要 | 量子ドット技術を活用したディスプレイ向け高性能材料の開発・製造 |
顧客 | ディスプレイメーカー、家電メーカー |
顧客の抱える課題 | 従来のディスプレイ技術では色再現性や輝度に限界があり、高品質な映像表現が難しい |
提供価値 | 量子ドット技術により、より広色域・高輝度なディスプレイを実現し、消費者の高い映像品質要求に応える |
主要機能 |
<1.量子ドット材料提供機能> |
3. Quantum Machines

出典 : https://www.quantum-machines.co
Quantum Machines(クアンタムマシーンズ)は、量子コンピュータの制御と電子機器を専門とするスタートアップ企業です。同社は、量子開発者が目標を達成するための革新的なアプローチ「Hybrid Control」を提供しています。
この技術は、量子操作とクラシカルな計算を統合し、フリクションを排除してパフォーマンスを最適化します。これにより、開発者は迅速に進化し、障害を解決し、ビジョナリーなアイデアを実現することができます。
Quantum Machinesの主力製品であるOPXは、FPGAベースの制御システムで、複雑なプログラミングを必要とせずに高性能なハードウェアを提供します。QUA言語を使用して、量子とクラシカルな操作を直感的にプログラムし、実行することができます。さらに、OPXは実時間での信号処理を可能にし、複雑な多量子ビット測定を迅速に最適化することができます。同社の技術は、研究者や企業が量子科学に集中できるようにサポートし、研究の進捗を加速しています。
基本情報
企業名 | Quantum Machines |
企業URL | https://www.quantum-machines.co |
本社所在地 | イスラエル |
ラウンド | Middle |
調達金額(総額) | $73,000,000 |
主要投資家 | Battery Ventures, Valor Equity Partners, Exor Seeds, Qualcomm Ventures, TLV Partners |
サービス情報
サービス概要 | 量子コンピュータの制御・操作システムを提供するプラットフォーム |
顧客 | 量子コンピューティング研究者、量子技術開発企業 |
顧客の抱える課題 | 量子コンピュータの操作が複雑で、研究開発に多大な時間と労力がかかる |
提供価値 | 高性能な制御ハードウェアと独自言語「QUA」により、量子コンピュータの操作を効率化し、研究のスピードを向上 |
主要機能 |
<1.量子制御ハードウェア機能> |
4. Secsmart

Secsmart(セックスマート)は、2015年に設立されたデータセキュリティを専門とする企業です。同社は、人工知能と暗号技術を活用してデータセキュリティソリューションを提供しています。Secsmartの主な製品には、クラウドデータセキュリティ、データベースセキュリティ、データ漏洩防止、データセキュリティガバナンスなどがあります。これらのソリューションは、金融、通信、政府、医療、教育などの業界で広く採用されています。
特に、Secsmartのクラウドデータセキュリティ製品は、機密データの保護を中心に、データ暗号化やデータマスキングなどの機能を提供しています。また、データベースセキュリティ製品では、データの暗号化やアクセス制御を通じて、データ漏洩を防止します。さらに、データセキュリティセンターは、データ資産の管理や分類、セキュリティ監視を一体化し、企業がデータセキュリティリスクを迅速に特定し、対策を講じることができるプラットフォームを提供しています。Secsmartは、TencentやAlibaba、Baiduなど多くの大手企業と協力し、データセキュリティエコシステムを構築しています。
基本情報
企業名 | Secsmart |
企業URL | http://www.secsmart.com |
本社所在地 | 中国 |
ラウンド | Early |
調達金額(総額) | $600,000,000 |
主要投資家 | China Internet Investment Fund |
サービス情報
サービス概要 | 人工知能と暗号技術を用いた包括的なデータセキュリティソリューション |
顧客 | データセキュリティを強化したい企業や組織 |
顧客の抱える課題 | 複雑化・大規模化するデータ環境で高度なセキュリティを実現するのが困難 |
提供価値 | AIと量子暗号を活用した動的かつ包括的なセキュリティ対策を提供し、ビッグデータ環境でも漏洩リスクを最小化 |
主要機能 |
<1.データ暗号化機能> |
5. HQS Quantum Simulations

出典 : https://quantumsimulations.de
HQS Quantum Simulations(HQS)は、ドイツのカールスルーエに拠点を置くスタートアップ企業で、2017年に設立されました。同社は、化学や製薬業界で活用される量子シミュレーションソフトウェアを専門としています。HQSは、量子コンピュータ上での計算を可能にするアルゴリズムを開発し、特にノイズを考慮した量子シミュレーション技術を提供しています。これにより、従来のスーパーコンピュータでは不可能だった複雑な計算を実現し、顧客が競合他社よりも早く量子コンピュータの利点を活用できるよう支援しています。
HQSの主力製品であるHQStageは、科学者や開発者が量子システムをシミュレートするための柔軟で強力なプログラミング環境を提供します。このプラットフォームは、ラップトップやワークステーション、HPCセンター、さらには量子コンピュータ上で動作可能です。
HQStageには、さまざまなモジュールが用意されており、特定のタスクに合わせて個別に使用することも、複雑なワークフローを構築することも可能です。また、AIを活用したアシスタント機能も搭載されており、初心者でも簡単に使い始めることができます。HQSの技術は、化学や製薬業界での開発サイクルを加速し、材料や薬剤の性能予測を高精度化するために活用されています。
基本情報
企業名 | HQS Quantum Simulations |
企業URL | https://quantumsimulations.de/ |
本社所在地 | ドイツ |
ラウンド | Early |
調達金額(総額) | $16,139,940 |
主要投資家 | High-Tech Grunderfonds, btov Partners, UVC Partners, Quantonation, Friedrich Georg Hoepfner |
サービス情報
サービス概要 | 量子アルゴリズムを用いた分子特性予測ソリューション |
顧客 | 特殊化学品、機能性材料、農薬、医薬品の開発を行う企業 |
顧客の抱える課題 | 従来のシミュレーション手法では試行錯誤に多大なコストと時間がかかる |
提供価値 | 量子アルゴリズムを活用した高精度な分子特性予測によって、開発効率を大幅に向上し、コストや時間を削減 |
主要機能 |
<1.量子アルゴリズム開発機能> |
6. Quantrol Ox

QuantrolOxは、量子コンピュータの開発プロセスを加速させるための革新的なソリューションを提供するスタートアップ企業です。同社の主力製品であるQuantum EDGEは、超伝導量子コンピュータの調整と最適化を自動化するプラットフォームです。これにより、キュービットの立ち上げ、特性評価、テストプロセスが従来の数日から数秒に短縮され、複雑なタスクが簡素化されます。
従来の方法では、10個のキュービットを管理するために3〜4人の専門家が必要でしたが、Quantum EDGEを使用することで、1人の専門家が複数の量子コンピュータを簡単に管理できるようになります。この自動化技術は、量子コンピュータの開発プロセスにおける生産性と効率性を大幅に向上させ、価値創出を加速します。
QuantrolOxのソリューションは、量子技術の進化を支える重要な役割を果たしており、研究者や企業が量子コンピュータの潜在能力をより迅速に実現できるように支援しています。
基本情報
企業名 | Quantrol Ox |
企業URL | https://quantrolox.com/ |
本社所在地 | フィンランド |
ラウンド | Middle |
調達金額(総額) | $1,898,421 |
主要投資家 | Laurent Caraffa, Hoxton Ventures, Voima Ventures, REMUS Capital, Hermann Hauser |
サービス情報
サービス概要 | 量子ビットの調整・安定化・最適化を行う機械学習ベースの自動制御ソフトウェア |
顧客 | 量子コンピューティング研究者や量子技術開発企業 |
顧客の抱える課題 | 量子ビットの手動調整に時間と労力がかかり、研究開発の効率が上がらない |
提供価値 | 機械学習による自動制御により、量子ビットを安定的・効率的に運用し、研究のスピードを加速させる |
主要機能 |
<1.自動調整機能> |
7. Alice & Bob

Alice & Bob(アリス アンド ボブ)は、量子コンピュータ技術の革新を牽引するスタートアップ企業で、特に「Cat Qubit」と呼ばれるエラーコレクション機能を備えたキュービットの開発に注力しています。この技術は、量子コンピュータの信頼性と実用性を大幅に向上させることを目指しており、エラーコレクションが組み込まれたキュービットを使用することで、より安定した計算が可能になります。
同社は「The Box」と呼ばれる専門家チームを提供し、企業が早期の量子利点を発見し、特定し、活用するための支援を行っています。また、Alice & Bobはオープンイノベーションを重視しており、世界中からCat Qubitをクラウドでテストできる環境を提供しています。これにより、研究者や開発者が最新の量子技術を利用し、革新的なアイデアを実現することができます。Alice & Bobは、世界初の汎用量子コンピュータの開発を目指し、科学者や夢想家たちと共にこの難題に取り組んでいます。
基本情報
企業名 | Alice & Bob |
企業URL | https://alice-bob.com/ |
本社所在地 | フランス |
ラウンド | Middle |
調達金額(総額) | $33,117,714 |
主要投資家 | Bpifrance, Acequia Capital (AceCap), Breega, Elaia, Supernova Invest |
サービス情報
サービス概要 | エラー耐性のある量子コンピュータの開発 |
顧客 | 高度な計算能力を必要とする産業界や研究者 |
顧客の抱える課題 | 高精度かつ安定した量子計算ができず、実用レベルで量子コンピューティングを活用できない |
提供価値 | エラー耐性のある量子コンピュータを提供し、大規模かつ正確な量子演算を実現 |
主要機能 | <1.量子ビット開発機能> |
8. QunaSys


出典 : https://qunasys.com
QunaSysは、量子コンピュータソフトウェアプラットフォームを開発する日本の量子技術企業です。量子化学計算ソフトウェア「Qamuy」などを中心に、クラウドや教育プログラムを含めた総合的な量子ソリューションを提供します。
QunaSys(キュナシス)は、量子コンピュータのアルゴリズム研究から実用レベルのエンジニアリングまでを一貫して取り組むスタートアップ企業です。同社は、素材、化学、製薬などの分野で量子コンピュータの力を最大限に引き出し、産業活用を進めています。特に、量子化学計算手法「QSCI」(Quantum-Selected Configuration Interaction)の開発などを通じて、企業が競争優位性を築ける新技術を構築しています。
QunaSysは、誤り耐性量子コンピュータ(FTQC)の時代を見据え、CAE(Computer-Aided Engineering)など新たな分野への適用も進めています。また、「QURI SDK」というツールを提供し、量子コンピュータの能力を引き出し、アルゴリズム研究開発の効率を高めています。さらに、化学分野では実験・データ・理論・計算を連携させた業務プロセスやデータ管理システムの開発にも注力しています。
QunaSysは、量子コンピュータが社会に定着する「社会実装」の実現を目指し、多くのユーザーに技術を理解してもらい、ハードウェアとソフトウェアの高度な融合を促進しています。
基本情報
企業名 | QunaSys |
企業URL | https://qunasys.com |
本社所在地 | 日本 |
ラウンド | Middle |
調達金額(総額) | $12,774,567 |
主要投資家 | Global Brain Corporation, ANRI, Fintech Ventures Fund, Mitsubishi UFJ Capital, JIC Venture Growth Investments |
サービス情報
サービス概要 | 量子コンピュータソフトウェアプラットフォームを提供する量子技術企業 |
顧客 | 量子コンピューティング技術を活用したい企業や研究機関 |
顧客の抱える課題 | 量子技術の専門知識がないと導入が難しく、革新的な問題解決や価値創造が進まない |
提供価値 | 量子ソフトウェアや教育プログラム、コンサルを一括提供し、専門知識がなくても量子コンピューティングを導入可能に |
主要機能 |
<1.量子化学計算ソフトウェア機能> |
9. METiS Therapeutics

METiS Therapeuticsは、AIと量子コンピューティングを統合した次世代創薬プラットフォーム「ATLAS」を提供する企業です。膨大な生物データと量子シミュレーションを組み合わせ、創薬の効率化と成功率向上を目指します。
METiS Therapeutics(メティス・セラピューティクス)は、AIと機械学習を活用して革新的な医薬品発見と配送システムを開発する企業です。同社の主なミッションは、世界クラスの予測AIプラットフォームを構築し、薬剤発見を再定義することです。また、小分子、RNA、遺伝子治療のためのターゲット化された配送システムを創出し、患者に臨床的価値を提供することを目指しています。
METiSは、AIと機械学習を用いて新しいナノ粒子を開発し、これらの技術を活用したパートナーシップにも積極的です。特に、Evopoint BiosciencesやVoronoiとのライセンス契約を通じて、革新的な治療法の開発を進めています。さらに、Rocheのアクセラレータープログラムにも参加し、医薬品発見の新たな可能性を探求しています。METiSは、86百万ドルのシリーズA資金調達を通じて、AIと機械学習を駆使した医薬品発見と配送の革新を推進しています。
基本情報
企業名 | METiS Therapeutics |
企業URL | https://www.metistx.com |
本社所在地 | アメリカ |
ラウンド | Middle |
調達金額(総額) | $176,215,374 |
主要投資家 | Sequoia Capital China, FREES FUND, Lightspeed China Partners, CMB International Capital Corporation, 5Y Capital |
サービス情報
サービス概要 | AIと量子コンピューティングを活用した次世代創薬プラットフォーム |
顧客 | 新薬開発を行う製薬企業 |
顧客の抱える課題 | 従来の創薬手法では時間とコストが大きく、成功率も低い |
提供価値 | AI・量子シミュレーションを統合した「ATLAS」により効率的かつ効果的に新薬を開発し、成功率を高める |
主要機能 |
<1.AI創薬機能> |
10. ORCA Computing

出典 : https://www.orcacomputing.com/
ORCA Computing(オルカ・コンピューティング)は、光子量子コンピュータの開発を専門とするスタートアップ企業で、オックスフォード大学からスピンアウトしました。同社は、モジュラーで光ファイバー接続されたアーキテクチャを活用し、近期的な価値創出型量子アクセラレータと長期的な誤り耐性量子コンピュータの開発を目指しています。特に、ORCA PTシリーズは、生成型AIや最適化などの用途で実用化されており、既存の量子コンピュータとは異なる独自のアプローチを提供しています。
ORCAの技術は、データセンター対応のラックマウント設計や業界標準のPyTorchとPython環境を利用した開発者フレンドリーな環境を提供します。また、低コストで導入・運用が可能であり、企業が量子技術を活用しやすい環境を整えています。ORCAは、トヨタ通商やAISTとの協力も進めており、量子コンピュータの実用化を加速しています。同社の技術は、さまざまな産業分野で革新的な変化をもたらす可能性があります。
基本情報
企業名 | ORCA Computing |
企業URL | https://www.orcacomputing.com |
本社所在地 | イギリス |
ラウンド | Early |
調達金額(総額) | $15,000,000 |
主要投資家 | Verve Ventures, Creative Destruction Lab (CDL), Oxford Sciences Innovation, Octopus Ventures, Quantonation |
サービス情報
サービス概要 | フォトニクスを利用したスケーラブルで柔軟な量子コンピュータの開発・提供サービス |
顧客 | 高度な計算能力を必要とする研究機関や企業 |
顧客の抱える課題 | 従来の量子コンピュータはスケーラビリティと柔軟性に課題があり、実用化が難しい |
提供価値 | フォトニクスと量子メモリを組み合わせ、拡張性・安定性を両立した量子コンピュータを提供 |
主要機能 |
<1.フォトニック量子コンピューティング機能> |
11. QuiX

出典 : https://www.quix.nl/
QuiX Quantumは、オランダを拠点とする量子コンピュータのスタートアップ企業で、光子を利用した量子コンピューティング技術を専門としています。同社は、特に「Bia™ Quantum Cloud Computing Service」を提供し、企業や研究機関が量子コンピュータの能力をクラウド上で利用できるようにしています。このプラットフォームは、光子を用いた量子プロセッサを活用し、特定の問題に対する解決策を提供します。
QuiX Quantumは、ドイツのDLR(航空宇宙センター)と協力して、ヨーロッパ初の商用光子量子コンピュータを開発しています。また、QMwareと共同で、オランダのエンスヘデに世界初の統合型ハイブリッド量子クラシカルデータセンターを構築し、クラシカルと量子コンピューティングを一体化したプラットフォームを提供しています。
この技術は、エネルギー効率が高く、極低温を必要とせずに運用可能なため、実用化が進んでいます。QuiX Quantumは、光子量子コンピュータのスケーラビリティを実現するための重要な技術的ブレークスルーを達成し、将来的な大規模な量子コンピュータの開発を目指しています。
基本情報
企業名 | QuiX |
企業URL | https://www.quix.nl |
本社所在地 | オランダ |
ラウンド | Early |
調達金額(総額) | $5,614,279 |
主要投資家 | FORWARD.one, OostNL, PhotonDelta |
サービス情報
サービス概要 | フォトニック量子コンピュータのプロセッサーを提供するサービス |
顧客 | 量子コンピューティング研究者や開発者 |
顧客の抱える課題 | 従来の量子コンピュータの安定性と拡張性の向上が難しい |
提供価値 | 光ベースの量子プロセッサーにより、安定性とスケーラビリティに優れた量子コンピュータの構築を可能に |
主要機能 |
<1.フォトニック量子プロセッサー機能> |
12. BosonQ Psi

出典 : https://www.bosonqpsi.com
BosonQ Psi(ボソンキュー・プサイ)は、量子コンピュータ技術を活用したシミュレーションソフトウェアを提供するスタートアップ企業です。同社の主力製品であるBQPhyは、世界初の量子パワードクラウドシミュレーションソフトウェアとして、エンタープライズ顧客向けに設計されています。
このプラットフォームは、量子コンピュータとクラシカルな高性能コンピュータ(HPC)のハイブリッドインフラストラクチャを活用し、設計最適化や構造力学、熱分析などのエンジニアリングシミュレーションを高速化します。
BQPhyは、特に航空宇宙、自動車、エネルギー、バイオテクノなどのエンジニアリング重視の業界で活用されており、従来のシミュレーション技術では達成できなかった高速性と高精度を提供します。また、Strangeworksとのパートナーシップを通じて、顧客がさまざまな量子ハードウェアを柔軟に選択できる環境を整えています。BosonQ Psiは、量子コンピュータの力を活用して企業の製品開発サイクルを短縮し、コスト削減を支援することを目指しています。
基本情報
企業名 | BosonQ Psi |
企業URL | https://www.bosonqpsi.com |
本社所在地 | インド |
ラウンド | Early |
調達金額(総額) | $600,000 |
主要投資家 | 3to1 Capital, Vijay Sethi, Chandan Chowdhury, Saptorshi Hore, Anand Reddy |
サービス情報
サービス概要 | 量子コンピューティングを活用したSaaS型エンジニアリングシミュレーションソフトウェア |
顧客 | エンタープライズ企業(航空宇宙、自動車、エネルギー、製造、バイオテクノロジー、土木工学、天体物理学分野) |
顧客の抱える課題 | 従来の計算機技術では高精度シミュレーションに長い時間とコストがかかり、設計変更が困難 |
提供価値 | 量子コンピューティングによる高速・高精度なシミュレーションで革新的な製品開発とコスト削減を実現 |
主要機能 |
<1.マルチフィジックスシミュレーション機能> |
13. Atlantic Quantum

出典 : https://www.atlantic-qc.com
Atlantic Quantum(アトランティック・クアンタム)は、MITのエンジニアリング・クォンタム・システムズ・ラボからスピンアウトしたスタートアップ企業で、スケーラブルで誤り耐性のある量子コンピュータの開発を専門としています。
同社は、従来のトランスモンクビットに代わる新しいフラックスニウム・キュービットアーキテクチャを採用し、キュービットの品質を向上させています。このアプローチにより、キュービットの誤り率を大幅に低減し、長いコヒーレンス時間を実現しています。
Atlantic Quantumは、Zurich Instrumentsと協力して、量子プロセッサの制御システムを提供し、スケーラブルな量子コンピュータの開発を支援しています。また、同社は、キュービットとクライオジェニック・コントローラを一体化したモジュラーチップスタックを開発し、量子コンピュータの実用化を進めています。この技術は、HPCデータセンターへの導入を目指し、AI、暗号化、最適化、シミュレーションなどの分野で革新的な変化をもたらす可能性があります。
基本情報
企業名 | Atlantic Quantum |
企業URL | https://www.atlantic-qc.com |
本社所在地 | アメリカ |
ラウンド | Middle |
調達金額(総額) | $9,000,000 |
主要投資家 | Future Labs, The E14 Fund, Glasswing Ventures, The Engine, Thomas Tull |
サービス情報
サービス概要 | スケーラブルな量子コンピュータの開発 |
顧客 | 複雑な計算課題を抱える企業や研究機関 |
顧客の抱える課題 | 既存の量子コンピュータではエラー率や規模に限界があり、大規模な計算問題を解決できない |
提供価値 | フォールトトレラントなハードウェア設計により、エラー率を低減し、大規模量子計算を可能にする |
主要機能 |
<1.スーパーコンダクティング量子ビット機能> |
14. IQM

IQM(アイキューエム)は、スーパーコンダクタ型量子コンピュータの設計、製造、販売を専門とするグローバルリーダー企業です。同社は、オンプレミスでのフルスタック量子コンピュータとクラウドプラットフォームを提供し、顧客が世界中どこからでもアクセスできる環境を整えています。特に、IQM Resonanceというクラウドサービスを通じて、アルゴリズム開発者や科学者がIQMの先進的な量子システムを簡単に利用できるようにしています。
IQMは、54キュービットの高性能プラットフォーム「IQM Radiance」を提供し、将来的には150キュービットまで拡張可能です。また、5キュービットの「IQM Spark」は、大学や研究機関向けに提供され、学生や研究者が量子コンピュータの基礎を学ぶための手頃なツールとなっています4。IQMは、ドイツのミュンヘンに量子データセンターを設立し、企業や研究機関が実用的な量子コンピューティングアプリケーションを探求するための環境を整えています。
基本情報
企業名 | IQM |
企業URL | https://www.meetiqm.com |
本社所在地 | フィンランド |
ラウンド | Middle |
調達金額(総額) | $249,121,255 |
主要投資家 | QCI, Tencent, OurCrowd, European Investment Bank, Tesi |
サービス情報
サービス概要 | 超伝導技術を用いた量子コンピュータのハードウェア開発サービス |
顧客 | 量子コンピューティングの高度な計算能力を必要とする研究機関や企業 |
顧客の抱える課題 | 現行の量子コンピュータでは性能や規模が不足しており、実用レベルに達していない |
提供価値 | スケーラブルで高性能な量子コンピュータハードウェアを提供し、複雑な計算問題を解決可能に |
主要機能 |
<1.超伝導量子ビット開発機能> |
15. Iambic Therapeutics

出典 : www.entos.ai
Iambic Therapeuticsは、AIを活用した革新的な薬剤発見プラットフォームを提供する企業です。同社は、2019年に設立され、カリフォルニア州サンディエゴに本社を置いています。Iambic Therapeuticsは、AIと物理学の原理を統合したプラットフォームを通じて、薬剤設計の最も難しい問題に取り組んでいます。このプラットフォームは、AIモデルを用いてタンパク質構造予測や全体的な薬剤設計を行い、従来の方法に比べて非常に高速で効率的な薬剤開発を可能にします。
同社の技術は、AI生成の分子設計と自動実験を密接に結びつけることで、毎週のサイクルで新しい薬剤候補を生成し、臨床試験に進めるプロセスを大幅に短縮しています。Iambic Therapeuticsは、がんや神経系疾患などの治療薬の開発に注力しており、Lundbeckとのパートナーシップを通じて神経学的疾患の研究を進めています。同社は、Sequoia CapitalやCoatueなどの著名な投資家から多額の資金を調達し、AI駆動の薬剤発見プラットフォームをさらに強化しています。
基本情報
企業名 | Iambic Therapeutics |
企業URL | www.entos.ai |
本社所在地 | アメリカ |
ラウンド | Early |
調達金額(総額) | $53,000,000 |
主要投資家 | Sequoia Capital, OrbiMed, Coatue, Catalio Capital Management, Nexus Ventures |
サービス情報
サービス概要 | AIと量子分子シミュレーションを活用した創薬支援プラットフォーム |
顧客 | 製薬会社や研究機関の研究開発部門 |
顧客の抱える課題 | 従来の創薬手法では開発コストと期間が膨大で、成功率も低い |
提供価値 | 先進的なシミュレーションとAIによる分子設計の高速化・効率化で、製薬研究の生産性を大幅に向上 |
主要機能 |
<1.分子シミュレーション機能> |
16. ThyReality

出典 : thyreality.com
ThyReality(シーリアリティ)は、2019年に設立されたイギリスのロンドンを拠点とするテクノロジー企業で、IoTやAIを活用したカスタマイズされたエンタープライズソリューションを提供しています。同社は、ビジネスを革新するための先進技術を活用し、企業が成長するための支援を提供します。ThyRealityの創設者であるFarhanは、サイバーセキュリティの専門家であり、量子コンピュータの研究者でもあります。彼は、Avveu Inc.を設立し、量子暗号を用いた安全な通信の未来を形作っています。
ThyRealityは、タクシー業界のモダナイゼーションや緊急対応者向けの管理ソリューション、NFTとトークン化、スタッフ管理システムなど、多様な分野で革新的なプラットフォームを提供しています。また、AR/VR技術を活用したトレーニングやエンターテインメント用のイマーシブソリューションも展開しています。
同社は、AWSやGoogle、Oracleなどの業界リーダーと協力し、企業にカスタマイズされたソリューションを提供しています。ThyRealityは、技術を活用してビジネスオペレーションを変革し、顧客の成長を支援することに尽力しています。
基本情報
企業名 | ThyReality |
企業URL | http://thyreality.com/ |
本社所在地 | イギリス |
ラウンド | Early |
調達金額(総額) | £1,176,000 |
主要投資家 | Farhan khan, Abel Aktas |
サービス情報
サービス概要 | 量子暗号化、AI、機械学習を活用したオーダーメイドのテクノロジーソリューション |
顧客 | 様々な産業分野の企業 |
顧客の抱える課題 | 企業成長に合わせて拡張可能な先端技術を導入したいが、既存ソリューションでは柔軟な拡張が難しい |
提供価値 | 量子暗号化やAI技術を統合した拡張性の高いシステムを構築し、ビジネス成長に伴うシステム進化を実現 |
主要機能 |
<1.カスタマイズ機能> |
17. Decorte Future Industries

出典 : www.decorte.co.uk
Decorte Future Industries(デコルテ・フューチャー・インダストリーズ)は、AIと音響技術を活用した革新的なヘルスケアソリューションを提供する企業です。同社は、2019年に設立され、初期にはAI制御のエクソスケルトン技術を開発していましたが、現在はより一般の人々にアクセスしやすい健康モニタリング技術に注力しています。
特に、Decorteは「Sonus Engine」と呼ばれるAIエンジンを開発し、標準のマイクから音をキャプチャして、心血管疾患や呼吸器疾患、うつ病、不安症などの健康指標をリアルタイムで分析します。
この技術は、従来の方法に比べて非侵襲的で、コスト効率が高い点が特徴です。Decorte Future Industriesは、Techstars Londonのアクセラレータープログラムを通じて資金を調達し、またUK政府のイノベーショングラントも受け、多くの著名な投資家から支援を受けています。さらに、MicrosoftやGoogleとの戦略的パートナーシップを通じて、技術の普及を目指しています。
基本情報
企業名 | Decorte Future Industries |
企業URL | www.decorte.co.uk |
本社所在地 | イギリス |
ラウンド | Early |
調達金額(総額) | $585,000 |
主要投資家 | Techstars, Innovate UK, Richard Fearn, Techstars London Accelerator, Susan Standiford |
サービス情報
サービス概要 | AIを用いて音声から健康データを抽出するサービス |
顧客 | 健康データの収集と分析を必要とする医療機関や研究機関 |
顧客の抱える課題 | 非侵襲的かつ効率的に多様な健康データを取得できず、従来の手法は時間やコストがかかる |
提供価値 | 標準マイクで収集した音声をAI解析し、多面的なバイタルデータを得ることで効率的なヘルスモニタリングを実現 |
主要機能 |
<1.音声からの健康データ抽出機能> |
18. Cambridge Quantum Computing

Cambridge Quantum Computing(CQC)は、量子コンピュータのソフトウェアとアルゴリズムを専門とする企業で、2014年に設立されました。同社は、Quantinuumの一部として、量子コンピュータの能力を最大限に活用し、実用的な解決策を提供することに注力しています。CQCは、量子化学、量子機械学習、量子自然言語処理、量子サイバーセキュリティなどの分野で革新的なソリューションを提供しています。
特に、CQCは量子プロトコルとアルゴリズムの開発に力を入れており、量子コンピュータの商業化を促進しています。また、検証可能な量子乱数生成サービスを提供し、IBM Quantumコンピュータ上で最高レベルの乱数を生成しています。このサービスは、サイバーセキュリティや金融、科学分野でのシミュレーションに広く利用されています。
CQCは、t|ket⟩という量子開発プラットフォームを提供し、企業が量子コンピュータの能力を活用しやすくしています。さらに、NVIDIAとの協力も進めており、AIと量子コンピューティングの統合を推進しています。同社は、世界中の企業や研究機関と協力し、量子技術の実用化を加速しています。
基本情報
企業名 | Quantrol Ox |
URL | https://quantrolox.com/ |
本社所在地 | フィンランド |
ラウンド | Middle |
調達金額(総額) | $1,898,421 |
主要投資家 | Laurent Caraffa, Hoxton Ventures, Voima Ventures, REMUS Capital, Hermann Hauser |
サービス情報
サービス概要 | 量子ビットの調整・安定化・最適化を行う機械学習ベースの自動制御ソフトウェア |
顧客 | 量子コンピューティング研究者や量子技術開発企業 |
顧客の抱える課題 | 量子ビットの性能を最大限に引き出し、安定した量子コンピューティングを実現したいが、手動での調整や安定化に多大な時間と労力がかかっているため、研究や開発の効率が上がらない |
提供価値 | 機械学習を活用した自動制御ソフトウェアにより、量子ビットの調整・安定化・最適化を効率的に行うことができ、量子コンピューティングの研究開発を加速させる |
主要機能 | <1.自動調整機能> 機械学習アルゴリズムを用いて量子ビットの特性を分析し、最適なパラメータを自動的に設定することにより、手動調整の時間と労力を大幅に削減できる。これにより、研究者は複雑な調整作業から解放され、より本質的な研究に集中できる <2.安定化機能> リアルタイムで量子ビットの状態をモニタリングし、外部環境の変化や経時劣化による影響を自動的に補正することにより、長時間にわたって安定した量子状態を維持できる。これにより、長時間の計算や繰り返し実験の信頼性が向上する <3.最適化機能> 量子回路の性能を継続的に分析し、量子ゲート操作の精度向上や量子エラー補正の効率化を自動的に行うことにより、量子コンピューティングの性能を最大化できる。これにより、より複雑な量子アルゴリズムの実装や大規模な量子シミュレーションが可能になる |
19. Quantum Metric

出典 : quantummetric.com
Quantum Metric(クアンタム・メトリック)は、デジタルインテリジェンスプラットフォームを提供する企業で、コロラドスプリングスに拠点を置いています。同社は、2015年に設立され、主に「Continuous Product Design(CPD)」を支援するソリューションを提供しています。
このプラットフォームは、企業が顧客中心の文化を構築し、ビジネスと技術チームが顧客のニーズに迅速に対応できるように支援します。Quantum Metricは、世界中のインターネットユーザーの29%からインサイトを収集し、リテール、旅行、金融サービス、テレコミュニケーションなどの業界で広く利用されています。
同社のプラットフォームは、リアルタイムで顧客のインタラクションを自動的にキャプチャし、技術的および行動的指標を提供します。これにより、企業は顧客のフリクションポイントを特定し、優先順位を付けて改善策を講じることができます。Quantum Metricは、Google Cloudと協力し、BigQueryを活用して大規模なデータ分析を可能にし、企業がデータ駆動型の意思決定を行うためのツールを提供しています。同社は、顧客中心のデジタル体験を実現するための先進的なソリューションを提供し、企業が競争力を高める支援をしています。
基本情報
企業名 | Quantum Metric |
企業URL | https://quantummetric.com |
本社所在地 | アメリカ |
ラウンド | Early |
調達金額(総額) | $251,000,000 |
主要投資家 | Insight Partners, Silicon Valley Bank, Bossanova Investimentos, Bain Capital Ventures, Endeavor Catalyst |
サービス情報
サービス概要 | デジタル製品の開発を加速させる継続的製品設計プラットフォーム |
顧客 | デジタル製品を開発・運用する企業のビジネスチームと技術チーム |
顧客の抱える課題 | 顧客行動や製品パフォーマンスを定量的に把握できず、チーム間での優先順位付けが困難 |
提供価値 | 顧客行動データと製品指標を一元化し、リアルタイム分析と迅速な意思決定を支援。チーム間連携が強化され、最適な製品改善が可能に |
主要機能 |
<1.リアルタイム分析機能> |
20. FastCompChem

出典 : www.fastcompchem.pt
FastCompChem(ファストコンプケム)は、ポルトガルを拠点とするスタートアップ企業で、量子力学とAIを活用した新薬開発を支援するソリューションを提供しています。同社は、従来のクラシカルな力場法に代わる量子化学的手法を開発し、薬剤設計のコストと時間を大幅に削減します。
特に、FastCompChemは計算毒性学に注力しており、電子構造に基づく新しい分子記述子を使用して、化学物質の安全性を予測します。このアプローチにより、既存の方法ではカバーできない広範な化学空間を網羅し、動物実験の代替としても活用可能です。
FastCompChemは、量子化学と計算機科学の専門家を集めた多学際的なチームを擁し、AIやコンピュータビジョン技術も活用して医療診断ツールを開発しています。例えば、胸部X線画像を分析するAI診断ツールを開発し、COVID-19の診断に貢献しています。同社は、Portugal Venturesから資金提供を受け、技術開発を進めています。将来的には、薬剤設計の全プロセスをカバーするソリューションを提供し、医薬品業界の革新を牽引することを目指しています。
基本情報
企業名 | FastCompChem |
企業URL | www.fastcompchem.pt |
本社所在地 | ポルトガル |
ラウンド | – |
調達金額(総額) | $100,000 |
主要投資家 | Portugal Ventures |
サービス情報
サービス概要 | 量子力学の正確な方法を用いて新薬開発シミュレーションを可能にする革新的テクノロジー |
顧客 | 製薬会社や研究機関の研究者 |
顧客の抱える課題 | 新薬開発に膨大な時間とコストがかかり、成功率も低い |
提供価値 | 量子力学的シミュレーションとAI解析を組み合わせ、新薬の設計・評価を効率化し、開発期間を短縮・成功率を向上させる |
主要機能 |
<1.量子力学シミュレーション機能> |
グローバルビジネスモデルレポートについて
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ご購入までの流れ

株式会社Relicについて

会社名 | 株式会社Relic |
代表者 | 代表取締役CEO 北嶋 貴朗 |
本社所在地 | 東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー19F |
設立 | 2015年8月 |
事業内容 | インキュベーションテック事業、事業プロデュース/新規事業開発支援事業、オープンイノベーション事業、イノベーション・ワークプレイス事業 |
コーポレートサイト | https://relic.co.jp |
事業内容 | https://relic.co.jp/services/ |
Relicは、⽇本企業の新規事業開発やイノベーション創出を⽀援する「事業共創カンパニー」です。
世界でも類を⾒ない新規事業開発に特化したSaaS型プラットフォームを提供する「インキュベーションテック事業」、総合的かつ⼀気通貫で新規事業やイノベーション創出を⽀援する「事業プロデュース/新規事業開発⽀援事業」、スタートアップ企業への投資や⼤企業との共同事業/JVなどを通じてイノベーションを共創する「オープンイノベーション事業」という3つの柱となる事業を統合的に展開してまいりました。
創業以来4,000社・20,000件以上の新規事業開発に携わってきた実績も含め、新規事業やイノベーションの共創や⽀援の分野において唯⼀無⼆の価値と意義、そして業界トップクラスの規模や成⻑を実現してきたリーディングカンパニーです。