新規事業とイノベーションを共創する原動力。Battery(バッテリー)

2017.11.1

ウソをついて資金調達!? クラウドファンディングで起こった詐欺事件まとめ

今では多くの人に認知されるようになったクラウドファンディング。さまざまな斬新なアイデアを生み出し、人々を感動の渦に巻いてきた優れもののプロジェクトが大きく注目を集めています。しかし、その一方で失敗に陥った事例も数え切れないほど多く、なかには詐欺まがいのプロジェクトも存在し、特に海外では近年そういったプロジェクトが多発しているようです。

では、そうした詐欺まがいのプロジェクトとは一体どのようなものがあるのでしょうか?今回は『ウソをついて資金調達!?クラウドファンディングで起こった詐欺事件』について海外の事例を5つ紹介していきます。

Asylum Playing Cards

2012年、世界最大のクラウドファンディングであるKickstarterにてアメリカのAltius Managementが限定デザインのトランプを制作するプロジェクトを開始し、およそ170万円の資金提供を呼びかけました。

およそ800人もの支援者より300万円近くの資金を募ることに成功しサポーターはトランプが送られるのを待ち望んでいましたが、期日の2012年12月を過ぎても出資者のもとにトランプが送られることはなく、翌年以降 Altiusとは音信不通状態になってしまったのです。

約束した商品を届けていないとして、ワシントン州裁判所は支援者への資金払い戻しを命じました。裁判所がクリエイターに払い戻しを命じたのは初のことであり、とても稀有な事例です。最終的にAltius側は集まった支援金の払い戻しに加え、ペナルティの罰金も合わせた600万円以上を請求されることになりました。

Midora

Kickstarterを通じて開発を予定された2Dアクションゲーム『Midora』は、2014年の春にプロジェクトが始まり、3,000人の支援者から859万円を集めました。ところが、目標金額に達したのち、いざ実行に取り掛かったものの、制作時間がかかりすぎたことと予算が底を尽きてしまったことが原因で、プロジェクトは中止せざるを得ない結果となりました。

資金を募っておきながらプロジェクトの実行を中断させたため、当然のごとく支援者らは返金を求めました。起案者のWilliam Mhyre Ledentさんはサイト上で「我々は泥棒ではない(we are not thieves)」と述べ、返金することを話しています。しかし、現在無職となってしまったWilliamさんは、まず仕事に就いてお金を用意できる環境を作らなければならないため、返金に関してはまだまだ先のようです。

SONDORS Electric Bike

https://www.indiegogo.com/projects/sondors-electric-bike#/

2015年にIndiegogoで資金調達が行なわれたSONDORS Electric Bikesは、本体価格が71,000円という安さが売りのマウンテンバイクです。イエローカラーが特徴で、オフロードや砂浜の上でも走行可能な全天候型のタイヤが搭載されています。右ハンドルのグリップの付け根にあるスロットルスイッチを押すだけで発進できるため、ペダルはついていますがほとんど”バイク”のような乗り心地です。

6億円近くの資金調達に成功し、Indiegogoのなかでも過去2番目に大金を集めたプロジェクトとなりました。しかし、起案者のStorm Sondorsさんがプロジェクトの運営に携わってくれたPR代理店に支払わなければならないお金を払っておらず、訴えられる始末となってしまったのです。大成功を収めたはずが、契約上の詐欺という結末に至った本プロジェクト。キャンペーン費用を支払っていないということは、そもそもStormsさん自身がはなから約束を果たすつもりなどなかったのではと、懐疑的な見方をする支援者もいました。

Crystal Wash 2.0: Clean Laundry with No Detergents

https://www.kickstarter.com/projects/crystalwash/crystal-wash-20-clean-laundry-with-no-detergents

洗剤なしで洗濯物がキレイに洗えるCrystal Wash 2.0。バイオセラミックスで汚れをキレイに落とし、何度でも使えるユニークなボールです。スマホと連動し専用のアプリを使えば、洗濯の記録や洗剤と比べていくらお得かなどをスムーズに表示してくれます。一見、面白そうなプロジェクトですが、実際のところ発送日が遅れたり起案者の連絡不足など、さまざまな問題点が浮上。また、ボールに含まれている水分子を縮小させるといった科学的根拠の裏付けが取れていないため、効き目を発揮しない製品なのではと議論されています。

SKULLY AR-1 The World’s Smartest Motorcycle Helmet

https://www.indiegogo.com/projects/skully-ar-1-the-world-s-smartest-motorcycle-helmet#/

2013年、アメリカにあるSkully社はIndiegogoを通じて、ナビ付きバイク用ヘルメット「Skully AR-1」を開発しました。ヘルメットにナビが搭載されているという画期的なアイデアに多くのバイクユーザーたちは魅了され、2,800万円の目標金額を10倍上回る資金調達に成功。ところが、プロジェクト起案者らは集まった2億円以上の支援金を家賃や引っ越し、高級車のレンタルなど不正に使用し、経営破綻に陥る始末となってしまったのです。当然、ヘルメットの開発はおろか、支援者にはリターンを送ることもできず、返金もないままに終わりとなりました。

出資契約を果たせなかった罰として、Skully社のCEOを務めていたMarcus Weller氏は会社を去り、のちに社員50名ほども退社する羽目となってしまったため、事実上Skully社は消滅したと言えます。プロジェクトの失敗から数年が経った現在でも、支援者に見返りが送られることはまるでないようです。

まとめ

さて、今回は『ウソをついて資金調達!?クラウドファンディングで起こった詐欺事件』について紹介しました。

クラウドファンディングは支援者と起案者の信頼関係に基づく出資契約であり、目標金額に達する資金額を集めたとしても、その後プロジェクトをきちんと遂行しなければ”成功”とは言えません。今後クラウドファンディングに着手される方は、資金調達が完了した時点をゴールと捉えずに、むしろそこからがスタートであると考えながら、成功に向けた緻密な計画を練っていってください。

関連記事

クラウドファンディングに関する詐欺にはどのようなものがあるか?

Facebookページから
最新情報をお届け

記事のアップデート情報や新規情報はFacebookページで随時配信されております。
気になる方は「いいね!」をお願いいたします。

無料でクラウドファンディングサイトを構築しませんか?

  「CROWDFUNDING NETWORK Powered by ENjiNE」は初期費用/月額固定費無料で導入できる、ネットワーク型クラウドファンディングサイト構築サービスです。 新聞社、WEBメディア・ポータルサイト、出版社・テレビ局、EC事業者や小売、メーカーなど、幅広いジャンルの企業様で導入・ご活用いただいております。 また、導入企業との連携によりサイト同士で相互集客やプロジェクト・商品の同時掲載ができるので、コストをかけずにプロモーション・PRの強化を実現します。
サービスの詳細を見る
Related article

関連記事

Category archive

成功/失敗 事例の記事

Category archive

特集・コラムの記事

資料請求、お問い合わせはフォームからお気軽にご連絡ください。

お問い合わせ