プライバシーテックのスタートアップ20選!国内・海外ともに注目のスタートアップを紹介
2025/4/16
近年、プライバシーテクノロジー(プライバシーテック)は、個人情報保護やデータセキュリティの重要性が高まっている中で急速に成長しています。GDPRやCCPAなどの厳格なデータ保護規制が施行され、企業はプライバシーを重視したビジネスモデルに移行しつつあります。
しかし、多くの企業はデータ管理の複雑さやコンプライアンスの課題に直面しています。このような状況下で、どのようなプライバシーテックスタートアップが成功への道を切り開いているのでしょうか?
本記事では、国内外で注目されている20のプライバシーテックスタートアップを厳選してご紹介します。これらの企業は、AIを活用したデータ管理、セキュアなID認証、クラウドデータの保護など、革新的なソリューションを提供し、企業のプライバシー管理を支援しています。
また、これらの企業が直面した課題とその克服方法を学ぶことで、プライバシーテック特有の障壁を乗り越えるためのヒントも得られるでしょう。プライバシーテックスタートアップの成功要因や技術的特徴を詳しく見ていくことで、プライバシーテックの未来を切り開くための洞察を得ることができます。
この記事は独自スタートアップデータベース「IDEATION Cloud DB」より作られています
この記事は4,000社・20,000件以上の新規事業支援実績を持つ国内No.1の新規事業支援会社であるRelicが、同社の独自スタートアップデータベース「IDEATION Cloud DB」を用いて作成しています。
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国内外のプライバシーテック業界スタートアップ20選
本章ではプライバシーテック業界のスタートアップを20社ご紹介いたします。
以下、ご紹介させていただくスタートアップ群の一覧表となります。
企業名 | Spruce | Tailscale | Smallstep | Pomelo | Privado | Open Raven | Isovalent | Opal Security | Rownd | Optimized Electrotech | CyDeploy | Expel | Escape | Socket | Resilience | Veza | SigNoz | Detexian | Snow Tech | Torq | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
URL | https://www.spruceid.com | https://www.tailscale.com/ | https://smallstep.com | https://pomelo.la | https://www.privado.ai/ | https://www.openraven.com/ | https://isovalent.com/ | opal.dev/ | https://rownd.io | http://www.optimizedelectrotech.com | https://cydeploy.com | www.expel.com | https://escape.tech | socket.dev | www.cyberresilience.com | www.veza.com | signoz.io | https://www.detexian.com/ | https://www.snowtech.com.cn/ | https://torq.io | |
本社所在地 | アメリカ | カナダ | アメリカ | 台湾 | アメリカ | アメリカ | アメリカ | アメリカ | インド | アメリカ | アメリカ | フランス | アメリカ | アメリカ | アメリカ | アメリカ | アメリカ | 中国 | アメリカ | ||
ラウンド | Middle | Middle | Middle | Middle | Middle | Middle | Middle | Middle | Early | Middle | Early | Later | Early | Middle | Later | – | Early | Early | Early | Middle | |
調達金額(総額) | $41,500,000 | $115,000,000 | $26,000,000 | $60,000,000 | $17,500,000 | $39,100,000 | $69,000,000 | $33,800,000 | $2,750,000 | $5,225,204 | $375,000 | $288,800,000 | $5,947,284 | $24,600,000 | $217,000,000 | $125,000,000 | $6,500,000 | $686,323 | $13,957,708 | $120,000,000 | |
主要投資家 | Andreessen Horowitz, BITKRAFT Ventures, Y Combinator, Coinbase Ventures, Robot Ventures | Accel, Insight Partners, Inovia Capital, Uncork Capital, Heavybit | Accel, StepStone Group, Haystack, Bain Capital Ventures, Upside Partnership | Latitud, Sequoia Capital, Tiger Global Management, Insight Partners, BoxGroup | Insight Partners, Bossanova Investimentos, Sequoia Capital India, Together Fund, Emergent Ventures | Signal Sciences, Upfront Ventures, Kleiner Perkins, Pelion Venture Partners, Oliver Friedrichs | Google, Andreessen Horowitz, Cisco, Thomvest Ventures, SV Angel | BoxGroup, Greylock, Battery Ventures, basecase capital, Emilio Escobar | Alumni Ventures, Y Combinator, Asymmetry Ventures, Plug and Play, Bossanova Investimentos | Venture Catalysts, Starburst Accelerator, Dholakia Ventures, GVFL, Equanimity Investments | Techstars, TEDCO, AWS Impact Accelerator, Techstars Equitech Accelerator | Greycroft, CapitalG, New Enterprise Associates, Index Ventures, Lightbank | Y Combinator, Kima Ventures, IRIS, Roxanne Varza, Tiny VC | Andreessen Horowitz, Abstract Ventures, Village Global, Guillermo Rauch, Elad Gil | General Catalyst, Founders Fund, Lightspeed Venture Partners, CRV, Intact Ventures | Bain Capital, True Ventures, Accel, Google Ventures, Capital One Ventures | Alumni Ventures, Y Combinator, SignalFire, Uncorrelated Ventures, Tom Preston-Werner | 500 Global, (ERA) Entrepreneurs Roundtable Accelerator, Right Click Capital, CyRise | CDH Investments, GGV Capital, Primavera Capital Group, Chenhui Venture Partners | SentinelOne, Insight Partners, Evolution Equity Partners, Bessemer Venture Partners, GGV Capital |
1. Spruce

Spruceは、デジタルアイデンティティとデータ管理を革新するプライバシーテックスタートアップです。同社は、ユーザーが自身のデータを管理できるようにすることを目指し、オープンソースのツールとインターオペラビリティ標準を提供しています。
特に、W3Cの分散型ID(DID)や検証可能な資格情報(VC)などの新しいグローバルスタンダードを活用し、ユーザーがデジタルアイデンティティを直接管理できるようにしています。
Spruceの「Sign-In with Ethereum」技術は、Web3ウォレットを使用してWeb2やWeb3アプリケーションに接続する新しい認証方法を提供し、従来のソーシャルログインやシングルサインオンに比べて高いプライバシーとセキュリティを実現します。
また、米国国土安全保障省(DHS)と協力し、国境越境の移動や移民、雇用の検証に使用されるデジタル資格情報のプライバシーとセキュリティを強化するプロジェクトにも参加しています。Spruceのソリューションは、ユーザーが自身のデータを安全かつプライベートに管理できる未来を構築するための重要な基盤を提供しています。
基本情報
企業名 | Spruce |
URL | https://www.spruceid.com |
本社所在地 | アメリカ |
ラウンド | Middle |
調達金額(総額) | $41,500,000 |
主要投資家 | Andreessen Horowitz, BITKRAFT Ventures, Y Combinator, Coinbase Ventures, Robot Ventures |
サービス情報
サービス概要 | 分散型デジタルアイデンティティ管理プラットフォーム |
顧客 | デジタルアイデンティティを安全に管理したいWeb3開発者や企業 |
顧客の抱える課題 | 従来の集中型システムではデータセキュリティやプライバシーの懸念があり、Web3の分散型アプリケーションに適さない |
提供価値 | 分散型アイデンティティ管理ツールを提供し、ユーザーのデータ主権を尊重しつつ安全・効率的なアイデンティティ管理を実現する |
主要機能 |
<1.分散型アイデンティティ管理機能> ブロックチェーン技術による安全なアイデンティティ管理 <2.開発者ツール提供機能> Web3開発者向けのSDK・APIで容易に統合 <3.相互運用性機能> 異なるブロックチェーン間の認証をシームレスに実現 <4.コンプライアンス対応機能> データ保護規制に準拠したソリューション |
2. Tailscale

Tailscaleは、2019年に元Googleのエンジニアによって設立された企業向けのセキュアなネットワーク接続プラットフォームです。同社は、オープンソースのWireGuardプロトコルを基にしたメッシュVPN技術を提供し、デバイスやサービスを安全かつ簡単に接続します。
従来のVPNとは異なり、Tailscaleはピアツーピアのネットワークを構築し、データを直接デバイス間で送信することで、遅延を低減し、スループットを向上させます。このアプローチにより、複雑なファイアウォール設定やポートフォワーディングが不要で、簡単にセットアップが可能です。
Tailscaleは、AIスタートアップを含む10,000以上の企業に採用されており、特にAI企業向けのデータ転送やアクセス制御の課題を解決するために高く評価されています。また、企業はTailscaleを使用してクラウドアプリケーションに安全に接続し、開発者は異なるデータセンター間のワークロードを簡単に接続できます。
基本情報
企業名 | Tailscale |
URL | https://www.tailscale.com |
本社所在地 | カナダ |
ラウンド | Middle |
調達金額(総額) | $115,000,000 |
主要投資家 | Accel, Insight Partners, Inovia Capital, Uncork Capital, Heavybit |
サービス情報
サービス概要 | ゼロコンフィギュレーションで安全な接続を実現するVPNサービス |
顧客 | リモートワーカーや複数デバイス・ネットワークを管理する企業のIT管理者 |
顧客の抱える課題 | 従来のVPNは設定が複雑で管理も困難。簡易かつ安全にデバイス間接続を行う手段が必要 |
提供価値 | ゼロコンフィギュレーション&WireGuardプロトコルで、高速かつ安全な接続を実現 |
主要機能 |
<1.ゼロコンフィギュレーション機能> 複雑な設定不要でVPNネットワークを構築 <2.マルチプラットフォーム対応機能> Windows, macOS, Linux, iOS, Android など対応 <3.アクセス制御機能> ユーザー/デバイスごとの細かな権限設定 <4.暗号化通信機能> WireGuardによる高速&高セキュア通信 <5.SSO連携機能> Google WorkspaceやAzure ADとのシームレス統合 |
3. Smallstep

Smallstepは、デバイスアイデンティティと証明書管理を革新するプライバシーテックスタートアップです。同社は、企業が所有するデバイスのみが機密リソースにアクセスできるようにすることを目指し、ハードウェアにバインドされた資格情報を提供しています。
これは、Wi-Fi、VPN、SaaSアプリケーション、クラウドAPIなどをゼロトラストアーキテクチャで保護するために、ACMEデバイス認証技術を活用しています。
Smallstepのプラットフォームは、IoTデバイスやラップトップ、モバイルデバイスの接続を自動化し、x.509証明書を使用してデバイスを安全に認証します。
また、Appleのマネージドデバイス認証と連携し、Jamf Pro環境でのデバイスセキュリティを強化しています。同社は、78のフォーチュン100企業に信頼されており、ゼロトラストセキュリティの重要な要素として注目されています。
基本情報
企業名 | Smallstep |
URL | https://smallstep.com |
本社所在地 | アメリカ |
ラウンド | Middle |
調達金額(総額) | $26,000,000 |
主要投資家 | Accel, StepStone Group, Haystack, Bain Capital Ventures, Upside Partnership |
サービス情報
サービス概要 | 証明書管理を自動化し、安全なインフラを構築するオープンソースツールキット |
顧客 | インフラセキュリティを強化したい開発者やIT管理者 |
顧客の抱える課題 | 手動の証明書管理はエラーが起こりやすく、インフラのセキュリティリスクが高まる |
提供価値 | 証明書管理の自動化・効率化により、時間を節約し人的ミスを削減し、セキュアなインフラ環境を実現 |
主要機能 |
<1.証明書自動管理機能> 発行から更新・失効までを一元管理 <2.インフラセキュリティ強化機能> 最新の暗号化技術で通信を保護 <3.統合管理機能> ライフサイクル全体を一括可視化 <4.オープンソースベース> コミュニティ貢献による継続的改善 |
4. Pomelo

Pomeloは、ラテンアメリカでクレジットカード、デビットカード、プリペイドカードの発行、処理、管理を提供するフィンテックスタートアップです。同社は、100%クラウドネイティブのインフラを構築し、MastercardやVisaと直接接続しています。
これにより、企業は高品質で迅速なカード発行を可能にし、ビジネスニーズに合わせたスピードでカードを導入できます。Pomeloの技術は、モジュラーアーキテクチャを採用し、APIを通じて簡単に統合可能です。また、PCI-DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)に準拠し、GDPRなどの国際的なセキュリティ基準を遵守しています。
同社は、ブラジル、チリ、コロンビア、メキシコ、ペルーなど6つの市場で活動し、55万以上の日次取引を処理する能力を持っています。Pomeloのソリューションは、企業が安全かつ効率的に金融サービスを提供できるように支援し、地域内での拡大を促進しています。
基本情報
企業名 | Pomelo |
URL | https://pomelo.la |
本社所在地 | 台湾 |
ラウンド | Middle |
調達金額(総額) | $60,000,000 |
主要投資家 | Latitud, Sequoia Capital, Tiger Global Management, Insight Partners, BoxGroup |
サービス情報
サービス概要 | ラテンアメリカの企業向けに、金融サービスを迅速に立ち上げ・拡大するフィンテックインフラプラットフォーム |
顧客 |
顧客1 ラテンアメリカでフィンテックサービスを展開したい企業 顧客2 自社プロダクトに金融サービスを組み込みたい企業 |
顧客の抱える課題 |
顧客1の課題 競争の激しいフィンテック市場で、サービス立ち上げと拡大に時間がかかる 顧客2の課題 本業に注力しながら、金融サービスを効率的に提供するのが難しい |
提供価値 |
顧客1の提供価値 数週間で金融サービスを立ち上げられるインフラを提供 顧客2の提供価値 API経由で金融機能を簡単に統合し、新たな収益源を創出 |
主要機能 |
<1.仮想口座開設機能> APIで口座を迅速に構築 <2.カード発行機能> プリペイドやクレジットカードを自社ブランドで発行 <3.コンプライアンス支援機能> 金融規制対応をサポート <4.決済処理機能> 大量トランザクションを高速に処理 <5.データ分析機能> リアルタイムで取引やユーザー行動を可視化 |
5. Privado

Privadoは、ソフトウェア製品におけるプライバシーリスクを軽減するための革新的なプロダクトプライバシーマネジメントプラットフォームを提供するスタートアップです。2020年に設立され、ウェブサイト、モバイルアプリ、バックエンドソフトウェアなど、あらゆるソフトウェア製品における個人データの収集、使用、共有、保存方法をリアルタイムで可視化します。
同社のソリューションは、コードスキャンと実際の製品スキャンを組み合わせることで、開発サイクル全体を通じてプライバシーリスクを特定し、自動化されたデータマップの作成、プライバシー評価の自動入力、リスク発見を可能にします。
特に、個人データ要素の完全なインベントリ構築、第三者との共有リスクの特定、データフローの追跡、同意検証などの機能を提供し、GDPR、CCPA、CPRAなどの規制へのコンプライアンスを確保します。Privadoは「コードのためのGrammarly」とも呼ばれ、プライバシーチームがエビデンスベースのプライバシーガバナンスを実現することを支援しています。
基本情報
企業名 | Privado |
URL | https://www.privado.ai/ |
本社所在地 | アメリカ |
ラウンド | Middle |
調達金額(総額) | $17,500,000 |
主要投資家 | Insight Partners, Bossanova Investimentos, Sequoia Capital India, Together Fund, Emergent Ventures |
サービス情報
サービス概要 | 開発者向けのプライバシーエンジニアリングプラットフォーム |
顧客 | プライバシー規制に準拠したアプリを効率的に開発したい開発者 |
顧客の抱える課題 | 規制対応は複雑で時間を要し、開発効率も低下する |
提供価値 | 自動化されたコード分析&修正提案で開発効率を維持しながらプライバシー規制に完全準拠 |
主要機能 |
<1.コード分析機能> 個人情報の取り扱いを自動的にスキャン <2.コンプライアンス評価機能> GDPR, CCPAなど主要規制への適合度を評価 <3.修正提案機能> AIベースで最適な修正案を自動生成 <4.継続的モニタリング機能> 開発プロセス全体をリアルタイム監視 <5.レポート生成機能> コンプライアンス状況を可視化したレポート出力 |
6. Open Raven

Open Ravenは、クラウド環境におけるデータセキュリティを革新するプライバシーテックスタートアップです。同社のデータセキュリティプラットフォームは、AWSのRDSからGoogle Driveのファイルまで、あらゆる機密データを可視化し制御する包括的なソリューションを提供しています。
マルチクラウド環境でのデータ検出、分類、セキュリティ態勢管理(DSPM)、データ損失防止(DLP)、データ検出・対応(DDR)を自動化し、ペタバイト規模のデータを分析します。
Open Ravenの特徴は、データを移動せずに分析する安全な設計にあり、サーバーレス関数とネイティブAPIを使用して、最小限の権限でデータを保護します。
また、シャドウデータ、放置されたサービス、危険な第三者ネットワーク接続、不要なデータ共有関係などのリスク要因を特定し、コストのかかるセキュリティインシデントを未然に防ぎます。GDPRなどの規制遵守も効率化し、企業のデータセキュリティを強化します。
基本情報
企業名 | Open Raven |
URL | https://www.openraven.com/ |
本社所在地 | アメリカ |
ラウンド | Middle |
調達金額(総額) | $39,100,000 |
主要投資家 | Signal Sciences, Upfront Ventures, Kleiner Perkins, Pelion Venture Partners, Oliver Friedrichs |
サービス情報
サービス概要 | クラウド環境でのデータセキュリティとコンプライアンス管理プラットフォーム |
顧客 | クラウドインフラを利用する企業のセキュリティチーム |
顧客の抱える課題 | 大量のデータから機密データを特定し、保護・コンプライアンスを維持するのが困難 |
提供価値 | クラウド内データを可視化し、一元的にセキュリティ・コンプライアンスを管理して情報漏えい防止や違反リスクを低減 |
主要機能 |
<1.データ可視化機能> クラウド上の機密データを包括的にマッピング <2.リスク評価機能> MLでデータの機密性を自動評価 <3.コンプライアンス管理機能> 規制やポリシーに沿ったチェックを自動化 <4.セキュリティ対策推奨機能> 発見されたリスクに対する対処策を提案 <5.スケーラビリティ機能> 大規模アカウント・ペタバイト級データにも対応 |
7. Isovalent

Isovalentは、eBPF技術を活用したクラウドネイティブネットワーキングとセキュリティのリーダー企業です。同社は2017年に設立され、2023年12月にCiscoによる買収が発表されました。主力製品である「Isovalent Enterprise for Cilium」は、コンテナ環境におけるネットワーキング、セキュリティ、可観測性を統合的に提供します。
特にKubernetesワークロードに対して、ゼロトラストネットワークセグメンテーション、マルチクラスター接続、サイドカーを必要としないサービスメッシュ機能を実現します。
Ciliumは現在、AWS、GCP、Microsoftなど主要クラウドプロバイダーのデフォルトCNI(Container Network Interface)として採用されており、企業がマルチクラウド環境やハイブリッドクラウド環境を安全に運用するための基盤となっています。
また、Hubbleと呼ばれる可観測性ツールにより、ネットワークフローの可視化とリアルタイム分析が可能で、セキュリティポリシーの適用状況を監視できます。
基本情報
企業名 | Isovalent |
URL | https://isovalent.com/ |
本社所在地 | (未記載) |
ラウンド | Middle |
調達金額(総額) | $69,000,000 |
主要投資家 | Google, Andreessen Horowitz, Cisco, Thomvest Ventures, SV Angel |
サービス情報
サービス概要 | クラウドネイティブ環境向けのネットワーキング、セキュリティ、可観測性ソリューション |
顧客 | クラウドネイティブ環境を運用する企業のIT部門 |
顧客の抱える課題 | 複雑なクラウドネイティブ環境でセキュリティとパフォーマンスを両立させるのが難しい |
提供価値 | オープンソースCilium&eBPF技術で高性能ネットワーク、きめ細かいセキュリティ、詳細な観測性を実現 |
主要機能 |
<1.ネットワーキング機能> Ciliumを使いコンテナ間通信を最適化 <2.セキュリティ機能> マイクロセグメンテーションや脅威検知が可能 <3.観測性機能> リアルタイムのネットワーク可視化とメトリクス <4.エンタープライズサポート機能> 大規模運用を24/7でサポート |
8. Opal Security

出典:opal.dev/
Opal Securityは、企業向けのAIネイティブなアイデンティティセキュリティプラットフォームを提供するスタートアップです。2020年に設立され、現在は3,200万ドルの資金調達に成功しています。
同社のプラットフォームは、人間、エージェント、機械など、あらゆるアイデンティティに対する安全で便利な認証を実現します。特に、クラウドやオンプレミスインフラに接続してすべてのアイデンティティデータをリアルタイムで発見・統合し、ジャストインタイム(JIT)アクセス制御を実施します。
また、AIが継続的にアクセス権を最適化し、履歴やリアルタイムの使用状況に基づいてポリシーを適応させ、リスクの高いイベントを検出します。これにより、セキュリティチームは日常的なアイデンティティ管理を自動化しながら、重大な脅威に集中できます。
Databricks、Scale AI、Figmaなど約40社の企業が導入しており、アイデンティティ関連のインシデントによるサイバー侵入リスクを大幅に削減しています。
基本情報
企業名 | Opal Security |
URL | opal.dev |
本社所在地 | アメリカ |
ラウンド | Middle |
調達金額(総額) | $33,800,000 |
主要投資家 | BoxGroup, Greylock, Battery Ventures, basecase capital, Emilio Escobar |
サービス情報
サービス概要 | 企業のアクセス管理を一元化し、セキュリティリスクを軽減する統合アイデンティティ管理プラットフォーム |
顧客 | 複雑なIT環境を持つ大規模企業のセキュリティ担当者 |
顧客の抱える課題 | 従業員の過剰権限付与や不適切なアクセス管理がセキュリティリスクを増大させる |
提供価値 | オンプレからクラウド・SaaSまで統合ビューと制御を提供し、アクセス権限の適切な割り当てと管理を実現 |
主要機能 |
<1.統合ビュー機能> オンプレ・クラウド・SaaS全体のアクセス状況を一括可視化 <2.アクセス要求管理機能> 自動化されたワークフローで承認プロセスを最適化 <3.JITアクセス機能> 必要な時だけ権限を付与し、リスクを抑制 <4.アクセス分析機能> MLで異常パターンを検知し、潜在的リスクを早期発見 <5.コンプライアンス支援機能> 各種規制や監査対応をサポート |
9. Rownd

Rowndは、プロダクト主導型チームのための認証システムを再定義するプライバシーテックスタートアップです。YCombinatorの支援を受け、サインインとユーザーデータ管理の煩雑さを解消します。同社のプラットフォームは、パスキーやマジックリンクを活用したパスワードレス認証を提供し、ユーザーに摩擦のない安全なサインイン体験を届けます。
また、すぐに使えるUI要素を提供しながらも、ブランドや要件に合わせた完全なカスタマイズが可能です。軽量なSDKとAPIにより、ノーコードツールからカスタムテックスタックまで、わずか数分で統合できる特徴があります。
Rowndは単なる認証プロバイダーではなく、ディープリンキング、ユーザープロファイル構築、ノーコード更新などのツールを提供し、サインインフローの最適化を支援します。SOC-2認証とエンタープライズグレードのセキュリティを備え、スタートアップから大企業まで、あらゆる規模のビジネスに対応しています。
基本情報
企業名 | Rownd |
URL | https://rownd.io |
本社所在地 | アメリカ |
ラウンド | Early |
調達金額(総額) | $2,750,000 |
主要投資家 | Alumni Ventures, Y Combinator, Asymmetry Ventures, Plug and Play, Bossanova Investimentos |
サービス情報
サービス概要 | ユーザー認証とデータ管理を簡素化するプラットフォーム |
顧客 | ウェブサイトやアプリを運営する企業 |
顧客の抱える課題 | 複雑な認証プロセスがユーザー離脱を招き、顧客獲得や維持が難しい |
提供価値 | パスワードレス認証や段階的情報収集でUXを向上し、コンバージョン率を高める |
主要機能 |
<1.パスワードレス認証機能> メール/SMS/QR/生体認証など多彩な手法 <2.プログレッシブプロファイリング機能> ユーザー情報を段階的に取得 <3.データ管理・セキュリティ機能> 暗号化・匿名化でプライバシー保護 <4.カスタマイズ可能な統合機能> API/SDKで認証フローを柔軟にカスタマイズ |
10. Optimized Electrotech

出典:http://www.optimizedelectrotech.com
Optimized Electrotechは、2017年にインドで設立された防衛・監視技術に特化したスタートアップです。同社は高度な電気光学監視システムを開発し、政府機関、防衛サービス、準軍事組織、鉱業企業、自治体などに提供しています。
特に注目すべきは、AIを活用した顔認識アクセス制御システムや無人監視プラットフォームで、境界警備や不審者の自動検出・追跡を可能にします。また、小型ドローンやUAVを認識・特定・追跡できる長距離監視プラットフォームも提供しており、無許可のドローン攻撃に迅速に対応する能力を持っています。
同社のソリューションは、24時間365日稼働する自動監視システムとして、さまざまな地形条件に対応し、陸上、海上、航空、宇宙といった多様な領域で活用されています。2025年4月には6百万ドルのシリーズA資金調達を完了し、次世代AIイメージングペイロードと高速宇宙監視ソリューションの開発を加速させています。
基本情報
企業名 | Optimized Electrotech |
URL | http://www.optimizedelectrotech.com |
本社所在地 | インド |
ラウンド | Middle |
調達金額(総額) | $5,225,204 |
主要投資家 | Venture Catalysts, Starburst Accelerator, Dholakia Ventures, GVFL, Equanimity Investments |
サービス情報
サービス概要 | 長距離、マルチスペクトル監視装置を提供する防衛・航空宇宙向けセキュリティソリューション |
顧客 | 防衛機関、航空宇宙企業、重要資産保護を必要とする組織 |
顧客の抱える課題 | 既存システムでは遠距離・様々な環境下での正確な監視が難しい |
提供価値 | 最先端電気光学技術で昼夜問わず高精度監視を実現 |
主要機能 |
<1.長距離監視機能> 遠距離から脅威を早期検知 <2.マルチスペクトル画像処理機能> 可視光, 赤外線, 熱画像の統合監視 <3.AIベース脅威検知機能> 自動で脅威を検知・アラート発信 <4.カスタマイズ可能なインテグレーション機能> 既存システムと柔軟に連携 <5.堅牢設計・耐環境性能> 軍事規格に準拠し過酷な環境下でも安定運用 |
11. CyDeploy

CyDeployは、2019年に設立された革新的なサイバーセキュリティスタートアップで、AIと機械学習を活用した自動環境検証プラットフォームを提供しています。同社のソリューションは、セキュリティアップデートやパッチ適用がシステムに与える影響を事前に検証することで、「変更を加えると何が壊れるか」という重要な問いに答えます。
CyDeployの特徴は、クラウドベースでデジタルツイン(企業システムの完全なレプリカ)を作成し、安全な環境でセキュリティ更新をテストできる点です。これにより、セキュリティチームは実際のシステムに影響を与えることなく、迅速かつ効率的に更新の影響を評価できます。
また、自動化された資産発見・マッピング機能、AI駆動のテストスクリプト作成、包括的なレポーティング機能も提供しています。CyDeployは、サイバー攻撃のリスクを大幅に削減し、組織がセキュリティと運用の継続性を両立できるよう支援しています。
基本情報
企業名 | CyDeploy |
URL | https://cydeploy.com |
本社所在地 | アメリカ |
ラウンド | Early |
調達金額(総額) | $375,000 |
主要投資家 | Techstars, TEDCO, AWS Impact Accelerator, Techstars Equitech Accelerator |
サービス情報
サービス概要 | アップデートがシステムに与える影響を自動テストし、セキュリティとコンプライアンス維持を支援するサービス |
顧客 | IT部門やセキュリティ部門の管理者 |
顧客の抱える課題 | 手動でのアップデート検証はコストと時間を要し、セキュリティリスクが増大 |
提供価値 | 自動テストによりアップデートの影響を可視化し、安全かつ効率的にシステムを維持 |
主要機能 |
<1.自動テスト機能> アップデート影響を自動で検証 <2.影響分析機能> 依存関係を考慮し詳しく可視化 <3.セキュリティ維持機能> 脅威情報と照合し安全性を評価 <4.コンプライアンス確認機能> 規制要件との整合性を自動チェック |
12. Expel

Expelは、2016年に設立された先進的なマネージド検知・対応(MDR)サービスを提供するプライバシーテックスタートアップです。同社のAI駆動型セキュリティプラットフォーム「Expel Workbench」は、企業のセキュリティツールを統合し、セキュリティデータを相関分析することで、高度な脅威を迅速に検出・対応します。
特筆すべきは、重大インシデントに対する平均対応時間(MTTR)がわずか17分という業界最高水準の対応速度です。Expelは130以上の技術統合を提供し、クラウド、Kubernetes、エンドポイント、SaaSなど8つの攻撃対象領域を包括的に保護します。
24時間365日の監視体制と完全な透明性を備え、AIと自動化により99%のアラートノイズを削減し、セキュリティチームの負担を軽減します。また、脅威ハンティング、フィッシング管理、脆弱性優先順位付けなど幅広いサービスを提供し、企業のセキュリティ体制を強化します。
基本情報
企業名 | Expel |
URL | www.expel.com |
本社所在地 | アメリカ |
ラウンド | Later |
調達金額(総額) | $288,800,000 |
主要投資家 | Greycroft, CapitalG, New Enterprise Associates, Index Ventures, Lightbank |
サービス情報
サービス概要 | セキュリティ運用をクラウドベースで提供する管理型検出・対応(MDR)サービス |
顧客 | セキュリティ運用の効率化と強化を目指す企業 |
顧客の抱える課題 | セキュリティ脅威が増加・複雑化する中、専門家不足で社内運用が限界 |
提供価値 | 24/7監視と高度な脅威ハンティングにより、潜在リスクを迅速に特定・対処し、企業のセキュリティ体制を向上 |
主要機能 |
<1.管理型検出・対応(MDR)機能> Expel Workbench™で脅威をリアルタイム検出 <2.透明性の高い調査プロセス> 顧客に全プロセスを可視化 <3.脅威ハンティング機能> 潜在的な攻撃を事前に特定・対応 <4.フィッシング対策支援機能> 従業員教育から攻撃対応までトータルサポート <5.クラウドネイティブ設計機能> 柔軟なスケーリングと常時最新対策を提供 |
13. Escape

Escapeは、ウェブアプリケーションとAPIのセキュリティテストを革新するプライバシーテックスタートアップです。同社は、従来のDASTスキャナーの限界を超え、ビジネスロジックレベルでの動的セキュリティテストを提供します。
特にBOLA(Broken Object Level Authorization)やIDOR(Insecure Direct Object Reference)、アクセス制御の問題など、従来のツールでは検出が難しい脆弱性を効果的に発見します。AIベースのビジネスロジックセキュリティテスト技術により、従来のDASTアプローチと比較して4000%のカバレッジ改善を実現しています。
また、モダンなウェブフレームワーク、API、CI/CD、Wizなど、既存のスタックとシームレスに連携し、コードからクラウドまでの可視性を即座に提供します。これにより、セキュリティチームはリスク削減に集中でき、誤検知の問題も大幅に軽減されます。Escapeは、最新の技術進歩を活用して構築されており、コンプライアンス対応や豊富な機能を通じて、企業のDASTプログラムを成功に導きます。
基本情報
企業名 | Escape |
URL | https://escape.tech |
本社所在地 | フランス |
ラウンド | Early |
調達金額(総額) | $5,947,284 |
主要投資家 | Y Combinator, Kima Ventures, IRIS, Roxanne Varza, Tiny VC |
サービス情報
サービス概要 | GraphQL APIの動的アプリケーションセキュリティテストを提供するDevSecOps SaaSプラットフォーム |
顧客 | GraphQL APIを開発・運用する企業の開発者 |
顧客の抱える課題 | 手動テストだと時間・労力がかかり見落としも多い。効率的・確実なセキュリティテストが必要 |
提供価値 | 自動テストとAIベース修正提案により、開発サイクルでのセキュリティ欠陥を早期・確実に防止 |
主要機能 |
<1.自動セキュリティテスト機能> GraphQL APIを動的に解析し脆弱性検出 <2.DevSecOps統合機能> CI/CDパイプラインにシームレス連携 <3.リアルタイム脆弱性検出機能> 開発中に問題を即レポート <4.修正提案機能> AIが最適な解決案を提示 <5.コンプライアンス管理機能> 各種規制への準拠を自動チェック |
14. Socket

出典:socket.dev
Escapeは、ウェブアプリケーションとAPIのセキュリティテストを革新するプライバシーテックスタートアップです。同社は、従来のDASTスキャナーの限界を超え、ビジネスロジックレベルでの動的セキュリティテストを提供します。
特にBOLA(Broken Object Level Authorization)やIDOR(Insecure Direct Object Reference)、アクセス制御の問題など、従来のツールでは検出が難しい脆弱性を効果的に発見します。AIベースのビジネスロジックセキュリティテスト技術により、従来のDASTアプローチと比較して4000%のカバレッジ改善を実現しています。
また、モダンなウェブフレームワーク、API、CI/CD、Wizなど、既存のスタックとシームレスに連携し、コードからクラウドまでの可視性を即座に提供します。これにより、セキュリティチームはリスク削減に集中でき、誤検知の問題も大幅に軽減されます。Escapeは、最新の技術進歩を活用して構築されており、コンプライアンス対応や豊富な機能を通じて、企業のDASTプログラムを成功に導きます。
基本情報
企業名 | Socket |
URL | socket.dev |
本社所在地 | アメリカ |
ラウンド | Middle |
調達金額(総額) | $24,600,000 |
主要投資家 | Andreessen Horowitz, Abstract Ventures, Village Global, Guillermo Rauch, Elad Gil |
サービス情報
サービス概要 | オープンソースの依存関係に対するセキュリティ保護サービス |
顧客 | オープンソースライブラリを使用するソフトウェア開発者や企業 |
顧客の抱える課題 | サプライチェーン攻撃リスクを管理しづらく、脆弱性や悪意あるコードを把握するのが困難 |
提供価値 | リアルタイムで依存関係を分析し、脅威を即警告・対策提案することで安全にオープンソースを活用 |
主要機能 |
<1.依存関係分析機能> 自動スキャンでセキュリティリスクを把握 <2.リアルタイム保護機能> CI/CDパイプラインに統合し、脅威を即警告 <3.カスタマイズ可能なポリシー設定機能> 組織の要件に合わせてセキュリティポリシーを指定 <4.脆弱性修復支援機能> 修正方法や代替ライブラリを提案 <5.レポーティング機能> 詳細なセキュリティレポートを自動生成 |
15. Resilience

Resilienceは、サイバーリスク管理と保険を統合した革新的なプライバシーテックスタートアップです。同社の「Resilience Solution」は、リスク定量化ソフトウェア、サイバーセキュリティの専門家チーム、A+格付けのサイバー保険を組み合わせた包括的なプラットフォームを提供しています。
特徴的なのは、180以上のデータシグナルを活用した詳細なリスク評価と、AIを活用した財務的視点からのサイバーリスク分析です。Resilienceのアプローチは従来のセキュリティ戦略と異なり、リスクの完全な排除ではなく、ビジネスが許容できる範囲内でのリスク管理を目指します。
「Essential」と「Edge」の2つのソリューションを提供し、クライアントの財務、リスク、セキュリティ部門の連携を促進します。2022年にはResilienceのクライアントでランサムウェアの身代金を支払った例がないという実績があり、業界平均の3分の1という低い保険損失率を実現しています。
基本情報
企業名 | Resilience |
URL | www.cyberresilience.com |
本社所在地 | アメリカ |
ラウンド | Later |
調達金額(総額) | $217,000,000 |
主要投資家 | General Catalyst, Founders Fund, Lightspeed Venture Partners, CRV, Intact Ventures |
サービス情報
サービス概要 | サイバーリスク評価・管理と保険を組み合わせた包括的サイバーセキュリティソリューション |
顧客 | 中規模から大規模企業 |
顧客の抱える課題 | サイバーリスクの評価・管理・保険が個別に提供されており、統合的な対策が困難 |
提供価値 | リスクの定量化とカスタマイズされたアクションプラン、さらにサイバー保険で企業のレジリエンスを包括的に強化 |
主要機能 |
<1.リスク評価・定量化機能> 高度なモデルで企業のサイバーリスクを測定 <2.リアルタイム脅威分析機能> 優先すべき脅威を絞り込み誤警報を削減 <3.カスタマイズアクションプラン機能> 教育, ガバナンス, コンプライアンスを包括的に提案 <4.サイバー保険提供機能> 契約の確実性をもつ保険でリスクを移転 |
16. Veza

出典:www.veza.com
Vezaは、2020年に設立されたアイデンティティセキュリティに特化したプライバシーテックスタートアップです。同社は「誰が、どのデータに対して、どのようなアクションを取れるのか」という最も難しいサイバーセキュリティの課題を解決するプラットフォームを提供しています。
Vezaの「Access Graph」技術は、企業のすべてのシステムからアクセスメタデータを収集し、人間とマシンの両方のアイデンティティに関する効果的な権限を可視化します。2024年8月には「Access AI」を発表し、生成AIを活用して最小権限の原則を企業規模で維持することを可能にしました。
Vezaのソリューションは、SaaSシステム、クラウドデータシステム、アイデンティティシステム、インフラサービス全体の権限を管理・保護します。Expedia、Blackstone、Wynn Resortsなどのグローバル企業が導入しており、特権アクセス管理、非人間アイデンティティ、クラウド権限管理、データシステム権限などの用途で活用されています。
基本情報
企業名 | Veza |
URL | www.veza.com |
本社所在地 | アメリカ |
ラウンド | – |
調達金額(総額) | $125,000,000 |
主要投資家 | Bain Capital, True Ventures, Accel, Google Ventures, Capital One Ventures |
サービス情報
サービス概要 | データセキュリティプラットフォーム |
顧客 | データを安全に使用&共有したい企業 |
顧客の抱える課題 | 複雑なIT環境で誰がどのデータにアクセスできるか把握&管理が困難 |
提供価値 | アイデンティティプロバイダーやアプリケーション全体の認可メタデータを統合的に管理・制御しデータセキュリティリスクを低減 |
主要機能 |
<1.データアクセス可視化機能> 組織全体のデータアクセス状況を一望 <2.アクセス制御管理機能> 最小権限モデルを推進 <3.セキュリティコンプライアンス支援機能> データ保護規制への対応を効率化 |
17. SigNoz

出典:signoz.io
SigNozは、OpenTelemetryを基盤とした革新的なオープンソース監視プラットフォームです。同社は、ログ、メトリクス、トレースといった複数の監視シグナルを単一のツールに統合し、アプリケーションのパフォーマンスを包括的に可視化します。
特にClickHouseをデータストアとして採用し、UberやCloudflareなどの大手企業も使用する高速で最適化されたストレージを実現しています。SigNozの特徴は、分散トレーシング機能によりマイクロサービスアプリケーションのトラブルシューティングを容易にし、フレームグラフやガントチャートを使用してユーザーリクエストを詳細に分析できる点です。
また、柔軟なクエリビルダー、PromQL、ClickHouseクエリにより、様々なユースケースに対応可能です。SigNozはクラウドサービスとセルフホスト型の両方の展開オプションを提供し、データプライバシーと規制法への完全な準拠を確保します。米国、EU、インド地域でのデータ保存も選択可能で、プライバシーを重視する企業に最適なソリューションです。
基本情報
企業名 | SigNoz |
URL | signoz.io |
本社所在地 | アメリカ |
ラウンド | Early |
調達金額(総額) | $6,500,000 |
主要投資家 | Alumni Ventures, Y Combinator, SignalFire, Uncorrelated Ventures, Tom Preston-Werner |
サービス情報
サービス概要 | オープンソースの観測可能性プラットフォーム |
顧客 | セキュリティとプライバシーを重視するエンタープライズ企業のITチーム |
顧客の抱える課題 | 既存のSaaS型監視ツールでは重要データを外部に預ける必要があり、セキュリティ・コンプライアンス上の懸念がある |
提供価値 | オンプレやプライベートクラウド上で分散トレーシング・メトリクス・ログを統合管理し、柔軟かつ安全に運用 |
主要機能 |
<1.分散トレーシング機能> マイクロサービス全体のリクエストを可視化 <2.メトリクス監視機能> CPU、メモリなどをリアルタイムで追跡 <3.ログ管理機能> アプリ&システムのログを一元管理 <4.アラート機能> 異常検知時に即通知し障害を防止 <5.データ保持制御機能> 社内やプライベートクラウドで安全に運用 |
18. Detexian

Detexianは、2019年に設立されたSaaSガバナンスとコンプライアンスに特化したプライバシーテックスタートアップです。同社のプラットフォームは、Microsoft 365、Google Workspace、Salesforceなど複数のSaaSアプリケーションを一元管理し、セキュリティリスクを継続的に監視します。
特に、ユーザーアクセス権限の変更、セキュリティ設定の不備、サードパーティアプリの危険性などを自動検出し、「常時オン」のアプローチでセキュリティギャップを特定します。
Detexianは、CIS Controls、NIST 800-53、ISO 27001、GDPR、CCPAなど国際的な規制フレームワークに準拠したコンプライアンス対応を簡素化し、監査準備時間を50%短縮した実績があります。
政府機関、非営利団体、医療機関、金融サービス業など様々な業界で導入されており、特に中小企業がSaaSセキュリティリスクを効率的に管理し、顧客の信頼を獲得するための重要なツールとなっています。
基本情報
企業名 | Detexian |
URL | https://www.detexian.com/ |
本社所在地 | アメリカ |
ラウンド | Early |
調達金額(総額) | $686,323 |
主要投資家 | 500 Global, (ERA) Entrepreneurs Roundtable Accelerator, Right Click Capital, CyRise |
サービス情報
サービス概要 | SaaSアプリケーションのデータセキュリティを強化するソリューション |
顧客 | クラウドベースのSaaSアプリケーションを使用する企業 |
顧客の抱える課題 | 多数のSaaSアプリが相互接続しており、潜在的脆弱性や不正アクセスリスクが特定しづらい |
提供価値 | 自動スキャンでアプリを可視化し、高リスク領域を迅速に特定・改善して90%の改善と高ROIを達成 |
主要機能 |
<1.SaaSアプリ検出機能> 多数の利用中アプリを可視化 <2.脆弱性分析機能> 80%以上のアプリが不正アクセス可能と特定 <3.実用的洞察提供機能> 専門用語を使わず改善策を提示 <4.迅速セットアップ機能> 2分以内に潜在リスクを明らかに <5.ROI最適化機能> 重要分野で90%改善を達成 |
19. Snow Tech

出典:https://www.snowtech.com.cn/
Snow Techは、2021年に設立された北京を拠点とするプライバシーテックスタートアップで、新世代のセキュアなネットワークアクセスアーキテクチャを提供しています。同社は、ゼロトラスト原則に基づいたネットワークセキュリティソリューションを構築し、企業のデジタル資産を包括的に保護します。
Snow Techの特徴は、豊富な実践的なサイバー攻撃防御経験を持つチームによる専門的なセキュリティサービスと、それを製品能力として提供する点にあります。製品とサービスを組み合わせた総合的なセキュリティシステムを構築し、長期的な運用を通じて継続的なセキュリティ価値を提供しています。
特に企業のネットワークアクセスに焦点を当て、デジタル変革時代における新たなセキュリティ課題に対応するソリューションを展開しています。2025年現在、中国市場におけるゼロトラストネットワークアクセスの主要プロバイダーとして、企業のデジタルセキュリティを守る重要な役割を果たしています。
基本情報
企業名 | Snow Tech |
URL | https://www.snowtech.com.cn/ |
本社所在地 | 中国 |
ラウンド | Early |
調達金額(総額) | $13,957,708 |
主要投資家 | CDH Investments, GGV Capital, Primavera Capital Group, Chenhui Venture Partners |
サービス情報
サービス概要 | ローカルおよびSaaSの展開をサポートするデジタルセキュリティ製品・サービス |
顧客 | デジタルセキュリティ製品とサービスを必要とする企業 |
顧客の抱える課題 | セキュリティ管理の複雑化とリスク増大で、ローカルとSaaS環境の安全性を確保するのが困難 |
提供価値 | ローカル・SaaSどちらにも対応するデジタルセキュリティ製品を提供し、一元管理で企業のセキュリティを強化 |
主要機能 |
<1.統合セキュリティ管理機能> オンプレ・SaaSを含む多環境を一元管理 <2.脆弱性検出機能> 高度なスキャンと分析で潜在リスクを早期発見 <3.コンプライアンス支援機能> ローカルおよび海外規制への対応をサポート <4.拡張性と柔軟性> 企業規模やニーズに応じた導入が可能 |
20. Torq

Torqは、セキュリティ運用を自動化する革新的なプライバシーテックスタートアップです。2020年に設立され、AIを活用した「自律型SOC(Security Operations Center)」を提供しています。同社のHyperSOCプラットフォームは、セキュリティアラートの分析、相関付け、エンリッチメントを機械速度で処理し、脅威検出時間を50%短縮します。
特に注目すべきは「Socrates」と呼ばれる自然言語駆動型のエージェントAIで、重大な脅威に対して自律的な対応を実行し、対応の90%を自動化することで大規模侵害の確率を35%削減します。Torqは、AIプロンプト、ノーコード、ローコード、フルコードをサポートし、数分でセキュリティ自動化を構築・展開できます。
2025年4月現在、7000万ドルのシリーズC資金調達を完了し、生成AIによるセキュリティ運用の強化に注力しています。GigaOmからは自律型SOCのリーダーとして評価され、セキュリティチームの負担軽減と効率化に貢献しています。
基本情報
企業名 | Torq |
URL | https://torq.io |
本社所在地 | アメリカ |
ラウンド | Middle |
調達金額(総額) | $120,000,000 |
主要投資家 | SentinelOne, Insight Partners, Evolution Equity Partners, Bessemer Venture Partners, GGV Capital |
サービス情報
サービス概要 | セキュリティチームとOPSチーム向けのノーコード自動化プラットフォーム |
顧客 | セキュリティチームとOPSチーム |
顧客の抱える課題 | 脅威に迅速対応したくとも、マニュアル対応に時間がかかり効率が低い |
提供価値 | ノーコードでセキュリティワークフローを自動化し、脅威を早期に修復して効率的なセキュリティ運用を実現 |
主要機能 |
<1.ノーコード自動化機能> コーディング不要でフローを作成 <2.統合管理機能> 複数ツールの連携で包括的なセキュリティ管理 <3.自動リスク修復機能> 脅威を検出・修復まで自動化 <4.スケーラビリティ機能> 大規模環境にも柔軟対応 <5.リアルタイムモニタリング機能> イベントを常時監視し迅速な優先度付け |
グローバルビジネスモデルレポートについて
グローバルビジネスモデルレポートでは弊社が保有する100万件以上のグローバル資金調達事例データベースから新規事業のプロとして私どもが目利きをし、有望な事業案をご希望テーマごとに300件抽出。
データベースに登録されているスタートアップ群は、ビジネスの目利きのプロであるVCからその成功可能性を精査された上で出資を受けており、彼らが取り組むビジネスをベンチマークすることで成功確度の高い事業アイデアを生み出すことができます。
また、リストに含まれる各企業の情報には、社名・本社所在国等の基本情報はもちろん、顧客・課題・提供価値・主要機能などの事業アイデアを整理する際に必要な一歩踏み込んだ情報が付与されており、有望スタートアップのアイデアをそのまま貴社の新規事業アイデアの叩き台としてご活用いただけます。
このような課題をお持ちの方におすすめ
- 短期間で質の良いアイデアを量産したい
- これまでの発想方法と切り口をかえて新規事業案を考えたい
- 特定の領域において世界ではどのようなビジネスが生まれているかを把握したい
ご購入までの流れ

株式会社Relicについて

会社名 | 株式会社Relic |
代表者 | 代表取締役CEO 北嶋 貴朗 |
本社所在地 | 東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー19F |
設立 | 2015年8月 |
事業内容 | インキュベーションテック事業、事業プロデュース/新規事業開発支援事業、オープンイノベーション事業、イノベーション・ワークプレイス事業 |
コーポレートサイト | https://relic.co.jp |
事業内容 | https://relic.co.jp/services/ |
Relicは、⽇本企業の新規事業開発やイノベーション創出を⽀援する「事業共創カンパニー」です。
世界でも類を⾒ない新規事業開発に特化したSaaS型プラットフォームを提供する「インキュベーションテック事業」、総合的かつ⼀気通貫で新規事業やイノベーション創出を⽀援する「事業プロデュース/新規事業開発⽀援事業」、スタートアップ企業への投資や⼤企業との共同事業/JVなどを通じてイノベーションを共創する「オープンイノベーション事業」という3つの柱となる事業を統合的に展開してまいりました。
創業以来4,000社・20,000件以上の新規事業開発に携わってきた実績も含め、新規事業やイノベーションの共創や⽀援の分野において唯⼀無⼆の価値と意義、そして業界トップクラスの規模や成⻑を実現してきたリーディングカンパニーです。