2023.11.20

自社でもすぐに始められる!クラウドファンディング実施方法のご紹介

自社でもすぐに始められる!クラウドファンディング実施方法のご紹介

昨今、クラウドファンディングという単語をSNSやインターネットで目にする機会がかなり多くなってきました。

クラウドファンディングというと、どのような印象をお持ちでしょうか?

大体の方は、病気や災害、その他いろいろな理由でお金を集めたい人が支援を募ることのできるサービス、というイメージを持っているのではないでしょうか?もちろん、そのようなプロジェクトも沢山ありますので間違いではありません。ただし、それ以外にもクラウドファンディングにはいろいろな活用方法が見出されているのです。今回は、そのようなクラウドファンディングの様々な活用用途と実施するための方法をご紹介していきます。

クラウドファンディングとは?

まず大前提として、クラウドファンディングについてどれくらいのことをご存知でしょうか?クラウドファンディングとは、「群衆(クラウド)」と「資金調達(ファンディング)」という既存の言葉を組み合わせて作られた造語であり、 インターネットを通じて個人、企業を問わずいろいろな人々から資金調達をする仕組みとして、近年知られるようになりました。

クラウドファンディングには購入型、寄付型、融資型、株式型など多様なタイプが存在していますが、今回はその中でも購入型クラウドファンディングに注目していきたいと思います。

購入型クラウドファンディング

購入型クラウドファンディングは、まず融資型や株式型などの「投資型」クラウドファンディングとは違い、非投資型に分類されます。

また購入型クラウドファンディングの場合、支援者は金銭以外の物品やサービスといったリターンを受け取れるのが一番大きな特徴です。金銭的な価値のあるリターンではなく、お礼の手紙や動画などが受け取れる寄付型クラウドファンディングとはその点が大きく異なっています。また支援された金額の◯%を返すというような投資型とも全く異なる、売買契約に基づいたサービスです。

購入型クラウドファンディングは、プロジェクトを実行するための資金が必要な人と、プロジェクトに賛同する支援者によって成り立っています。プロジェクト起案者がクラウドファンディングサイトなどで用意したプロジェクトページに、達成したいプロジェクトの目的、集めた資金の使途、計画などを掲載します。

支援者はそのプロジェクトページを見て計画に賛同した場合、支援可能な額をサイト上から支援することができます。

購入型クラウドファンディングにおけるプロジェクトの内容は、新しい商品やコンテンツの開発、サービスなどが多くなっています。またそれ以外にも、これから飛び立とうとしているアイドルやタレント、アニメキャラクターの新規コンテンツ制作資金を募集したりするプロジェクトや、新型コロナウィルス対策で打撃を受けてしまった飲食店、動物園などの施設運営に必要な資金を募集するプロジェクトも最近では多く見られます。

購入型クラウドファンディングの決済の形式としては「All or Nothing(目標達成型)型」と「All in(実行確約型)型」の2種類があります。

All or Nothing(目標達成型):目標金額に達成した場合のみ、プロジェクトが成立、実行されます。支援者が支援の申し込みをしても即時に決済はされず、目標達成した時点で初めて決済がなされます。もしも達成しなかった場合は、支援者に出資金が全額返金される保証がある仕組みです。

All in(実行確約型):支援者が支援の申し込みをした時点で即時に決済が行われ、目標未達成であった場合もプロジェクトは実施されます。プロジェクトが目標金額に達成するか否かに関わらず、返金は行われない仕組みです。

このように購入型クラウドファンディングでは、プロジェクトの形式によって返金の保証が”ある”ものと”ない”ものに分かれています。

絶対に設定した目標金額を達成しなければ、そのプロジェクト自体が実施不可能であるという内容(例えば小学校にピアノを購入する、など具体的な金額が決まっている場合等)ならば、目標金額に達成した場合のみプロジェクトが成立するAll or Nothing、既にそのリターンの在庫を抱えていて、達成しても未達成であった場合でもプロジェクトを実施できるという状態であればAll inなど、実行しようとしているプロジェクトの内容に合わせてタイプを選ぶことができます。

今、クラウドファンディングを始めるべき理由

では改めてクラウドファンディングとはどのような仕組みなのかがわかったところで、今クラウドファンディングが何故、注目されているのか、始めるとどのようなメリットがあるのかについても見ていきましょう。

クラウドファンディングのメリット

まず、クラウドファンディングを利用することのメリットについてですが、以下の点が挙げられます。

・個人、NPO団体、一般企業などを問わず、資金調達に挑戦することができる

・金融機関などで融資が難しい内容でも資金調達できる可能性がある。・コストパフォーマンスが良い

・テストマーケティングに利用できる

・新規顧客層の開拓

・企業や製品のファンづくり

個人、NPO団体、一般企業などを問わず、資金調達に挑戦することができる

クラウドファンディングでは個人をはじめ、一般企業や飲食店、NPO団体、学生、自治体など様々な立場の方が資金調達に挑戦することが可能です。

初めて挑戦するから何もわからないという場合でも、既存のクラウドファンディングサイトを利用することで、担当者からいろいろなアドバイスをもらえたり、丁寧なサポートを受けることができるサイトもたくさんあります。

金融機関などで融資が難しい内容でも資金調達できる可能性がある

通常何か自社で新しい事業を始めたい、または新しいアイデアを製品化したい、という場合、まず思い浮かぶのは金融機関から融資を受けることや事業者向けのローンを組むことなどでしょう。

ですが、この方法は将来的な確実性が約束されていない新規事業などでは、融資の審査がかなり厳しいものとなり、出資を受けることは容易ではないでしょう。また融資を受けるためには、大きな実績が必要である場合が多いことなどからもハードルが高いことがわかります。

さらに金融機関からの融資やローンを組んだ場合、失敗した場合でも必ず利息を含めて返済しなければなりませんが、クラウドファンディングはプランにはよるものの、必ずしも返済しなければならないということはなく、調達した資金に対して利息を取られるというようなこともありません。

コストパフォーマンスが良い

クラウドファンディングを始めることのできるサイトは国内、国外含めていくつもありますが、大体のサイトでは掲載時点での費用はかからない場合がほとんどです。

クラウドファンディングの募集を開始し、実際に資金が集まった時点で、その集まった資金に対して手数料がかかるという仕組みになっています。この手数料率はサイトによってそれぞれの設定となっていますので、受けられるサポートの手厚さやシステムの使いやすさと比較しながら検討するのがオススメです。

テストマーケティングに利用できる

クラウドファンディングというと、どうしても社会的な貢献や、これから新たなアイデアをカタチにするために行う資金調達、というイメージが強いかもしれませんが、実はそれだけではありません。

既に製品として手元にあるプロダクトや、一旦小ロットで製作してみたプロダクトを実際に販売したら売れるのかどうか、どういう層に売れるのか、などのテストマーケティングとして利用することができます。

大手のECサイトや実際の店舗で販売するとなると、それなりのロットを作らなければならなかったり、店舗との契約をしなければならないなど、売れるかどうかまだわからない製品を世に出すにはかなりハードルが高いと言えるでしょう。その点クラウドファンディングでは小ロットからの販売ももちろん可能なので、試しに作って販売し、ユーザーの反応を見て改良を加えていくということも可能なのです。

新規顧客層の開拓

これもクラウドファンディングの醍醐味と言えるでしょう。実際の店舗や大手ECサイトでは、ある程度決まった顧客層しか訪れないかもしれませんが、クラウドファンディングサイトには新しいもの好きなアーリーアダプター層や、普段利用しているECサイトでは出会えない顧客層など多くの人が利用しています。

クラウドファンディングサイトでプロジェクトの告知をすれば、興味本位でチェックしている人や、ほかのプロジェクトに興味を持って訪れたユーザーが見に来てくれる可能性もあります。より多くの人にプロジェクトを見てもらうことにより、新規顧客層の開拓もできるというわけです。

企業や製品のファンづくり

クラウドファンディングサイトによっては、製品や起案者についてコメントができる仕組みを備えているサイトもあります。ユーザーとコメントのやり取りをすることで、単なる製品を買ったという体験だけではなく、裏でどんな人がこの製品を作ったのかなどを感じることができ、ユーザーとしても製品だけではなく起案者自体を応援したいと思うことは少なくありません。

また事前PRをしたり、SNSなどでプロジェクトの準備風景、想いや熱意を発信し共感を生み出すことで、ユーザーとの深いつながりを作ることができます。

クラウドファンディングのデメリットとリスク

ここまでクラウドファンディングのメリットをご紹介してきましたが、クラウドファンディングは良いことばかりなのでしょうか?以下のようなデメリットとリスクについても事前に知っておくことで、より安心してクラウドファンディングを始めることができます。

・目標金額に達しなかった場合は、コストだけかかる可能性がある

・資金調達までの期間が長く、管理コストが高くなる可能性がある

・公開したプロジェクトの取り下げができない

・支援者の問い合わせ対応や、返金の対応をしなくてはいけない

・販売手数料がかかる

・競合にアイデアを知られる

目標金額に達しなかった場合は、コストだけかかる可能性がある

先程ご紹介した通り、クラウドファンディングのタイプにはよりますが、目標金額に達しなかった場合はプロジェクトが失敗ということになり、それまでにかかったプロジェクトページの作成時間や、メルマガの送付やSNS投稿、チラシの作成などPRにかけた時間や費用などが無駄になってしまうという可能性はあります。

そうならないようにするため、プロジェクトページを作る際はユーザーにとって分かりやすいものになっているか、事前のPRは十分か、など目標金額を達成するための準備が不可欠となるでしょう。またプロジェクトにどのくらいの金額が集まりそうなのか、失敗した場合に他の資金調達をすることができるかなどを事前に検討しておくと安心です。

資金調達までの期間が長く、管理コストが高くなる可能性がある

クラウドファンディングの募集開始から掲載が終了するまで、少なくともおおよそ1ヶ月から2ヶ月ほどかけるのが通例です。その間にSNSでの周知、広告出稿などできる限りのPRを行い、なるべく多くの人に支援してもらうようにするためです。

その間は資金が一切手元には入って来ず、逆に一定の手間がかかることが予想されます。例えばプラットフォームの選定、申し込み、担当者とのやりとり、プロジェクトページの作成などの作業をこなさなければなりません。

またその上で告知文章の作成、PR、リターンの梱包や送付にも労力がかかりますので、その点は先に検討しておく必要があります。

プロジェクトの取り下げができない

クラウドファンディングでは、基本的に一度掲載したプロジェクトは取り下げることやキャンセルはできません。目標金額に達したのにプロジェクトがとん挫しそうな場合なども途中でキャンセルすることができないので、トラブルの原因となり得ます。

プロジェクトを募集開始する際は、事前にプロジェクトの内容に問題がないか、進め方はどうするか、資金がどれくらい集まりそうなのかなど、慎重に検討する必要があるといえます。

支援者の問い合わせ対応や、返金の対応をしなくてはいけない

支援者は本当にこのプロジェクトを支援して良いのか、よく吟味した上で支援したいと考えていますので、少しでも製品やプロジェクトについて気になったことは問い合わせをしてくる傾向があります。またクラウドファンディングサイトのコメント機能を使う場合は、問い合わせ以外にも応援のコメントなどが来ますので、その対応が必要となります。

その他、リターンの提供が遅延しそうな場合や、目標金額に達することができなかった場合はその理由や状況の説明、場合によっては返金の対応などが必要となってくるでしょう。この部分についても、対応が可能な余力があるかどうか事前に考慮しておくことで、いざという時に慌てずに済みます。

販売手数料がかかる

現時点で存在するほとんどのクラウドファンディングサイトは成功報酬型です。掲載時に費用がかからない代わりに、集まった資金に対して数%の手数料がかかる場合がほとんどです。

この手数料はサイトによってそれぞれ設定されており、キャンペーンなど期間限定で安くなる場合もありますので、日々情報収集しながら、どのサイトを利用するか検討するのが良いでしょう。

競合にアイデアを知られる

メリットの項目で挙げたように、クラウドファンディングを通じて新たなサービスや製品をテストマーケティングする使い方は大変効果的といえますが、その一方で資金を集めるためには、サービスや製品をインターネット上で公開する必要があります。

まだ世に出ていない商品のつもりでプロジェクトを立ち上げたものの、資金が集まったころには類似サービスが世に出てしまう可能性もゼロではありません。そういったデメリットもあるということを事前に理解しておきましょう。

企業のクラウドファンディングの活用例

それでは、クラウドファンディングが単なる資金調達だけではなく、新規事業に挑戦する企業の強い味方だということが分かったところで、実際にこれまで企業がクラウドファンディングを利用した事例にどんなものがあるのか、ご紹介します。

老舗文具屋の挑戦

こちらは創業109年の東京都港区虎ノ門にある老舗文具店「オカモトヤ」が募集したプロジェクトです。文具店とは言ってもその売上の中心は外商、つまり企業向けの取引で、虎ノ門店の売上は全体の1%程度。その上バブル崩壊以降は近隣の文具店との価格競争により毎年赤字を計上するという、いわゆる「不採算部門」だったとのこと。

コロナの打撃も相まって、どんどんと消滅していく町の文房具屋。これで良いのか?という起案者の想いから、これまで内装を変えたり接客方法を変えたりした努力の経緯の説明があり、最終的に移動販売車「ヤング号」にオカモトヤの商品をたっぷり詰め込んで夏以降全国キャラバンを行う資金を調達したい、というストーリーが描かれています。

結果として目標金額250万円に対し、支援総額は4,491,500円。281人もの支援者が集まったのです。

実際の掲載ページはこちら

泡シャワー「KINUAMI(絹浴み)」

こちらはリクシル社の子会社である株式会社NITTO CERAが、家庭向けにせっけん泡の出るシャワーのクラウドファンディングを実施した事例です。

KINUAMIは創業から110年以上にわたって、消防車・防災機器の製造・販売を行なっているモリタグループと共に、NITTO CERA社がクラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」のオープンイノベーションで共同開発しました。

モリタグループが開発する消防車の泡生成技術を、NITTO CERAが持つバスルームの知見を元にシャワーヘッドに応用することに成功した、まさに異業種のコラボレーション商品と言えるでしょう。

ちなみにこちらのプロジェクトは100台限定のAll or Nothing型で、目標支援金額は430万円。100台という数から想像できるように、今回はKINUAMIにまず100台の需要があるのかを探るという、「テストマーケティング」の意味合いが強いプロジェクトと言えるでしょう。
実際の掲載ページはこちら

クラウドファンディングを始めるには?

さて、ここまで読み進めてきて、実際にクラウドファンディングを始めてみたいと思われた方も多いのではないでしょうか?

ではクラウドファンディングを始めるにはどのような準備をしたら良いのかについても見ていきましょう。

クラウドファンディングサイトを活用する

まずご紹介するのはこちらです。先程から何度か既に触れてはいますが、国内、国外問わず、いろいろなクラウドファンディングのプラットフォームが用意されていますので、そちらを利用するのが一番手軽な方法と言えます。

サイトによって手数料やサポートの手厚さなど、売りにしているポイントが違うので、自分にあったサイトを探してみるのが良いでしょう。

CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

・サービス提供開始日:2011年6月〜

・累計支援額:540億円以上

・支援者数: 670万人以上

・成立プロジェクト: 61,000件以上

・プラットフォーム手数料12%+決済手数料5%=合計17%

国内クラウドファンディングサイトの中で支援者数No.1であるCAMPFIREは、国内最大の掲載数を誇っています。地域活性化を目指す「CAMPFIRE ふるさと納税」、継続的な支援を行なう「CAMPFIREコミュニティ」、クリエイターの思い描くアイデアの商品化を目指すSPA(製造小売)型クラウドファンディング「CAMPFIRE Creation」など、複数のプラットフォームを提供しています。

Makuake(マクアケ)

・サービス提供開始日:2013年8月〜

・累計支援額:215億円以上(2021年9月期)

・プラットフォーム手数料:20%(決済手数料を含む)

・サポート:ページ設計やプロモーションプラン策定等

サイバーエージェントグループの新規事業としてスタートした「Makuake」は、「生まれるべきものが生まれ 広がるべきものが広がり 残るべきものが残る世界の実現」をビジョンに掲げる、新しいものや体験の応援購入サイトです。

近年では全国100社以上の金融機関との連携により日本各地の事業者が活用しているほか、国内外の流通パートナーとも連携し、プロジェクト終了後も事業が広がるよう支援しています。ジャンルとしては、特にガジェット系に強みを持っています。

未来ショッピング

・サービス提供開始日:2016年12月〜

・成立プロジェクト数:100件以上

・ログイン連携:日経IDとの連携が可能

日本経済新聞社が運営している未来ショッピングは、ウェブメディア「NIKKEI STYLE」や、約5,200万UBの「日経電子版」からの誘導により、第一線で活躍しているビジネスパーソンや、経済に強い関心を持つハイクラスで良質なユーザーにアプローチが可能なクラウドファンディングサイトです。

また、約1,000万人の日経電子版会員データベースを活用したマーケティングで消費意欲の強い良質なコンシューマーに対して効率的に集客することができます。また、日経が厳選した優良プロジェクトのみを掲載しているので、掲載による商品のブランディング効果も期待できます。

自社でクラウドファンディングサイトを立ち上げる

クラウドファンディングを始めるもうひとつの方法として、自社でクラウドファンディングサイトを立ち上げるという方法があります。

例えば大手のクラウドファンディングサイトは既にたくさんのファンを取り込んでおり、プロジェクトを公開することでいろいろな支援者に見てもらえる、という利点はありますが、逆に言えばそれだけ人気のサイトなため、日々星の数ほどのプロジェクトが掲載されています。

場合によっては初速があまり伸びないと、他のプロジェクトに埋もれてなかなか目立つことができなかったり、一緒に掲載されているプロジェクトのジャンルがあまり好ましくないものであったりする可能性もあるでしょう。

その点、自社で独自のクラウドファンディングサイトを立ち上げれば、そのサイトに掲載するプロジェクトは自社で自由に選定することができ、コンセプトなども自社に合ったもので統一することができます。

自社で独自のクラウドファンディングサイトを構築する方法としては、スクラッチで開発する、パッケージを利用して構築するなど、様々な方法がありますが、今回はSaaSで独自のクラウドファンディングサイトを構築する方法をご紹介します。

【CROWDFUNDING NETWORK Powered by ENjiNE

ENjiNEは初期費用をかけずに、事業運営におけるリスクを最小限に留めながら、スピーディーにクラウドファンディングサイトを構築できるSaaS型のプラットフォームです。2020年時点で100を超えるサイトに採用されております。

・なぜスピーディーにクラウドファンディングサイトを構築できるのか?

クラウドファンディングサイト構築サービスでは唯一と言える、SaaS型でサービスを提供することで、意思決定からサイト公開までのリードタイムを短くすることを可能にしています。0からスクラッチ開発をする場合と比較すると圧倒的にスピーディーであることが分かります。

・費用の心配は?

こちらもSaaS型でサービスを提供しているため、初期費用を掛けずに立ち上げが可能です。またサービス提供会社で保守運用を実施し、手数料は成果報酬型でシステムを提供しているので、低コストかつ低リスクでのサイト構築、運用が可能となっています。(※不動産投資型、融資型を除く)

・クラウドファンディングのノウハウがない

プロジェクトにトラフィックが集まらない、再訪者数が少ないといった集客課題以外にも、掲載するプロジェクトの量や質の担保、購入へのコンバージョンなど、気を配らなければならない項目が多いのがクラウドファンディングサイト運営です。

そのため導入に気後れするかもしれませんが、ENjiNEでは、提供会社の経験豊富なスタッフがページ制作や商品の魅せ方、PRやSNSでの告知に至るまでサポートします。

・独自の相互集客システム

ENjiNEではこの他に「同時掲載」という他社サービスにはない集客方法を使っていることも特徴です。

同時掲載とは、1つのプロジェクトをENjiNE上の複数のクラウドファンディングサイトで同時に掲載できるというもの。導入企業間で相互に集客できることがメリットです。これにより、例えば立ち上げたばかりで掲載するプロジェクトがまだあまりなく、寂しいサイトになってしまう・・という場合もプロジェクトの相互補完が可能です。

またクラウドファンディングに掲載するプロジェクトは、なるべく多くの支援者の目に止まってもらいたいという思いがあります。1つのサイトでは、その数に限界がありますが、同時掲載はそうした課題を解決できる仕組みです。

ENjiNEを導入しているクラウドファンディングサイトはメディアが多く、それぞれのサイトが特色を持っています。例えば日経新聞社が運営する「未来ショッピング」はビジネスパーソンに強いという特徴があり、主婦と生活社が立ち上げた「Fannova」は女性のお客様に支持されている、といった具合で、それぞれのサイトに掲載しているプロジェクトを同時掲載することで、普段巡り会えない顧客層を開拓することが可能となるのです。

自社でクラウドファンディングサイトを立ち上げた事例

では、実際にこのENjiNEのサービスを利用して成功しているサイトにはどのようなものがあるのでしょうか?最後にいくつかご紹介していきます。

Bridge(ブリッジ

「Bridge(ブリッジ)」は「創作活動を続けるクリエイターとサポーターをつなぐ支援の”架け橋”」となることをコンセプトとしたエンタメ特化型のクラウドファンディングサービスです。

エイベックス・グループであるTWH社のノウハウを活かして資金調達だけでなくプロジェクトの設計から、ライブ配信やグッズ作成などについても多様な支援が可能であることが強みです。

2020年9月から始めたにも関わらず、多くのアイドルや声優、イラストレーターなどのプロジェクトを手掛け、成功させているサイトです。Bridgeならではのプロジェクトがいくつも掲載されており、独自の世界観を体現することに成功したサイトと言えるでしょう。

カモファンディング

・サービス提供開始日:2021年7月〜

・サポート:鴨頭嘉人さんからの発信特典あり

2021年夏に立ち上がったKAMOファンディングも「夢の実現装置」として夢を追いかける人を応援するクラウドファンディングサイトです。このサイトで特徴的なのは、運営側である鴨頭嘉人さんを全面に表出させたプラットフォームとなっているという点です。

そんな運営側の熱意に応えるように、いろいろな起案者の「やりたいこと」が集まって来ており、キングコングの西野さんなどの著名人から、新規事業を立ち上げたい人、自分の思いを世に届けたい人などが夢の実現に向けて、日々たくさんのプロジェクトを実施しています。その熱量は思わず支援者にも応援してみたいと思わせるほど。運営側と起案者が二人三脚で盛り上げているのが特徴的なサイトです。

THE KYOTO #Crowdfunding

・サービス提供開始日:2020年6月〜

・ジャンル:文化発信・文化育成

「文化を知る。世界を変える。」をスローガンに、メディア、サロン、クラウドファンディングの3つの活動を柱とし、京都新聞社と電通が共同で立ち上げたクラウドファンディングサイトです。

主に京都の文化保全に関係する寄付型のプロジェクトも多く起案されているのが特徴で、例えば京都の文化財を保全するためのプロジェクトや、京菓子の文化を未来に伝えるためのプロジェクトなど、目的が明確になっている企画がとても多いのが印象的です。そのためひとつひとつのプロジェクトに対する支援額がとても高く、1,000万円を超える大成功を収めたプロジェクトもいくつか存在しています。

まとめ

今回は「自社でもすぐに始められるクラウドファンディング」というテーマで、クラウドファンディングの最新情報をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

今やクラウドファンディングは個人やNPO団体だけのものではなく、企業にとってもテストマーケティングや、ブランドの育成、ファンの醸造と様々な活用方法があることをお分かりいただけたのではないかと思います。

単発のプロジェクトを今すぐに実施したい!という場合は、今回ご紹介したクラウドファンディングのプラットフォームを利用し、そのクラウドファンディングサイトに掲載をするのが一番の近道でしょう。

逆に実現したいことの構想がいくつもある、または自社でもプロジェクトを立ち上げつつ、コンセプトや掲載するプロジェクトのジャンルを統一したオンリーワンのクラウドファンディングサイトを作りたい、という場合は独自のクラウドファンディングサイトを構築するのがお勧めです。

今後もクラウドファンディングは飛躍的な成長を遂げ、人々にとっても馴染みの深いプラットフォームのひとつとなっていくことが予想されます。そんなクラウドファンディング市場にぜひ注目し、自社の経営戦略のひとつとして検討してみるのはいかがでしょうか。

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