2023.11.21

クラウドファンディングの一般的な認知度はまだまだ低い!?

クラウドファンディングの一般的な認知度はまだまだ低い!?

今回はクラウドファンディングの一般的な認知度について考察していきます。

そもそもクラウドファンディングが国内で始まったのは2011年からであり、まだまだ新しいサービスとしてカテゴライズされております。実際にクラウドファンディングを活用している人以外で、詳しい説明が出来る人はおろか、名前を知っている人はどれくらいいるのでしょうか。さっそく見てみましょう。

知らないが7割!

2016年にJ-WAVEのラジオ番組『WONDER VISION』内で、渋谷を歩く100人を対象にクラウドファンディングの認知度を調査したところ、以下のような結果となりました。

  • 知っている(詳しく説明できる):9人
  • 言葉だけ知っている:23人
  • 知らない:68人

ご覧のように、7割近くの人がクラウドファンディングについて「知らない」と回答し、詳しく説明できると答えた人は1割未満という結果でした。依然、クラウドファンディングに関する認知度は低いままで、新しいサービスとして広く知れ渡るには、まだまだ時間がかかるようです。

同じアジア圏でも、韓国では約30%の人が認知しており、さらに中国では49.7%と、国民の半数がクラウドファンディングのサービス内容を熟知しているようです。

利用率も高くはない

上記の通り、クラウドファンディングの認知度自体が低いため、必然的に利用者数(利用率)も多くはありません。総務省の調査「IoT・ビッグデータ・AI~ネットワークとデータが創造する新たな価値~」によると、国内のクラウドファンディング利用率は実に5%ほどであり、アメリカの23.9%や中国の25.0%など、先進国のなかでは圧倒的に低い利用率となりました。

近年の傾向

国内におけるクラウドファンディングの浸透率はまだまだ低い現状ですが、実は2011年の開始以来、徐々に認知度および利用率が上昇し続けているのです。というのも2013年の時点では、クラウドファンディングについて詳しく説明できる人と、名前だけ知っている人の両方を合わせ、10%強だったのに対し、3年経った2016年には30%程度の人がが少なくとも名前は知っていると回答しているため、それを考えても認知度は確実に上がってきていると言えるでしょう。

この背景には以下2つのことが考えられます。

  • 著名人によるクラウドファンディング活動
  • メディアへの露出

まず、著名人によるクラウドファンディング活動ですが、近年タレントや文化人らのクラウドファンディング活動というのが目立っており、たとえば2016年にはホリエモンこと堀江貴文氏がアニメプロジェクトを立ち上げたり、お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣氏が自身の絵本の個展を無料開催するとして支援者を多く集めたりと、著名人が積極的にクラウドファンディングに関わることによって、クラウドファンディング自体の認知度も高まり、注目が集まっています。

彼らの業績がテレビやラジオで放送されることもありますが、クラウドファンディング活動そのものがテレビでフィーチャーされることもしばしばあります。日本で最初のクラウドファンディング”READYFOR?”は、2015年からテレビに取り上げられることが多く、朝の情報バラエティや夕方のニュース、ドキュメンタリー番組で特集が組まれています。こうしたメディアへの露出が、クラウドファンディングの一般的認知を高める要因となります。

まとめ

今回はクラウドファンディングの一般的な認知度について紹介しました。まだまだ国内におけるクラウドファンディングの認知度は低く、浸透していないというのが現状です。しかし近年、少しずつ確かに上昇しているため、今後ますます利用者数および普及率が高まることに違いないでしょう。

<参考にしたもの>

http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc131130.html

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