【サービスデザイン】短期間で成果を出す、デザインスプリントとは?

Googleが生み出した「デザインスプリント」をご存知でしょうか。短期間で成果を生み出せる手法ですが、実際に取り組んでみたという方は少ないかもしれません。今回はそんな「デザインスプリント」についてご紹介します。
Contents
デザインスプリントとは
「デザインスプリント」とは、5日という短期間でデザイン、プロトタイピング、ユーザーテストまでを行う手法を指します。GV(旧Google Ventures)が2015年1月に公開した手法であり、ソフトウェア会社のSlack、自動車配車サービスを運営するUBER、コーヒー生産販売会社のBlue Bottle Coffeeなどの企業が導入しています。
デザインスプリントの手順
デザインスプリントは5段階(準備を含めて6段階)から構成されており、一般的に下記のようなスケジュールに従って進められます。
- DAY 0:準備(調査する)
- DAY 1:共有(課題を共有する)
- DAY 2:発散(解決策を出し合う)
- DAY 3:決定(解決策を選ぶ)
- DAY 4:試作(プロトタイプを作る)
- DAY 5:検証(ユーザーテストを行い学ぶ)
このスケジュールからわかるように、1日目に課題を共有してからわずか4日後の5日目にはユーザーテストが完了してしまいます。
また、ここではおおまかなスケジュールを記していますが、Googleが「Google Design Sprint」で公開しているテンプレートでは、分刻みで細かく時間が指定されています。
デザインスプリントの特徴
大変スピード感のあるデザインスプリントですが、この手法にはどのような特徴があるのでしょうか?
短時間で効率よく成果を生み出せる
デザインスプリントでは、時間の制約がある中、5日間続けてワークに取り組むので、効率よく成果を生み出すことができます。
時間の制約がない状態では、1つのワークに時間を費やしてしまうこともあるでしょう。しかし、デザインスプリントでは各ワークの時間が細かく指定されているため、制限時間内に成果を出そうとして頭をフル回転させることになります。
また通常であれば1つのワークだけに取り組むことは難しく、他の案件に対応しなければならないため思考が途切れてしまいます。しかしデザインスプリントでは、5日間ワークを続けて行うので思考が途切れることはありません。
つまり、デザインスプリントでは頭をフル回転した状態で途切れることなく1つのワークに取り組むことになるので、効率よく成果を生み出せるのです。
様々な部署の人を集めてチームを編成する
デザインスプリントでは、様々な部署から人を集めてチームを編成することが重要です。このようなチームが編成できれば、部署を超えて共通認識が形成され、政治的などんでん返しも起こりにくくなります。
また、普段一緒に働かないような部署の人と共に考えることで、新たな視点からアイデアが生まれ、様々な角度からアイデアを検討することで、致命的なミスが少なくなるというようなメリットもあります。
まとめ -短期間でアイデアを出しテストする-
デザインスプリントは通常5日間で行われますが、5日間社員のスケジュールを押さえることが難しいというケースもあるでしょう。そのようなときは、プログラムを変更し、日数を2,3日に短縮化して行うこともできます。
多くの時間を費やしてもアイデアを生み出せない、実行に移せない、という企業は一度デザインスプリントを試してみてはいかがでしょうか?
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