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2018.10.30

絵本を自主出版するための必要な方法や費用まとめ

近年、空前の絵本ブームが到来しているのをみなさんはご存知でしょうか。1万部売れればベストセラーと言われていた絵本業界ですが、「ママがおばけになっちゃった」「もうぬげない」「えんとつ町のプペル」など、数十万部の売れ行きを誇る絵本が続々と登場しており、絵本市場もここ数年で拡大しています。
また、最近では絵本ブームの影響により、自作の絵本を製作したいと考える方も多いようです。では、自主出版で絵本を製作するためには、一体どのような方法で、そして費用はいくらかかるのでしょうか。今回は「絵本を自主出版するための必要な方法や費用」について紹介していきます。

絵本の種類・ジャンルについて

まず、絵本の種類について紹介します。

赤ちゃん絵本

0歳~2歳を対象にした絵本で、ストーリーよりも言葉の繰り返しや音、布絵本などがメイン。
例)わんわん わんわん

ストーリー絵本

4歳~6歳を対象に、主人公の感情や絵本の世界観などが具体的に描かれている絵本。
例)ぐりとぐら、はらぺこあおむし

ナンセンス絵本

お話しの内容が理解しにくい奇想天外なストーリー展開がなされます。

知識絵本

科学絵本や図鑑など、子どもに知識を与える絵本。
例)どうやってねるのかな

大人向け絵本

ストーリーに感動要素が含まれている大人が楽しめる作品。

仕掛け絵本

絵が飛び出したり音が出たりする仕掛けが施されている絵本。
例)不思議の国のアリス

点字絵本

“バリアフリー絵本”とも呼ばれ、点字だけでなく、絵の部分に隆起印刷を施してある絵本。

絵本を自主出版する流れ

原画の用意

まず、編集者と打ち合わせをし、絵本の方向性が固まったら判型に合わせて原画の本描きを始めます。この際、文字を入れるスペースを空けて描いたり、配置を考えながら行いましょう。原画がデータの場合、PainterやPhotoshopなどのソフトでも作成できます。

デザインを入稿

つぎに、印刷所で変換した原画とテキスト(原稿)をデザイナーに渡して、文字や表紙などのデザインを行います。原画にはトレーシングペーパーをかけて場面ごとにページナンバーをふり、レイアウト、書体、サイズなどの指示を全て書き込みます。なお、商業出版の場合は、編集者が出版社と作家の意向をデザイナーに伝え、デザイナーがレイアウト作業をしてくれます。

校正&色校正

印刷所に入稿する刷り上がった出力紙が出たら、文字の間違いや色のチェックです。修正したい部分には赤ペンで指示を書き込み、印刷所に戻します。

印刷・製本

印刷所で印刷を行います。印刷はオフセット印刷, オンデマンド印刷など、種類がいくつかあり、最も主流で大量印刷できるのがオフセット印刷です。印刷が終わったらその紙を機械で折り畳み、断裁などのさまざまな作業を経て、一冊の本の形に仕上げます。

納品して完成

会社ごとに納期が異なるため、スケジュールは編集者や印刷所と連携をとりましょう。発売日の数日前には書店に納品され、店頭に並びます。

自主出版に必要な費用

絵本を自主出版する際にかかる費用は、絵本のサイズ、カバーの種類、ページ数、増刷数によって大きく変動します。以下の図は株式会社ブックコムが運営する「自費出版の会」が提示したデータです。

本体表紙がコート紙、カラー印刷、PP貼り加工のB5サイズ(W182×H257mm)で絵本を製作すると上のような値段になります。ここに、編集やデザイン、レイアウトなどにこだわりを強くしたり、原稿整理やリライト、ライティングなどが必要だったりすると、別途費用がかかってきます。

一方、上記はA4サイズ(W210×H297mm)です。B5と比べるとサイズが大きいため、やはり少しだけ値が高くなります。また、基本的に絵本は子どもを対象としたものなので、B5サイズの軽めで小さい方が良いかと思われます。
<引用サイト> http://www.bookcom.net/

絵本を自主出版するメリット・デメリット

では、絵本を自主出版するメリット・デメリットについて見ていきましょう。

メリット

絵本に限ったことではありませんが、自主出版の最大のメリットは、自分の製作した作品がプロの手を通じて完成度の高いものに仕上げてくれるところです。オリジナル作品でありながら、出版社の駆使した技術も伴われるため、クオリティの高い仕上がりが期待できます。

デメリット

その一方、デメリットとしてはやはり費用に関することです。昔と比べると安くなったと言われていますが、上記の通り、絵本の自主出版は安くても15万円、高ければ80万円近くかかってしまいます。カバーやカラーなどによっては高くなりがちで、ネット販売でなく店舗を使った販売であればその分の費用も加算されます。

主な資金調達方法

自己資金

自主出版となると、自己資金でまかなっている方が多いようです。上記の通り、絵本の出版は最安でも15万円ほどはかかるため、最低その程度の資金がなければ出版に取りかかることは難しいでしょう。

出版助成金

学術出版会などで本の出版にまつわる助成金制度が実施されています。出版助成は大きく分けて3つあり、①日本学術振興会の科学研究補助金、②大学の出版助成金、③公益団体などの出版助成金です。

クラウドファンディング

自主出版で本を出す人に現在最も活用されているのがクラウドファンディングです。クラウドファンディングは出版に限らず、お店の開業やイベントの開催などでも活用されていますが、絵本の出版においてもここ最近よく使われているサービスとなっています。国内だけでなく海外でも人気で、特に大手クラウドファンディングサイト・Kickstarterでは、絵本プロジェクトが近年ますます増えているようです。

クラウドファンディングで話題になった絵本事例

Augie and the Green Knight


「Augie and the Green Knight」は、14世紀後半にイングランドで書かれた「ガウェイン卿と緑の騎士」を題材に、生物学や数学が得意な少女がいろいろな知識を使いながら、勇猛な騎士の命を救うという冒険ストーリーです。絵本の挿絵はフランスの漫画家Gilles Rousselさんが水彩画で描き下ろしています。本作はKickstarterで資金調達を行ったところ、9,000人を超える支援者から384,410ドル(およそ4,115万円)を集めることに成功しました。

Science Wide Open


「Science Wide Open」は、女性科学者の実話をもとに作成したストーリーで、子どもたちが生物学や化学、物理学に興味を持ってもらえるようにと作られた知識絵本です。本作は化学編、生物学編、物理学編の3部作となっていて、科学の世界で活躍している女性の存在を、子どもたちに教えたいという作者の想いから出来あがった絵本となっています。リターンには、子どもたちを対象とした電子版, 製本版の絵本と、学校用セットが送られました。

The Princess Who Saved Herself


「The Princess Who Saved Herself」は、アメリカの映画監督/漫画作家のGreg Pakさんと、アメコミなどで活躍されている日本人漫画家の宮沢武史さんがタッグを組んだ絵本です。本作は歌手のJonathan Coultonの曲「The Princess Who Saved Herself」を題材にしています。女性の社会進出、活躍する女性が増えている時代背景を踏まえ、行動力あふれる女の子のストーリーを届けたいという想いが込められた作品です。

まとめ

さて、今回は「絵本を自主出版するための必要な方法や費用」について紹介しました。
冒頭でも説明したように、現在日本では空前の絵本ブームを迎えています。出版業界全体が低迷しつつある昨今、これまでと違って子どもだけでなく大人も楽しめる絵本が多くなっているため、今後は”大人向け”に製作された絵本というジャンルが飛躍的な人気を博していくと予想されています。

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