クラウドファンディングで実現した驚きの結婚式まとめ

ジミ婚（「地味な結婚」の略）が流行っている昨今、結婚しても披露宴や挙式を行わないカップルが増えています。しかし中には、イベントごとを一切行いたくないと考える人がいる一方で、本当は行いたいけどお金がないため”行えない”というカップルもいるようです。
そんな「経済的自由のなさ」を理由に、結婚式を断念しているカップルが多いなか、近年では結婚式費用をクラウドファンディングで集める傾向があり、また結婚式専用のクラウドファンディングサイトも存在しています。

そこで今回は『クラウドファンディングで実現した驚きの結婚式』について見ていきましょう。

ホームレスだって結婚式がしたい！

「ホームレス芸人」の肩書きを持つ小谷真理（こたにまこと）さんは、大阪で10年間お笑いコンビとして活動しており、解散後ラストチャンスをかけて上京。先輩芸人の家で居候生活を送るも、わずか2ヶ月でホームレス生活に転身し、その後はBASEというサイトでネットショップ『株式会社住所不定』を立ち上げ、自分を一日50円で売る”自分人身売買”をしながら生活を送っていました。

そんな小谷さんは2013年、名古屋で「鬼ごっこをしてほしい」と依頼を送ってきた女性と交際0日で結婚。同年末、花やしきで結婚式を挙げようという話に至り、クラウドファンディングサイト・CAMPFIREを通じて、結婚式費用の150万円を集めました。

これに対し、TwitterやFacebookなど、各SNSを通じて多くの人が注目し、最終的におよそ300人の方から167万円の資金調達に成功しました。小谷さんを可愛がっているキングコングの西野亮廣さんも、Twitter上でご祝儀をあげたことを明し、多くの人々からの支援のおかげで、2013年12月22日に無事結婚式を挙げたようです。

ピンクドット沖縄でゲイカップルの人前結婚式を挙げたい！

毎年沖縄で開催されているイベント・ピンクドット沖縄は、「LGBT（レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー）など性的マイノリティが生きやすい社会を」と願う人たちが、ピンク色のものを身につけて集まり、各々の思いを共有しながら社会に発信していくイベントです。

2016年に開催された際、同年に那覇市が「同性カップルを結婚と同等関係と認める『パートナーシップ制度』を開始する」ことから、その制度を利用する意志を固めたゲイカップル（入眞地順治さんと安座間尚彦さん）の結婚式を、ピンクドット沖縄で開催することを決めました。ところが、ピンクドット沖縄は行政や公的機関からの援助がない中、毎年予算ギリギリで開催しているため、今回の挙式を実現するべく、クラウドファンディングプラットフォーム・Readyforを介して、資金を調達しました。

本プロジェクトは目標金額を上回る資金集めに成功。さらにこのイベント/結婚式を通じて、同性カップルに対する認知を大きく広げることができ、マイノリティが生きやすい社会作りに貢献することにも成功を収めました。

海外の結婚式に参加できる「Joinmywedding」

「観光客に地元の結婚式に出席する機会を提供する」をコンセプトにした『Joinmywedding』は、その名の通り海外の地域で行われる結婚式のチケットが売り買いできるサービスであり、異国の結婚式に参加できるといった貴重な機会を設けているサイトです。

国内では和式・洋式の結婚式が一般的ですが、海外の結婚式に参列すれば個性豊かでユニークな装いや催しを見られるチャンスがあります。結婚式を支援しながらも、自分にとって貴重な体験ができるため、近年話題を集めています。

まとめ

いかがでしたか。今回は『クラウドファンディングで実現した驚きの結婚式』について紹介しました。

冒頭でも紹介した通り、最近では結婚式専用のクラウドファンディングサイト（「Bouque.me」や「Joinmywedding」など）が存在しており、ますます結婚式への見方が変わってきている時代です。
経済的な理由でやむなくジミ婚で済まそうと考えていたカップルには、まさに必見と言えるのではないでしょうか。