クラウドファンディングの海外での教育プロジェクト事例について解説

中学校や高校などの教育機関においても活用されるようになってきたクラウドファンディング。最近では各有名なサイトを通じて、海外の教育に貢献するプロジェクトもいくつか存在しています。そこで今回は「クラウドファンディングの海外での教育プロジェクト事例」について紹介していきます。以下をご覧ください。
Contents
クラウドファンディングの海外での教育プロジェクト事例5選
①バングラデシュの少女たちに教育を!
https://readyfor.jp/projects/girls_education
- 実施サイト: Readyfor
- 支援者: 285名
- 調達額: 3,596,000円
バングラデシュ統計局の報告では、現在バングラデシュには家事使用人として働く少女が33万人いると言われており、少女たちは小さい頃から人の家で働かされ、学校に通う時間、遊びの時間も与えられていません。「貧しい家の子どもに衣食住を与えて善いおこないをしているのだ。」と考える人が多いバングラデシュでは、社会問題として認識する人すら少ない状況です。しかし、家事使用人として働く当事者の少女たちは「学校に行きたい!」というのが本音であり、勉学に意欲的な少女たちが読み書き、計算といった教育を受けられるヘルプセンターを増設しようと本プロジェクトが立ち上げられました。
②ケニアの女の子達に学校に行けるチャンスを♩
https://www.makuake.com/project/watotofuraha/
- 実施サイト: Makuake
- 支援者: 139名
- 調達額: 1,510,000円
音楽活動家の肩書きをもつShihoさんは、2018年の10月にケニアを訪問し、教育機会を奪ってしまっている生理用品不足を解消するために、生理用品(布ナプキン)を700個届け、同時に自分たちで作れるように布ナプキン&ふんどしパンツ作りワークショップを行なう予定です。人口の約48%が貧困層のケニアでは、生理が始まると学校にいけない女の子たちが沢山います。学校に行けることが特別な環境といえる彼女たちのために、生理が来ても学校へ行けるような習慣作りや学校作りをし、未来を選択できる女の子たちが増える事を目標にスタート。一口3,000円から募ったこのプロジェクトは140名の協力のもと、150万円もの支援金を集めました。
③ひろしまハウス カンボジアの学校の存続をかけたプロジェクト
https://camp-fire.jp/projects/view/30710
- 実施サイト: GoodMorning
- 支援者: 137名
- 調達額: 1,854,000円
カンボジアの首都プノンペンには、お金や家庭環境のせいで学校に行くことができないカンボジアの子どもたちが、自分の意思で勉強できる場所があります。それが、プノンペンのウナローム寺院内に建設した交流施設「ひろしまハウス」です。ひろしまハウスではそういった子どもたちに勉強を教えたり、親御さんたちの代わりにお昼ご飯を提供したり、文房具も日本からの寄付により子どもたちに提供していて、施設の運営費はすべて日本からの寄付金と会費でまかなわれています。
しかし現在この学校は資金難で継続困難に直面しており、存続できるか危うい状態にあります。そこでクラウドファンディングで支援金を集め、運営資金や教育レベルの向上に充てるために本プロジェクトが開始され、2018年7月までに目標額を上回る185万円の資金調達に成功。
④Fibonacci Blocks : Fun with Phi & the Golden Ratio
https://www.indiegogo.com/projects/
- 実施サイト: Indiegogo
- 支援者: 246名
- 調達額: $44,386(約500万円)
2015年、アメリカの大手クラウドファンディングサイト・Indiegogoにて、当時16歳だった高校生の男の子が企画した「Fibonacci Blocks(フィボナッチ・ブロックス)」というプロジェクトが実行されました。Fibonacci Blockとは、フィボナッチ数列を生かしたブロックゲームであり、黄金比を用いてデザインされています。ゲームとして楽しめる一方、数学の勉強にもなるこのブロックは、現役高校生が発案したということもあり当時話題となり、目標金額を大幅に上回るおよそ500万円ほどの資金調達に成功。また、リターンには抽選でパリ旅行ができるなど、豪華な特典が用意されていました。
⑤Turing Tumble: Gaming on a Mechanical Computer
https://www.kickstarter.com/projects/
- 実施サイト: Kickstarter
- 支援者: 4,198名
- 調達額: $404,071(約4,600万円)
プログラマーでミネソタ大学教員でもあるPaul Boswell(ポール・ボズウェル)さんは、ボード上で数種類の小さな部品を正しく組み合わせさまざなパズルを解くことができる教育玩具「Turing Tumble」を開発しました。非常にシンプルは構造をしており、パチンコやピンボールのように小さなボールをボードの上から転がすだけの仕組みです。ボードにはいくつかの突起が設けられていて、落ちていくボールの動きを制御します。題材として与えられるパズルを解くと、一種の機械式コンピュータが完成し、その動作原理である論理演算を学べます。
このプロジェクトはBoswellさん夫妻の自己資金がまかなわれる予定でしたが、Kickstarterにて目標金額の8倍以上に当たるおよそ4,600万円を集めました。ただの玩具でありながら勉強にも使える「Turing Tumble」。近い将来、コンピュータにも勝る計算機として実用される日が来るかもしれません。
まとめ
さて、今回は「クラウドファンディングの海外での教育プロジェクト」について紹介しました。
上記の通り、国内のクラウドファンディングサイトを通じて実施される「海外での教育プロジェクト」は、途上国に学校を建設する事例が多い傾向にあります。教育を受ける機会のない子どもたちに学習する場を設け、教育支援を行なうといったプロジェクトが多いです。今後もこうした海外での教育をテーマにした事例が増え、発展途上国の子どもたちが学べる環境が一般化されていくことに期待が寄せられています。
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