2023.12.20

プロジェクトマネジメントとは?定義やフレームワークについて解説

プロジェクトマネジメントとは?定義やフレームワークについて解説

『新規事業開発事業部のプロジェクトマネージャー(以下PM)に選ばれたけど、どうすればいいかわからない』このようにお考えの方は多いのではないでしょうか?
そういう方のためにプロジェクトマネジメントのノウハウ、役割についてポイントをまとめました。

プロジェクトマネジメントの定義

宇宙開発で有名なNASAはプロジェクトマネジメントを「相互に関連するタスクから構成され、多くの組織が参画して実施される3年以下程度の期間の活動」と定義づけています。3年以下ということで恐らくこれは新規事業のプロジェクトマネジメントのことを表しています。
このようにPMは短い期間で結果を残すことが求められます。
ただ今からやれと言われて何の知識もなく今すぐ出来るものではありません。

ではPMの具体的な仕事内容はどのようなものなのでしょうか?

プロジェクトマネジメントの仕事内容

新規事業開発事業部PMの仕事内容は主に『自由でフラットな発想および議論を促し、かつ自社に不足したリソースを補いながら新規事業開発を前進させること』であり、成果物の完成から逆算してプロセスを考えてスケジューリングをおこなうため、メンバーに適切な指示を出したり、クライアントに進捗を報告したりと「リーダーシップ」や「ビジネススキル」も要求される業務です。
具体的な役割は主に以下の3つです。

①体制づくりと自由な議論を可能にする環境づくり

主に幅広い部署、そして幅広い年代からメンバーを選び、各部署の長と業務量の調整を図り、メンバーが後ろめたい気持ちなくプロジェクトに参加できるよう、配慮そして調整することが必要です。また、はじめてプロジェクトに参加するメンバーはどのような意見を言えばよいのか不安だなど、さまざまな状況や心理を抱えて臨んでいます。これらを十分に理解し、適切な問いかけにより議論を活性化させることがPMの役割です。

②ミニマムフレームワークの準備と議論の促進

時間短縮、議論の促進には多様な質問の引き出しをもっておくため、あらかじめ事業に関するフレームワークを準備し、ディスカッションにおける議論の促進、すなわちファシリテーションもPMの重要な役割です。

③社内外の調整と必要なリソースの提供

PMの大きな役割の一つで社内外のステークホルダーとの調整およびプロジェクトに不足したリソースの提供です。新規事業開発を進めていくと、プロジェクトメンバーだけでは解決できない問題が出てきます。
例えば、法律などの専門知識が必要であれば、PMが法務部に相談するか、事業領域に精通した弁護士にコンタクトをとり、質疑応答ができる環境を用意することです。

プロジェクトサイクルのフレームワーク「PDCA」

PMをやる上で出来る準備ができたらあとはメンバーと会議を重ねプロジェクトのPDCAを回していくことです。ここでPMが意識することは、
①目的・目標は明確に
②実行計画と進捗は月、週、日単位でチェック
③プロジェクトスケジュールには2割のバッファ

上記3つを見ればわかるように他のメンバーと違い一つ上の目線で見る視野を持つ必要があります。
目標の設定、それに基づいたスケジュール管理、様々なアクシデントを考えた余裕のある計画立てとメンバー各々がやるべき仕事のように思えますが、これはPMの仕事です。
もちろんメンバー各々も個々にその意識は持っていますが、これを都度確認し、メンバーにより強く意識させPDCAの効率を上げるのが目的です。
もしPMとなりチームを持つなら面倒臭いことですがこの意識は必ず必要になります。具体的には下記のようなことを心がけましょう。

・上手く行った要因・上手く行かなかった要因をはっきりさせ、次に活かす
・成果物を確認して終わりではなく、それに対する評価を行う
・メールばかりではなく、直接対話の機会を持つ
・対話の時は、自分の意見を言わない(聞き手になる)
・問題点やリスクを洗い出し、把握する
・定期的に進捗確認のミーティングを行う
・報告は具体的に行う

まとめ

今回はチームでいい新規事業を作るためのPMの動き方、意識の仕方についての記事でした。PMの仕事内容は大きく分けると事業部のメンバーが動きやすくするためのチームマネージメントと、PDCAを回すためのスケジュール管理や目標設定などのファシリテーションです。
一見簡単なように見えますがPMがこれらのことを常に意識していないと一気にチームが崩れてしまう危険性があります。
PMに任命されたら誰よりも高い意識を持ち、広い視野も持つことが良い事業を作るために最も大事なこととなります。
そのためにこの記事を参考にしていただけたら幸いです。

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