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2018.1.12

獣医師を目指す学生がクラウドファンディングを実施、山口大学共同獣医学部がおこなった目的とは?

獣医師を目指す学生がクラウドファンディングを実施、山口大学共同獣医学部がおこなった目的とは?

近年、大学機関がクラウドファンディングを活用し、資金調達を行なう事例が増えています
2017年には筑波大学や近畿大学、法政大学、東京藝術大学など、有名大学が数多くクラウドファンディングを通じてプロジェクトを実施しました。また、最近では、山口大学獣医学部チームが、新たにクラウドファンディングに取り掛かっていると話題になっています。一体どのようなプロジェクトなのでしょうか。早速見てみましょう。

実施概要

山口大学共同獣医学部は、2018年1月15日から、獣医師を志す学生たちが、実験用の動物を使わずに技術を習得できる”動物モデル”の購入を目的にクラウドファンディングを実施する予定です。山口大学が実験に扱う動物モデルは、馬の実物大検査シミュレーターで、獣医学生たちは基礎訓練用に使用し、馬の身体検査や触診、薬剤投与などの技術習得を学ぶといいます。

このプロジェクトでは、動物モデル購入に必要な経費(400万円)の半分にあたる200万円を「Readyfor」にて募集。期間は1月15日から3月末までの予定です。

プロジェクト内容

獣医師を目指す学生たちが、実験動物を使わずに技術を習得できる環境を作るためスタートしたこのプロジェクトでは、先に述べた通り、馬の実物大検査シミュレーターを使用しています。カナダの企業が製造した本物サイズの模型であり、馬の身体検査、触診、薬剤投与などを訓練できます。内部には胃や腸などの腹腔内臓器が再現されていて、背中部分を取り外して見ることが可能です。

シミュレーターを使って実習を行なうことで、実際に馬を診療する際、正確な診断と措置をできるようにすることを目標にしており、また、このプロジェクトを通じて、国際水準の獣医学教育に繋がることを目指しています。

目的・背景

山口大学共同獣医学部が、本プロジェクトを実施する目的は、動物福祉への配慮にあります。

かつて、獣医学生たちが行なう実習では、実際の動物を使用していました。ところが、近年、動物福祉の観点から動物の生体を使わない方向に変わってきています。山口大学でも、2016年度にクリニカル・スキルスラボ(臨床技能学習施設)を発足させ、生体に代わる動物モデルの導入を採用。共同獣医学部で実習を担当する谷口雅康准教授も「動物福祉の向上は獣医学教育の課題である。モデルだと繰り返し練習することができ、学生の技術レベルも確保できる。また、実際の動物を使った実習へスムーズに進める」と語っており、動物モデルの導入強く推進しています。

実際の動物や動物モデルを活用しない場合、獣医学生たちは手技をビデオなどで学習する視覚的教育のみを行ないますが、それだと実際に手を動かして実習を行なう学生と習得できる内容に大きな差が開いてしまい、獣医師を目指す者としての経験や技量が不足してしまいます。こうした問題を解決するためにも、動物モデルの導入は必要であり、生体を傷つけることなく獣医学生たちが技量や知識をあげていくことに繋がるのです。

まとめ

さて、今回は山口大学共同獣医学部が行なうクラウドファンディングの内容と、その目的・背景について紹介しました。かつてのような動物実験が厳しくなっている昨今、動物モデルを活用した技術学習は前向きに捉えられています。将来有望な獣医学生たちが、安全と安心を兼ね備えながら学習できるいい環境を生みだすためにも、このプロジェクトには大きな期待が寄せられています。
皆さんもぜひ注目してみてはいかがでしょうか。

<参考にした記事>
http://www.yamaguchi-u.ac.jp/library/

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https://www.en-jine.com/blog/articles/1759

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