クラウドファンディング成功の近道!集まりやすいリワードの設定方法とは?
購入型クラウドファンディングでは、モノやサービスといったリワード(リターン)が設定されています。しかし、どのようなリワードを設ければ良いのか分からず立ち止まってしまうプロジェクト起案者も多いようです。そこで今回はクラウドファンディングで集まりやすいリワードの設定方法について紹介していきます。
平均出資額は7,000円!? 幅広い価格設定を行おう
アメリカのクラウドファンディング・Indiegogoによると、一人当たりの平均出資額は7,000円だそうで、一般的なクラウドファンディングでは5,000円〜10,000円が最も人気が集まりやすいリワードであるといいます。ただし、支援者全員が5,000円〜10,000円の出資をしているわけではないため、その辺りの金額に集中したり、逆に価格幅を極端にしたりせず、5,000円、10,000円、20,000円、50,000円、100,000円と、なだらかな価格幅の設定を心がけましょう。
支援してくれた人が得をする、プレミアムなリワードを設定しよう
「限定もの」というワードを聞くとついつい反応してしまいます。期間限定、個数限定、会員限定など、”限定”と付けられるだけで食いついてしまう人は多いようです。プロジェクトを支援してくれたサポーターのみ得られるようなプレミアムなリワードを設定しましょう。特に、最初に支援してくれた人が得をする「先着○○名、限定○○個」と設定すると、早い段階で目標額に達したり、注目度が増したりします。また、クラウドファンディングにおいて、限定品のリワードは特別感を生み出すことができ、さらに支援者にプロジェクトを応援して下さった感謝の気持ちを最大限にアピールすることにも繋がります。
モバイル型ロボット電話「ロボホン」1周年記念プロジェクトで限定アイテムを販売
上の例は、ENjiNEで1,000万円以上を集めたプロジェクトであり、シャープが手がけた「ロボホン」の1周年記念プロジェクト限定アイテムを販売したものです。ロボホン本体やロボホンウェア、ロボホン公式Tシャツ、ロボホン用ミニキャリングケースなど、本プロジェクトでしか手に入らないプレミアムなリワードが多く揃えられていました。
コラボ商品
起案者がアーティストやアイドルといった著名人である場合、コラボ商品はリワードとしてとても魅力的なものにもなります。すでに一定のファン層がいるプロジェクトに限られますが、たとえば、CAMPFIREで行なわれた「漫画『刻の大地』塔の戦い編完結プロジェクト」では、作者の夜麻みゆきが描いた原画や、夜麻みゆきとの街歩き権など、ファンにとって喜ばしいものばかりが設定されていました。
代表的なリワード
最後に、クラウドファンディングの代表的なリワードについてまとめてます。
- 実物
制作したプロジェクトの成果として表れたモノやサービス。
e.g., 本、DVD、CD、絵、ガジェット、権利など - プロダクト
プロジェクトを実行する過程で制作されたモノやサービス。
e.g., 原画、設計図、パーツ、デモテープ、iPhone用壁紙など - グッズ
プロジェクトのPRにつながるノベルティ商品。
e.g., Tシャツ、キーホルダー、ステッカー、タオルなど - クレジット
プロジェクトへのクレジット記載。
e.g., CDに名前記載、映画のエンドロールに名前記載、イベントで名前を読み上げるなど - 経験/体験
プロジェクト自体に参加。
e.g., 映画やMVに出演、アート作品のモデルなど - お礼
起案者から支援者に向けたメッセージ。
お礼メール、お礼電話など - 招待券
プロジェクトにまつわるイベントへの招待。
映画上映会への招待、ライブの打ち上げ、握手会への招待など - 超プレミアム
特定の支援者に向けた特別な超プレミアムリワード。
支援者の家で演奏会、一人の支援者に向けた打ち上げ花火など
まとめ
購入型クラウドファンディングでは、リワードひとつで出資が左右されることもあり、いくらプロジェクト内容が良くてもリワードに興味を持たなければ支援してくれないというケースも多いです。今後クラウドファンディングに着手される方は、今回紹介したポイントをおさえながら、支援者が喜ぶような魅力あふれるリワードを設定してみてください。
<参考にした記事>
http://anipipop.com/checklist-for-successful-project20140121/
https://campfire.ac/articles/yXK12
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