GWはどこにいく!?クラウドファンディングで話題になったゲストハウスを紹介
年々増加の一途を辿る訪日外国人の数。2007年には834万人だったのに対し、2017年には2,869万人と、10年間で2,000万人以上も増えています。それに伴い、外国人観光客の宿泊を目的としたゲストハウスの数も都内を中心に増えていて、なんといっても一泊平均2,500円〜4,000円とリーズナブルな価格で宿泊できるというのが特徴です。もちろん地方から来た日本人も宿泊でき、今や国内外問わず、日本のゲストハウスは高く評価されています。
そんな中、最近ではクラウドファンディングで資金を集めたゲストハウス事例が話題を呼んでいます。一体どのようなプロジェクトがあるのでしょうか。そこで今回は「クラウドファンディングで話題になったゲストハウス」を6つほど取り上げてご紹介していきます。
Contents
JR奈良駅前にオープンしたゲストハウスを
旅人も地元の人も楽しめる施設にしたい!
https://www.en-jine.com/projects/gisgood
2017年3月21日にJR奈良駅から徒歩1分のところに建設されたゲストハウス「hostel & gallery G is good」。株式会社GReeDENTERTAINMENTが運営しているホステルで、宿泊客の方々がさらに楽しめるような施設になるよう、本や写真集、アート作品などの充実や施設内の改善、またイベントや個展、ワークショップなども企画していき、奈良に新しい感覚の楽しみを作っていくために、クラウドファンディングに挑戦しました。
同ホテルは、“快適・便利 あたりまえ”、“旅に新しい発見と出会いをプラス”、“ただでさえ楽しい旅に、もうひとつ楽しみを”をコンセプトにしており、1Fショップ部分、ロビー部分、ギャラリー部分は地元の一般の方も自由に無料で利用することができます。旅人と地元の人とが同じ空間で時を過ごすことにより、新しい出会いや発見があればという施設側の意向があるようです。
共用スペースの充実感、屋上の憩いスペースの開放感、ベッドのマットレスに最高級ブランドSIMMONSを使用している安らぎ感などが好評を得ており、宿泊予約サイトを見ても、快適さ・清潔さ・お得感すべてにおいて高評価を得ています。
山梨と世界をつなぐ!
甲府市のゲストハウスで人と人、人と文化がつながる!
https://www.makuake.com/project/bacchus-kofu/
ほうとうなどの郷土料理が楽しめたり、世界遺産の富士山が見られたり、魅力あふれる街・山梨県甲府市。しかし、近年は高齢化やドーナツ化現象などの影響により、人口数は全国県庁所在地の中でワースト1位(190,605人 ※2017年10月1日時点の推計人口)となっています。そんなかつてのにぎわいをなくした甲府市と世界をつなぐゲストハウスをオープンさせようと、学生時代から国内外を旅してきた野田寛さん、吉田陽祐さんが、ゲストハウス「BACCHUS KOFU GUEST HOUSE」のオープンに挑戦し、その開業費500,000円をクラウドファンディングサイト・Makuakeにて募集しました。
起案者の野田さんと吉田さんは、「旅行者にはもっと時間をかけ、自分のペースで山梨に滞在し、山梨の知られざる魅力を味わってもらいたい。そして、山梨の魅力を世界に発信したい」と考え、このプロジェクトに勤しんでいました。ゲストハウスは築40年ほどの鉄骨造3階建てで、2010年頃まではビジネスホテルとして使われていた物件を使用しています。改修作業は、野田さんと吉田さんの友人に協力してもらい、古い壁紙剥がし、各種廃材の撤去、清掃などを自分たちで行ったそうです。
同プロジェクトは、104名の方々から支援をいただき、1,151,000円もの資金を集めることに成功。現在は甲府市内唯一のゲストハウスとして人気を博しており、日本人・外国人問わず、高い評価を受けています。また、本プロジェクトに協力した支援者には、1日BAR貸切権利券が贈られたり、1年間宿泊し放題のゴールドメンバーになれたり、さまざまなリターンが用意されていました。
富山 築147年古民家ゲストハウス
すどまりとなみをもっと快適に!
https://readyfor.jp/projects/15196
富山県砺波市庄川町金屋の民家を利用したゲストハウス「すどまりとなみ」が、2017年6月にオープン。20代までこの家で暮らしていた家主の川向実さんは、「家族が大切に残してくれた家で、地元への恩返しをしたい」と考え、すどまりとなみを開くことを決意しました。明治4年(1871年)に建てられ、築140年以上の歴史誇るすどまりとなみで、冬の寒さ対策として断熱サッシ、内窓、屋根天井に断熱材を入れる工事を行い、それら修繕にかかる費用のうち500,000円を、クラウドファンディングサイト・Readyforにて集めました。
すどまりとなみは、岐阜と富山の県境である砺波地区にあります。近くには、世界遺産の白川郷や地域財産の散居村や庄川温泉郷、庄川峡のダム湖の遊覧など、四季を満喫できる場所が数多くあります。その他にも、散居村展望台や閑乗寺高原、瑞泉寺など、地元の人ならではのスポットもたくさんあります。
大人一泊3,500円から泊まることができ、また宿泊だけでなく、11:00〜16:00には1時間500円で、時間貸しプランも導入しています。習い事教室や女子会、同窓会などにも利用できるため、くつろぎスペースとしては最適でしょう。さらに、富山県の街並みを観光できるだけでなく、ゆずの収穫体験やかぼちゃの植え付け体験など、その地域ならではの貴重な農家体験も楽しめます。
たった1年で世界74カ国の旅人が泊まった
ゲストハウスが新たにつくる金沢の宿とは?
https://www.en-jine.com/projects/kanazawahostel
JR金沢駅兼六園口(東口)より徒歩3分のところにあるゲストハウス「Blue Hour Kanazawa」。“旅先の豊かなひとり時間”をコンセプトにし、2016年11月に完成しました。もともと、金沢市で「Good Neighbors Hostel」という宿泊施設を運営している吉岡拓也さんが、オープンから1年で74ヵ国のゲストに宿泊していただいた功績から、2店舗目として「Blue Hour Kanazawa」をオープン。“旅のワクワク”、“宿泊の安心”、“徹底的な安さ”を追求したゲストハウスで、吉田さんは「日本人にはぜひ泊まっていただきたい」と語っています。
Blue Hour Kanazawaは、チケット購入型のクラウドファンディング・ENjiNEで開業資金を集めました。当初の目標額は70万円でしたが、45日間という短い期間で2,103,500円を集めることに成功。通常は1泊3,000円のとこr、ENjiNE限定で、1泊1,000円の宿泊券が贈られます。
24時間フリードリンク、通常のカプセルホテルよりもベッドが60%広い、女性エリアがあるので女性一人でも安心など、さまざまな快適ポイントが含まれているため、観光客だけでなくビジネスで滞在される方にもおすすめです。
高知県宇佐の漁師町に、
みんなが集う小さなゲストハウスをOPEN!
https://readyfor.jp/projects/tosacity-usa
高知県土佐市宇佐町は、人口4,000人ほどの小さな漁師町です。穏やかな土佐湾に面していて、かつて漁港が魚で埋め尽くされるほど栄えた街でした。しかし、現在は人口減少や高齢化が著しく進んでおり、最盛期には40軒あった鰹節屋も、今や3軒にまで減っていて、空き家も年々目立つようになっています。そんな宇佐町をもう一度活気づけるために、このたびReadyforを通じて、ゲストハウス「宇楽家」をオープンさせるプロジェクトが実施されました。
今回のプロジェクトでは、空き家を地元の方と一緒に改修し、あまり観光地として知られていないこの宇佐町の体験観光の拠点となるゲストハウスをオープンします。自分で釣った魚を調理したり、みんなで宴会をしたり、農業体験で自分が収穫した野菜で郷土料理を作ったりなど、都会の忙しさでは気が付けない小さな幸せを感じることができます。
リターンには1名様1泊宿泊ご招待券や、オープニングパーティーへご招待、宇佐&土佐の旬な農産品や加工品セットなど、宇佐町ならではの特典が数多く揃えられています。なお、宇楽家は今年10月にオープン予定です。どのようなゲストハウスに完成されるのか、ぜひ注目してみてください。
観光・交流の拠点となるゲストハウスを作り、
宮古・三陸を元気にしたい!
http://ishiwari.iwate.jp/pj/IswA0317824
岩手県沿岸部のほぼ中央に位置する人口約54,000人の宮古市に、新しくゲストハウスが完成される予定です。観光客に宿泊してもらい、地元の人を巻き込んだ交流の場へと育てていき、「また来たい」と思ってもらえるような出会いを通じて、宮古・三陸を元気にしたいという想いが込められています。そのための開業および運営資金を、岩手発のクラウドファンディング・いしわりにて集めました。
このゲストハウスでは、①街の玄関として、②外国人観光客の受け入れ強化、③多様な人々が集える空間として、④若者が誇れる街・宮古への4つのテーマを掲げています。単なる宿泊施設ではなく、宮古・三陸を深く楽しむ入口となる場所、外国人観光客も安心して泊まれる場所、世代や職業、出身地を問わず誰もが気軽に立ち寄れて新たな出会いが生まれる場所、共に体を動かしながら作っていくことで、宮古への愛着や誇りを育める場所を目指しているようです。
本プロジェクトは、200万円の目標金額を大幅に上回る2,915,000円もの資金調達に成功しています。まだゲストハウスの名前も物件も決まっていませんが、今夏オープンを目指して、現在もゲストハウス作りは進んでいます。どのようなゲストハウスに完成されるのか、今から楽しみですね。
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