IDEATION Cloud

ハードウェア領域のスタートアップ20選!国内・海外ともに注目のスタートアップを紹介

2025/4/16

近年、テクノロジー業界ではソフトウェアスタートアップが主流を占める中、ハードウェアスタートアップも着実に存在感を高めています。しかし、ハードウェアスタートアップは高い初期投資、複雑なサプライチェーン管理、長い開発サイクル、厳しい規制対応など、独自の課題に直面しています。

実際、ハードウェアスタートアップの97%が設立から1年以内に失敗するという厳しい現実があります。このような状況の中で、どのようなハードウェアスタートアップが成功への道を切り開いているのでしょうか?

本記事では、国内外で注目を集める革新的なハードウェアスタートアップ20社を厳選してご紹介します。製品開発から資金調達、市場参入戦略まで、各社の成功要因を詳細に分析することで、ハードウェア領域でのビジネス展開を検討している起業家や投資家の方々に貴重な洞察を提供します。

また、これらの企業が直面した課題とその克服方法を学ぶことで、ハードウェアスタートアップ特有の障壁を乗り越えるためのヒントも得られるでしょう。ソフトウェアとハードウェアを組み合わせた革新的なビジネスモデルや、製造プロセスの最適化など、成功企業から学べる教訓は数多くあります。

この記事は独自スタートアップデータベース「IDEATION Cloud DB」より作られています

この記事は4,000社・20,000件以上の新規事業支援実績を持つ国内No.1の新規事業支援会社であるRelicが、同社の独自スタートアップデータベース「IDEATION Cloud DB」を用いて作成しています。

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IDEATION Cloud」はVC、CVCが事業性を評価し投資を実行した100万件以上の独自スタートアップデータベース「IDEATION Cloud DB」から、各社の方針・戦略に沿ったプロダクトを抽出、日本市場や各社に向けカスタマイズすることで成功確率の高い事業案を手早くご提案します。

国内外のハードウェア業界スタートアップ20選

本章ではハードウェア業界のスタートアップを20社ご紹介いたします。
以下、ご紹介させていただくスタートアップ群の一覧表となります。

  企業名 Mashgin Supreium Modular Lumafield XCharge FLUIX ANYbotics Daedalus HAAWKING MarsCharge Freeform Skydio Motive Vayyar Kneron GravityXR CircuitHub Castelion ExactTrak Structo
  URL http://www.mashgin.com https://www.supreium.com/ https://www.modular.com https://www.lumafield.com www.xcharge.com https://www.fluix.ai/ https://www.anybotics.com https://daedalus.de/ www.haawking.com https://marscharge.com freeformfuture.com www.skydio.com gomotive.com www.vayyar.com www.kneron.com www.gravityxr.cn/ circuithub.com www.castelion.com http://www.exacttrak.com structo3d.com
  本社所在地 アメリカ 中国   アメリカ ドイツ アメリカ スイス ドイツ 中国 アメリカ アメリカ アメリカ アメリカ イスラエル アメリカ 中国 アメリカ アメリカ イギリス シンガポール
  ラウンド Middle Middle Early Middle Middle Early Middle Middle Middle Early Later Later Later Middle Middle Early Early
  調達金額(総額) $73,695,000 $14,954,389 $30,000,000 $67,500,000 $2,597,431 $610,000 $72,568,536 $41,008,642 $30,236,547 $220,000 $45,000,000 $570,000,000 $567,300,000 $296,000,000 $212,000,000 $18,427,318 $19,614,995 $3,857,555 $13,000,000

1. Mashgin

出典:http://www.mashgin.com

Mashginは、コンピュータービジョンとAIを活用した革新的な非接触型セルフチェックアウトシステムを提供するハードウェアスタートアップです。2014年に設立され、現在はシリーズBの資金調達段階にあります。

Mashginのシステムは、バーコードスキャンが不要で、商品を専用トレイに置くだけで瞬時に認識・会計処理を行います。独自の3Dコンピュータービジョンと深層学習アルゴリズムにより、パッケージ商品、生鮮食品、盛り付けられた食事など、あらゆる角度から99.9%の精度で商品を識別します。

従来のレジと比較して処理速度は4倍速く、わずか10秒で会計を完了できるため、顧客の待ち時間を67%短縮し、売上を最大400%向上させた実績があります。コンビニエンスストア、スポーツスタジアム、空港、企業カフェテリアなど2,300以上の施設に導入され、顧客体験の向上とスタッフの業務効率化を同時に実現しています。

基本情報

企業名Mashgin
URLhttp://www.mashgin.com
本社所在地アメリカ
ラウンドMiddle
調達金額(総額)$73,695,000
主要投資家Matrix Partners, Y Combinator, ACE & Company, New Enterprise Associates, Highway1

サービス情報

サービス概要AIとコンピュータビジョンを活用した無人チェックアウトシステム
顧客小売店、カフェテリア、コンビニエンスストアなどの店舗運営者
顧客の抱える課題従来のセルフレジでは操作ミスや待ち時間が多く、顧客満足度と店舗効率が低下
提供価値AIとコンピュータビジョン技術を活用した高速・高精度な商品認識システムにより、チェックアウト時間を大幅に短縮し、顧客満足度と店舗効率を向上
主要機能 <1.高速商品認識機能>
複数カメラとAIで商品を瞬時に認識

<2.高精度商品識別機能>
99.9%の精度でバーコード不要

<3.簡易導入・統合機能>
既存POSシステムと短期間で統合可能

<4.データ分析・レポート機能>
在庫管理や売れ行きをリアルタイム分析

<5.非接触決済機能>
タッチレス決済による衛生面強化

2. Supreium

出典:https://www.supreium.com/

Supreiumは、清華大学から誕生した高性能CAEアルゴリズム、インテリジェント最適化アルゴリズム、製造プロセスにおける産業用ソフトウェア研究開発の分野で国際的な先進レベルを誇るテクノロジースタートアップです。

2016年に設立され、産業用インターネットをベースとした高性能ダイカストシミュレーションクラウドプラットフォーム「SupreCAST」を独自開発しました。このシステムは中国機械工学会から「国際的先進レベル」と評価されています。

SupreCastは、適応型マルチレベルローカルメッシュ細分化による瞬時自動メッシング、大規模並列計算による精密かつ効率的なシミュレーション、革新的な4Dインターフェース熱伝達係数など先進機能を備え、世界中の10,000以上の鋳造企業から信頼されています。

自動車、電子機器、航空などの産業向けに、クラウドベースのシミュレーションを通じて鋳造プロセスの最適化と効率化を実現し、製造業のデジタルトランスフォーメーションを加速させています。

基本情報

企業名Supreium
URLhttps://www.supreium.com/
本社所在地中国
ラウンドMiddle
調達金額(総額)$14,954,389
主要投資家IDG Capital, Sequoia Capital China, Fi Capital, Innoangel Fund, Asia America MultiTechnology Association (AAMASV)

サービス情報

サービス概要高性能CAEアルゴリズムとAIを活用したクラウドベースの製品設計・シミュレーションプラットフォーム
顧客製造業の設計エンジニアや研究開発者
顧客の抱える課題従来のCAEツールでは大規模シミュレーションに時間・コストがかかり、開発スピードを上げにくい
提供価値高性能CAEとAIによるクラウドシミュレーションで、製品開発の効率と品質を向上
主要機能 <1.高性能CAEアルゴリズム>
複雑構造や流体力学解析を高速かつ高精度で実行

<2.AIベース最適化機能>
設計パラメータを自動的に最適化

<3.クラウドネイティブシミュレーション>
分散処理で計算リソースを柔軟にスケール

<4.協調設計支援機能>
クラウド上でのリアルタイム共同作業

<5.インダストリー4.0対応機能>
IoTデータやデジタルツインと連携

3. Modular

出典:https://www.modular.com

Modularは、AIモデルの開発と展開を革新するハードウェアスタートアップです。同社のMAXプラットフォームは、高性能なAIモデルを様々なハードウェア環境で最適に実行できる統合APIとツールセットを提供しています。

従来のAI開発では、特定のハードウェアに依存した複雑なインフラ構築が課題でしたが、Modularのインファレンスエンジンはこれを抽象化し、開発者が選択したハードウェアやフレームワークを自由に使用できるようにします。

また、Pythonの構文を持ちながらシステムプログラミングの機能を備えた独自のプログラミング言語「Mojo」を開発し、研究から本番環境への移行を効率化しています。これにより、開発者はCPUとGPUの両方で最高のパフォーマンスを実現しながら、コスト効率の高いAIアプリケーションを構築できます。

Modularのソリューションは、複雑なAIインフラストラクチャの課題を解決し、企業のAI導入コストを削減する画期的なアプローチを提供しています。

基本情報

企業名Modular
URLhttps://www.modular.com
本社所在地(未記載)
ラウンドEarly
調達金額(総額)$30,000,000
主要投資家Greylock, GV, SV Angel, Factory

サービス情報

サービス概要AIの開発・展開を一元化する次世代AI開発者向けプラットフォーム
顧客AI開発者および企業
顧客の抱える課題異なるハードウェア・ソフトウェア環境の統合が煩雑で、AI開発・展開に時間がかかる
提供価値「Just Works」な統合プラットフォームにより、開発から展開までを大幅に効率化
主要機能 <1.統合開発環境機能>
コンパイラとランタイムを一体化

<2.ヘテロジニアスコンピューティング対応>
GPU/CPUなどを意識せずに最適化

<3.分散処理対応>
エッジ~クラウドまで柔軟に対応

<4.ユーザビリティ重視機能>
直感的なUIで学習コストを低減

<5.ハードウェア最適化機能>
NVIDIA等のGPUに最適化を実施

4. Lumafield

出典:https://www.lumafield.com

Lumafieldは、産業用X線CT技術を革新するハードウェアスタートアップで、2019年に設立されました。同社のNeptune産業用CTスキャナーとVoyagerクラウド分析ソフトウェアは、製品の内部構造を非破壊で詳細に可視化することを可能にします。

従来の産業用CTは高価で複雑でしたが、Lumafieldはこれを一般のエンジニアでも使いやすい形で提供し、年間75,000ドルからという手頃な価格設定を実現しています。また、高速CT技術により従来の100分の1の時間でスキャンが可能になり、製品開発から量産まで幅広いプロセスをサポートします。

2025年3月には7,500万ドルのシリーズC資金調達を完了し、工場アプリケーションへの拡大を加速させています。自動車、医療機器、スポーツ用品、電子機器など多様な産業で活用され、製品開発の迅速化、品質管理の強化、製造プロセスの最適化に貢献しています。

基本情報

企業名Lumafield
URLhttps://www.lumafield.com
本社所在地アメリカ
ラウンドMiddle
調達金額(総額)$67,500,000
主要投資家LAUNCH, DCVC, Kleiner Perkins, Haystack, Spark Capital

サービス情報

サービス概要エンジニア向けのアクセス可能なX線CTプラットフォーム
顧客製品開発および製造に携わるエンジニア
顧客の抱える課題製品内部を可視化しにくく、問題特定や品質向上に時間がかかる
提供価値CTスキャナーとクラウド解析で内部構造を詳細に把握し、開発サイクルの短縮とサプライチェーン制御を実現
主要機能 <1.X線CTスキャン機能>
内部構造を3D化して可視化

<2.クラウドベース解析機能>
AI駆動の高度な分析で問題点を強調

<3.製品開発サイクル最適化>
問題特定と解決を迅速化

<4.サプライチェーン制御機能>
不良品の早期発見でコスト削減

5. XCharge

出典:www.xcharge.com

XChargeは、2015年に設立された電気自動車(EV)充電ソリューションのグローバルリーダーです。同社は、包括的なEV充電インフラを提供し、急速充電技術を活用した革新的な製品を展開しています。

XCharge Proは市場で最も速い充電器として知られ、従来の充電器の4倍の速さで最大4台のデバイスを同時に充電することが可能です。

同社の製品は高い通信速度を実現し、受信最大220Mbps、上り25Mbpsの性能を持ち、わずか30msという短い遅延時間により、ビデオ通話やオンラインゲームも快適に楽しめます。

自動車メーカーや建設機械分野での安全支援システムにも技術を提供しており、低消費電力でAI演算を処理できる特徴を活かし、大規模なサーバーを使わずに機器の制御機能を高める革新的なソリューションを提供しています。

基本情報

企業名XCharge
URLwww.xcharge.com
本社所在地ドイツ
ラウンドMiddle
調達金額(総額)$2,597,431
主要投資家ZhenFund, GGV Capital, Eastern Bell Capital, InnoVen Capital, Shell Ventures

サービス情報

サービス概要グローバルEV充電ソリューションプロバイダー
顧客エネルギー企業、フリート所有者、駐車場オペレーター
顧客の抱える課題一貫した充電インフラや効率的なメンテナンス・運用の仕組みがなく、収益最大化が難しい
提供価値設計からメンテナンスまでの包括的なサービスを通じ、コストを最小限に抑えつつ充電収益を最大化
主要機能 <1.ハードウェア提供機能>
高出力充電設備で効率的なインフラを構築

<2.ソフトウェア提供機能>
ハード+ソフトの一体型システムで優れた充電管理

<3.包括的ソリューション機能>
導入~運用サポートまで一貫提供

<4.グローバル展開機能>
25カ国以上での導入実績

6. FLUIX

出典:https://www.fluix.ai/

FLUIXは、データセンターのエネルギー効率を革新するAIスタートアップです。同社が開発した自律型AIプラットフォーム「A.I.M.I.®」は、データセンターのHVAC、水、ITシステムを統合的に最適化し、エネルギー消費を最大40%削減します。

特にサーバールーム環境では、空調エネルギーを65%も削減した実績があります。2025年1月に2.1百万ドルの資金調達を完了し、ラテンアメリカ、フロリダ、テネシー、ユタなどの地域で実証実験を進めています。

A.I.M.I.®はあらゆるブランドや年代の設備と連携し、リアルタイムでPUE(電力使用効率)を計算・最適化するダッシュボードや、エネルギーコスト予測機能を提供します。AIの普及によりデータセンターのエネルギー需要が急増する中、FLUIXの「エコAI」技術は、コスト削減と環境負荷軽減を同時に実現する持続可能なソリューションとして注目されています。

基本情報

企業名FLUIX
URLhttps://www.fluix.ai/
本社所在地アメリカ
ラウンドEarly
調達金額(総額)$610,000
主要投資家Techstars, Inclusive Ventures Lab, Sustainable Mobility Accelerator, Tampa Bay Innovation Center

サービス情報

サービス概要データセンターなどの重要施設のエネルギーコストを最大40%削減するAIアシスタント
顧客データセンターや重要施設の運営者
顧客の抱える課題断片化された施設システムを統合管理できず、エネルギー最適化が困難
提供価値AIを活用して施設システムを統合・最適化することで、エネルギーコストを最大40%削減し、効率的な施設運営を実現
主要機能 <1.システム統合機能>
HVAC、IT、水などを一元管理

<2.AI最適化機能>
データを学習しエネルギー使用を最適化

<3.コスト削減機能>
最大40%のエネルギーコスト減を実現

7. ANYbotics

出典:https://www.anybotics.com

ANYboticsは、産業施設向けの自律型ロボット検査ソリューションを提供する革新的なハードウェアスタートアップです。同社の四足歩行ロボット「ANYmal」は、複雑で過酷な環境でも自律的に巡回し、データ収集と分析を行います。

このロボットは、プラントの稼働時間向上、コスト削減、そして危険区域から作業員を遠ざけることによる安全性向上に貢献しています。従来の手動検査や固定センサーとは異なり、ANYmalはスケーラブルで安全、そしてコスト効率の高い方法で施設全体をカバーします。

また同社は「Data Navigator」と呼ばれるプラットフォームも提供しており、産業オペレーションから生成される膨大なデータをシームレスに統合し、即時の洞察とAI駆動の分析を企業グレードのセキュリティで実現します。ANYboticsのソリューションは、産業インテリジェンスの未来を切り開く革新的な技術として注目されています。

基本情報

企業名ANYbotics
URLhttps://www.anybotics.com
本社所在地スイス
ラウンドMiddle
調達金額(総額)$72,568,536
主要投資家Verve Ventures, Innosuisse, Bessemer Venture Partners, NGP Capital, ACE & Company

サービス情報

サービス概要産業施設向け自律型四足歩行ロボットによる検査ソリューション
顧客石油・ガス、電力、エネルギー、鉱業、加工、化学、輸送、建設などの産業施設の運営者
顧客の抱える課題危険や複雑な環境での検査に人手が必要で、安全確保・効率面で課題
提供価値自律型四足歩行ロボットによる安全・効率的な設備点検を実現
主要機能 <1.自律走行機能>
複雑地形を自律移動し、障害物回避

<2.センシング機能>
カメラやガスセンサーで多角的データ収集

<3.遠隔操作機能>
危険エリアでも人間が安全な場所から制御

<4.データ管理・分析機能>
一元管理で長期的な予測保全に活用

<5.カスタマイズ機能>
産業の要件に合わせたセンサー追加

8. Daedalus

出典:https://daedalus.de/

Daedalusは、AIと自動化技術を駆使して精密部品製造を革新するドイツのハードウェアスタートアップです。OpenAIの元ロボティクス部門マネージャーによって設立され、ソフトウェア制御された高度に自動化された生産施設を運営しています。

同社の独自開発したAIシステムは、生産プロセスを最適化し、熟練工の知識を集約することで、高精度な部品を迅速かつ効率的に製造します。3軸から5軸のCNCフライス加工、旋盤加工、さらには複合加工まで幅広い製造能力を持ち、アルミニウム、鋼、ステンレス鋼など様々な材料を扱います。

光学式座標測定機を用いた厳密な品質管理により、最も厳しい公差要求にも対応可能です。半導体、エネルギー、電気自動車、防衛、製薬など多様な産業向けに、高付加価値のカスタム部品を提供しています。

基本情報

企業名Daedalus
URLhttps://daedalus.de/
本社所在地ドイツ
ラウンドMiddle
調達金額(総額)$41,008,642
主要投資家Khosla Ventures, Y Combinator, NGP Capital, LEA Partners, First Momentum Ventures

サービス情報

サービス概要AIと自動化技術を活用した精密部品製造サービス
顧客半導体、航空宇宙、医療、エネルギー、防衛分野の企業
顧客の抱える課題高品質な精密部品を迅速・低コストで入手できず、生産のスピードや品質に影響
提供価値ソフトウェア定義型工場により、高品質な精密部品を迅速かつ効率的に提供
主要機能 <1.AI駆動型製造機能>
機械学習で製造プロセスを最適化

<2.自動化生産ライン機能>
ロボティクス導入で24時間稼働

<3.柔軟な生産システム機能>
異なる部品を短期間で切り替え製造

<4.デジタルツイン機能>
仮想環境で問題を事前に特定

<5.データ分析・予測保全機能>
リアルタイムで設備状況を監視

9. HAAWKING

出典:www.haawking.com

HAAWKINGは、2019年に北京で設立されたRISC-V技術に特化したハードウェアスタートアップです。同社は独自のRISC-Vプロセッサコアを開発し、主に2つの主力製品を提供しています。

産業制御アプリケーション向けの「HX2000シリーズ」は、高性能コアとアプリケーション周辺機器を統合したリアルタイム制御マイクロプロセッサで、モータードライブやデジタル電源に広く使用されています。また、機械視覚アプリケーション向けの「HX6000シリーズ」は、産業IoT、科学研究、自動車、サイバーセキュリティなど幅広い産業で活用されています。

2022年12月には、Skyworthインベストメントをリードインベスターとし、Sequoia Capital China、Unity Ventures、Ginlong Technologies、Huajin Capitalなどから約1,440万ドル(約100億円)のシリーズA+資金調達を完了しました。白物家電、モータードライバ、デジタル電源、太陽光発電・エネルギー貯蔵、新エネルギー車両など多様な市場をターゲットとしています。

基本情報

企業名HAAWKING
URLwww.haawking.com
本社所在地中国
ラウンドMiddle
調達金額(総額)$30,236,547
主要投資家BYD Company, Sequoia Capital China, UnityVC, Huajin Capital, Skyworth

サービス情報

サービス概要産業用制御マイクロプロセッサとマシンビジョン・画像処理用チップの開発・提供
顧客産業用制御、モータードライブ、デジタル電源、太陽光発電、エネルギー貯蔵、新エネルギー車、家電メーカーなど
顧客の抱える課題産業用途に特化した高性能・高効率のマイクロプロセッサが必要
提供価値特定用途に最適化された高性能マイクロプロセッサにより、効率的なシステム構築を可能にする
主要機能 <1.産業用制御マイクロプロセッサ機能>
安定性と効率性を両立

<2.マシンビジョン処理機能>
高速で高精度な画像認識

<3.デジタル信号処理機能>
複雑な制御アルゴリズムを実装

10. MarsCharge

出典:https://marscharge.com

MarsChargeは、電気自動車の普及促進、エネルギー独立、そして強靭な分散型電力網の実現を使命とするハードウェアスタートアップです。同社の主力製品「MarsCharger Mega」は、従来の急速充電器の4倍の電力を生成する2in1の充電器兼エネルギー貯蔵システムです。

完全液冷式の550kW急速充電器であり、単一ユニットで最大135kWhのエネルギーを貯蔵できます。AI駆動技術により、より速い充電、省エネルギー、バッテリー寿命の延長を実現しています。従来のDC急速充電器よりも少ないインフラで導入でき、リードタイムを数年短縮可能です。

特許取得済みのインテリジェントマイクログリッド技術により、複数のユニットが連携して柔軟でスケーラブルな分散型マイクログリッドを形成します。グリッド、オフグリッド、セミオフグリッド、モバイルアプリケーションに最適で、フリートや商業用途向けに設計されています。2021年に設立され、カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置いています。

基本情報

企業名MarsCharge
URLhttps://marscharge.com
本社所在地アメリカ
ラウンドEarly
調達金額(総額)$220,000
主要投資家Sustainable Mobility Accelerator, US Department of Energy

サービス情報

サービス概要高度なEV充電器とインテリジェントな多目的バッテリーエネルギー貯蔵を統合したソリューション
顧客EV充電インフラを導入・運営する事業者
顧客の抱える課題高速充電導入にコストがかかり、需要料金やバッテリー劣化のリスクも高い
提供価値低コストで効率的なEV充電を提供し、需要料金を排除しつつバッテリー劣化を抑える
主要機能 <1.統合型充電・蓄電機能>
EV充電とバッテリー貯蔵をシームレス連携

<2.低コスト高速充電機能>
DC高速充電の導入費用を大幅削減

<3.スマートチャージ機能>
バッテリー最適化で劣化を低減

<4.需要料金排除機能>
ピーク時の電力需要を平準化

11. Freeform

出典:freeformfuture.com

Freeformは、金属3Dプリンティング技術を革新するハードウェアスタートアップです。元SpaceXのエンジニアたちが設立し、AIと高性能コンピューティングを駆使した自律型金属3Dプリンティング工場を展開しています。

従来の金属3Dプリンティングが抱える品質の一貫性、速度、コストの課題を解決し、航空宇宙、防衛、自動車など幅広い産業向けに高品質な金属部品を提供しています。独自開発のAI駆動システムにより、リアルタイムで印刷プロセスを制御し、デジタル検証された完璧な部品を前例のない速度とコスト効率で生産します。

プリンター販売ではなく、製造サービスとして提供することで、顧客は高額な設備投資なしに最新の技術の恩恵を受けられます。Freeformは、従来の製造方法と同等のコストで、高品質な金属部品を1日1000個以上生産する能力を持ち、製造業の未来を切り開いています。

基本情報

企業名Freeform
URLfreeformfuture.com
本社所在地アメリカ
ラウンド
調達金額(総額)$45,000,000
主要投資家Founders Fund, 10x Founders, Threshold, Two Sigma Ventures

サービス情報

サービス概要製造会社向けの革新的なメタル3D印刷ソリューション
顧客高品質なメタル部品を必要とする製造会社
顧客の抱える課題高品質メタル部品を迅速かつ低コストで製造するのが難しい
提供価値ソフトウェア定義の自給自足工場を通じて、高速・低コストで高品質なメタル部品の製造を可能にする
主要機能 <1.高度なセンシング機能>
3D印刷中に品質監視

<2.リアルタイムコントロール機能>
印刷条件を動的に最適化

<3.データ駆動型学習機能>
過去データから継続的に印刷性能を向上

<4.ソフトウェア定義の自給自足工場>
世界各地で分散生産が可能

<5.デジタル検証機能>
シミュレーションで性能を事前検証

12. Skydio

出典:www.skydio.com

Skydioは、2014年に設立された米国を代表するドローン製造企業で、自律飛行技術のグローバルリーダーです。MITの研究者たちによって創設され、AIと高度なコンピュータービジョンを活用した自律飛行ドローンを開発しています。

同社の最新製品「Skydio X10」は、64MPの高解像度カメラや赤外線センサーを搭載し、完全な暗闇でも飛行可能なNightSense技術を実装しています。特に公共安全、インフラ点検、国家安全保障分野に強みを持ち、米国防総省をはじめとする軍事機関や200以上の公共安全機関で採用されています。

Skydioのドローンは、リモート操作や自律飛行が可能で、ドッキングステーションと組み合わせることで完全自動化されたミッションを実行できます。カリフォルニア州サンマテオに本社を置き、製品の設計から組み立て、サポートまですべてアメリカ国内で行っており、サプライチェーンとサイバーセキュリティの高い安全性を提供しています。

基本情報

企業名Skydio
URLwww.skydio.com
本社所在地アメリカ
ラウンドLater
調達金額(総額)$570,000,000
主要投資家NVIDIA, Andreessen Horowitz, Axon, Accel, Hercules Capital

サービス情報

サービス概要AIを搭載した自律型ドローンの開発・製造
顧客消費者、企業、政府機関
顧客の抱える課題ドローン操縦には高度なスキルが必要で、障害物回避や追尾撮影が難しい
提供価値AIと高度なセンサー技術により自律飛行や障害物回避を実現し、誰でも安全かつ高品質にドローンを活用できる
主要機能 <1.自律飛行機能>
リアルタイム障害物検知と回避

<2.インテリジェント追跡機能>
被写体を自動で追尾

<3.高性能カメラ機能>
最大100倍ズーム、ナイトビジョン対応

<4.ユーザーフレンドリー操作機能>
初心者でも専門家レベルの撮影

<5.拡張性と統合機能>
企業・政府向けにカスタマイズ可能

13. Motive

出典:gomotive.com

Motiveは、2013年に設立され、物流業界のデジタル化を推進するハードウェアスタートアップです。当初はKeepTruckinとして、トラック運送業界向けのサービスを提供していましたが、2022年に現在の社名に変更し、建設、農業、フィールドサービス、製造業など物理的経済を支えるあらゆる業界へとサービスを拡大しました。

同社のIoTハードウェアとAI駆動アプリケーションを組み合わせた統合オペレーションプラットフォームは、車両や設備のリアルタイム監視、ドライバーの安全管理、コンプライアンス対応、支出管理などを自動化します。

特にAIダッシュカムは競合他社より4倍正確にリスクを検知し、360度の視野で運転手を保護します。現在12万以上の企業にサービスを提供し、28.5億ドルの企業価値を持つMotiveは、物理的経済を支える企業の安全性、生産性、収益性の向上に貢献しています。

基本情報

企業名Motive
URLgomotive.com
本社所在地アメリカ
ラウンドLater
調達金額(総額)$567,300,000
主要投資家BlackRock, Google Ventures, Insight Partners, 9Yards Capital, Index Ventures

サービス情報

サービス概要フィジカルエコノミーを支える企業向けの自動化運用プラットフォーム
顧客トラック輸送、物流、建設、石油・ガス、食品・飲料、フィールドサービス、農業、旅客輸送、配送など
顧客の抱える課題安全性、生産性、持続可能性、収益性の向上が求められるが、従来技術では十分なサポートが得られない
提供価値IoTハードウェアとAIを活用した自動化運用プラットフォームにより、企業の安全性・効率性・収益性を改善
主要機能 <1.車両・機器追跡機能>
位置情報をリアルタイムで把握

<2.ドライバー安全管理機能>
運転行動を分析し事故リスクを低減

<3.コンプライアンス管理機能>
規制遵守の自動チェック

<4.メンテナンス管理機能>
状態監視で故障を予防

<5.支出管理機能>
運用コストを可視化・最適化

14. Vayyar

出典:www.vayyar.com

Vayyarは、2011年に設立されたイスラエルの半導体企業で、4Dイメージングレーダーセンサー技術のグローバルリーダーです。当初は乳がんの早期発見のための代替スクリーニング方法として開発されましたが、現在ではその技術を自動車、高齢者ケア、小売、スマートホーム、公共安全など多様な分野に展開しています。

同社の「レーダーオンチップ」技術は、壁や物体を透視できる高度なセンサーシステムで、カメラを使用せずプライバシーを完全に保護しながら、あらゆる照明条件や天候下でも正確に動作します。

特に高齢者ケア分野では「Vayyar Care」として転倒検知や行動モニタリングを提供し、自動車分野では衝突警告、駐車支援、シートベルト検知など多機能なソリューションを単一チップで実現しています。2022年6月には1億800万ドルのシリーズE資金調達を完了し、さらなる事業拡大を進めています。

基本情報

企業名Vayyar
URLwww.vayyar.com
本社所在地イスラエル
ラウンドLater
調達金額(総額)$296,000,000
主要投資家Bessemer Venture Partners, Koch Disruptive Technologies, Battery Ventures, Celesta Capital, Atreides Management

サービス情報

サービス概要4Dイメージングレーダー技術を用いた多目的センシングソリューション
顧客シニアケア施設、自動車メーカー、セキュリティ企業、スマートホームデバイスメーカー、ロボット工学企業
顧客の抱える課題高精度センシングで安全性と効率性を高めたいが、プライバシーや環境条件への対応が難しい
提供価値4Dイメージングレーダー技術を活用し、高精度かつプライバシーに配慮したセンシングで安全性と効率を向上
主要機能 <1.4Dイメージングレーダー機能>
壁越しや暗闇でも位置と動きを検知

<2.マルチユースケース対応機能>
自動車、医療、スマートホームなど幅広く応用

<3.プライバシー保護機能>
カメラ不要で個人特定が難しい

<4.AI統合機能>
高度な分析・予測で安全性を強化

15. Kneron

出典:www.kneron.com

Kneronは、2015年に米国サンディエゴで設立されたエッジAIソリューションのグローバルリーダーです。同社は、AIoT、スマートホーム、スマート監視、セキュリティ、モバイルデバイス向けの統合ソフトウェアとハードウェアエッジAIソリューションの設計・開発に特化しています。

Kneronの特許取得済み再構成可能技術により、オーディオ、2D、3D画像認識のニーズにリアルタイムで適応し、主要なAIフレームワークとCNNモデルをサポートします。同社のAI SoCは、KL520、KL530、KL630、KL720などのシリーズを展開し、業界初のINT4精度とトランスフォーマーニューラルネットワークをサポートする革新的な製品を提供しています。

特に最新のKL720は0.9 TOPS/Wの性能を持ち、市場で最高のパフォーマンス対電力比を実現しています。Kneronのソリューションは、スマート車両、スマートセキュリティ、スマートホーム、エッジサーバーなど幅広い分野で活用されています。

基本情報

企業名Kneron
URLwww.kneron.com
本社所在地アメリカ
ラウンドMiddle
調達金額(総額)$212,000,000
主要投資家Sequoia Capital, Gaingels, Foxconn Technology Group, Qualcomm, Sprint Vc

サービス情報

サービス概要エッジAIソリューションを提供するハードウェアとソフトウェアの統合プラットフォーム
顧客AIを搭載したデバイスを開発・製造する企業
顧客の抱える課題既存AIチップは消費電力が高く、エッジデバイスでの高性能AI処理が困難
提供価値低消費電力で高性能なAIチップと開発キットにより、スマートデバイスの機能向上と省エネを両立
主要機能 <1.エッジAIチップ機能>
KL530などのチップで高性能と省電力を両立

<2.ソフトウェア開発キット(SDK)機能>
視覚認識などのAIアルゴリズムを提供

<3.ニューラル処理ユニット(NPU)IP機能>
顧客ニーズに合わせたカスタマイズ

<4.Edge AI Net構築支援機能>
デバイス間の連携を強化し学習結果を共有

16. GravityXR

出典:www.gravityxr.cn/

GravityXRは、2021年9月に中国の寧波で設立されたXR(AR/VR/MR)領域に特化したハードウェアスタートアップです。同社は、次世代XRデバイス向けの専用チップと関連コンポーネントの研究開発に注力しています。

特にXR専用コプロセッサを開発し、ディスプレイやセンサーの最適化、リアルタイム画像レンダリング、MRインタラクション機能を提供します。元AppleのXRチームで8年間働いた技術者を含む約200人の従業員を擁し、第1世代製品は2024年末までに量産開始予定です。

同社は設立以来、高い注目を集め、Goertek、Pico、HoYoverse、Sequoia Capital、IDG Capitalなど著名な企業や投資機関から総額約14.5億ドルの資金調達に成功しています。GravityXRは、コアチップを軸に、ハードウェア技術とアルゴリズムを組み合わせた次世代XRユーザー体験のための完全なソリューションを提供しています。

基本情報

企業名GravityXR
URLwww.gravityxr.cn/
本社所在地中国
ラウンドMiddle
調達金額(総額)
主要投資家Haiding Capital, Ningbo Commerce Bank, Sequoia Capital China, Pico Interactive, GSR United Capital

サービス情報

サービス概要XR(AR/VR/MR)向けチップとハードウェアソリューションを提供するプラットフォーム
顧客XR(AR/VR/MR)フィールドのターミナル機器メーカー
顧客の抱える課題高性能XRデバイスを効率的に開発・製造したいが、必要な技術やリソースが不足
提供価値XRチッププラットフォームとハードウェアソリューションを提供し、顧客は効率的に高性能XRデバイスを開発・製造可能
主要機能 <1.XRチッププラットフォーム機能>
高性能・低消費電力の専用チップ

<2.ハードウェアソリューション機能>
開発・製造プロセスを効率化

<3.ソフトウェア・技術サポート機能>
包括的な技術支援で開発リスクを低減

17. CircuitHub

出典:circuithub.com

CircuitHubは、2011年に設立され、ハードウェアスタートアップの製品開発を加速させる電子機器製造プラットフォームです。同社は、Y CombinatorやGoogle Venturesなどから投資を受け、プロトタイプから量産までのシームレスな移行を支援しています。

CircuitHubの特徴は、独自のPartRankアルゴリズムを活用した部品調達と、ウェブアプリケーションとAPIを通じた製造プロセスの自動化です。これにより、プリント基板(PCB)の設計から組立までを一元管理し、1枚から1万枚までの幅広い生産規模に対応しています。

また、ファームウェアプログラミング、コンフォーマルコーティング、機能テストなどの付加サービスも提供しています。自動運転車、衛星、3Dプリンター、ロボットなど先端技術を開発するハードウェア企業の製品開発サイクルを短縮し、市場投入を加速させることをミッションとしています。

基本情報

企業名CircuitHub
URLcircuithub.com
本社所在地アメリカ
ラウンド(未記載)
調達金額(総額)$18,427,318
主要投資家Y Combinator, Google Ventures, Haiyin Capital, Alexis Ohanian

サービス情報

サービス概要AIとロボット工学を活用した電子回路基板の自動製造サービス
顧客自動運転車、衛星、3Dプリンター、ロボット工学などのハードウェア企業
顧客の抱える課題従来の回路基板製造は時間がかかりエラーが発生しやすく、製品開発サイクルが長期化
提供価値自動化製造とクラウド管理により、エラーを減少させながら開発サイクルを短縮し、市場投入までの時間を大幅に短縮
主要機能 <1.AIによる設計最適化機能>
深層学習で回路設計を分析し製造効率を向上

<2.ロボット工学による自動製造機能>
高精度ロボットで組立・検査を自動化

<3.クラウドベースの製造管理機能>
設計~量産を一貫管理

<4.デジタルツインシミュレーション機能>
仮想環境で潜在的問題を事前検証

18. Castelion

Castelion LogoType

出典:www.castelion.com

Castelionは、2022年に元SpaceXの上級社員によって設立された次世代防衛製造企業です。同社は、高速で低コストの極超音速(ハイパーソニック)兵器システムの開発と大量生産に特化しています。

従来の防衛産業とは異なり、迅速な反復設計サイクル、アジャイルなハードウェア開発、そして最新の製造手法を採用し、開発期間を大幅に短縮しています。

2025年1月には1億ドルの資金調達を完了し、プロトタイプテストの加速と製造施設の拡大を進めています。同社はすでに1ヶ月以内に3回の内部飛行テストを実施し、固体ロケットモーター、極超音速保護材料、低コストミサイル用アビオニクスを自社開発しました。

米国海軍、陸軍、空軍との契約を持ち、カリフォルニア州エルセグンドに本社を置き、テキサス州にも2つの施設を運営しています。Castelionの使命は、手頃な価格で大量生産可能な長距離打撃能力を提供し、将来の紛争を抑止することです。

基本情報

企業名Castelion
URLwww.castelion.com
本社所在地アメリカ
ラウンドEarly
調達金額(総額)$19,614,995
主要投資家Andreessen Horowitz, Jackson Moses, BlueYard Capital, Lavrock Ventures, Space.VC

サービス情報

サービス概要最新のハードウェア開発と製造プロセスを国家安全保障の課題に適用する防衛技術サービス
顧客国家安全保障に関わる政府機関や防衛産業
顧客の抱える課題高コストや脆弱なサプライチェーンなどにより、最先端防衛技術の大規模導入が難しい
提供価値最新の開発・製造技術を活用し、手頃な価格で大規模かつ堅牢なサプライチェーンによる防衛ソリューションを提供
主要機能 <1.最新ハードウェア開発機能>
高性能・効率的な防衛システムの設計

<2.先進製造プロセス適用機能>
大量生産を迅速かつ経済的に実現

<3.サプライチェーン最適化機能>
安定した部品供給とコスト抑制

19. ExactTrak

ExactTrak

出典:http://www.exacttrak.com

ExactTrakは、2009年に設立された英国のサイバーセキュリティハードウェアスタートアップです。同社の主力製品「SmartSafe」は、デバイスに組み込まれる革新的なセキュリティソリューションで、ラップトップやIoTデバイスなど幅広い機器に対応します。

SmartSafeの特徴は、デバイスの電源がオフでも機能し、地理的位置の追跡、リモートデータ制御、サイバー監視が可能な点です。また、デバイスが紛失や盗難に遭った場合、遠隔でデータを完全に削除する「Mission Impossible」特許技術も備えています。

SmartSafe Managerと呼ばれる中央管理システムにより、全てのSmartSafe搭載デバイスのグローバルな可視性、レポーティング、リモート制御が可能です。ExactTrakは、政府機関や企業向けに、ソフトウェアの制限を超えたハードウェアレベルのサイバー保護を提供し、量子コンピューティングの脅威にも対応する次世代のセキュリティソリューションを開発しています。

基本情報

企業名ExactTrak
URLhttp://www.exacttrak.com
本社所在地イギリス
ラウンドEarly
調達金額(総額)$3,857,555
主要投資家UK Innovation & Science Seed Fund, Pitch@Palace, NCSC Cyber Accelerator, Nick Kingsbury, Lauran Bromley

サービス情報

サービス概要データとデバイスを保護する組み込みテクノロジーを提供し、電源オフでも可視性と制御を可能にするサイバーセキュリティサービス
顧客モバイルデータのセキュリティを重視する企業や組織
顧客の抱える課題電源オフ状態やハードウェアレベルでの保護が難しく、紛失・盗難時にデータ漏えいリスクが高い
提供価値ハードウェアレベルの組み込み技術で、電源オフでもデバイスを制御・追跡し、高いセキュリティを実現
主要機能 <1.ハードウェア組み込み機能>
USBやラップトップへの直接組み込み

<2.電源オフ時の制御機能>
デバイスがオフでも可視性・制御が可能

<3.次世代プロセッサ統合機能>
メインストリームCPUに技術を標準搭載

20. Structo

出典:structo3d.com

Structoは、2014年にシンガポール国立大学から生まれた歯科業界に特化した3Dプリンティングソリューションを提供するハードウェアスタートアップです。

同社の独自技術「マスクステレオリソグラフィー(MSLA)」を搭載した3Dプリンターは、従来のSLA方式より圧倒的な高速印刷を実現し、デジタル歯科領域に革命をもたらしています。

最新のST-01とST-32モデルは、歯科・矯正ラボ向けに設計され、特にST-32は自動化機能を搭載し無人製造を可能にします。大きな造形プラットフォームと50マイクロメートルの高精度を両立し、歯科用クラウンやブリッジの精密モデル製作に最適です。

現在、6大陸にわたる顧客を持ち、毎月数十万個の歯科器具を生産しています。ハードウェア、ソフトウェア、光重合樹脂材料まで一貫して開発し、歯科業界のデジタル化と大量カスタマイズを支援しています。

基本情報

企業名Structo
URLstructo3d.com
本社所在地シンガポール
ラウンド
調達金額(総額)$13,000,000
主要投資家Wavemaker Partners, GGV Capital, EDBI, InnoVen Capital, Pavilion Capital

サービス情報

サービス概要歯科医療向けの3Dプリンティングソリューション
顧客歯科医院、歯科技工所
顧客の抱える課題従来の製法では時間と精度に限界があり、迅速かつ高品質な歯科製品の提供が難しい
提供価値高速で精密な3Dプリンティングと専用樹脂により、短時間で高品質な歯科用製品の製作を実現
主要機能 <1.高速3Dプリンティング機能>
マスクSLA技術で従来比10倍の速さ

<2.専用樹脂開発機能>
歯科用途に特化した高品質樹脂

<3.デジタルワークフロー統合機能>
設計~製造をシームレス連携

<4.リモートモニタリング機能>
クラウドベースで稼働状況を管理

グローバルビジネスモデルレポートについて

グローバルビジネスモデルレポートでは弊社が保有する100万件以上のグローバル資金調達事例データベースから新規事業のプロとして私どもが目利きをし、有望な事業案をご希望テーマごとに300件抽出。

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このような課題をお持ちの方におすすめ

  • 短期間で質の良いアイデアを量産したい
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ご購入までの流れ

株式会社Relicについて

会社名株式会社Relic
代表者代表取締役CEO 北嶋 貴朗
本社所在地東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー19F
設立2015年8月
事業内容インキュベーションテック事業、事業プロデュース/新規事業開発支援事業、オープンイノベーション事業、イノベーション・ワークプレイス事業
コーポレートサイトhttps://relic.co.jp
事業内容https://relic.co.jp/services/

Relicは、⽇本企業の新規事業開発やイノベーション創出を⽀援する「事業共創カンパニー」です。

世界でも類を⾒ない新規事業開発に特化したSaaS型プラットフォームを提供する「インキュベーションテック事業」、総合的かつ⼀気通貫で新規事業やイノベーション創出を⽀援する「事業プロデュース/新規事業開発⽀援事業」、スタートアップ企業への投資や⼤企業との共同事業/JVなどを通じてイノベーションを共創する「オープンイノベーション事業」という3つの柱となる事業を統合的に展開してまいりました。

創業以来4,000社・20,000件以上の新規事業開発に携わってきた実績も含め、新規事業やイノベーションの共創や⽀援の分野において唯⼀無⼆の価値と意義、そして業界トップクラスの規模や成⻑を実現してきたリーディングカンパニーです。