新規事業・イノベーション共創メディア | Battery 新規事業とイノベーションを共創する原動力。Battery(バッテリー)

2017.10.17

ほんとにお金が集まるの?無謀すぎるクラウドファンディング事例

ほんとにお金が集まるの?無謀すぎるクラウドファンディング事例

国内でも知名度が徐々に上がり定着していきているクラウドファンディング。最近では風変わりで滑稽なプロジェクトがいくつか存在しています。しかし、海外ではもっとユニークで、”無謀”ともいえるほど、ぶっ飛んだプロジェクトが多いようです。そこで今回は『ほんとにお金が集まるの?無謀すぎるクラウドファンディング事例』についていくつか事例を紹介していきます。

ポテトサラダ男

2014年夏、世界最大のクラウドファンディングサイト Kickstarter にて、アメリカ人の男性がポテトサラダを作るためだけに資金調達を行なったプロジェクト『Potato Salad』が実行されました。サイト内のページには「I’m making potato salad(ポテトサラダを作ります)」という文章と、ポテトサラダの写真が一枚。紹介ムービーはなく、至ってシンプルなつくりとなっています。億単位の目標金額が掲げられるケースも多いKickstarterでは珍しく、本プロジェクトの調達金額はたったの10ドル(1,000円)でした。しかし、そんなシンプルすぎるプロジェクトに対し、およそ7,000人の支援者から600万円以上を集めることに成功したのです。

このプロジェクトが成功を収めた要因は、クラウドファンディング特有の「SNSを使った拡散」にあります。最初は面白半分で少数の人々が支援を行なっていましたが、次第にその輪がどんどん広がっていき、最終的に大勢の人から支持を得る結果となりました。Twitterでは「kickstarter  ポテトサラダ」というキーワードで連日投稿され、ネット上で拡散して以後このプロジェクトはテレビなど他媒体でも紹介されるようになり、メディアをうまく活用したマーケティングの成功事例であると言えます。

穴を掘るプロジェクト

昨年、Cards Against Humanityというカードゲームを提供している会社が、ブラックフライデーに合わせ、無意味にただ穴を掘るだけが目的の『Holiday Hole』という謎のプロジェクトを実施しました。特に理由があるわけでもなく、イリノイ州オレゴンの空き地にショベルカーを持ち込み、何の役にも立たない巨大な穴が開けるだけのプロジェクトでしたが、なんと1,000万円近くの支援金が集まりました。彼らが一体何をしたかったのか、未だ分かっておりません。なお、この巨大な穴は後日きちんと埋められたそうです。

脱スマホ依存症!NoPhone

今や日本人の2人に1人が所有しているスマートフォン。近年ではスマホの普及につれ”スマホ依存症“に陥る人も多く、歩きスマホやコミュニケーション能力の低下など、さまざまな弊害をもたらしています。なかには「スマホがないと落ち着かない」と、四六時中スマホから目を離せないユーザーもいるそうです。そんなスマホ依存症を改善するための画期的なデバイス『The NoPhone』がKickstarterにて開発されました。

NoPhoneはスマホの形をしただけのプラスチック製品であり、通話やネット、その他スマホに搭載されている機能は全く使えず、言ってしまえばただのオブジェです。NoPhoneのサイトには「バッテリー不要」「ソフトウェアのアップグレード不要」「耐久性あり」など、本物のスマホと同じような説明書きが記載されていますが、スマホで出来ることが一切できないというのがある意味最大の特徴です。一見何の役にも立たなそうなこのNoPhoneですが、スマホがないといてもたってもいられない人に安心感を与えるための製品として確かな需要を発揮しています。実際、「NoPhoneを使うようになって、アイコンタクトのスキルが向上した」というユーザーの意見も多く、またネット上では「NoPhone欲しい」「noPhoneは最も安全なモバイルデバイス」と好評する人も多いようです。

前代未聞の”湯~園地”を別府に実現!!

温泉と遊園地を同時に楽しめる大分県別府市の「湯(ゆ)~園地(えんち)」計画をめぐり、国内最大のクラウドファンディング CAMPFIREを通じて資金集めを行ないました。「湯〜園地」は、別府市長が“遊べる温泉都市構想”として発表したものであり、無謀ともいえる計画ながらもYouTubeで施設のイメージ動画を公開し、100万回再生時には「湯~園地を実現する!と市長が公約。そこで今年の2月に『どうせやるならやりすぎたい!温泉×遊園地=前代未聞の”湯~園地”を別府に実現!!』をスタートしました。

1,000万円の目標金額を大幅に超える3,396万円を集めることに成功し、CAMPFIREで資金調達を終えたあとも支援金の募集は続いており、現在8,000万円以上を突破しています。「湯〜園地」は今年の7月29日・30日・31日の3日間限定でオープン予定です。

『ロードオブザリング』の舞台を再現!

ピータージャクソンが監督を務めた超大作映画『ロードオブザリング』に登場する巨大な城塞都市「Minas Tirith(ミナス・ティリス)」を現実世界に再現しようというプロジェクトが、イギリスの建築家チームにより立ち上げられました。Indiegogoにて出資者を募集しましたが、目標金額はなんと18.5億ポンド(3,600億円)と超高額です。完成すれば世界的な観光地になること間違いありませんが、ただ建造物のレプリカを作るのではなく、作品と同じく多くの人々がそこで生活し、仕事ができる環境そのものを実現させることを目指しています。しかし、いくらなんでも3,600億円はあまりにも無謀すぎるため、結局プロジェクトは失敗に終わりました。

これまでクラウドファンディング史上最高額の資金調達となったのはKickstarterのPebble Timeの22億円であるため、もし仮にこのプロジェクトが達成されれば、ぶっちぎりの1位となるだけでなく、クラウドファンディング業界を揺るがす新たな歴史の1ページとなっていたことでしょう。

日本一踊れるデブのポーズ集

「その時、デブが動いた」と、ユニークな一文から始まっているプロジェクト『日本一踊れるデブ・ぎたろー君のポーズ集を作って全国のデブに夢と希望を与えたい!!』が、CAMPFIREを通じて実行されました。きっかけは WEBマガジン『大塚ニューコーポ』が、「“日本一踊れるデブ”こと、ダンサーのぎたろー君をモデルに、たわわなデブが自慢のわがままボディをはじけさせる、本邦初の“デブポーズ写真集”を制作したい」と考えたことにあります。ぎたろー氏も「僕のように動けるデブもいることをわかってほしい!」「デブの魅力とおもしろさを、もっと知ってもらいたい!」と思い、本プロジェクトを始動しました

「デブのポーズ集」というキーワードに食いつく人はいても、それに協力しようと考える人は少ないのではと思われたこのプロジェクトは、120%の達成および30万円の資金調達に成功。その後写真集出版に先立つトークイベントが下北沢で開催され、「デブとクラウドファンディング」をテーマに会場は大盛り上がりとなりました。

クラウド空撮マップを作るキット

Public Laboratory for Open Technology & Scienceという非営利団体によるプロジェクト『Balloon Mapping Kits』は 2012年にKickstarterにて出資を募りました。Balloon Mapping Kitsは「気球や風船にカメラを取り付けて上空に飛ばし 空中で地上の写真を撮るためのキット」であり、撮った写真は、ウェブアプリを使って専用サイトにアップロードし、環境問題などに取り組む多くの人たちが、別々の場所で撮った写真をつなぎ合わせて大きな空中写真を作成するという、草の根運動を手助けする空中写真撮影キットです。

Google Mapのような写真をアナログな風船で撮影するという発想に驚きを隠せない人も多いようでしたが、支援者は463人にのぼり、目標額$6,200(70万円)の5倍以上にあたる$34,600(390万円)を集めることに成功。今年7月『Kickstarter Gold: Balloon Mapping Kits』というプロジェクトがKickstarterで実施されており、5年ぶりにBalloon Mapping Kitsが再登場しています。

100万ドル集まらなければ「中絶」する!?

2015年、アメリカ人とみられる当時26歳の女性が Indiegogoにて立ち上げたプロジェクトが物議を醸しています。その女性は妊娠7週目の身でありながら、経済的に苦しく子どもを養っていく余裕がないため、養育費を確保するべくクラウドファンディングを活用し100万ドル(1億1,100万円)を募りました。しかし、女性は「100万ドル集まらなければ中絶する」と発言をし、すぐさま炎上。お腹の中の子どもを人質にして身代金を要求しているように見える姿に賛同する人はほとんどいませんでした。

アメリカには1億人のプロライフ(中絶反対派)がいることから、彼女は「一人につき1セントだとしても100万ドルは集まる」と世間をどよめかしましたが、肝心な世間の反応は「不愉快な話だ」「自己責任だろ」「子供を金儲けの道具にするな」といった痛烈な批判ばかりであり、中絶反対運動グループの代表であるリラ・グレース・ローズさんもこの女性の声明に「道徳的に許せない」と激怒しました。

まとめ

さて、今回は『ほんとにお金が集まるの?無謀すぎるクラウドファンディング事例』について紹介しました。ネタ的なものから倫理的に厳しいものまで、さまざまなプロジェクトがありましたが、クラウドファンディングは多種多様なアイデアで溢れているため、今後も「無謀」で一味違うプロジェクトが増えていくのではないでしょうか。

Facebookページから
最新情報をお届け

記事のアップデート情報や新規情報はFacebookページで随時配信されております。
気になる方は「いいね!」をお願いいたします。

Relicで一緒に働きませんか?

Relicでは現在一緒に働いてくれる仲間を積極的に採用中です。

新規事業開発やスタートアップの創出支援を主導してくれる事業プロデューサー、
自社開発したプラットフォームサービスの成長を加速させてくださるセールスディレクター、 新規事業立ち上げの企画からサービス開発プロジェクトに携わりたいエンジニアなど..

お話だけでも構いません、
興味がありましたら採用サイトよりエントリーください。
採用サイトを見る
Related article

関連記事

Category archive

成功/失敗 事例の記事

Category archive

特集・コラムの記事

資料請求、お問い合わせはフォームからお気軽にご連絡ください。

お問い合わせ