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2017.12.4

クラウドファンディングの注意点!? アイディアが盗まれてしまった事例

クラウドファンディングの注意点!? アイディアが盗まれてしまった事例

2011年3月から国内でもサービスが始まったクラウドファンディング。国内初の『Readyfor』は、リリースから6年半の間で、6500件以上のプロジェクトを実行しています。また、世界最大のクラウドファンディングとも言われる『Kickstarter』は、2009年にサービスを開始して以来、なんと72300件のプロジェクトを遂行しており、幅広い分野に特化しています。

それほど多くのアイデアが飛び交うクラウドファンディング業界では、これまでアイデアが被ったり、似たり寄ったりのプロジェクトが行なわれたりすることは何度かありました。しかし、完全なるパクリとまで言わせてしまう、いわば”盗作”のようなプロジェクトもいくつか存在しています。そこで今回は「クラウドファンディングでアイデアが盗まれてしまった事例」について見ていきましょう。

STIKBOX

イスラエル在住の起業家・Yekutiel Shermanさんは、ここ数年の”自撮りブーム”に目をつけ、従来の自撮り棒に代わる製品を開発し、2015年12月に、自撮り棒付きスマホケース・STIKBOX (スティックボックス)のプロトタイプを完成させました。STIKBOXは、スマホケースの背面に折りたたみ式の自撮り棒を収納したデザインで、商品化に向けKickstarterにて、およそ400万円の資金調達を開始したのです。

ところが、キャンペーン開始からわずか1週間後、中国のオンラインショップで類似した商品が販売されていることが発覚。それも、オリジナルのSTIKBOXが$47.41(5176円)なのに対し、中国の類似品は900円以下の価格という格安っぷり。中国側がShermanさんのアイデアを盗作したのは事実ですが、STIKBOXの支援者からは、Shermanさんがパクったのではという声もあがり、キャンペーン中は誹謗中傷を被る羽目になったそうです。しかし、STIKBOXは無事目標金額を上回ることができ、激安の類似品と比べ、たしかなクオリティを持っているため、現在も従来通りの価格・品質で販売されています。

Fidget Cube

https://www.kickstarter.com/projects/antsylabs/fidget-cube-a-vinyl-desk-toy

手持ち無沙汰を解消するデスクトイのFidget Cub(フィジェットキューブ)は、2016年にKickstarterで開発され、およそ7億円の資金調達に成功した優れもの商品です。サイコロの形をしたFidget Cubeは、クリックやスピン、ロールなど、全6種類の機能を持っており、指を動かすだけで、ストレス発散、集中力の向上につながります。

ところが、Fidget Cubeの開発チームが、先着250名を対象に、1個$14(1528円)で提供を考えていたころ、中国の業者が開発したコピー製品が、たった$4(436円)という値段で、Amazonで販売されていたのです。オリジナルのプロダクトが出荷前というタイミングに、コピー製品が激安の価格で売られ、すでに市場に出回っている状況になってしまったため、当然、Fidget Cubeは大損害を被る形となりました。しかし、現在、中国のコピー版(偽物)が、値段に見合った低いクオリティであることが知れ渡り、高価格でも高品質なFidget Cube本体が欲しいとの声が多く、オリジナル製品の方が(当然ながら)人気が高いようです。

Shooz

https://www.kickstarter.com/projects/642936151/shooz-worlds-first-travel-shoe-modular-and-customi

2015年11月、Kickstarterにて開発されたモジュール式シューズのShooz。シューズの上部とソール部分がジッパーにより分割できるタイプで、2016年3月に発送を予定していました。しかし、資金が集まり製造に取り掛かろうと思った矢先、中国の会社がコンセプトとプロモーションムービーを模倣したコピー製品を売り出していたのです。

ところが、Shoozの制作チームは、中国側を訴えることなく、その会社をShoozの公式サプライヤーとして認め、Shoozの製造パートナーであることを全面的にアピールしながら、製造に取り掛かりました。”盗作”されたプロジェクトは、通常どちらかの商品だけが人気となったり、裁判沙汰に発展したりと、あまり良い話題を聞きませんが、その盗作がきっかけとなり、連携を図った稀少な事例として知られています。

OUYA

https://www.kickstarter.com/projects/ouya/ouya-a-new-kind-of-video-game-console

2013年6月25日に全世界に発売されたOuyaは、前年の7月からKickstarterで開発資金を集め、完成されたAndroid家庭用ゲーム機です。プロジェクト開始初日に目標額の2倍、翌日には3倍の支援金を集め、最終的におよそ6万3000人の支援者から、$8,596,474(約10億円)の資金調達に成功し、記録的な支持を集めました。

Ouyaの大成功を収めてからしばらく経ったある日、中国最大のクラウドファンディング「JD Finance」にて、新たなゲーム機の開発されました。その名はOUYE。同サイト内で10万元(約164万円)を募集しましたが、一目瞭然、先に紹介したOuyaと名前が酷似しており、さらに本体はPS4、コントローラーはXboxのパクリではないかと物議が醸され、支援者は0人という結末に。複数ある人気ゲーム機をただ単にマネしただけのコンソールに賛同するものは居らず、一部では”クラウドファンディング史上最低のプロジェクト”と言われています。


上記4つの事例は、クラウドファンディングで生み出したアイデアが盗作され、コピー版や偽物が開発されたというプロジェクトですが、それとは逆に、クラウドファンディングを通じてプロジェクト化されたアイデアが、実は既存のものだったという事例も存在しています。その代表的な例が、ファッションYouTuberのげんじさんが、自身のブランドを立ち上げたという事例です。

初ブランド【LIDnM】を立ち上げたい!

https://camp-fire.jp/projects/view/16389

ファッションYouTuberのほかに、芸人、モデルとしても活動する、げんじさん(23)。ファッションセンスの良さから、主に若者の間で人気を得ています。そんなげんじさんは2017年1月、自身が立ち上げたブランド「LIDnM(リドム)」の設立に必要な資金を、国内最大のクラウドファンディング『CAMPFIRE』を通じて募りました。
多くの人から支持を得て、人気の高いげんじさんが自ら考案した「LIDnM」のイメージ画をYouTube上で公開したところ、多くのファンから好評を受け、プロジェクトは目標金額の100万円を大いに上回った338万円を集める結果となりましたが、その達成後、ネット上で批判の嵐が巻き起こり、大炎上してしまいました。
実は、げんじさんが考案した「LIDnM」のデザイン画が、「MONKEY TIME」の2016年秋冬コレクションのカタログ写真と酷似しており、まるで”見て描いた”ようなデザインとなっています。これに対し、多くのユーザーからは「パクり」であると批判される結果となり、げんじさんはネット上で謝罪する羽目となってしまいました。


さて、今回は「クラウドファンディングでアイディアが盗まれてしまった事例」について紹介しました。

画期的で面白みのあるアイデアを出せば、一躍ヒットメーカーとして輝かしい業績を残すことはできますが、その一方で、誰かに真似されるというリスクも背負わなければなりません。しかし、Snoozの事例のように、盗作がきっかけで、新たなビジネス展開に発展するといったケースも稀ながら存在し、どのような結末を迎えるか誰も予測できないのが、クラウドファンディングの面白いところです。皆さんも今後、クラウドファンディングに着手されることがあれば、盗作のリスクを十分に考えた上で、実行してみてください。

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