2023.12.7

プロジェクトマネージャー(PM)の役割や仕事内容は何か?必要なスキルも含めて徹底解説

プロジェクトマネージャー(PM)の役割や仕事内容は何か?必要なスキルも含めて徹底解説

プロジェクト全体を統括する重要なポジションの1つが、「プロジェクトマネージャー」です。
プロジェクトの成功のためには、プロジェクトマネージャーが、自身の役割を認識した上で、適切なマネジメントを行う必要があります。
本記事では、プロジェクトマネージャーに求められる役割や適切なマネジメントを行う上でのポイントをお伝えします。

プロジェクトマネージャーとは何か

「プロジェクトマネージャー」とは、プロジェクト全体の目的・目標に対して、責任を持つ立場の人です。
プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体についての責任を負い、主に管理過程を担うのに対し、同じく配置されることが多い「プロジェクトリーダー」は、担当のプロジェクトチームを率い、主に実行過程を担当します。

プロジェクトマネージャーの主な役割として次のようなものがあります。

  • プロジェクトの立案、計画
  • 予算やスケジュールの管理
  • チームビルディング
  • 問題発生時の対応

プロジェクトマネージャーに求められるスキル

では、プロジェクトマネージャーには、どのようなスキルが求められるのでしょうか。
プロジェクトマネージャーに求められるスキルとしては、主に以下が挙げられます。

マネジメント力

プロジェクト全体を俯瞰し、時間やコスト、人員等の有限なリソースを効果的・計画的に管理する能力

コミュニケーション力

プロジェクトの方向性を共有したり、メンバーと信頼関係を構築し、チームをまとめる能力。また社内外との調整・交渉にも求められる

リスクマネジメント力

発生した問題に対し迅速かつ適切な対処を行ったり、潜在的な課題を発見し事前に対策を打つ能力

スキル習得に加え、プロジェクトマネジメントの失敗原因や成功ポイントについての知識を持つことで、より質の高いプロジェクトマネジメントが可能になります。それについて、以下で紹介していきます。

プロジェクトマネジメントのよくある失敗

プロジェクトにおいて様々な失敗が考えられますが、次に上げる「原因」をおさえておきましょう。

プロジェクトの目的が明確でない

プロジェクトの目的がそもそも曖昧になっていたり、プロジェクトを進める過程で「手段」に集中するあまり「目的」を忘れてしまうケースは少なくありません。これにより、本来解決すべき課題に対して、適切なソリューション(プロジェクト)を創れなかったり、プロジェクトの修正に時間がかったことで中途半端な成果に留まることになります。

現場の実情を理解できていない

プロジェクトマネージャーが、プロジェクトの計画・管理を重視する一方で、現場(実行過程)の実情を把握できていないことがあります。このような状況下で、現場で発生した問題の報告が遅れると、問題への対処そのものが遅れることになります。

チームで共通の認識が取れていない

メンバーにプロジェクトの目的やスケジュールが上手く共有されていないこと、期待する作業の成果物についての認識に齟齬があることで、プロジェクトの品質低下やスケジュールの遅延につながることがあります。

属人的(主観的)な計画・管理がなされている

プロジェクトの生命線が「計画」「管理」です。計画がプロジェクトマネージャーによる属人的なものであったり、管理の仕方がバラバラで統一されていなかったりすると、プロジェクトを進める過程で様々な問題が生じてきます。「チームで共通の認識が取れていない」場合と同様に、プロジェクトの品質低下やスケジュールの遅延につながりかねません。

プロジェクトを成功に導くためのポイント

プロジェクトを成功させるためにおさえておくべきポイントは次の通りです。

チーム内のコミュニケーションを徹底する

プロジェクトマネージャーに求められるスキルが、コミュニケーション力です。もちろん、プロジェクトマネージャー自身が意識すべきことでもありますが、チームとしてのコミュニケーションのあり方や仕組みをいかにして構築できるかが重要です。「プロジェクトの目的が明確でない」「現場の実情を理解できていない」といった失敗の原因は、これを徹底することである程度は防ぐことができます。

適切なプロジェクト管理手法を導入する

「チームで共通の認識が取れていない」「属人的(主観的)は計画・管理がなされている」等の原因に根本的に対処するためには、プロジェクト管理のための適切な手法を用いることです。PMBOK(Project Management Body of Knowledge)と言われるガイドや、WBS(Work Breakdown Structure)、ガントチャート等のツールが知られていますが、組織やプロジェクトの性質に適したものを活用すると良いでしょう。

役割・責任を明文化する

重要にも関わらず、なんとなく行われているのが「役割・責任の明文化」です。各メンバーの役割をあえて明確し、動機付けすることで、チームに躍動感と一体感が生まれます。また、それぞれの責任の範囲を文書等で明文化することは、問題発生の予防や対応を円滑にするため、「リスクマネジメント」の観点からも有効です。意識的に行ってみましょう。

まとめ

プロジェクトマネージャーが担う責任は重く、求められるものも多いですが、今回ご紹介した内容を念頭に置いておくだけで、プロジェクトマネジメントの質が変わってきます。ぜひ参考にしていただき、日々の実践に取り入れてみてください。

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