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2018.7.11

美術館・博物館によるクラウドファンディングのプロジェクト5選

一昨年、上野公園内にある「国立西洋美術館」が世界文化遺産に認定されました。そんな中、近年ではクラウドファンディングを活用した美術館/博物館のプロジェクトがいくつかあるようです。一体どのようなものなのでしょうか。早速見ていきましょう。

BUCKLE KOBO

https://motion-gallery.net/projects/buckle-kobo

  • 実施サイト: MotionGallery
  • 支援者: 83名
  • 調達額: 2,696,560円

東京最後のフロンティアである京浜島。羽田空港の目の前にあるこの島は、住民が少数しかいない広大な工業地帯です。この島にある鉄工所を、オープンアクセス型アートファクトリーに変えることで、周辺湾岸地域を中心に新たな文化を発信するといったプロジェクト「BUCKLE KOBO(ブックルコーボー)」が立ち上げられました。工場(300㎡)の1階には、さまざまな加⼯作業ができるオープンなアートファクトリー、2階にはオフィスとアーティストの制作/滞在スペースを展開するとのことでした。

ニューヨークのSOHOやDUMBO、ロンドンのEAST END、北京の798地区など、世界には、⼯場地帯をアーティスト達のクリエイティビティによって開拓し、世界中から観光客が集まる文化発信都市に変えてきた歴史があります。このプロジェクトも、京浜島から新たな風を吹かせることを期待して立ち上げられたようです。

国立科学博物館

https://readyfor.jp/projects/koukai

  • 実施サイト: Readyfor
  • 支援者: 875名
  • 調達額: 26,380,000円

国立科学博物館では、人類研究部の海部陽介グループ長を中心に、3万年前の舟を学術的証拠をもとに復元し、与那国島から西表島まで実験航海するプロジェクトがReadyforを通じて行われました。

本プロジェクトは875名の支援者から、2,638万円の資金を集めることに成功。また、支援者の間では通常のプロジェクトと異なり、リターンが豪華すぎると話題になりました。たとえば、20,000円以上の出資者は、冒険のクルー認定証や、科博で人気の「コンパス」入場予約権などがもらえ、さらに300,000円以上であればラスコー展の独占案内、500,000円以上は2〜3万年前の沖縄の重要遺跡調査体験など、貴重なリターンが豊富に揃えられていました。

働ける美術館

https://www.makuake.com/project/inspiringoffice/

  • 実施サイト: Makuake
  • 支援者: 147名
  • 調達額: 1,290,000円

若者の起業支援会社、GOB Incubation Partnersは、Makuakeにて、至峰堂画廊銀座店と共同で開発したオフィスに代わる”働ける美術館”をコンセプトにした新業態の美術館プロジェクトをスタートし、公開から30分で目標金額を達成しました。起案社の岩本美咲さんは、東京大学4年次のとき、大手IT企業に内定が決まっていたにも関わらず、働ける美術館「ART HOUSE(アートハウス)」を実現するため、内定を辞退し、卒業を延期して事業立ち上げに集中したそうです。

ARTHOUSEは、遊休スペースの内装を美術館にリフォームし、そこに絵画を置き、ビジネスパーソンが本物の絵画に囲まれながら創造的なワークをするためにつくられた空間です。午前7時から午後11時までオープン、6名収容、貸切では8名まで利用可となっています。なお、掲げる絵画は事前にウェブから予約し、チームの会議で貸し切ることができます。

Reboot the Suit

https://www.kickstarter.com/projects/

  • 実施サイト: Kickstarter
  • 支援者: 9,477名
  • 調達額: $719,779

月面着陸したアポロ11号の宇宙服を保存するプロジェクト「Reboot the Suit(リブート・ザ・スーツ)」。2015年にアメリカにある世界的に有名なスミソニアン博物館が、Kickstarterを通じて資金集めを行いました。アポロ11号計画の50周年を迎える2019年7月。その記念すべき50周年に備えて、アームストロング船長の宇宙服をデジタルデータにし、さらに一般公開して後世に伝えようという内容です。

通常、建物の修繕費や冷暖房、展示物の補修などは政府予算でまかなわれますが、今回のプロジェクトのように新しい何かをする場合は、博物館が自力で資金集めをする必要があります。そのため、世界中から大勢の人が参加できるKickstarterを介して資金を集めた方が意義があると判断しました。本プロジェクトは、9,477名の支援者から、$719,779の資金調達に成功。現在、アームストロング船長の宇宙服は、一般には公開されておらず、スミソニアン博物館の保管庫に保管されているようです。

Tous mécènes !

http://www.tousmecenes.fr/fr/?r=1

クラウドファンディングを活用した美術館プロジェクトの中で、今日最も成功を遂げたと言えるのがルーヴル美術館です。2010年の第一回目から始まり、これまで4度クラウドファンディングを活用していますが、既存のプラットフォームは利用せず、いずれも独自で作った専用ページ「Tous mécènes!」を利用しています。

2010年にルーヴル美術館がルネサンス時代のルーカス・クラナッハの絵画《三美神》を獲得しようとした際、リーマンショックなどの影響からなかなか資金が集まらず、美術館の財源だけでまかなうことはできないと判断したため、「クラウドファンディング」を活用し始めたのです。以来、2011年にはエジプト文明の貴重な建築の修復費用、2012年には13世紀の象牙像2体の購入費用、そして2013年にはサモトラケのニケの修復費用を集めています。

まとめ

現在さまざまな場面で活用されているクラウドファンディング。上記のように、最近では美術館や博物館の修繕費/運営費を、クラウドファンディングでまかなう事例も多く存在しています。将来的に、クラウドファンディングだけで完成された美術館や博物館が誕生する日も近いのではないでしょうか。

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