ミツバチプロダクツ株式会社 代表 浦 はつみ氏が語る新しい食文化を作る「醍醐味」と「難しさ」
チョコレートドリンクマシン「INFINI MIX(インフィニミックス)」の製造~販売を通じて新しい食文化の創造に挑戦されているのがミツバチプロダクツ株式会社です。
今回は、新しい食文化を創る醍醐味と難しさ、新型コロナウイルスの影響で様々なレベルで社会が変化している中での今後のビジョンについて代表の浦氏、桐石氏に語っていただきます。
Contents
新しい食文化を創る「醍醐味」と「難しさ」
(Battery編集部)
御社は、「新しい食文化を創る」ことに挑戦されていると思います。
文化を創ることはやりがいもある一方で浸透させていくのは非常に難しいと考えております。
食文化を作っていく上で特に意識されていることやここが本当に難しかったことについてお伺いできますでしょうか?
(ミツバチプロダクツ 浦氏)
食文化を作っていく上で大切にしていることは、単純に体にいいものを摂取しましょうと謳うのではなく、調理から実際に食するまでのすべての工程を皆さんが一緒に楽しんで笑顔になれる体験をいかに提供できるかということです。
「儲ける」というのもビジネスとしてすごく大事なことですが、それだけでは文化としての広がりは期待出来ないと思っています。
文化というのは人のため、社会のため、地球のためがあって、初めて文化になっていきますので、そこを非常に大切にしています。
そこを悪戦苦闘しながらやっています。
ただ単に「儲かりますよ」だけでは文化として定着させるには遠いかなと思います。
(ミツバチプロダクツ 桐石氏)
チョコレートをドリンクとして日常的に飲むという文化は、日本ではまだまだ根付いていない状況です。
一般的なチョコレートドリンクのイメージというのは「甘い」とか、「毎日は飲めない」というもので、我々がチャレンジしている日常的な飲み物としての認知はされていないのが現状です。このようなこれまでのイメージを払拭し、チョコレートドリンクってこんなに美味しくて飲みやすいんだという新たなイメージを浸透させていくことが難しいです。
これまでのチョコドリンクと違い、我々は水とチョコレートで作ったチョコレートドリンクを楽しんでいただきたいなと思っています。
水とチョコレートというとあまりイメージは湧かないと思いますが、実際に飲んでもらった方にはすっきりとしていておいしいと好評をいただいています。
これまでのイメージを覆すためにも、そこのきっかけづくりからチャレンジしているところなので、なかなか大きく広がることが難しいです。ベンチャー企業で人も少ないので、消費者に対してはどうやって魅力を発信するか、ドリンクを作ってもらえる店舗を如何に増やしていくのかということが、直近の課題とやらなければいけないことだと思っています。
ミツバチプロダクツに訪れた新型コロナウイルスの”影響”と”変化”
(Battery編集部)
今回、新型コロナウイルスの影響で企業や個人レベルで短期から中長期的に様々な社会変化が起きています。御社としてこの新型コロナウイルスの影響をどのように捉えていらっしゃるのでしょうか?
(ミツバチプロダクツ 浦氏)
今回の新型コロナウイルスによりもちろん会社にも大きな影響がありました。ミツバチプロダクツではBtoBの営業がメインです。
足元では特に飲食店の皆さんが大打撃を受けていらっしゃる状況で、我々のこれまで営業スタイルのようにマシンを買っていただくということだけではなく、飲食店の方々に対し私たちは何が出来るだろうと改めて考える機会となっています。
まだ明確な解が出ているわけではないですが、マシンだけではなく、ドリンク用のチョコレートもオリジナルで作ったり、レシピのアイデアを作ったりして飲食店の方々にご提案することがお役立ちになるのではないかと考えました。
コロナがここまで大きくなるとは思っていませんでしたが、今のうちにやらないと来年は間に合わないなという直感で動きました。
中長期的な話になりますが、今まさにステイホームと言われている中で生活様式が大きく変わることが予想されますので、早くBtoCにも展開にも目を向けていきたいです。
会社は設立2年でマシンも2機種でかなりの資金を使っているのでBtoC用のモデルとなった時にどこまでできるのか、BtoBとBtoCを分けなくても新しいターゲットとかマシンが創れるのではないかとかいろいろ考えています。
市場を分けるというよりもマシンやサービスを選ぶのはお客様ですので、BtoBであってもBtoCであっても結論は同じだと私は考えています。今回の新型コロナウイルスの影響で不透明な状況が続きますが、自分たちに何ができるのかを考え、事業のかじ取りをスピーディに行っていきたいと思います。
ミツバチプロダクツの新しい挑戦
(Battery編集部)
ちょうど新しいバージョンを発売されるとお伺いしました。
現モデルとの違いや訴求されているポイントなど簡単にご紹介いただけますでしょうか?
(ミツバチプロダクツ 桐石氏)
今回の新しいバージョンは現モデルをご購入いただいたお客様からのヒアリングをもとに開発しました。
例えば、デザインを重視してマシンの一部にガラス管を使用しておりましたが、使っている中で欠けるなどの問題が起きたためアクリルに変えることで強度をあげました、またスチームの量、調理時の音が軽減するように設計変更しています。
その相乗効果でスチームの質も変わり、飛び散りも減らすことができています。また、品質も向上し、プロダクトとしてのデザインも磨かれています。
初期のものは50台だけの限定発売でしたが、これから200台以上を売っていく予定です。
ようやく量産に近い形でPR出来るところに来たと考えています。
ミツバチプロダクツの今後のビジョン
(Battery編集部)
最後に、今後のビジョンやそのビジョンを達成する中で特に注力される取り組みについて教えていただけますでしょうか?
(ミツバチプロダクツ 浦氏)
8月末にマシンとチョコレートを発売していて9月から月額サービス、いわゆるサブスクとして、マシンとセットで届けていきたいと思っております。よくパナソニック時代からモノからコトへと言われていました。
ミツバチプロダクツにとってはハードだけでなくてサービスもやっていくというのが直近の目標ではあります。
この目標が自社だけのチョコレートが売れたらいいとまったく思っていなくて、将来ミツバチマルシェみたいになってうちのチョコもあれば有名パティシエさんや明治さんなどのいろんなチョコレートをセレクト出来て365日1日1杯飲めるような文化が創れるように皆さんと協力してやっていきたいです。マシンの開発も含めて大変なことがいっぱいあるので頑張っていきたいと思います。
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