海外の主要な【投資型】クラウドファンディングの比較/まとめ

国内における代表的な投資型クラウドファンディングのプラットフォームについてはすでにご紹介しました。
日本では購入型のクラウドファンディングが中心となっている中、海外では日常的に投資が広く行われており、投資型のクラウドファンディングが盛んであることは国内についての記事でも触れさせていただいたかと思います。
投資型のクラウドファンディングは、出資してもらったお金を資本金として事業を行い、それによって得られた利益を配当として配るのが基本です。
そのため、利益を追求するという面においては少々リスクが高い点もありますが、エンジェル投資(企業のスタートアップを支援する)の手段として用いられることも多く、創業間もない事業者にとっては非常に有用なものとなっています。
ただし、融資型のクラウドファンディングのように、”借りた資金を返す”という概念ではないことは、理解しておく必要があります。
今回は、そんな投資型クラウドファンディングの中でも海外に目を向けて、主要な海外の投資型プラットフォームにはどのような種類があるのかについて、まとめていきたいと思います。
Contents
アメリカ_投資型クラウドファンディング事例①
①Wefunder (ウィーファンダー)
2012年と比較的最近になってからサービスを開始した新しいPFです。スタートアップに投資をしたい人たちと、投資を受けたいスタートアップとを結びつけるクラウンドファンディングのプラットフォームで、誰もが有望なスタートアップ企業に100ドル(約1万円)単位で投資できるような仕組みを作っています。
②crowdfunder(クラウドファンダー)
https://www.crowdfunder.com/
crowdfunderは2011年12月にLAで設立したクラウドファンディングサービスです。
約12,000人のベンチャーキャピタリストとエンジェル投資家から成るネットワークを持ち、何千もの企業の資本を調達するのに役立っています。CEOのChance Barnett氏はアメリカにおいて、クラウドファンディングの規制緩和を行う法案が可決された際に、法案推進派の中心人物として活躍しました。
彼はスモールビジネスへの資金援助の重要性を説いており、クラウドファンディングはエンジェル投資家やベンチャーキャピタリスト達と相反するものではなく、彼らの仕事を補完するものとして位置付けています。高い取引分析力も評価されています。
イギリス_投資型クラウドファンディング事例②
①Seedrs(シードル)
Seedrsは、シードファンディング(スタートアップ企業やまだ成熟段階の企業と、個人を含む投資家とを直接結びつけるクラウドファンディング)に特化したイギリス発祥のプラットフォームです。
投資家は10ポンドという少ない額からでも気軽に投資可能であり、ビジネスが成功した場合の見返りが比較的大きいのが特徴です。
「あなたが信じるビジネスに投資する」として、投資家が自らスタートアップ企業を選ぶことができます。投資家と起業家のコミュニケーションにも重点を置き、48カ国の投資家・起業家から成る広いコミュニティを有しています。
②BNK TO THE FUTURE(バンクトゥーザフューチャー)
BNK TO THE FUTUREは適格投資家がFinTech(金融テクノロジー)企業に投資することを可能にしたグローバルなオンライン投資プラットフォームです。このプラットフォームは、世界の主な通貨だけでなく、ビットコインや、仮想通貨を含む様々な通貨に対応しており、多様な資金調達手段を提供しています。
また、ソーシャルアカウントと連携させることで、利用者の活動内容がSNS上でスコアリングされ、投資活動の活性化も図っています。
今回は、海外における代表的な投資型のクラウドファンディングのプラットフォームをご紹介しました。
購買型のクラウドファンディングが“人助け”という概念に近いのに対して、投資型のクラウドファンディングは投資対象として捉えられているため、動く金額が非常に大きいことが特徴です。
日本ではまだマイナーな投資型のクラウドファンディングですが、投資対象の選択肢の拡大に伴って、将来的には投資型のプラットフォームも増えていくと予想されます。
そのためには、アメリカのJOBS法のように、ベンチャー企業の資金調達を容易にする規制緩和を目的とした法整備が合わせて求められています
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