2023.11.20

海外の主要な【融資型】クラウドファンディング比較/まとめ

海外の主要な【融資型】クラウドファンディング比較/まとめ

海外では広く普及している融資型クラウドファンディング
融資型クラウドファンディングは「ソーシャルレンディング」とも呼ばれますが、海外では「P2P lending」=「peer-to-peer lending」と呼ばれることが多く、投資家が自ら直接、出資先と金額を指定することができる仕組みを実現しています。プラットフォームは投資家と出資先を直接結び付ける役割を果たし、情報開示のシステム整備なども行いながら、現在も市場を拡大させ続けています。
以前、『海外の主要な融資型クラウドファンディング比較/まとめ』の記事で、海外の特徴的な融資型クラウドファンディングのプラットフォームをご紹介しましたが、今回はそれに引き続き、融資型のクラウドファンディングが盛んな、アメリカやイギリスの代表的なプラットフォームを取り上げていきたいと思います。

アメリカ_融資型クラウドファンディング海外事例①

①Lending Club (レンディングクラブ)

融資型クラウドファンディングの世界最大の市場である、アメリカにおける代表的なプラットフォームといえば、Lending Club (レンディングクラブ)です。2007年に創業し、現在の貸付金残高は200億ドルを超えるなど、アメリカで最大の融資型クラウドファンディングと言われています。個人向けのローン債権をLending Clubが買い上げ、そのローン債権を投資家に売るというビジネスモデルで拡大してきました。2016年6月にはローン債権の販売に関する不祥事が明らかになり、資金繰りが一時不安視されましたが、現在は株価も回復の兆しを見せています。

②Prosper (プロスパー)

https://www.prosper.com/

2006年に設立された、アメリカでもっと歴史あるソーシャルレンディングサービスの会社です。カリフォルニア、サンディエゴに本拠地を置いています。レンディングクラブに並び、アメリカの融資型クラウドファンディングの中で最大級のプラットフォームです。Prosperでは、個人的なローンの借り入れを行うことができるだけでなく、個人や機関投資家が$2,000から$35,000の間でそのローンに出資をすることができます。また、出資者は、クレジットスコアや、格付け、履歴の他に、ローンの目的の説明や、友人からの支持、所属するコミュニティーといった情報をもとに、借り手を審査する。設立以来、ローンへ出資をする権利を競売制にしたり、金利を借り手によって変化させたりと、革新的な手法で借りる機会と融資の機会の両方をつくりだしてきているそうです。(https://www.crowdport.jp/news/993/より)

イギリス_融資型クラウドファンディング海外事例②

①Zopa (ゾーパ)

https://www.zopa.com/

イギリスで運営されているサービスで、融資型のクラウドファンディングとしては、ヨーロッパでも最大規模のプラットフォームです。Zopaは2005年に設立されています。借り手には、金利が低い融資を行いつつ、投資家には高い利回りを提供するビジネスモデルで出資先として人気があります。現在は銀行にとって脅威となるほど拡大しており、2005年の創業以来、英国の消費者に17億7000万ポンドを貸し出してきた実績があります。

②Funding Circle (ファンディングサークル)

https://www.fundingcircle.com/uk/

2010年設立のファンディング・サークルは、小企業用小口融資のオンライン仲介サービスを提供しています。特に、個人向けの無担保ローンファンドの中でも小規模ビジネスへのサービスを中心的に扱っています。累計の利用企業数は2万2,000社で、仲介総額は2017年1月20日現在、18億8,234万ポンドに達しています。もともと、ソーシャルレンディングはイギリスが発祥の地と言われるため、歴史も古く、利用者数も多いのが特長です。Funding Circleは近年猛烈な勢いで成長しており、2016年の世界中での貸出額合計は11億ポンドに及ぶそうです。また、2017年の1月に新たに1億ドルの資金調達をしたことがニュースになるなど、拡大の勢いは今後も続いていくと予想されます。

今回は、アメリカやイギリスの代表的な融資型クラウドファンディングのプラットフォームを見てきました。融資型クラウドファンディングは、日本国内ではまだまだ普及しているとは言えませんが、海外ですでに多数の実績を残している融資型クラウドファンディングが今後国内で市場を広げることは間違いないと思われます。

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