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2020.6.18

FUJITSU ACCELERATORは富士通とスタートアップを結ぶ架け橋?オープンイノベーションの先駆者が語る成功モデル  

FUJITSU ACCELERATORは富士通とスタートアップを結ぶ架け橋?オープンイノベーションの先駆者が語る成功モデル   

2015年からスタートし、スタートアップと70件以上の協業実績を生み出してきた「FUJITSU ACCELERATOR」成功の秘訣をFUJITSU ACCELERATOR代表の浮田様、鈴木様にお伺いしました。

 

浮田 博文 氏

FUJITSU ACCELERATOR代表

 

鈴木 智裕 氏

FUJITSU ACCELERATOR事務局

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FUJITSU ACCELERATORが事業部との連携を重視している理由

(Battery編集部)
FUJITSU ACCELERATORの特徴とお取り組みについて教えていただけますか?

(浮田 氏)
FUJITSU ACCELERATORがフォーカスしていることは事業部との連携を密にして、スタートアップとの共創ビジネスを具体化させることです。メンタリングやコラボレーションスペースの貸し出しなどはしていません。

プログラムの募集開始前には、富士通グループ内の様々な事業部門に「各事業部が今後どうあるべきか、どういう技術を求めているか」ということをヒアリングしています。そのヒアリングを元に事務局メンバーが募集テーマをリスト化し、新鋭のスタートアップが集まるイベントなどでプログラムを紹介します。このプロセスを通すことで、スタートアップとのマッチングの確率が高まるようにプログラムを設計しています。2020年の夏頃には第9期の募集を予定しており、更なるアップデートができたらと思っています。

気をつけていることは、スタートアップにとっても「ちゃんとビジネス拡大に結びつく」ようにしている点です。

(Battery編集部)
FUJITSU ACCELERATORをこれまで8期に渡って開催されているなかで、貴社のお取り組みや参加する企業も段々と変わってきたのでしょうか?

(浮田 氏)
FUJITSU ACCELERATORの活動は2015年にスタートしていますが、富士通のCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)の歴史はもっと長く、2006年に第1号ファンドを設立しています。2015年4月には3号ファンドとして50億円規模のファンドを組成もしています。

これまでのCVCの取り組みとは別に、スタートアップとの協業成果を出していこうと考え、2015年に事業部門とのマッチングをメインとしたFUJITSU ACCELERATORの活動を開始しました。

最初はスモールスタートでした。参加する事業部門は片手で数えるしかなかったものも、第8期では20を超える事業部門が参加しています。海外のスタートアップへのプログラム告知も強化していて、2019年11月に開催された世界最大級のスタートアップイベント「WebSummit」にもスポンサー出展を行いました。最近では全体応募の内、約3割が海外のスタートアップからの応募となっています。

スタートアップはユーザーの課題に向き合い、ニーズを把握することに長けていると思いますが、富士通側で検知している事業チャンスや顧客ニーズなどとすり合わせていくことも重要なポイントだと考えています。事務局側では「このスタートアップはこの事業部にマッチしそうだな」と考えながらマッチングするようにしており、お互い違う文化を持つスタートアップと富士通の架け橋となるべく伴走支援にコミットしています。

FUJITSU ACCELERATOR事務局の役割とスタートアップ側の要望 

(Battery編集部)
そういったマッチングさせるための前捌きができる方は稀有なのかなと思いますが、どのように解決しているのでしょうか?

(浮田 氏)
鈴木もそうですが、事務局メンバーには事業企画や商品企画をやってきた者も多いので上手く進められているかと思います。また、事業部門以外にも、富士通グループ内の様々な部門がプログラムに参加しています。例として、デザイン思考を専門にやっている部門もサポーターとして参加しています。デザイン思考的なアプローチで、マーケットがまだない領域にどう攻めていくべきなのか、といった面を含めてサポートできています。

FUJITSU ACCELERATORの事務局は機動力高くやっていて、この活動を未来の富士通の原動力とするにはどうしたらいいのか、を日々考えて進めています。そのためにも、事業部のニーズを明確に把握することが重要ですし、そうしてはじめて事業創出につなげられると考えています。

(Battery編集部)
これまで8期を開催されてきて、スタートアップからの要望や「こんな風にしてほしい」などの声もあれば是非教えていただきたいです。

(鈴木 氏)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けている会社もあります。どうしても進めたくても進められないものもあるし、どうしても人の接触を伴うようなプロダクトを展開するスタートアップの方もいらっしゃいます。そういったスタートアップから「どうやって連携できるか」と事務局に相談していただいていることもあります。

全般に早い成果を期待している方々が多く、スタートアップは富士通の持つ販売網や営業力に期待していただいているように思います。富士通という看板を使ってやっていきたい方もいるでしょう。

第9期の開催も予定していますが、これからも、よりスタートアップに寄り添っていきたいと思っています。大企業はスタートアップの皆様に比べると商品化までに時間がかかることもあります。その速度をより縮めていきたいし、新しい価値を世の中に提供していきたいです。

我々のお客様もスタートアップのテクノロジーやソリューションを活用する事がどんどんと当たり前になってきており、確実に環境は変化しています。そこにどう対応していくか。テクノロジーやソリューションの利用者であるお客様の観点からみると、スピードと同時に信頼性や品質も作りこんで行く必要があります。そのような、スタートアップ協業のニューノーマルにどのように対応していくかが我々に期待されている事と思います。

(浮田 氏)
他社の動きは良く見ていますし、鈴木は社外のネットワークもありとても詳しいです。いろいろなプログラムをベンチマークしています。

FUJITSU ACCELERATORが事業部との連携を引き出せる理由とは

(Battery編集部)
事業部の方々と上手く連携していくために工夫されていることはありますか?

(浮田 氏)
私自身も事業部にいたので、最初は「スタートアップと連携する実務者」の立場でした。日頃やっているのは「スタートアップを探して世の中に出していく」ということですが、実際に連携を進める側からすると世の中にプロダクトが出ることが何よりの醍醐味です。

協業して「事業をつくることありき」でないと本当にプロダクトを作ってデリバリーする組織が長続きしないと考えています。その熱量をキープするために、事業部との連携を大前提にしています。この手のプログラムをやっていると運営側が目立ってしまいますし、それぞれの立場から見えている重要な点が異なります。その裏で色々頑張っているメンバーもたくさんいます。

これまでも意識していましたが、実際に活動をしている方々にもっとフォーカスを当てていきたいです。去年くらいからWebサイトにもインタビューを掲載していますが、それもその一環です。協業検討担当者はどうしても孤独になりがちです。例えば、他の事業部では協業が順調に進んでいるのに、自分の担当している協業案件が難航している場合、肩身が狭くなってしまいます。そのため、社内の協業検討担当者同士のコミュニティづくりをして、勉強会やノウハウ共有会などを実施しています。協業検討担当者を守るために、いろいろな工夫が必要です。

我々もこの取り組みを通して、よりビジネスを大きくしていきたいと思っています。その辺りの文化や進め方などの理解が深い方はやりやすく感じることあります。大企業もスタートアップもお互いにとって良い形で共に大きな事業を創造したいと思っています。

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