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2018.2.23

クラウドファンディングの漫画プロジェクト事例

クラウドファンディングの漫画プロジェクト事例

日本が誇れる文化産業のひとつに漫画があります。全国出版協会の統計データによると、2016年(1~12月期)のコミック市場全体(紙+電子)の推定販売金額は4,454億円であり、世界の市場規模としては7兆6,700億円であると言われています。そんな漫画は近年、クラウドファンディングを通じて出版・制作されることも多く、今や漫画のみに特化したクラウドファンディングサイトがいくつかある時代です。そこで今回は「クラウドファンディングの漫画プロジェクト事例」について紹介していきます。

ふるさと高知にサイバラ電車を走らせたい!

https://www.makuake.com/project/saibaratrain/

  • 実施サイト: Makuake
  • 支援者: 419名
  • 調達額: 8,962,480円

『ぼくんち』、『毎日かあさん』などで有名な漫画家・西原理恵子さんが、故郷の高知県で自身がデザインしたラッピング電車を走らせ、観光PRに貢献するという企画、題して「サイバラ電車できるかな」が昨年立ち上げられました。西原さんの故郷である高知市内には、とさでん交通の路面電車が走っており、その車両のひとつを西原さんのイラストでラッピングした“サイバラ電車”として走らせ、高知県が掲げる「まんが王国・土佐」を盛り上げるとともに、このプロジェクトの過程そのものをマンガの形で発信していくという内容です。

資金調達開始からわずか1週間で目標の648万円を達成し、その後も出資者は増え続け、2016年2月の段階で860万円を超えています。発案者の西原さんは地元である高知県で絶大な人気を誇っており、ファンにとってはこのプロジェクトが成功すれば、それだけ西原さんの漫画が読めるというファンサービスを活かしたプロジェクトであったことが、成功の要因だと考えられます。

石田衣良 ☓ きたがわ翔 『池袋ウエストゲートパーク』プロジェクト

https://fundiy.jp/project/JefgJBX08gv5C9a6

  • 実施サイト: FUNDIY
  • 支援者: 32名
  • 調達額: 3,097,000円

小説家・石田衣良のデビュー作『池袋ウエストゲートパーク』(通称「IWGP」)は、1997年にオール讀物推理小説新人賞を受賞し、その後TBS系列でドラマ化、ヤングチャンピオンでコミック化され、以来10年以上にわたって不朽の名作として知られています。そんな「IWGP」の初登場から20年が経った今年、原作者の石田衣良と、『ホットマン』や『NINETEEN 19』などで有名な漫画家・きたがわ翔がタッグを組み、最近の「IWGP」を漫画化、トータルでコミックス1冊分(約200ページ)を電子配信するプロジェクトが実行されました。

マンガに特化したクラウドファンディングサイト・FUNDIYにて資金調達を行ない、無事目標額を達成。リターンには石田衣良、きたがわ翔 両名出席の打ち上げお食事会への招待券や、ファンには嬉しいコンテンツが豊富に揃えられました。なお、電子配信された最新版「IWGP」は、2016年より「まんが王国」にて全話リリースされています。

山本貴嗣 続編マンガ『剣の国のアーニス2』制作支援プロジェクト!

https://faavo.jp/tokyo23/project/1310

  • 実施サイト: トリガー
  • 支援者: 309名
  • 調達額: 4,750,000円

1989年に刊行されたコミック『剣の国のアーニス』は、コメディ漫画でデビューした山本貴嗣さんがデビュー10年目にして初めて描いたシリアス漫画であり、臓器が飛び出しながらも剣をふるう半不死の女剣士を描いた作品です。同人誌で1~7話まで描き進めていましたが、あと60ページ描き足して、続編として1冊の電子書籍にするプロジェクトです。漫画に特化したクラウドファンディングサイト「トリガー」を通じて実行されました。

本プロジェクトは「トリガー」の中で2番目に多い支援額を誇っており、300人以上のサポーターから475万円を集めました。『剣の国のアーニス』は全240ページを豪華4色フルカラーで楽しむことができ、今年2月から配信開始しています。

漫画「刻の大地」塔の戦い編完結プロジェクト

https://camp-fire.jp/projects/view/33804

  • 実施サイト: CAMPFIRE
  • 支援者: 3,274名
  • 調達額: 16,882,000円

漫画家・夜麻みゆきさんは、15年前に『刻の大地』という漫画を連載していましたが、体調を崩してしまったことをきっかけに、その後連載を中止していました。しかし、そんな『刻の大地』の続きを待っているファンの方がいることをTwitterで伺い、ファンのために続きを描きたいと夜麻さん自ら懇願し、プロジェクトを立ち上げました。『刻の大地』とは、夜麻さんが1994年に連載を開始した「レヴァリアース」、「幻想大陸」の第3部にあたるファンタジー作品です。ドラマCD、OVAなどが制作されるほどの人気を博したものの、「少年ガンガン」から「Gファンタジー」に移籍した後、完結しないまま2005年に連載終了。実に12年ぶりの再開ということになります。

本プロジェクトは目標額を大きく上回る1688万円の資金調達に成功。今後は毎月約15ページずつ「マンガ図書館Z」などで無料公開し、2018年末ごろに本として出版される予定です。

  • 実施サイト: Kickstarter
  • 支援者: 820名
  • 調達額: 22,936,350円

人気漫画「北斗の拳」の単行本全巻を収録した“電子本”製作プロジェクト「全巻一冊 北斗の拳」が、9月13日より世界最大のクラウドファンディングサイト・Kickstarterに登場し、注目を集めています。「革新的な電子本」と紹介されている今回のプロジェクトは、デバイス面の特徴だけでなく、電子コンテンツが購入者の“所有物”となるという点が革新的と言われています。本来、既存の電子書籍サービスでユーザーが購入しているのは、コンテンツの“閲覧権”に過ぎず、所有権を手にしたわけではありません。ですが、「全巻一冊」で購入するのは、一般的な約200ページの漫画単行本27巻(約5,500ページ)にあたる分量が既にインストールされた閲覧端末であり、購入後に運営元などが干渉することもないため完全に所有権を手にしたといえます。

「全巻一冊」は目標金額を300万円として資金集めをスタートし、初日の段階ですでに1,000万円を超える出資金を集めています。「全巻一冊」は来年春以降に3万7,800円で発売予定であり、出資者は報酬として「全巻一冊」がもらえるシステムで、実質先行予約する形となっています。なお、2万5,000円の出資枠は受付を終了しており、他の2万8,000円枠などのプレッジが用意されているようです。

まとめ

さて、今回は「クラウドファンディングの漫画プロジェクト事例」について紹介しました。

冒頭でも伝えましたが、今日では漫画を専門的に扱うクラウドファンディングサイトがいくつか存在しており、「FUNDIY」や「トリガー」、「MANGA ARTS」など、出版不況の中で発表の場が極めて狭められている現状を打開するかのごとく、才能にあふれた漫画家の活躍の場を提供するサービスが増えています。今後もこのような漫画をテーマにした事例がますます増え、将来有望な漫画家たちの才能を発揮する場がたくさん設けれることに期待が寄せられています。

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