IDEATION Cloud

バイオテクノロジーのスタートアップ20選!国内・海外ともに注目のスタートアップを紹介

2025/4/14

バイオテクノロジー業界は、医療、農業、環境など幅広い分野で革新的なソリューションを生み出し、私たちの未来を形作る重要な役割を担っています。特に注目を集めているのが、従来の大手製薬会社よりも柔軟かつ革新的なアプローチで問題解決に取り組むバイオテクノロジースタートアップです。

ケンブリッジ大学の研究によれば、小規模なバイオテク企業は大手製薬会社と比較して約40%多くの重要な治療法を開発しており、その影響力は年々拡大しています。しかし、資金調達の難しさや規制の壁、長期的な開発期間など、バイオテク分野での起業には多くの課題が存在します。

本記事では、これらの課題に果敢に挑戦し、革新的な技術やビジネスモデルで成功を収めている国内外の注目バイオテクノロジースタートアップ20社を厳選してご紹介します。AIを活用した創薬から、環境に優しい素材開発、再生医療まで、企業の最新動向を知ることで、投資先の検討、キャリア選択、業界トレンドの把握など、あなたのビジネス判断に役立つ洞察を得ることができるでしょう。

この記事は独自スタートアップデータベース「IDEATION Cloud DB」より作られています

この記事は4,000社・20,000件以上の新規事業支援実績を持つ国内No.1の新規事業支援会社であるRelicが、同社の独自スタートアップデータベース「IDEATION Cloud DB」を用いて作成しています。

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国内外のバイオテクノロジー業界スタートアップ20選

本章ではライフサイエンス業界のスタートアップを20社ご紹介いたします。
以下、ご紹介させていただくスタートアップ群の一覧表となります。

企業名 Axio Biosolutions Biopalette Catalog Octant Bio Unicorn Biotechnologies Colorifix Modern Synthesis Keel Labs Biosyntia Spiderwort Bluestem Biosciences ProFuse Technology Biftek EdiGene Scribe Therapeutics evonetix MYCL | Mycotech Lab Logomix Inc. Pragma Bio Neurosnap
URL www.axiobio.com http://biopalette.co.jp https://www.catalogdna.com/ https://www.octant.bio https://www.unicornb.io/ http://www.colorifix.com https://modern-synthesis.com https://www.keellabs.com/ http://biosyntia.com http://www.spiderwortbio.com/ https://www.bluestembiosciences.com/ https://profuse-tech.com http://biftek.co/ edigene.com www.scribetx.com/ evonetix.com/ https://mycl.bio https://logomixgenomics.com/en https://www.pragmabio.com/ https://neurosnap.ai/
本社所在地 インド 日本 アメリカ アメリカ イギリス イギリス イギリス アメリカ カナダ インド イスラエル アメリカ 中国 アメリカ イギリス インド 日本 アメリカ
ラウンド Middle Middle Middle Middle Early Middle Early Middle Middle Middle Early Early Early Middle Middle Middle Early Early Middle Early
調達金額(総額) $21,000,000 $18,270,874 $54,250,000 $115,000,000 $3,200,000 $31,780,802 $4,100,000 $17,600,000 $18,350,889 $16,076,915 $10,000,000 $3,750,000 $1,425,000 $179,657,841 $120,000,000 $46,853,376 $1,383,347 $3,900,000 $14,515,000 $300,000
主要投資家 Accel, Chiratae Ventures, Omidyar Network India, Accel India, Omidyar Network F-Prime Capital, ARCH Venture Partners, Eight Roads Ventures, JAFCO Japan, Eight Roads Ventures Japan New Enterprise Associates, IndieBio, SOSV, Horizons Ventures, DCVC Bristol Myers Squibb, Andreessen Horowitz, Lux Capital, 8VC, Flucas Ventures C3, Alumni Ventures, HAX, Acequia Capital (AceCap), SOSV H&M CO:LAB, Regeneration.VC, University of Cambridge Enterprise, WENVEST Capital, SAGANA Acequia Capital (AceCap), Climate Capital, Collaborative Fund, Possible Ventures, AgFunder Third Nature Ventures, Horizons Ventures, SOSV, H&M CO:LAB, Collaborative Fund Sofinnova Partners, Novo Holdings, Novo Ventures, European Circular Bioeconomy Fund Creative Destruction Lab (CDL), Horizons Ventures, K5 Global, Anges Quebec, BoxOne Ventures Zero Infinity Partners, Robert Sali, Invest Nebraska, Billy Hagstrom, Matt Vining Kayma, OurCrowd, Siddhi Capital, TempoCap, Tnuva Big Idea Ventures, Cult Food Science, StartersHub, Sankonline, TRANGELS Sequoia Capital China, Lilly Asia Ventures, Fujifilm, Sherpa Venture Capital, IDG Capital Andreessen Horowitz, T. Rowe Price, OrbiMed, Wellington Management, Menlo Ventures Molten Ventures, Innovate UK, DCVC, Foresite Capital, Cambridge Consultants AgFunder, Lifely VC, Fashion For Good, Third Derivative, GROW Agrifoodtech Accelerator Sand Hill Angels, JAFCO, UTokyo Innovation Platform, Angel Bridge, Yasunori Kaneko Viking Global Investors, Plug and Play, Harmonix Fund, CJ Investment, Social Starts Tiferes Ventures

1. Axio Biosolutions

出典:http://www.axiobio.com

Axio Biosolutionsは、バイオマテリアルに基づく医療機器の開発に特化したインド発の医療技術企業です。同社は外傷、手術、慢性創傷の管理のための革新的なソリューションを提供しています。

主力製品のAxiostatは特許取得済みの止血材で、手術中や救急医療現場での中程度から重度の出血を即座に止めることができます。この製品は米国FDA 510(k)認可および欧州CEマークを取得しています。

また、先進的な創傷ケア製品としてMaxioCel創傷被覆材も展開しており、糖尿病性足潰瘍、褥瘡、火傷など様々な急性・慢性創傷の治療に効果的です。Axioの製品は全てISO 13485:2016認証を取得した自社工場で製造されており、年間100万ユニット以上の生産能力を有しています。

同社は2008年に設立され、インド軍をはじめとする防衛機関や世界中の医療機関に製品を提供し、バイオテクノロジーを活用した革新的な医療ソリューションのリーダーとして成長を続けています。

基本情報

企業名Axio Biosolutions
URLwww.axiobio.com
本社所在地インド
ラウンドMiddle
調達金額(総額)$21,000,000
主要投資家Accel, Chiratae Ventures, Omidyar Network India, Accel India, Omidyar Network

サービス情報

サービス概要先進的な止血・創傷ケア製品を提供する医療技術企業
顧客医療機関、救急サービス、軍事組織
顧客の抱える課題従来の止血製品では迅速かつ効果的に出血をコントロールすることが難しく、外傷性出血による死亡率を十分に低下させられない
提供価値特許取得済みの100%キトサンプラットフォームを用いた革新的な止血製品により、迅速かつ効果的に出血をコントロールし、外傷性出血による死亡率を低下させる
主要機能 <1.迅速止血機能>
Axiostat という特許取得済みのキトサンベース製品を用いて迅速かつ効果的に出血をコントロールできる。

<2.適応性機能>
用途に応じた様々な製品ラインナップを提供。軍事・外傷・歯科など多岐にわたる。

<3.安全性・品質保証機能>
USFDA 認可および CE 承認を取得し、高い安全性と品質を保証。

<4.研究開発機能>
先進的な外科・創傷ケア製品を継続的に研究開発し、最新医療技術を提供。

2. Biopalette

出典:http://biopalette.co.jp

バイオパレットは、2017年2月に神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科から誕生したゲノム編集バイオベンチャー企業です。同社の革新的な技術は「切らないゲノム編集®」と呼ばれる塩基編集技術で、従来のCRISPR/Cas9のようにDNA二重鎖を切断せず、塩基変換酵素を用いて点変異を導入します。

バイオパレットはこの独自技術を活用し、マイクロバイオーム(細菌叢)を構成する細菌を精密に遺伝子改変し、様々な健康状態や疾患に対応する細菌製剤の開発を進めています。合成生物学とマイクロバイオームの融合は、マイクロバイオーム治療開発における最新トレンドであり、バイオパレットはこの潮流の最先端を切り拓いています。

2019年には米国Beam Therapeuticsと相互ライセンス契約を締結し、アジアにおけるマイクロバイオーム関連治療への塩基編集技術の使用権を取得しました。バイオパレットは、ゲノム編集によって最適化された細菌を用いたマイクロバイオーム治療分野における世界のリーディングカンパニーを目指しています。

基本情報

企業名Biopalette
URLhttp://biopalette.co.jp
本社所在地日本
ラウンドMiddle
調達金額(総額)$18,270,874
主要投資家F-Prime Capital, ARCH Venture Partners, Eight Roads Ventures, JAFCO Japan, Eight Roads Ventures Japan

サービス情報

サービス概要遺伝子編集技術を提供するプラットフォーム
顧客遺伝子編集技術を必要とする研究機関や企業
顧客の抱える課題効率的かつ正確な遺伝子編集を実現したいが、既存の技術では限界があり、新たな技術開発が必要
提供価値独自の遺伝子編集技術プラットフォームにより、効率的かつ正確な遺伝子編集を可能にする
主要機能 <1.PPR型遺伝子編集技術>
PPR(Pentatricopeptide Repeat)タンパク質を活用した高精度の遺伝子編集を実現。

<2.分野別ソリューション提供機能>
植物細胞、動物細胞、微生物など分野別に最適化。

<3.ライセンシング機能>
独自技術のライセンス供与で研究開発の効率化を支援。

3. Catalog

出典:https://www.catalogdna.com/

Catalogは、DNAの力を活用して革新的なデータストレージと計算プラットフォームを開発するバイオテクノロジースタートアップです。2016年にMITの科学者によって設立され、従来のコンピュータでは処理しきれない膨大なデータ量に対応する解決策を提供しています。

同社の独自技術は、自然界でも情報保存媒体として機能するDNAの特性を活かし、デジタルデータを合成DNAに変換して保存・計算することを可能にしました。特筆すべきは、2025年1月に世界初の商業的DNAエンコード書籍を発売したことです。

Catalogの技術は、データを個々のDNA分子ではなく特定のDNA分子コレクションに保存する独自のアプローチを採用しており、これにより書き込み効率を飛躍的に向上させています。

また、DNAに保存されたデータの大規模並列検索にも成功し、データサイズにほぼ依存しない効率的な計算処理を実現しています。AIなど新興ワークロードに対応する低エネルギー消費のプラットフォームとして注目を集めています。

基本情報

企業名Catalog
URLhttps://www.catalogdna.com/
本社所在地アメリカ
ラウンドMiddle
調達金額(総額)$54,250,000
主要投資家New Enterprise Associates, IndieBio, SOSV, Horizons Ventures, DCVC

サービス情報

サービス概要DNAを用いたデジタルデータの長期保存プラットフォーム
顧客大量のデータを長期保存する必要がある企業や研究機関
顧客の抱える課題従来のストレージ方法では保存コスト・データ劣化・物理スペースなどの問題がある
提供価値DNAを用いたデータ保存技術により、大容量データを低コストで長期間安全に保存できる
主要機能 <1.DNAエンコーディング機能>
大容量データをDNA分子に変換し、極限的な高密度保存を実現。

<2.長期保存機能>
DNAの安定性を活かし、数千年単位での保存が可能。

<3.省スペース保存機能>
極小スペースで膨大なデータを保管可能。

<4.データ検索・アクセス機能>
DNAに保存されたデータを効率的に検索・取り出せる技術。

<5.セキュリティ機能>
分子レベルの暗号化により高い安全性を提供。

4. Octant Bio

出典:https://www.octant.bio

Octant Bioは、複雑な疾患に対する次世代の低分子治療薬開発に特化したバイオテクノロジースタートアップです。2017年に設立され、カリフォルニア州エメリービルに本社を置いています。

同社の革新的なアプローチは、従来の単一標的タンパク質に結合する手法とは異なり、タンパク質の誤折りや誤輸送などの疾患を引き起こす細胞メカニズム自体を標的としています。

Octantは高スループットの合成生物学技術を駆使し、人間の細胞内にカスタムセンサーを構築して疾患メカニズムを解明します。また、バーコード化された多重化技術により、数千の実験を並行して行い、AIと機械学習を活用して数百万のデータポイントから独自の洞察を生み出します。

2022年には8000万ドルのシリーズB資金調達に成功し、総額1億1500万ドルを調達しています。Octantの技術は、複雑な多因子疾患に対する新たな治療法の可能性を切り開いています。

基本情報

企業名Octant Bio
URLhttps://www.octant.bio
本社所在地アメリカ
ラウンドMiddle
調達金額(総額)$115,000,000
主要投資家Bristol Myers Squibb, Andreessen Horowitz, Lux Capital, 8VC, Flucas Ventures

サービス情報

サービス概要複数の受容体経路を同時に測定し、複雑な疾患治療のための低分子設計を可能にする合成生物学プラットフォーム
顧客製薬会社や生物医学研究機関
顧客の抱える課題複雑な疾患治療薬開発を迅速化したいが、従来の手法では複数受容体経路の同時評価が難しく時間とコストがかかる
提供価値合成生物学、ゲノム工学、次世代シーケンシング、計算ツールを統合し、機械学習で低分子を設計することで複雑な疾患の治療薬開発を加速化
主要機能 <1.マルチプレックス受容体経路測定機能>
ヒト細胞内の多数の受容体経路を同時に測定可能。

<2.機械学習による低分子設計機能>
データを元に複数の受容体と相互作用する低分子を設計。

<3.高速スクリーニング機能>
次世代シーケンシングで候補物質を高速評価。

<4.データ解析・可視化機能>
複雑データを直感的に理解できる形で表示。

5. Unicorn Biotechnologies

出典:https://www.unicornb.io/

Unicorn Biotechnologiesは、細胞培養の自動化と工業化を実現する革新的なバイオテクノロジースタートアップです。同社は、iPSCをはじめとする細胞培養プロセスを標準化、効率化、スケールアップするための先進的なソリューションを提供しています。

特に注目すべきは、「Emmet」と呼ばれる自動化細胞培養プラットフォームで、従来の手法と比較して労力、プロセスの変動性、製造コストを大幅に削減することが実証されています。Unicornの技術は、基礎研究から再生医療、培養肉開発まで幅広い分野に応用可能で、研究者や製造者が実験デザインや分析に集中できる環境を創出します。

また、ラボスケールから商業生産まで、シームレスに移行できる線形スケーラブルなシステムを開発し、バッチ失敗のリスク低減やコスト削減を実現しています。Unicornは、細胞ベースのイノベーションを開発する上での技術的・商業的課題を深く理解したパートナーとして、バイオエコノミーの発展に貢献しています。

基本情報

企業名Unicorn Biotechnologies
URLhttps://www.unicornb.io/
本社所在地イギリス
ラウンドEarly
調達金額(総額)$3,200,000
主要投資家C3, Alumni Ventures, HAX, Acequia Capital (AceCap), SOSV

サービス情報

サービス概要培養肉生産のための次世代バイオリアクター開発サービス
顧客培養肉を生産する食品テクノロジー企業
顧客の抱える課題培養肉を低コストで大量生産したいが、従来のバイオリアクターでは細胞培養の制御が難しくスケールアップに課題がある
提供価値高度に自動化された次世代バイオリアクターを提供し、大規模生産のコスト削減と効率向上を実現
主要機能 <1.高度制御バイオリアクター機能>
センサー技術と制御アルゴリズムで細胞培養環境を最適化。

<2.スケーラブルな設計機能>
モジュラー設計で生産規模に応じた拡張が容易。

<3.自動化・IoT統合機能>
遠隔監視や操作が可能で、AIを用いた予測メンテナンスを実装。

<4.持続可能性最適化機能>
エネルギー効率や培地リサイクルで環境負荷を削減。

6. Colorifix

出典:http://www.colorifix.com

Colorifixは、テキスタイル業界の染色プロセスに革命をもたらすバイオテクノロジースタートアップです。同社は自然界に存在する色素を生み出す生物のDNA情報を特定し、それを微生物(細菌または酵母)に組み込むことで、従来の化学染料に代わる生物学的な染色プロセスを開発しました。

この革新的な技術では、オンラインデータベースから色素生成に関わる遺伝子を特定し、それをColorifixの微生物に挿入して「生物学的工場」を作り出します。これらの微生物はビール醸造のような発酵プロセスで培養され、非有害な農業副産物などを栄養源として使用します。

発酵槽内の微生物、水、残留塩、糖分は標準的な染色機に投入され、糸、布地、衣服を染色します。この方法により、従来の染色プロセスと比較して水使用量を最大90%、エネルギー消費を70%削減し、有害化学物質の使用を完全に排除することに成功しています。

基本情報

企業名Colorifix
URLhttp://www.colorifix.com
本社所在地イギリス
ラウンドMiddle
調達金額(総額)$31,780,802
主要投資家H&M CO:LAB, Regeneration.VC, University of Cambridge Enterprise, WENVEST Capital, SAGANA

サービス情報

サービス概要バイオテクノロジーを活用した環境に優しい染色プロセス
顧客環境に配慮した染色プロセスを求めるアパレルメーカーや染色工場
顧客の抱える課題従来の染色方法では大量の水と有害化学物質の使用が避けられず、環境負荷の低減と高品質染色の両立が困難
提供価値独自のバイオ染色プロセスにより、水使用量と化学物質排出を大幅に削減しつつ高品質な染色を実現
主要機能 <1.バイオ顔料生産機能>
微生物による天然色素の合成。

<2.バイオ染色機能>
生物学的プロセスで繊維に色素を定着。

<3.カスタマイズ機能>
さまざまな色や素材に対応可能。

<4.環境負荷削減機能>
水使用量最大95%削減、エネルギー消費量最大80%削減。

7. Modern Synthesis

出典:https://modern-synthesis.com

Modern Synthesisは、微生物の進化を活用して革新的な天然素材を開発するバイオテクノロジースタートアップです。同社は、細菌が農業由来の糖を利用してナノセルロースと呼ばれる高強度繊維を生成する能力を活かし、動物由来や化石燃料由来の素材に代わる環境に優しい代替品を創出しています。

特許出願中のバイオテクノロジープロセスは、生物学、材料科学、工学、デザインを融合させ、自然界で循環可能でありながらカスタマイズ可能な素材を生み出します。元Adidasデザイナーのジェン・キーン氏と合成生物学者のベン・リーブ博士が共同創業し、2025年3月にはPositive LuxuryのButterfly Mark認証を取得しました。

GANNIとのコラボレーションでは、プラスチックフリーで生分解性のある革のような質感から透明フィルムまで、多様な特性を持つ素材を開発し、ファッション業界のサステナビリティ危機に対する包括的なソリューションを提供しています。

基本情報

企業名Modern Synthesis
URLhttps://modern-synthesis.com
本社所在地イギリス
ラウンドEarly
調達金額(総額)$4,100,000
主要投資家Acequia Capital (AceCap), Climate Capital, Collaborative Fund, Possible Ventures, AgFunder

サービス情報

サービス概要微生物を活用した環境に優しい革新的なバイオマテリアルの開発
顧客環境に配慮した素材を求めるファッションブランド
顧客の抱える課題環境に配慮した高品質な素材を提供したいが、従来の生産方法では環境負荷が高くサステナビリティ要件に応えられない
提供価値微生物を活用したプロセスで環境負荷の少ない高品質なバイオマテリアルを提供し、ブランドのサステナビリティ目標達成を支援
主要機能 <1.微生物培養機能>
糖や農業廃棄物を原料に高機能素材を生成。

<2.ナノセルロース生成機能>
高強度で耐久性のある素材を作り出す。

<3.カスタマイズ機能>
顧客のニーズに合わせ特性を調整可能。

<4.スケーラビリティ機能>
需要に応じた生産量の拡大が容易。

<5.カーボンフットプリント削減機能>
生産プロセス全体で環境負荷を低減。

8. Keel Labs

出典:https://www.keellabs.com/

Keel Labsは、持続可能な繊維素材を開発するバイオテクノロジースタートアップです。同社は海洋資源の可能性を活用し、環境に配慮した材料で繊維産業に革命をもたらしています。

主力製品のKelsun™繊維は、海藻由来のバイオポリマーから作られており、従来の繊維素材と比較して環境負荷が大幅に低減されています。特に注目すべきは、原料となる巨大昆布が肥料や農薬を必要とせず、耕作地や淡水を使用せず、海洋からCO2を効率的に吸収する点です。

2017年に設立され、2022年には1300万ドルのシリーズA資金調達に成功しました。同社の技術は、アパレル、インテリア、家具、自動車など多様な分野に応用可能で、環境に優しいだけでなく機能性も兼ね備えた素材として、持続可能な未来の実現に貢献しています。

基本情報

企業名Keel Labs
URLhttps://www.keellabs.com/
本社所在地アメリカ
ラウンドMiddle
調達金額(総額)$17,600,000
主要投資家Third Nature Ventures, Horizons Ventures, SOSV, H&M CO:LAB, Collaborative Fund

サービス情報

サービス概要海藻由来の環境に優しい再生可能な糸を製造するバイオマテリアル企業
顧客環境に配慮した素材を求めるアパレルブランドや製造業者
顧客の抱える課題繊維産業の環境負荷を低減し、循環型の製品ライフサイクルを実現したいが、従来の素材では実現が困難
提供価値海藻由来の再生可能素材を提供し、従来の繊維よりも環境フットプリントを大幅削減
主要機能 <1.海藻由来の糸製造機能>
海藻を原料として環境負荷を低減。

<2.スケーラブルな生産機能>
商業規模の製造施設で大規模生産が可能。

<3.循環型製品設計機能>
生分解性糸を使用し、製品ライフサイクルを循環化。

<4.アパレルブランドとの協業機能>
ブランドとの共同開発で市場ニーズに合致。

<5.研究開発機能>
科学とデザインを統合し新素材を常に開発。

9. Biosyntia

出典:http://biosyntia.com

Biosyntiaは、自然由来の成分を持続可能かつ手頃な価格で大規模に生産することを目指すデンマークのバイオテクノロジースタートアップです。同社は最先端のバイオテクノロジーと独自のR&Dツールを駆使し、従来の石油由来の製造プロセスに代わる画期的な精密発酵プロセスを開発しています。

特に注目すべきは、ビタミンB7(ビオチン)などの栄養成分を、環境に優しい方法で生産する技術です。Biosyntiaの技術は、植物や動物からの抽出や石油化学合成に依存せず、再生可能な原料のみを使用して複雑な化合物を生産することを可能にします。

同社はGivaudanやWACKERなどの大手企業とも提携しており、2022年には1150万ユーロのシリーズB資金調達に成功しました。Biosyntiaは、持続可能な未来に向けて、バイオテクノロジーを活用した革新的な成分生産のリーダーとして急成長しています。

基本情報

企業名Biosyntia
URLhttp://biosyntia.com
本社所在地
ラウンドMiddle
調達金額(総額)$18,350,889
主要投資家Sofinnova Partners, Novo Holdings, Novo Ventures, European Circular Bioeconomy Fund

※「本社所在地」の欄が表中で空欄になっていたため空白表記としています。

サービス情報

サービス概要合成生物学と代謝工学を活用し、環境負荷の低い生体触媒による化学物質製造プロセスを提供
顧客ファインケミカル化合物(フレーバー、フレグランス、API、顔料、添加物、中間体など)のメーカー
顧客の抱える課題環境に配慮した持続可能な製造プロセスを確立し、コストと環境負荷を大幅に削減したいが、従来の化学合成では困難
提供価値ハイスループットスクリーニング技術を用いた生体触媒開発により、短期間で顧客ニーズに合ったプロセスを構築し、生産コストと環境負荷を削減
主要機能 <1.ハイスループットスクリーニング機能>
効率的な生体触媒開発。

<2.テーラーメードプロセス開発機能>
発酵による複雑な化合物を生産。

<3.環境負荷削減機能>
持続可能な製造プロセスを実現し、コスト削減にも寄与。

10. Spiderwort

出典:http://www.spiderwortbio.com/

Spiderwortは、植物由来のセルロースを活用した革新的な再生医療バイオマテリアルを開発するカナダのバイオテクノロジースタートアップです。同社の独自技術は、植物組織からDNA、タンパク質、脂質などを除去し、残った空のセルロース骨格を利用して健康な細胞や組織の成長を支援します。

主力製品のCelluBridge™は、脊髄損傷の修復と再生をサポートするセルロースベースの足場材で、米国FDAからブレークスルーデバイス指定を受けています。また、CelluJuve®は顔面組織の増強と若返りをサポートする皮膚フィラーとして開発中です。2022年に1320万ドルのシリーズA資金調達に成功し、前臨床研究から臨床試験への移行を加速させています。

オタワ大学からスピンアウトしたSpiderwortは、チャールズ・キュリエCEOとTEDフェローのアンドリュー・ペリングCSOによって率いられ、倫理的に調達された持続可能な医療ソリューションを提供しています。

基本情報

企業名Spiderwort
URLhttp://www.spiderwortbio.com/
本社所在地カナダ
ラウンドMiddle
調達金額(総額)$16,076,915
主要投資家Creative Destruction Lab (CDL), Horizons Ventures, K5 Global, Anges Quebec, BoxOne Ventures

サービス情報

サービス概要植物由来のセルロースを用いた再生医療用バイオマテリアルの開発
顧客再生医療研究者および医療機関
顧客の抱える課題既存の足場材料では生体適合性や血管新生の誘導に課題があり、治療効果が限定的
提供価値高い生体適合性と血管新生誘導能力を持つバイオマテリアルを提供し、再生医療の治療効果を向上させる
主要機能 <1.バイオマテリアル開発機能>
植物セルロースをベースにした足場構造の創出。

<2.生体適合性向上機能>
拒絶反応や炎症リスクを低減。

<3.血管新生誘導機能>
移植後の組織生存率と機能を向上。

11. Bluestem Biosciences

出典:https://www.bluestembiosciences.com/

Bluestem Biosciencesは、米国中西部を拠点とする再生可能化学品の製造に特化したバイオテクノロジースタートアップです。同社はプログラマブルバイオロジー(合成生物学)を活用し、従来の石油由来の化学品に代わる環境に優しい代替品を開発しています。

Bluestemの強みは、インフラ、農業、人材という3つの柱を最大限に活用した商業規模のバイオベース化学プラットフォームにあります。特に中西部地域の豊富な資源と産業バイオテクノロジーの基盤を活かし、脱炭素化された化学プラットフォームの実現を目指しています。

同社は政府、学術機関、産業界を統合した官民パートナーシップを通じて、共通の商業的成功への道を加速させることを信念としています。Bluestemはリモートファーストの柔軟な働き方を提供しながらも、ネブラスカ州オマハの本社で定期的な対面ミーティングを行い、チームの創造性とイノベーションを促進しています。

基本情報

企業名Bluestem Biosciences
URLhttps://www.bluestembiosciences.com/
本社所在地インド
ラウンドEarly
調達金額(総額)$10,000,000
主要投資家Zero Infinity Partners, Robert Sali, Invest Nebraska, Billy Hagstrom, Matt Vining

サービス情報

サービス概要合成生物学技術を用いた再生可能化学物質の生産
顧客化学製品メーカー、バイオ燃料製造業者
顧客の抱える課題環境に配慮した再生可能な原料から化学物質を生産したいが、従来の方法では効率が低く、コストが高いため実用化が難しい
提供価値先進的な合成生物学技術により再生可能な原料から効率的かつ大規模に化学物質を生産することで、石油依存から脱却し、環境負荷を低減する
主要機能 <1.微生物エンジニアリング機能>
目的化合物を効率的に生産するために微生物の代謝経路を最適化。

<2.スケールアップ機能>
実験室レベルの成果を大規模生産へ拡張し、低コスト・高収率を実現。

<3.持続可能な原料利用機能>
再生可能なバイオマスを原料とし、従来の石油ベース素材に代わる生産プロセスを確立。

12. ProFuse Technology

出典:https://profuse-tech.com

ProFuse Technologyは、骨格筋の保存と成長に特化した革新的なバイオテクノロジースタートアップです。同社は2つの主要分野で事業を展開しています。

一つは創薬部門で、GLP-1薬剤による体重減少やサルコペニアなどによる筋肉減少に対する治療薬を開発しています。独自の3Dヒト生体人工筋肉(BAM)技術を用いた高スループットの創薬プラットフォームにより、高い翻訳可能性を持つ新規治療薬のスクリーニングを効率的に行っています。

もう一つは培養肉部門で、筋肉細胞の培養に関する専門知識を活かし、PROFUSE-S1(分化培地サプリメント)やPROFUSE-B8(ウシ筋肉細胞株)などの製品を提供しています。これらは筋肉成長の促進、収量増加、生産サイクルの短縮、コスト削減に貢献します。

イスラエルのワイツマン科学研究所の科学に基づいて開発された同社の技術は、2021年にイスラエルのスタートアップコンペティションで優勝するなど高い評価を得ています。

基本情報

企業名ProFuse Technology
URLhttps://profuse-tech.com
本社所在地イスラエル
ラウンドEarly
調達金額(総額)$3,750,000
主要投資家Kayma, OurCrowd, Siddhi Capital, TempoCap, Tnuva

サービス情報

サービス概要培養肉を製造する食品テクノロジー企業向けの細胞培養技術
顧客培養肉を製造する食品テクノロジー企業
顧客の抱える課題効率的かつ大規模に高品質な培養肉を生産したいが、従来の方法では生産効率が低く、大規模化に課題がある
提供価値細胞融合技術と培養最適化プロセスにより、培養期間を短縮しつつ肉質を向上し、大規模生産を可能にする
主要機能 <1.細胞融合促進機能>
筋肉細胞同士の融合を促し、短期間で筋組織を形成。

<2.培養最適化機能>
AIによるプロセス制御で生産効率を高める。

<3.品質管理機能>
リアルタイムモニタリングで一貫した品質を確保。

<4.スケールアップ支援機能>
大規模生産設備の設計と運用をサポート。

13. Biftek

biftek.co | logo

出典:http://biftek.co/

Biftekは、培養肉の生産コストを大幅に削減する革新的な成長培地サプリメントを開発するトルコ・米国発のバイオテクノロジースタートアップです。従来の培養肉生産では、胎児牛血清(FBS)が使用されており、これが生産コストの80-90%を占めていました。

Biftekは動物の腸内や他の器官に存在する有益な微生物の副産物を利用した独自の培地サプリメントを開発し、FBSの代替品として1リットルあたり400ドルから10ドルへとコストを劇的に削減することに成功しました。この製品は凍結乾燥されているため、コールドチェーンを必要とせず、封筒で簡単に輸送できるという利点もあります。

また、バッチ間の品質が一定で、遺伝子組み換えを行わない自然な方法で培養肉を生産できます。Biftekの技術は、水使用量や土地利用の削減、温室効果ガス排出量の削減など、環境面でも大きなメリットをもたらし、持続可能な食肉生産の未来を切り開いています。

基本情報

企業名Biftek
URLhttp://biftek.co/
本社所在地アメリカ
ラウンドEarly
調達金額(総額)$1,425,000
主要投資家Big Idea Ventures, Cult Food Science, StartersHub, Sankonline, TRANGELS

サービス情報

サービス概要ゲノム編集技術を用いた遺伝子治療サービス
顧客遺伝性疾患患者、製薬会社、医療研究機関
顧客の抱える課題遺伝性疾患を根本的に治療したいが、従来の治療法では安全性や効果に限界がある
提供価値大規模ゲノム編集が可能なCRISPRプラットフォームを提供し、安全かつ効果的な治療を実現
主要機能 <1.CRISPR-Cas3ゲノム編集機能>
より大きなDNAセグメントの正確な切除・修正が可能。

<2.遺伝子ノックアウト・ノックイン機能>
遺伝性疾患の原因遺伝子を操作し根本治療を支援。

<3.臨床試験支援機能>
新規ゲノム編集治療の安全性と有効性を検証。

14. EdiGene

出典:edigene.com

EdiGeneは、革新的な遺伝子編集技術を活用して画期的な治療法を開発する臨床段階のバイオテクノロジー企業です。2015年に北京で設立され、現在は中国の北京、広州、上海、そして米国マサチューセッツ州ウォルサムに拠点を持っています。

同社は独自のLEAPER™技術を用いたRNA塩基編集、ex vivo遺伝子編集造血幹細胞、同種異系CAR-T細胞療法という3つの主要プラットフォームを展開しています。特に注目すべきは、2019年にNature Biotechnology誌で発表されたLEAPER™技術で、DNAを切断せずにRNAを直接編集することが可能です。

現在、EdiGeneは遺伝性疾患やがんなど、重篤な未治療疾患に対する治療法の開発を進めており、特に眼科領域と中枢神経系疾患に焦点を当てています。2023年には、細胞療法プログラムを強化するためArborのCRISPR遺伝子編集技術の世界的ライセンス契約を締結し、革新的な治療法の開発を加速させています。

基本情報

企業名EdiGene
URLedigene.com
本社所在地中国
ラウンドMiddle
調達金額(総額)$179,657,841
主要投資家Sequoia Capital China, Lilly Asia Ventures, Fujifilm, Sherpa Venture Capital, IDG Capital

サービス情報

サービス概要ゲノム編集技術を用いた遺伝子治療サービス
顧客遺伝性疾患患者、製薬会社、医療研究機関
顧客の抱える課題従来の治療法では十分な効果が得られず、遺伝子治療への信頼性と安全性が求められている
提供価値高度なゲノム編集技術により、遺伝性疾患の根治を目指す安全性と有効性の高い治療法を開発
主要機能 <1.CRISPRベースの遺伝子修正機能>
原因遺伝子の精密修正を実現。

<2.オフターゲット低減技術>
不要な遺伝子変異を抑制し、安全性を確保。

<3.臨床開発支援機能>
医療機関や製薬企業と連携し、治療法の早期実用化を推進。

15. Scribe Therapeutics

出典:www.scribetx.com/

Scribe Therapeuticsは、CRISPRゲノム編集技術を活用した革新的な遺伝子医薬品を開発するバイオテクノロジースタートアップです。ノーベル賞受賞者のジェニファー・ドウドナ博士が共同創業し、2018年に設立されました。

同社は独自の「CRISPR by Design™」アプローチを用いて、天然のCRISPRシステムを分子レベルで徹底的に改良し、より高い効力、特異性、送達性を持つ遺伝子編集ツールを開発しています。主力技術であるX-Editing(XE)分子とEpigenetic Long-Term X-Repressor(ELXR)は、DNAを切断せずに遺伝子発現を制御することも可能にしました。

特に心血管代謝疾患の治療に注力しており、非ヒト霊長類での試験では、LDLコレステロールを最大67%低下させる効果を示しています。サノフィやイーライリリーとの戦略的提携を通じて、より広範な患者に安全で効果的な遺伝子治療を提供することを目指しています。

基本情報

企業名Scribe Therapeutics
URLwww.scribetx.com/
本社所在地アメリカ
ラウンドMiddle
調達金額(総額)$120,000,000
主要投資家Andreessen Horowitz, T. Rowe Price, OrbiMed, Wellington Management, Menlo Ventures

サービス情報

サービス概要CRISPRベースの革新的な遺伝子治療法を開発するバイオテクノロジープラットフォーム
顧客遺伝子疾患の治療を必要とする患者および医療機関
顧客の抱える課題既存のCRISPR技術ではオフターゲット変異やデリバリー効率に課題があり、より安全かつ効果的な治療法を求めている
提供価値X-Editing(XE)分子技術により、有効性・特異性・デリバリー効率を大幅に改善し、患者の生活の質を高める遺伝子治療を提供
主要機能 <1.高性能CRISPR酵素設計機能>
XE分子で治療効果と特異性を向上。

<2.カスタム酵素エンジニアリング機能>
疾患や遺伝子標的に応じた酵素を最適化。

<3.独自のデリバリーモダリティ開発機能>
標的細胞への送達を効率化し、副作用を低減。

16. evonetix

出典:evonetix.com/

Evonetixは、DNA合成に半導体技術をもたらす革新的なバイオテクノロジースタートアップです。2015年に英国ケンブリッジで設立され、従来のDNA合成方法とは根本的に異なるアプローチを開発しています。

同社の独自技術は、シリコンチップ上で熱制御を用いたDNA合成を可能にし、切手サイズのチップ上で数千の独立したDNA配列を同時に合成できます。この技術により、従来3週間以上かかっていた配列合成がわずか3日で完了し、研究者は自身のラボで高精度かつ長鎖のDNAを迅速に合成できるようになります。

Evonetixのデスクトップ型DNA合成プラットフォームは、医薬品開発、mRNAワクチン、バイオ燃料、農業、産業バイオプロセスなど、合成生物学の幅広い分野での応用を加速させます。2023年には2400万ドルの資金調達に成功し、現在は商業スケールへの技術開発を進めています。

基本情報

企業名evonetix
URLevonetix.com/
本社所在地イギリス
ラウンドMiddle
調達金額(総額)$46,853,376
主要投資家Molten Ventures, Innovate UK, DCVC, Foresite Capital, Cambridge Consultants

サービス情報

サービス概要大規模かつ高精度のDNA合成プラットフォームを開発し、ゲノムエンジニアリングや合成生物学の研究開発を加速
顧客医薬品開発企業、バイオテクノロジー企業、研究機関など
顧客の抱える課題従来のDNA合成技術では合成量や正確性に限界があり、大規模ゲノム編集や複雑な配列設計が困難
提供価値シリコンチップを用いた独自の合成技術により、大量の遺伝子断片を正確かつ並列的に合成し、複雑なゲノム編集を実現
主要機能 <1.高密度DNA合成機能>
シリコンチップ上に多数の合成サイトを配置。

<2.高精度制御機能>
温度や反応条件を細かく制御し、誤差を低減。

<3.並列合成機能>
多数の遺伝子断片を同時に作製し、研究開発を加速。

17. MYCL | Mycotech Lab

出典:https://mycl.bio

MYCL | Mycotech Labは、インドネシアを拠点とする革新的なバイオテクノロジースタートアップです。同社は、農林業の廃棄物を活用してキノコの菌糸体から持続可能な素材を開発しています。

主力製品のMylea™は、動物性皮革の代替となる革のような素材で、従来の皮革生産と比較して水使用量を99%、CO2排出量を42%削減しています。また、BIOBOという接着剤不要の生分解性ボード、MYCLコンポジットという生分解性の固形複合材も開発しています。

MYCLの技術は、ファッション、建築、インテリアなど幅広い分野に応用可能で、環境負荷の低減と地域コミュニティの empowermentを同時に実現しています。2024年には170以上のブランドや顧客がMYCLの製品を採用し、持続可能な未来の実現に向けて大きな一歩を踏み出しています。

基本情報

企業名MYCL | Mycotech Lab
URLhttps://mycl.bio
本社所在地インド
ラウンドEarly
調達金額(総額)$1,383,347
主要投資家AgFunder, Lifely VC, Fashion For Good, Third Derivative, GROW Agrifoodtech Accelerator

サービス情報

サービス概要農業廃棄物を原料としたバイオマテリアル開発・製造サービス
顧客持続可能な素材を求める製造業者やファッションブランド
顧客の抱える課題環境に配慮した素材を手頃な価格で調達したいが、従来の素材は環境負荷が高く代替品が限られている
提供価値農業廃棄物をアップサイクルして生産したバイオマテリアルを提供することで、環境負荷の軽減と循環型経済の実現に貢献
主要機能 <1.バイオマテリアル開発機能>
マッシュルームの菌糸体を用いた革新的素材。

<2.農業廃棄物活用機能>
原料調達コストを抑えつつ廃棄物を減らす。

<3.スケールアップ生産機能>
パイロットから商業生産へ柔軟に対応。

18. Logomix Inc.

出典:https://logomixgenomics.com/en

Logomixは、ヒトゲノムエンジニアリングの領域を革新する合成生物学企業です。同社の独自技術「Geno-Writing™」プラットフォームは、ヒト細胞内でメガベース(Mb)スケールのゲノム配列を正確に設計・構築することを可能にしました。

この技術により、細胞治療、再生医療、そして将来のあらゆる細胞ベース治療のための超機能化細胞の開発を促進しています。Logomixは微生物から人間の細胞まで様々な人工細胞を開発し、持続可能な製造プロセスの実現に貢献しています。

特に注目すべきは、パートナー企業と共同で大気中の二酸化炭素を固定しながら原材料を生産する微生物の開発を進めている点です。また、HebeCell社との戦略的パートナーシップを通じて、次世代の遺伝子編集NK細胞の研究開発も行っており、がん治療分野における革新的な細胞療法の開発を加速させています。

基本情報

企業名Logomix Inc.
URLhttps://logomixgenomics.com/en
本社所在地日本
ラウンドEarly
調達金額(総額)$3,900,000
主要投資家Sand Hill Angels, JAFCO, UTokyo Innovation Platform, Angel Bridge, Yasunori Kaneko

サービス情報

サービス概要大規模なヒトゲノム書き込み技術「Geno-Writing™」により、医薬品開発や細胞・遺伝子治療向けの遺伝子設計細胞を提供
顧客医薬品開発企業、細胞・遺伝子治療研究機関
顧客の抱える課題複雑な哺乳類ゲノムを効率的に操作し、革新的な治療法を開発したいが、既存の技術では大規模ゲノム書き込みが困難
提供価値Geno-Writing™技術により大規模なゲノム編集を可能にし、高度に最適化されたヒト細胞や微生物を提供することで、医薬品開発や治療研究を加速
主要機能 <1.大規模ゲノム書き込み機能>
メガベース級のDNA編集を効率的に実行。

<2.カスタム細胞設計機能>
顧客の研究や治療ニーズに最適化した細胞を設計。

<3.共同研究プラットフォーム機能>
既に複数パートナーシップを結び、新たなソリューションを共創。

19. Pragma Bio

出典:https://www.pragmabio.com/

Pragma Bioは、人間の腸内マイクロバイオームを活用して革新的な医薬品を開発するバイオテクノロジースタートアップです。同社は「生物学ファースト」のアプローチを採用し、腸内細菌が生成する小分子に着目して免疫系を調節する天然化合物を特定・最適化しています。

特に注目すべきは、AIを活用した「PIKASO」プラットフォームで、臨床的に関連性の高い生合成遺伝子クラスター(BGC)を特定し、それらから得られる小分子を合成・分析・テストすることが可能です。

Pragma Bioは、炎症性腸疾患(IBD)などの免疫関連疾患に対する新しい治療法の開発に注力しており、2万人以上の患者サンプルから得られたメタゲノムデータベースを構築しています。2023年にVastBiomeから社名変更し、現在はDayTwoなどの企業とも提携して、腸-免疫軸に関連する疾患の新たなバイオマーカーと治療薬の開発を進めています。

基本情報

企業名Pragma Bio
URLhttps://www.pragmabio.com/
本社所在地アメリカ
ラウンドMiddle
調達金額(総額)$14,515,000
主要投資家Viking Global Investors, Plug and Play, Harmonix Fund, CJ Investment, Social Starts

サービス情報

サービス概要マイクロバイオーム医薬品の開発を通じて、がんや自己免疫疾患の治療法を提供するバイオテクノロジーサービス
顧客がんや自己免疫疾患の治療法を求める医療機関や製薬会社
顧客の抱える課題がんや自己免疫疾患に対する効果的な治療法を開発したいが、複雑な疾患メカニズムや個々の患者の違いにより、従来の手法では十分な成果が得られない
提供価値ゲノムシーケンス、人工知能、合成生物学を組み合わせた独自の手法により、困難な免疫疾患のバイオマーカーと治療薬を発見し、効果的な治療法の開発を可能にする
主要機能<1.マイクロバイオームデータベース構築機能>
公開および非公開のデータを集約し、包括的なマイクロバイオームデータベースを構築することにより、統計的な分析力を高め、新たな発見を促進できる。このデータベースは、様々な疾患や健康状態に関連するマイクロバイオームの情報を網羅し、研究者や医療従事者に貴重な洞察を提供する <2.データ分析・予測機能>
異なるデータセット間の生物学的関連性を発見する分析プロセスを活用することにより、患者のリスク分類や臨床転帰を予測する新規バイオマーカーを同定できる。この機能は、個別化医療の実現に向けた重要なステップとなり、より精密な診断や治療計画の立案を支援する <3.マイクロバイオーム医薬品開発機能>
ゲノムシーケンス、人工知能、合成生物学の技術を統合することにより、がんや自己免疫疾患を標的とした革新的なマイクロバイオーム医薬品の開発が可能になる。この独自のアプローチは、従来の創薬手法では対応が困難だった複雑な免疫疾患に対する新たな治療の可能性を開く

20. Neurosnap

出典:https://neurosnap.ai/

Neurosnapは、生物学研究を加速させる革新的なAI駆動型バイオインフォマティクスプラットフォームです。同社は、タンパク質折りたたみ、分子ドッキング、創薬、タンパク質工学など、複雑な生物学的プロセスを簡素化するための直感的なツールを提供しています。

特にAlphaFold2を最適化した実装により、研究者はコーディングや技術的専門知識なしに高度な構造予測が可能になりました。2024年には第2世代バイオロジースイートを発表し、45以上の革新的なAIベースツールを搭載。

特に注目すべきは「NeuroFold」と呼ばれる酵素設計モデルで、産業用酵素の最適化プロセスを大幅に効率化しています。現在、50カ国以上の2,200以上の研究機関で利用されており、研究者が複雑なゲノムデータセットを分析し、タンパク質構造を容易に予測できるようサポートしています。

基本情報

企業名Neurosnap
URLhttps://neurosnap.ai/
本社所在地
ラウンドEarly
調達金額(総額)$300,000
主要投資家Tiferes Ventures

サービス情報

サービス概要生物学や医薬品開発のパイプラインに容易に統合可能な機械学習ツール群
顧客生物学者、製薬企業の研究者、医療関係者
顧客の抱える課題最新の機械学習技術を研究や開発プロセスに組み込みたいが、既存の先進的なツールへのアクセスが困難なため、効率的に活用できていない
提供価値エンドツーエンドの機械学習ツール群を提供することで、合成生物学、製薬、医療のパイプラインに最新技術を容易に統合できるようになる
主要機能<1.機械学習ツール統合機能>
複数の機械学習ツールをエンドツーエンドで統合することにより、ユーザーは個別のツールを別々に扱う必要がなくなる。これにより、研究や開発プロセスの効率化が図れる。統合されたツール群は、最新の技術を反映しており、AlphaFold2のような革新的なツールの機能も含まれている。

<2.パイプライン適応機能>
合成生物学、製薬、医療の各分野のパイプラインに適応するよう設計されているため、各分野の特性に合わせた利用が可能となる。これにより、ユーザーは自分の研究や開発プロセスに合わせてツールを柔軟に活用できる。

<3.アクセシビリティ向上機能>
ユーザーフレンドリーなインターフェースを提供することで、複雑な機械学習ツールへのアクセシビリティを向上させている。これにより、高度な技術的知識がなくても、最新の機械学習技術を活用した研究や開発が可能になる。

グローバルビジネスモデルレポートについて

グローバルビジネスモデルレポートでは弊社が保有する100万件以上のグローバル資金調達事例データベースから新規事業のプロとして私どもが目利きをし、有望な事業案をご希望テーマごとに300件抽出。

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株式会社Relicについて

会社名株式会社Relic
代表者代表取締役CEO 北嶋 貴朗
本社所在地東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー19F
設立2015年8月
事業内容インキュベーションテック事業、事業プロデュース/新規事業開発支援事業、オープンイノベーション事業、イノベーション・ワークプレイス事業
コーポレートサイトhttps://relic.co.jp
事業内容https://relic.co.jp/services/

Relicは、⽇本企業の新規事業開発やイノベーション創出を⽀援する「事業共創カンパニー」です。

世界でも類を⾒ない新規事業開発に特化したSaaS型プラットフォームを提供する「インキュベーションテック事業」、総合的かつ⼀気通貫で新規事業やイノベーション創出を⽀援する「事業プロデュース/新規事業開発⽀援事業」、スタートアップ企業への投資や⼤企業との共同事業/JVなどを通じてイノベーションを共創する「オープンイノベーション事業」という3つの柱となる事業を統合的に展開してまいりました。

創業以来4,000社・20,000件以上の新規事業開発に携わってきた実績も含め、新規事業やイノベーションの共創や⽀援の分野において唯⼀無⼆の価値と意義、そして業界トップクラスの規模や成⻑を実現してきたリーディングカンパニーです。